auroraの投稿作品一覧
-
4月も半ば、そろそろ学校になれるクラスメイトが増えてくるばかりだ。
「――というわけで、地球プラネタリウムってのは2000年頃に考えられ始めた理論のことをさしている――」
リリーがもはや授業に関係ない小話をしている最中、終了を知らせるチャイムが鳴った。
「ありゃ、もう授業終わりか」時計を見ながら...窓と席替えとクラス代表
-
ここはある学校。
ただ、校風は自由で田舎の田んぼのど真ん中に建てただけはある。
「……はあ、暇だなあ」
そんな学校に、ひとりの少女がいた。
彼女の名前は初音ミクという。
……なんというか、悪戯が大好きな女の子である。
≪【オリジナル】暇と小話とライバル関係≫
「七不思議?」
「そうさ。七不...暇と小話とライバル関係
-
日本橋高架下R計画
-
【A】
君は全てを解ってるみたいで 退屈そうだね?
理想だなんてそんな妄想 思っちゃいけないよ
飛行機は切なく揺れる まるで君の心みたいだ
【A】
いつも研究所に引きこもって何かを探してるそんな君
愛とか夢だとかの想像 思っちゃいけないよ
自転車を漕いだ空が悲しそうに薙いだ
【B】
3, 2, 1。...僕と彼女の不思議な音楽 歌詞
-
≪第零節≫
「当たり前だろ。もう僕は逃げない。
彼女を……初音を救ってみせる」
僕が言うと、
「その言葉が聞きたかった」
グミは笑って、呟いた。
そして、
「……特例ですよ。23942回目の部分リセット。3回目になる10月28日です。
必ず彼女を救ってくださいね。
もう“特例”は存在しま...【リレー】僕と彼女の不思議な世界 05 MGR団【前編】
-
コノハの世界事情
-
どう足掻こうとも、この世界は所詮希望が消えている。
だから、そんな世界じゃ太りすぎてちょっとも飛べない。
依然僕にマチガイをインポートし続けるのだ。
≪メカクシコード【自己解釈】≫
ズボンの裾が伸びきってiPodのコードが揺れている。
イヤホンを充てがってフードを被っておけばひとまず問題は...メカクシコード【自己解釈】
-
「どうだ……。生き返った気持ちは?」
気づくと自分は謎の液体の中で目を覚ました。
僕は正直、夢だと思っていた。
「おい、どうだと聞いているんだ。
君は人類の歴史に残るんだぞ?」
白衣を着た人間がそんなことを言っていたが、どうやら僕の身体は意味と夢と命を寄せ集めて作ったものらしい。終わった命を...コノハの世界事情【自己解釈】
-
君はただ指で何かを操っていた。
そこにある、空想の、非現実の何かを操っていた。
だから、私は言ってやったんだ。
「夢の消えた毎日を繰り返していたって意味などないよ」
って。
「なんで私の世界に夢がないだなんて言えるの?」
君は非現実が好きだった。顔も声もない人とつながっている、そんな何かを感じていた...人造エネミー【自己解釈】
-
[A]
僕を誰かと言えば元から辿れば
ただの命でしかないのだ
世界と自分の境界線は
ピアノ線よりも細く壊れやすい
[B]
対立する二つの要素は
ボクと僕の二つであって
悲しみ紛らすただの言い訳にしかならないけど
[B]...pluralism
-
【A】
開かれるは 御伽噺
誰を映すか 不思議な鏡
それを見つめ 神を願う
さすれば不幸は消ゆ
【A】
刎頸は 律せられた
友と願う 運命の要
幾億年の 輪廻を超え
僕らは復[また]出会った...atheismus
-
気になるあいつは怪獣少年
-
【A】
You're all alone make instant noodles.
(あなたはたった一人で即席麺を作っている。)
Are not you waiting for just a few minutes to boil water?
(お湯を沸かすたった数分だけでも待っていられないの?...paradox
-
【A】
君を殺してしまった。
大好きだった君を 君を
首を絞めた感触だって残ってるさ。
教えてあげようか?
【B】
もう誰も信じられなくて
唯一僕を信じてくれた君だって
耐え切れなくなって もう解らなくなって
Ah 教えておくれよ...identity
-
【A】
泣きそうで歩いていた僕は
陽炎の中に何か見つけた
有りがちな正義は僕を滅ぼした
小さく笑った僕はどこへ消えた?
