*前回までのあらすじ*
悪魔は去った。
「で?どうすんの?」
深刻な顔でレンがカイトに言う。
っていうか、もう慣れそうだよ一文あらすじ。
今回のあらすじも適当だけど、間違ってはないし。
「うん、やっぱりここはこうしたほうが…」
「いや違うって。ここはこれとこれを取ったほうが、全部のカード取れるでしょ」
「……何やってんだよお前ら!」
「モンテカルロ。カイトはこれに最近ハマってるんだよね」
「何でこの状況でトランプができるんだよ!」
脱獄の話はどこへいった?
「いやいやぁ、こう見えて脱獄の計画立ててんだよ」
「で?結果は?」
「いやぁ、全然!難しいねー脱獄って」
結局何も考えてねえじゃねーか!
微塵も雰囲気が感じられないと思ってたらやっぱりか!
「っていうのは冗談で。計画1を発動する」
「立ててるじゃんか」
「てれれれってれ~」
スプーン。
カイトが取り出したのは、どう見てもスプーン。
「……で?床掘るのか?」
「お、じゃあこの試作品二十四号をスプーンにぶっかけてー…」
カイトは碧の小瓶(油性ペンで「24」と書いてある)を取り出し、蓋を開けるとスプーンにぱっぱと中身を振りかけた。
「で、これで掘れるかなー…」
カイトはスプーンを構え、床に突き立てた。
ガキン、という音がした。
「…スプーン折れちゃった」
「何がしたかったんだよお前は」
「間違えた、テヘ」
テヘじゃねえよ。
「まーいいや、この折れたスプーンを……ていっ」
カイトは折れたスプーンを鉄格子に投げつけた。
金属の折れる音が聞こえた。
スプーンが更に折れたわけじゃない。
鉄格子が軽く4、5本ヘシ折れただけである。
「そのスプーンは一体何製なんだよ」
「まあ、これで出れるよー」
「でもどうするの?あと数分ぐらいで代わりの看守来るでしょ」
カイトは折れた鉄格子の間をすり向けて、監獄から出た。
喋りながら俺達も続いて出る。
「じゃあこの折れた鉄格子に、試作品二十号をぶちまけて」
「お前いくつ試作品作ったんだよ」
カイトが薬を鉄格子にぶっかけると、鉄格子が復活した。
「いやいや待て待てなんでだよ!」
「魔法ですね~」
「じゃあカイト、<幻覚薬>ってある?」
「ある。これだろ?」
「うん。じゃあこれを牢屋の中にぶちまけて」
レンは蓋を開けて、小瓶ごと監獄に放り投げた。
ザシャ、という音がして、中身が監獄の中にぶちまけられた。
「お前らぶちまけるの好きだなー…」
「さて、これで『13943号室』は、外から見れば異常なし」
<幻覚薬>は、レンが適当に作っていたら完成した薬。
これをぶちまけると、ぶちまけた場所には幻覚を見せることができる。
今回は、俺達の幻覚を見せる。
「さぁ、しゅっぱーつ」
「軽いよな、ノリが」
「ついでにキヨテルをぶっ潰しに行こう」
あいつは時が経つにつれて、狂っていく。
*
「いたぞ、脱獄者だ」
「捕まえろ」
ちょっと歩いたところで、看守が三人ぐらい来た。
多分、俺達のことは知らない奴らだろう。
「邪魔だ」
刀剣を一振りして、三人を斬り捨てた。
「さすが神威…近接戦で一番強い」
「さすがに致命傷は与えないけどな」
殺したりしたら、組織のやつらと一緒になってしまう。
「っていうか、これキリがないよな?」
「しかもこの格好、目立つしね…」
っていうか看守サイドのやつら、俺らの服装で判断してないか?
「まさにその通りだと思うよ」
「心を読むな、エスパーかお前は」
「ハッハッハ☆」
なぁ、こいつら一回ぶっとばしてもいいかな。
本気で言ってたりするんだけど、どうかな。
「でも、この服で見つかりやすいってのはあると思うよ」
「まぁ確かにな」
「で、僕から提案なんだけど…これ使う?」
レンが笑顔でそう言う。
レンはいつの間にか、腕に何かを抱えていた。
そして、その何かというのは。
「……警察の、制服?」
13943号室 4【自己解釈】
だんだんコメディの方向へ…
「13943号室」本家様
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17709319
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ご意見・ご感想
Tea Cat
ご意見・ご感想
キヨテル=悪魔www
ゆるりーよ、相変わらずあらすじ短いな←なぜに上から目線
そのスプーン本当に何製か気になる!
さらにそのスプーンを折った床が何製か気になる!!
私もぶちまけるの好きだよ!(何をだよ((荷物をだよ(((駄目だろ
ブクマもらってくZE☆にゃぁ
2013/03/07 17:09:02
ゆるりー
いやーなんか適当に((
だってどうまとめたらいいかわかんないんだもん★←
だよね!
本当にそうだよね!←
片付けるの大変だろ、それ。
私はねー、ぶちまけると片付けたくなるから好きじゃないよー((
さんくす☆
2013/03/07 17:13:13