1.
花の香りがした
未だ道端には 雪が残っているけど
君と過ごしていた
秘密の基地には 狂おしいほどの思いが 咲き乱れているのです
来る春、あと少し近付いて
そうしたら何かが始まる 気がするの
冬と春、今はまだその狭間
中途半端なものね 桜の蕾のようだね
2.
花の便りがした
私は自転車で 並木道を駆け抜ける
花が踊っていた
二人のありふれた でも狂おしいほどの愛を 彷彿とさせるのです
来る春、あと少し近付いて
そうしたら何かが始まる 気がするの
冬と春、今はまだその狭間
中途半端なものね 桜の蕾のようだね
3.
私から別れた癖に もう君に逢いたくなるなんて
ほんと身勝手な奴だと 呆れ果ててほしい
君は君の未来をずっと 咲かせていてほしい
私は愛を抱えたまま 散りゆく定めだから
花が揺れていた
私はぼうっと眺め 老いて逝くのを待つだけ
君と過ごしていた
平和な故郷(ふるさと)で 狂おしいほどの思いを 抱いて死にゆくのです
去る春、ほらかなり遠退いて
視えなくなるのは刹那的 そうでしょ?
春と夏、今はまだその狭間
中途半端なものね 梅雨入り六月のように
中途半端なほうが 人間らしくて良いものね
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