真想の投稿作品一覧
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「乾坤一擲クリーパー」
はい左様ならで 真っ白の占領下 ポイした末路に 溢れるガラクタ
あの時僕は僕を肯定していられたんだ
今となればそれもゴミの山で
錆びた如雨露 それが僕の武器だ、なんて 笑っちまうよ
お口チャック そして愛想笑い なんて素敵な世界
踏切 散る赤 それすら
関係ない レンズを 向...◎ 乾坤一擲クリーパー
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「30%花火」
コンクリートを叩く音から
弾き出されたアンサンブルで
もしかしたら、でも、もし浮かんだ
数センチの距離感
「明日も雨模様でしょう」
神様に裏切られた気分です
散々だってべそかいて
瞳を閉じてはただただ祈った
嘘だって逸らしてた その先の優しさを見て...◎ 30%花火
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「リノリウムと御伽噺」
「いい子ね」
縋りついた言葉に
踊らされてた 舞踏会
手をとる人の影はなく
おんぼろに 踏み潰された音を
気づかぬふり 見てないふり
仮面で真実を隠してる
見上げてた 白い天
流れ込む 雨粒は...◎ リノリウムと御伽噺
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「 」
僕がまた鳴いている
エンドロールまでのカウントダウン
咲いた1輪の花も
いつか枯れていなくなってしまうの
揺れた金色くらげ
沈む君の瞳に灯火を
思い出してしまった
また。あの。……うん、そうだろ。
心が「痛いんだ」って...「 」
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「Lilas.」
目を閉じて3秒
君の香りが弾けた
真っ赤な唇が
ジェリーフィッシュの夢をみた
埃纏った造花の影に
置いてきた言葉を拾って
嘲笑って リラ
紫色に彩魅せて
ただいま おかえり...Lilas.
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「Re:make a vow」
あんなにも簡単に 恋に落ちたなら
終わるのも単純に 済むと思っていた
あぁ烏が鳴いた おうちへ帰らなきゃ
ねぇ明日もここで 結んだ小指のうたは
今日の夜もあついでしょう
灰になりそうな焼かれそうな音で
またねをつなぐ御伽噺...Re:make a vow
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「ソラニン」
当たり前になりすぎた
星を見なくなったのはいつからか
良いとこから 悪いとこ
全部 知っていた「つもり」 だったのか
置いていかないで
泣いて縋っても
置いていくのがさ
君と僕のため
でもそれでも願っていたかったんだよ...ソラニン
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「アイの栞」
だからここにいたんだと
確かに思い出して
抱きしめた 花束と
あたりまえが灰へと変わっていく
私のことは忘れていいよ
曖昧に笑う姿を
この鼓動が呼び起こして
色づく世界に想い閉じ込めた
君の名を指でなぞってみても...◎アイの栞
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「深愛なる君へ」
『拝啓』書き出し 筆は止まる
云いたい事ありすぎて
でも意気地なしな 想いは告ぐ
〝嫌いになってほしくはない〟
まるでくらげのようにぷかり浮かんでた
飾った言葉のテンプレートに濁っていく
この声が想いが
ハローハロー
君は今どこで何をしてますか?...◎ 深愛なる君へ
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「耐水性ニヒリズム」
お気に入りの色鉛筆みたいだ
好きであればあるほどなくなってく
触れないまま このまま 愛でさせてよ
魅える君の姿を焼き付けた
どうして道徳なんて生きてないこの世界で
僕らは明日を願っていれるのか
いつからかマジョリティーに流されて
笑うのが上手くなったんだろう
切なさで色付く色...◎ 耐水性ニヒリズム
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「音信」
溺れてゆく 夢の中
足掻く音は 遠すぎて
錆びついてる 言葉を今
紡ぎあわせて 君に捧ぐよ
青く光った箱の中に 閉じ込められた声が
薄い膜を何度揺らし 心に落ちて消えた
抱えた膝は解けぬまま ぬくもりだけ残して
冷えきっている せまい部屋で また君の名を呼ぶんだ
震えぬ知らせ 待ち焦がれて...◎ 音信
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「裏表シンドローム」
歪んだ愛で 言葉を交わした
寂しさを隠すのは 痛いよ辛いよ
かごの外では 崩れてしまうよ
今日もギリギリと ゼンマイを巻いて
なめらかに嘘は 雑踏に駆けていった
見世物みたいな 毎日が過ぎる
そうそれはまるで 鳥かごのカナリア
貼り付けた笑み 理想の形を
当たり前 普通だと 肯...◎ 裏表シンドローム
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「ちょうちょ結び」
君がためと 手を離したら
すべて消えてしまう気がして でも
僕がためと 握りしめたら
壊れゆくから 手放した
アイタイ 募る想いのせて
舞い散る花は悲しすぎて
ワスレタ 上辺だけの嘘で
また泣く僕の悪い癖よ
籠にいっぱいの花屑抱いて...○ ちょうちょ結び
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「グッバイロマンチスト」
飾った言葉ばっか並べて
偽りの愛を作ってみた
一方的に押しつけて言う
「これは僕でもあり、君でもある。」
さよならが来ないように
青で塗りつぶした空を
嘆くのは死にゆく星
僕は嘲笑った 表だけで
君のたった一言で いや二言で...◎ グッバイロマンチスト
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「エンドロールまであと」
睫毛の先 おやすみまで
照らす光 逃がしてくれない
絆創膏の 下で疼く
赤い絆 締め付けた
小指からいつか解け 見失う前まで
閉じた瞼に映った あの人は
いつも私のために笑っていたの
25時鳴り響いた歌声に
この想いを託して...◎ エンドロールまであと
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「pp」
終わりから始まる どっかの曲はそういっていた
じゃあいつ終わるの 汚れたこんな世界は
