タグ「鏡音リン」のついた投稿作品一覧(62)
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*Rin side
翌朝。
私を待っていたのは来なくてもいい朝だった。
昨夜居たはずのレンはもう居なかった。
少し気分が悪い。
それでもレンの様子が知りたくてリビングに足を進めた。
「おはようリン」
レンはいつも通りの笑顔で普通に言った。
「おは・・・よ」
「顔色が悪いわよ、リン。どうしたの」...12時の針と二人の距離 10【アドレサンス】
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※卑猥な表現があります。ご注意ください。
*Rin side
1時5分。長針と短針が再び重なり合う。
それと合わせるかのように、私たちもひとつになる。
時を止めて欲しかった。
このまま二人でひとつになっていたかった。
刻む鼓動一つ一つをシンクロさせて。
「リン?」
「レンっ・・・」
何度もお互いの名...12時の針と二人の距離 9【アドレサンス】
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※卑猥な表現がありますのでご注意ください。
*Len side
かろうじて残る理性で僕はリンに言った。
「明かり、消すから」
リンは首を縦に振った。
「お化けなんか怖くないから」
幼い言い訳はもう終わり。
双子としてずれているのなら。
今度は〝リン〟と〝レン〟で繋がればいい。
時計の長針と短針みたい...12時の針と二人の距離 8【アドレサンス】
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*Rin side
―――ガチャン・・・
レンが扉を閉めるとき、一瞬戸惑ったのが分かった。
困ったような顔で私を見る。
「リン」
私はレンに抱きついた。
私はレンに甘えるとき、いつも抱きついていた。
パパとママは知らない。
いくつになってもずっとじゃれあってたこと。...12時の針と二人の距離 7【アドレサンス】
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2日目は待ちに待ったUSJ!!
すっげぇ怖いジェットコースターがあるって言うからちょっとビビってる。
そーゆーの無理だし・・・
「これ乗ろうぜリン」
「え・・・コレ?」
例のジェットコースター・・・
「怖い?」
「ぜ、ぜんっぜん!」
レンは笑った。見透かされてるんだ。
「ホントは怖いくせに」...【修学旅行】君と過ごす三日間は【大阪編】
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「忘れ物はないの?」
お母さんが今日何度目かの確認をしてくれる。
1回言えば分かるのに・・・心配性め。
「もー大丈夫だって!いってきまーす!」
今日は学校のメインイベント(?)修学旅行の日!
昨日から眠れないくらいあげぽよですっ
この3日間は受験なんか忘れて遊びまくれるんだからいいよなぁ・・・
行く...【修学旅行】君と過ごす三日間は【京都編】
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*Rin side
望まなくとも朝は来るって言う言葉があるけど、今の私にとっては望まなくとも夜は来る、ってやつだ。
つまり、時間には逆らえない。
11時30分。いつもはとっくに寝ているはずの時間。
レンは部屋の荷物を移動させている。もうそろそろ終わるはずだけどまだ来ない。
一人では広すぎるベッドに横...12時の針と二人の距離 6【アドレサンス】
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*Len side
翌朝、僕は目を覚ました。
リンは泣きながら寝たのだろう、涙の跡がついているし、買ってもらったばかりのはずのネグリジェもくしゃくしゃだ。
そのネグリジェも僕を貶める。リンを犯してしまおうという悪魔の囁きが毎晩のように聞こえるのだから。
もう、限界だった。
それでも離れたくなかった。...12時の針と二人の距離 5【アドレサンス】
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*Rin side
真夜中のこと―――――
私は目が覚めてしまった。
レンが隣ですうすう寝息をたてていた。
人は寝ていると無防備で幼く見えるというけれど、やっぱりレンは少し大人びてるなぁと思った。
さっき髪を梳かしてもらった鏡台の前に立つ。
「え・・・・・・・?これ・・・私?」
鏡の前に立っているの...12時の針と二人の距離 4【アドレサンス】
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*Len side
「......レンのばかっ」
「ごめん、リン」
リンが目に涙を溜めて訴える。
僕は約束など忘れたようなフリをして、
「もう14歳なんだし、お互い自立しないと...な?」
「レンは...そんな風に思ってたんだね...?あの約束...」
「約束?」...12時の針と二人の距離 3【アドレサンス】
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*Len side
―――――約束だよ
10年前のリンの声が今でも虚しくこだまする。
僕は〝あの約束〟を忘れたわけじゃない。
というより、忘れる訳がない。
リンはとても悲しそうに「そう。じゃあ私は誰と踊ろうかなぁ」と呟いた。
僕が約束を破ったのには訳がある。
ひとつは、父さんに言われたから。
そして...12時の針と二人の距離 2【アドレサンス】
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カチャ。
少年が静かに朝食を終えた。
少年は金髪に光が当たると透き通った青に見える瞳を持った美青年。
朝食は普通の家庭では目に出来ないような高価な皿に盛られている。
その皿がこの家は富豪の家であることを語っている。
「じゃあ、リン。僕は先に部屋にいってるから」
リンと呼ばれた少女もまた、少年と同じよ...12時の針と二人の距離 1【アドレサンス】
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レンはどこからか小さな箱を出した。
「リン・・・これ」
