寺保の投稿作品一覧
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Vivo de la rado
深閑より生まれし
旅路照らす導き
讃えよ灯を
救いよあれと
重ね歌う声は
大地を潤す雨
誘い集う森は
我等還る場所
共に踊る者は...sansaro
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今、鐘が鳴り夜[ヨ]が明ける 迎えるは裁きの日
ジョーカーは一人だけ 罪を消すため
(さあ、逃げ惑え 愚かなる神の子よ)
振り向くな 追い風 満ちてゆく嘆きは
水底[ミナソコ]に投げ捨て 静寂を
この枯れ果てた地平に 還ることはないさ
もう既に救いは 過去の夢...TRIED
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the last of song was lost
(最後までは歌えなかった)
cuz heart was broken first
(心臓が壊れていたんだ)
she wound up spring, even so
(それでも薇を巻いて)
promise was fulfilled...
(彼女は...機巧唄姫と最期の唄を
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窓際で揺れた小さな赤い花弁
連れてきたひとはもうどこにもいない
誇らしく空を仰ぎ見てるキミを
僕は目を閉じてしっかり焼き付けた
手を伸ばすその指先に触れたものは
真っ白なひとりの部屋を駆け抜ける春の風
どうか徒花と呼ばないで
空によく映えてたこの花と
僕の頬は一緒に乾いてく
明るい光の中で...dry flower
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ゆらり舞うは椿の
暗がりに萌ゆ紅
甘美な香を纏った
白き素肌を彩る
玻璃(ガラス)の瞳は虚と
蜉蝣を追いかけてる
君に注ぐ灯は
標にさえもならない
嗚呼、棄てられた君と
僕の失くした両手は...其ノ娘 見世物ニツキ、
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見上げ祈れば吹き抜く風
振り返らずに僕を置いて
ゆらめく音 鎮魂詞が
唇から 零れ落ちた
夜を突き刺す 月のナイフは 傷跡すらも 残すことなく
もがき苦しむ 僕を尻目に 今無情にも 抜け落つ
在りし日の夢 移りゆく刻 そっと佇む 君の残像
儚い物と 知っていたけど 飛立つ場所は 遠い
嗚呼 昇る灰色...ash
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君が呼ぶのは面影 私伸びた手のひらかえりみず
淡く滲んだ足跡残し 時は駆け抜けた
知らず月は浮雲裂いて 夢に幕をおろした
耳鳴りさえ心地よいほどに
がらんどうの世界は最早 子守歌も要らない
地平線は私が消したわ
切っ先はそのままに 視線だけをそらし...crisscross step
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ためいきの海 泳いでるくじら
宙返りして 青空見おろした
鎮みゆく波 やわらかいにおい
部屋のなかでは 音楽 乱反射
水びたし 水色
屋根の上 あそんで
零れだす コバルト
きみとぼく つなぐよ
漂う雲数えて 諦めただ寝ころぶ
伸ばした手に伝わる あたたかさはきみから...雨底ブルーマー
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7-8-7-6-7-7-7-7
電柱の上 蒼眼[ソウガン]の鴉
原子[アトム]の森に 未明の空
総ての音は 砂が飲み込み
振り下ろされた 一閃の刃
11-6-8-6-8
街が胎動しだした
俺は未だ 鎖に繋がれ
遠くの空 眺めているだけ
12-16-15-12...サーカスシティ
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ふわり 不安定気分
漂う モノクロからモノクロへと
くらり 廻転している
セカイは まだなにかがタリナイ
曖昧なものはまとめて忘れたい
寝返りを打つ午前2時
真っ白な箱の中で 感覚を組み立てます
醒めない現実は Halcyon Night...穏やかな夜と不眠症の私
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透き通るは 無音の風
どこまでも 蒼く...celeritas
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曇天を背負え 空色の小鳥
うそつきのために 歌っておくれ
足枷をつけて もがいてる聲は
震えてはならぬ 叫んでもならぬ
撥条を巻いて 諧謔調の哀歌
開幕のベルは がらんどうな街に
壊れかけのステージで
黒と白の玉乗りを
独りきりのサーカスは
仮面つけたピエロ...ピエロの涙
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光、ほどけてゆく 夜の境目には
海のにおいがした 君とおんなじに。
メランコリーなラジオの声 色褪せていく街の影
溺れるように息を継いだ 僕は生きているのかな?