交差点ゆきかう 雨傘ぶつけ進んでいく
立ち止まる少女は 誰かのせいで濡れていた
きっと きっと 知ってるんだ
自分の過ちを
なのに なのに 見ないふりの
背中にアッカンベー
足が折られたピアノが...pp
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「ティア-tear-ティア」
もう駄目だ 諦めよう
吐き捨てる 言葉が 嫌いだ
それよりも 何よりも
そんなこと 言ってる 自分が
大嫌いだ
どうしよう 迷いこんで
喉の奥 つまって くすぶる
宙ぶらり 放置された
標本の 蝶は 飛ぶことはない...◎ ティア-tear-ティア
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「Ressentiment Complex」
動かない 思考回路
まるで凍ゆ バラのように
染みこんでく 生きている音を
聴きながら 叫んだ
ここにいるよ メーデー メーデー
また 届かぬ声は 一人沈んでいくの
纏わりつく 何もかもを捨て
ほんとの私を 愛せたら
めをあけて 望むものは...◇Ressentiment Complex
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「Last-posy」
あなたの好きな あの花が咲いたよ
ハートの欠片が降りゆく
シャッター音と 重なった笑顔は
幼さ残して輝いてた
そばにいたいって 何度も願って
その度に胸に 突き刺さる痛み
嫌いになれたら 何度も祈って
またその笑顔に焦がれていた
駆けていく この季節は 私だけを 置いていき...◇ Last-posy
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「●○」
可能性は0に近い むしろ諦める方が賢明で
笑いものになったピエロ そんな気分になったプロローグ
さてさてショーの始まりです 幻想拍手に導かれ
踏み出す一歩躊躇しては いつもと同じだ繰り返し
聞き届けよ この祈りを
これ以上 君が傷つかぬように
もう 何もかもが
嫌になっても 守りたいと願う...◎ ●○
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「ノアの揺籃」
おやすみ、最後の夜 僕はもう眠るよ
意味なく生きてたんだ きっとそう今も
にこにこ誤魔化しては 誰かを傷つけて
その点知らんぷり 嫌になっちゃうな
ゼンマイ仕掛けのおもちゃから
流れる優しいメロディーを
投げ捨て忘れようとしたこと
それすら全部を抱きしめてくれた
産声上げて ペタペタ...ノアの揺籃
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「弱虫メリー」
さよならハナビラ 手を振り泣いていた
ハルカゼが声を攫っていく
「どうせ、泣くなら」と 潤んだ瞳には
今にも泣きそうな僕がいた
今日も明日も いつかは別れを
そんなの当たり前 人は嗤うけど
明日が来るとは 限らないんだよ
僕も 君も このハナも
だから僕は笑って笑って生きて...弱虫メリー
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「Dear U」
そして世界は 終焉を告げた
アダムとイヴは ふたりぼっちで
空と海との 混ざることない
境界線を 越えようとした
通り過ぎた 時間も人も
何もかもが 消えゆく
そろそろ 時間切れみたい
ハナレバナレ
例えばさ この歌を あなたへと 捧げよう...Dear U
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「嘘月ゲーム」
普通というのは 意外に難しくて
気ままに飛ぶのは どうやらアウトらしい
飼い馴らされてる 小鳥は目もくれずに
普通という名の 鳥籠依存してる
ハリボテの友情ごっこ
それがどうも楽しいようで
自分らで首を絞めあって
結果人のせいだと喚く
いつだって花いちもんめ...○ 嘘月ゲーム
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「MURMUR」
「人間なんて嫌いだ」
警告音が鳴り響く中
「だけどね、君は好きだよ」
言葉は影に飲みこまれた
仮面の下の真実は
涙を浮かべ助けを乞いた
裏腹外は誘ぎ
笑顔を零す ダミーダミー
隠すことで保つ...◎ MURMUR
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「イノセントフラワー」
曇りのち晴れ ラジオから聞こえた
今夜の天気予報 浴衣の金魚が揺れる
指切りをした あの喜ぶ声が
夏風の音となり 通り抜けてゆく
待ちくたびれたよと 無邪気に鳴らす下駄
重なった手と手から 光が弾けだした
鼓動はまるで花火のよう
もうこれ以上好きにさせないで
笑ってつられ笑う...◎ イノセントフラワー
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「floral garland」
始まりが黒色なら
結末は何色になっているのか
神様のらくがきから飛び出した
お姫様 言葉をもたず
愛してと花を描き 悲しいと雨を描く
届かない想いはそっと
泡沫のよに弾けとんだ
嘘つき 嘘つき
約束なんて忘れたのでせう...floral garland
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「カイドレスコープと青の空」
名前のない未来は 涙のあとで彩られてく
愛していいんだよ 臆病な僕だって
転んでついた かさぶたの数
それはきっと勇気の証なんだ
はじまりはどこでも
今ここからだって歩き出せるから
一人ぼっちだった
長い夜を越えよう
壁に落書きしてた あの日の夢を探す旅へと...◎ カレイドスコープと青の空
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「スローテンポで舞い散れば」
春風に舞った花 「ももいろのお空だ」
幼いきみが指差す あの日々がよみがえる
寝転ぶベンチの上 めいっぱいに広がる
花びら見て 二人占めだねと笑った
いまでもそんな風に いれたらいいのに
流れてる時間の分だけ
どこか遠くなっていくんだ
気づけば もうそこにはいない
「好...◎ スローテンポで舞い散れば
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「テンプシーロール」
幸せになりましたとさ
物語は幕を切り落として
そしてまた始まるのです
繰り返し読まれる絵本のように
気づかないふり 気づかないふり
押し殺した感情が
初めてだった 君がいたから
声を上げて泣いたんだ
さあ手をとって逃げようか...◎ テンプシーロール
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