【B】
小さな魚が笑ってら
僕と子供と幽霊船と信号機
僕の心は灯火のように消えてった
だけど僕はここにいたい...paranoia
-
僕はとりあえずカイトとともにその光景を傍観していた。初音が僕のよく知る場所へ入っていく光景を、ただただ傍観していた。
気づけば、彼女が僕のいる場所に来たのが全てのはじまりだった。
彼女が僕の世界に、言い方は悪いけど土足で上がってきた。それって遠慮がちになっていたみんなよりかは素晴らしいことなのかもし...【リレー】僕と彼女の不思議な世界 05 壁
-
そのころ。
「……ここはどこだ?」
僕は別の世界へと来ていた。
全てが歪んだ、世界。
そして、背景の所々に0と1の数字が描かれている。
「……君か」
声に驚き、振り返ると、
「カイト……だったな」
「ああ。なぜお前がここにいる?」
カイトは傷ついていた。いったい何があったというのだろうか?...【リレー】僕と彼女の不思議な世界 05 邂逅
-
「……それじゃあ君は死んでもいいのか? 消えてもいいのか?
存在が誰にも確認できなくなったとしても……!?」
「だからいいの。私はもう誰かがいる世界にいたくないのよ。
解る? 誰からも救われない世界よ?
例え私をわかろうよする人間がいても、それは偽りの気持ちなの」
「……だから、私は神管。お前...【リレー】僕と彼女の不思議な世界 05 序
-
遅刻なわけじゃないんだけども。
-
「23941回目の世界の再構成…、全てリセットする、だって?」
僕はとりあえず初音の話を聞いてすぐ驚きしか生まれなかった。
「……なんで、それをするの?」
とりあえず僕は尋ねてみた。
「なんで、って……。簡単に言っちゃえばめんどくさいから。
あれってめんどくさいのよー?
JavaでもなけりゃC+...【リレー】僕と彼女の不思議な世界 03
-
カゲロウデイズ
-
【A】
神社の階段 ポツリと啼いた達磨が一つ
僕はそれを滑稽と思って天狗のように笑った
「あぁ、信じられる?」達磨は急に口開いて
「僕は君だよ」悪魔のような冷笑浮かべた
【A】
神社の階段 フワリと薙いだ柳が一つ
僕は散りゆく梅の花すら恐怖に感じた
「まぁ、考えてみろ」それが僕な訳がない
達磨がしゃ...ローテーション人生観
-
【A】
空を見上げた隣り合わせの僕と君
箝口令を破り捨てて 走り出す
僕の心の中で 制止していけない
ものが走ってるのさ
ヒッグス粒子がぶつかってさ
僕のいく手阻むのさ
見てろよ 僕が負けるわけないさ
バット構えて 第一球
【B】...典型的なアポストロフィー
-
例え、世界の全てが。
君の敵になったとしても僕は君の味方だよ。
だから…… そばで笑っていてね。
≪悪ノ娘 Ⅱ【自己解釈】≫
「おい。お前剣の腕が鈍ったな?
どうしたんだ?」
アレンと剣術の修行しているもうひとりの方の人間が言ってきた。
姉御肌の女性で、アレンの義姉弟である。
彼女の名...悪ノ娘 Ⅱ【自己解釈】
-
十四年前。
ひと組の双子がルシフェニア王国の王家に生まれた。
その国は神が絶対的な権力を持っていて、その次に神職者、そして国王が『神の助言を聞く』形で政治を運営していく。
そして、その神職者、神父は高らかに言った。
「この双子を、引き離せ。
そして娘の方を王とするのだ」
と。
そして、現...悪ノ娘 Ⅰ【自己解釈】
-
或る夏、影を伸ばすような夕暮れが、神社の鳥居を包み込んでいた。
二匹の烏が聞いた、とある噂の話をしよう。
耳打つ子供の声が、どうやら今日は夏祭りらしくて、揺らいだ。
裏山の小道を登ったトンネルの向こうに屋敷があるだろう?
そう、あの古い屋敷だよ。数十年も前に持ち手が居なくなった、あの。
...幽霊屋敷の首吊り少女 【自己解釈】
-
イカサマライフゲイム
-
【A】
失われた境界線上で
君は何を思う?
「つまらない質問なんて、
するもんじゃないわ」って
君は退屈そうに呟いた
【B】
人生はダンスと同じで
そうさ。今は何を踊ろうか?
ロックにクラシック?...シャドウウィザリング
-
私が本を読んでいると、夏の爽やかな風が、窓をノックした。
「なんだろう?」そう思って私は窓を開けると、
部屋に鳥の声が響いた。もしかして、鳥さんが遊びにきてくれたのかな?
私は読みかけの本を置いて、
「どこからきたんだい?」と笑ってみせた。
たぶん鳥さんはその方には居ないのかもしれない。
...想像フォレスト【自己解釈】
-
想像フォレスト