ああ、星のない海を泳いで行く魚たち 尾ひれ揺らして
今、東へと朝を迎えに行く 鮮やかな季節のために
もしも、あの日のように 君が泣いてるな...星のない海を泳ぐ魚は、
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遠くに消えてゆく白い雲
吹き抜く風はただ澄んで
いつかの記憶追う永い旅
小鳥の囀りは遥か
高くかざした手を 握り締めては
空の言葉 掴まえようとして
叫んでも、叫んでも 届かない貴方へのラウダを
あと何度、あと何度 もう何度歌ったか知らない
聞こえてる? 聞いている? 聞いていて貴方への想いを
厭き...吟遊歌人
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輪廻、そこへたどり着けたなら
la sansaro,se ni iros tien
(ら サンさロ ・ せ に いロス てぃエン)
再び友とめぐりあう
la amino revidos amikoj
(ら アみノ ・ レう゛ぃドス アみコィ)
祈りを歌い継がん
ne forgesu pregkant...samsara (por Esperanto)
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青く夕去りの空 尾を引く流星
鐘が告げていたのは 追憶の終焉
揺り籠の雨粒に溺れて
アナタの引く手に縋りつく遠い夏の日
降り落ち積もる瞬きのひとつひとつがボクを
カタルシスへと誘う アナタをも消すように
黄金色に波打つ 草原見下ろし
撫ぜる風に乗せよう 果たされぬ約束
箱庭の蝶たちが羽搏き
アナタへ...星降る草原
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石英の彗星 静寂の刻[トキ]
指きりはいつの間にか ほどけてく
冷たい光のさす あの空
永遠[トワ]を思った
朽ちてゆく 希望の果て
飛び込むから 愛しさと貴方を追って
歌声の続きはまだ 私しか知らない...dive to TALE
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月が見えてた。
そんなことだけ憶えている
潮騒にゆらめく君の横顔が
あまりに遠くを見ていたから
旅立ちの舟はエーテルの海へ
大切な想い探しに
真夜中の秘密。
硝子でできた羅針盤と
空を掻いた指の小さな傷跡
それでも昴は落ちないから...銀河の舟
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路地裏 野良猫鳴いて
ゴミ箱散かり放題
ねぇキミたち、山田さんちは
どこだかしらないかな?
夕暮れ カラスの群れで
電線 重量オーバー
ねぇキミたち、ボクが来たのは
左で合ってるかな?
かなりやばい かなりやばい かなりやばい
この歳で...こんくりーと らびりんす
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黒い空を 睨む瞳は銀灰[ギンカイ]
閉ざされてた 意識は帰ってきた
指の先を 零れ出すのは現世[ウツシヨ]
こんなもの 握り潰してもいい
偽りだらけの 歯車軋む
造花の物語今 ここで咲いた
信じたものなんて 何もないけど
消えない ガラスのような記憶[メモリー]...グレイ・エクス・マキナ
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紅い花びらが 水面に触れて
映る表情を 歪ませてゆく
くるくるりと 風車は雲を呼び
鮮やかなる 宴が今宵始まる
刹那の魅惑 灯火揺らす
逆巻いた生命[イノチ]の万華鏡
私も焦がす 鼓動を散らすように...花嵐
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音のない光が満ちる窓
銀色の足跡を残して
おはよう のキスはきみとの約束でした
新しい朝 真白い呼吸を
指の先までも満たして
さめるほど 淡い夢が 雪の雫にこぼれる
どうして、なんてね 胸の奥にしまって
溶けて消えるのならば はじめから眠っていたのに
いつかの声 きみの微笑みに
他愛無い日々をうたっ...待雪草の朝
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【A】
静かなる大地に
生まれ落ちた雫は
罅割れた心に
染み渡る様で
【B】
夢に眠る僕等を
呼び醒ました言葉が
鮮やかな光纏い
弾け飛んでく...龍の化石
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沈む陽は金の結び目
打ち寄せた想い撫ぜるような
風が消えた静寂(しじま)は
降り積もる時を抱(いだ)いている
郷愁の丘に碑の影
名も知らぬ花は誰を待つの
標せ 遠き歌声
地平へと還る祈りとなる
形あるものは朽ち逝く
涙さえ乾く孤独の中...relic
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言の葉の残像だけ 夕闇に未だ白く
薄氷の散る刹那に 触れた手は冷たくて
滲む静は杳々と 月影に凪ぐ
痛いほどに想いを絞めつけて
密やかにあなたの頬に触れる一片は
いつか気付かないまま落ちてしまうから
衣更着の寒空に 傘を、傘をどうか
あゝ 春があなたを あゝ 独り泣かせてしまう前に
藍色に揺蕩う灯に...氷雪融け雨水温む
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白い闇を見上げ眠る 朝焼けはまだ遠く
瞼濡らす一雫は 誰のものか忘れた
要らないからと捨てたものは ただ泣声だけ
それでも歌うぼくを 他人はカラスと呼ぶ
剥がれ落ちていった 青い羽を拾い集めて
夢の中でだけでも 高い空もう一度
傘をさす子供の 帰り道が澄み渡るように...カラスノウタ
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重なり合う真円は 水面に溶けてゆく
泣きたいほど柔らかな 風に抱かれて
息を奪う思い出に呪いをかけられて
両足を投げ出した 光が怖くて
寂しさは氷のように 孤独は銀のナイフ
差し出された温もり 望んでもいいでしょうか?