珍しく真っ赤になるレン。
先程の行為の名残で、服がはだけたいる。
「これって―――」
舌切り雀のお話では、小さい箱にいい物が入っていて、大きな箱にはお化けが入っていた。
私はそんなの嘘、と思ってた。大きな箱の方が良いに決まってる。
でも、こんな...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ19【my story】
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私はシンデレラになりたかった。
でも、シンデレラは計算的な女の子だなぁとも思ってた。
だって、ピッタリのはずのガラスの靴がそう簡単に脱げるわけがないでしょう?
ガラスの靴は、シンデレラがわざと置いていったの。
もっと、愛されたいから・・・
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「リン」
「なぁに?」
「なんであの時...俺が告ったと...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ18【シンデレラ?】
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※卑猥な表現があります。ご注意ください。
小さい頃、私はシンデレラになりたかった。
でも、今の私はジュリエットだとお母さんは言った。
ジュリエット。その名前で呼ばないで欲しい。
悲劇は嫌い。結ばれなくちゃ楽しくない。
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「レン」
「何?」...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ17【私のロミオ】
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「リン、もう暗くなる。リンのお父さんが嫌がるだろうから、俺は途中までしか送っていけない・・・けど」
「?」
「――夜、リンの部屋に行くから」
「・・・うん」
私はレンと手を繋いで帰った。
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「お父さん、お母さん、おやすみなさい」
「おやすみ、リン。」
せいぜい良い夢を見なさい。
時計は12時をさし...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ16【あなたにならば】
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「・・・・・・・・・・・・・・は?」
俺は亞北ネルと向かい合って話している。
「だからぁ、ヨリ戻そう?」
「どうせ母さんが専務になったからだろ」
こいつは金と男に目が無いことは知っている。
「う~ん・・・それもあるけど、最近刺激が足りないの」
「フザけんな。俺今リンと付き合ってるし」
「へーえ。リン...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ15【全ての元凶】
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「ただいまーレン。今日は話があ・・・」
菜美さんはにっこり笑った。
やっぱりいい人だなぁ・・・
「ぇと、お邪魔してます、お久しぶりです菜美さん」
「リンちゃーん♪」
「母さん、専務になったんだって?」
「え?何で知ってるの、レン」
「あ、私のお母さんが教えました」
「ああ、そうか・・・リンちゃんのお...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ14【二度目の恐怖】
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私達は何も言わないのに手を繋いだ。
まるでテレバシーみたいに・・・
そういえばグミが恋人にはテレパシーがあるんだよって言ってたっけ・・・
すっかり日も暮れて、辺りの光はキラキラ光る街明かりだけ。
「着いた。レン、どーせお母さんだけだし上がってよ」
レンは少し戸惑ってから頷いた。
「リン!?心配したの...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ13【悲劇か喜劇か】
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私達、鏡音リン、レンがVOCALOID2として登場してから、早三月がたとうとしている。
・・・にもかかわらず。
「あーまたランキングミク姉ばっかー」
番付埋めるのは、先代ばかり。
「いくら新しいVOCALOIDだとしてもそろそろ名を挙げなきゃ駄目だよな」
ここらで一花咲かせましょうと。
「いっちょ成...【緑は】下剋上【敵だ】
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※この先、レンリンCP要素強めです。
「お仕置き・・・?」
「そ。まぁ消毒もしてなかったし丁度いいな」
「え、消毒って?別に怪我も何もしてないけど」
「リンさーん性教育はキチンと受けましょうねー」
「せっ性教育?」
レン君はニヤっと笑って、私を押し倒す。
「あ」
リント君にやられたことを、レン君がも...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ12【もっと】
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あたしは家を飛び出した。
行く当ても無いけど、自分の足が目指しているところはレン君の家だった。
ピーンポーン
チャイムを鳴らしても、家の中で虚しく響くだけ。
「そうだ、今日学校なんだ・・・」
がっかりしてコンビニでも行こうかと思ったとき、
ドドドドドっという音が家の中でして、
「リン!!」
凄い勢い...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ11【call my name】
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「・・・マジで」
「うん、ごめんね。嘘ついてたの」
もっと私を見て欲しかったから。
結ばれないと楽しくないでしょう?
