夜明け 期待にこの胸が弾む
待ち焦がれてた
未来へと続く プロローグ

ふと見上げれば
南行（ゆ）き　ひこうき
どうぞ　お気をつけて

夜空に光る星の声　無限に広がる雲の海
静寂の闇　喉を突き刺す大気の矢
操縦桿を握る手の感覚は痺れて無感　

　飛行機
リズムに合わせて弾む　その瞳に
見慣れた街並み超えて　あの橋へ

揺れていた逆光と夜を待つ下り坂
僕よりも背の高いその影と茜色
河沿いの陽炎を切り裂いた一筋が

【Ａ１】
ドキドキ　抑えきれない鼓動
まっすぐ　空を見上げてゆこう　

天気輪の柱に昇って　星を眺めた夜
あの日の情景は今　遠く僕の心の中にある
上と下二つの星空　両手で抱き締めて

このまま何も言えないなんて
とてももったいない
感情の指針が緩やかに

群青のパトスが続く
原始の海がこぼしだすモノローグ
深海の窓をくぐって

透きとおる風が 舞い降りて
僕の周りを 駆け抜ける
澄み渡る空 じっと見つめて

か細いような赤い心拍の　1ビット通信を辿って見つけた君は
砂漠の下手なオブジェのように　刺さった機体の傍らで笑ってた
“いつまでも夢を見てんなと　現実に撃ち落とされたよ”と血を拭う

空を翔け抜けて
3・2・1・Go！
雲を蹴って　さあ進め

旅立ちの日が来た　最後の夜が明けるよ
泣いても笑っても昨日の世にはサヨナラグッバイ　「もうバイバイ」
君はポケットの中　目一杯の希望詰めて

新たな時代へ旅立つ前に
やり残した事や後悔などないか？
高鳴る鼓動と溢れる気持ち

消えゆく　ふわり流れる雲
青い空遠く　ふわり風かすめ溶ける私
ah...　そう…

グッデイ ナンシー
今日も飛んでいるかい
グッデイ ナンシー

【A】
君が転校することになり
別れることになった

飛び立つ白い鳥　何を想う
見たことのない海辺を　遠い街の灯りを目指して
君を乗せてあの日　空へ消えた

　An infinite　blue sky　(無限の青空)
1番
上昇気流に乗って 大空を舞う　飛行機雲

空は掴めないもの　そんなの誰がきめた？
俺はいつか掴んでみせる　この広い青空を
弟、友達、恋人　誰に言っても馬鹿にされた俺の夢

昼下がりの空港

君の隣でフライト時間を待つの

【A】
君が転校することになり
別れることになった

　
いつも一人で
眺めてた　僕の世界に

この街は退屈すぎて
感情が眠るから
重たい荷物は　ジャマになるから置いてこう