片翼では飛べないの 空色の羽でも
触れてほしい 貴方だけに
私の傷跡に
瞳を閉じ...比翼の約束
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この道を進めば いつしかたどりつくのか
果てのない地平を 足裏で感じて
見つからぬ太陽 変わらぬ大地の叫び
透き通る鐘の音 私を貫いて
うつむくのは 流れ落ちる 雫 地へ還すためで
映し見る 水たまり 揺れる私の瞳[メ]
この冴えきる青さの 柩[ヒツギ]を連れ歩む...ブルーグレイヴ
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砂を舞い上げる 荒漠の彼方に
キミは立ち上がる 恐れなど知らないまま
感情も 心臓も 共有はできないけど
痛みを知ることはできると信じていたのにな
サヨナラをひとつ 乾く心揺らして
夜明けとともに
ボクはキミに殺してほしい
絶望の前に 死んでしまう前に
笑顔のままで
ボクはキミの双眸に射抜かれたい...bullet
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透けるような風が揺れる
指先にはあなたの熱
耳を澄まし聴いてほしい
眠るときにうたう歌を
青い空はあなたを
永久に抱きしめる
だからさよならね
cuore eterno
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すけるようなかぜがゆれる...クオレ
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桜色の頬に 口付を
夢か現か朱の格子に
透かし見るは夜半の月
しに来るは伽羅染に
飽いた者が良い
落ちざるは無しと憂いてから
長いわ
遊びまわる鵺は遠く彼岸に啼いた
古雅の罪を嗤う地獄の遊女
打掛は餓者髑髏...地獄太夫
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青色を忘れた遠くの空に
慟哭が響いて朝日が墜ちる
舞い上がれ鴉よ 虚ろな星よ
呟いて時計は秒針を止めた
欠陥品で出来たふたりぼっちの時間
重ならぬ心音で刻まれるこの世界を
重ならぬ僕たちは今も尚愛せるのか
嗚呼、あの街の鐘が鳴る
さあ、抜け出そうか二人の場所へ
見下ろした廃墟はまるで鏡さ...lost horology
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あゝ いつの間にか 夢過ぎ去りて
泣き声も上げずに震えてた
春の稚き日
花筏の道しるべ 渡る歌声乗せて
きみの肩を抱きに行くよ
桜色に芽吹くように
並木道の風に振り向く面影
仄めく眼差しに手を伸ばす
ああいつのまにか
ゆめすぎさりて...花筏
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魅惑の 指先 赤い 光が 灯る
目線を そらして 僕を 締めつける
夕暮れに 染まる 街路樹の
真っ直ぐな 闇に 身を隠し
秋風 なびく 君の髪
その香[カ]を 追って 一本道
あの日 君に 託した...jealous jewelry
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月の砂漠に落ちる泪の声
揺れた小舟に人影はない
忘れ去られた紅い生命の詩
紡ぐ翅音を夜風は攫う
語られぬ伝承の
旅人達は境へと消えた
いつの日か呼んだ声は未だ還らず
この砂の上で光舞い上ぐ
静けさの夜に青に今染められたのならば
ひとり此処で眠る...ReBirth
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