「レン君の中の・・・1番になりたいです」
レン君はそっと頭を撫でてくれた。
「もう1番だけど」
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「レン君をちゃんとお父さんに紹介したいから、帰ったら家に来て欲しいな」
コソコソす...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ10【悲劇のジュリエット】
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たたたたっ
朝の町並みは晴れているせいか、いつもより輝いて見える。
レン君は今日もいるのかな―――
気がつけば私の頭の中はレン君でいっぱいだった。
レン君に触れた手は、朝になってもまだあたたかい。
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そもそも、何でいつも此処で待ってんだ。
俺がリンと会ったときにピンと来たのは間違いない。
元カノと...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ9【唄と素直な気持ち】
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「レン君ごめんねーこんな時間に・・・」
「いーよ。俺がそーしたかっただけ。ほっとけねーし」
レン君は何も言わずに手を握ってくれた。
鼓動が早まった。
顔が熱くなった。
「レン君」
「ん?」
「どうして助けてくれたの」
レン君はちょっと戸惑ってから、
「好きだから」...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ8【知らないこと】
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「レン君」
助けに来て欲しいと思ったらレン君が来てくれた。
都合が良すぎると思った。
でも目の前にあるのは間違いなく現実。
とりあえず自由になった身なので身なりをキチンとして部屋の隅っこに避難。
「ったく。10分もしない間に来やがって」
「超嫌がられてやんの」
レン君が来て私の頭をくしゃくしゃ撫でた...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ 7【救ってくれた手】
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※この先、卑猥な表現があります。
「あ!リント君おかえりぃ」
「おーリンちゃん眠そうだね」
「うん・・・寝て良い?」
「だーめ。まだ何も服従してもらってないし」
「寝れないようにしてあげる」
「ふぇ?」
ドンっと大きい手が私をベッドに倒した。
「なにs・・・」
手首をがしっと掴まれて、リント君の顔が...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ 6【快楽と恐怖】
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「リント君一人なのかー寂しいよねー私はなれてるけどねー」
独り言をぶつぶつ言いながらお泊りの用意をする。
本当によく出張する親だなぁ・・・
お父さんはいいけどお母さんはヤだなぁ・・・
「いっけねもう6時半だ」
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「お、リンちゃんいらっしゃーい」
「お邪魔しまーす」...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ5【迷い】
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ピピピピッ
朝からなる電子音。これを目覚まし時計といいます。
本日は昨日とは異なり、6時30分を指しております。
本日も晴れ。異常なし。
約束したもんね。また学校でって。
やっぱ寝坊するわけにはいかないでしょ?
「おはよう!お母さん!お父さん」
「あらリン。頭は?」
「大丈夫!スッキリ治ったよー」
...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ【妖しい誘い】
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「た、だいま・・・」
「リン!どうしたの?」
「お母さん・・・なんか頭痛くて・・・学校行かずに帰ってきちゃった」
我ながらいい演技だ。
「熱はないみたいだけど・・・寝てなさいね」
「はぁい」
レン君は今何してるんだろう・・・
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「はよーございまーす」
「鏡音!遅刻だ!今何時だと思ってるんだ!」...【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ【過去の傷】