「ていうか、今思ったんだけど」
「何?」
「なんでハクがいるの?私、あの子たちの保護を頼んだはずだけど」


ごもっともである。


「あそこには、リリィを派遣したわ」
「え?リリィを?」
「グミと一緒に送ったけどね。たぶんリリィ道に迷ってる」
「何…グミ!?」


一番驚いたのはカイトだった。


「俺は確かに、インターフェースでグミがアートに切り捨てられるのを確認した!
 それに、この世界…『僕と彼女の不思議な日常』から『Walled garden and singing harmony』にくるためには、本物のインターフェースが必要なはず…!
 彼女が持っていたのは偽物のインターフェースだろ!?」


やけにセリフが長い。


「いいじゃんか別に!」


はいはい、わかりましたよ。


「ていうか、本当にわかってないね。
 さすがはバカイト」
「わかってないって何をだ」
「バカイトは否定しないんだ」


否定しないあたりがバカイトだ。


「グミはそう簡単にやられはしないのよ。
 それに、あんたが言ってることは逆よ」
「何…!?」


ハクは一呼吸置いて、言った。


「グミが持っているものが本物。
 あんたのインターフェースは偽物
 『イミテーション・インターフェース』よ」

「ということは…!」
「そう。箱庭の道具を手にしていない者は」


ハクはworld orderに向かって、何かを唱えてから言う。


「スゴロクが消えて、世界の狭間のもっと向こう…
 『秩序の狭間』で終身刑になることはわかってるわね?」

「ま…!」



world orderが開き、真っ黒な闇がカイトを捕まえ、ひきずりこんだ。




***




「…ハクさんいない」
「え?留守!?」


ハクさんの家についたのだが、ハクさんはいなかった。


「どうすんだよもう…」
「あぁ、ここにいたの神威」


振り返ると、リン・ミク・ルカ・グミがいた。
なんでここにいるんだろう。


「…なんでグミがいるの?ていうかなんでみんなが?」
「かくかくしかじかうしうしうまうま」
「最後いらないよね?」


ボケてきたんかな?


「神威。ハクさんがいないなら、カイトと直接戦わないといけないわ」
「唐突だね。で、どうするの?」
「決まってるじゃない。これを使うわ」


ミクが取り出したのは、白いルービックキューブと金の鍵。


「それは…!」
「そ。あの時、あんたと私を箱庭に飛ばしたやつよ」


なんでそれがいるのかわからない。


「グミ。カイトがどこに行ったかわかる?」

「箱庭のゲートが一回開いて、すぐ閉じてる。
 たぶん、異世界にいると思う」

「世界の狭間?」

「いや、もっと遠く。『秩序の狭間』」

「そう。ありがと、グミ」

「また聞きたいことあったら、言って」

「たよりにしてるわよ、『神管』」



いつのまにか、グミは神管になったようだ。
ていうか助手っしょ。



「じゃぁ、とりあえず皆つれてくわ。
 みんなハクさんを知ってるから、つれてく必要がある」
「え…僕らも行くんですか?」
「えぇ」


言いながら、ミクは呪文を唱えてルービックキューブ…
白いworld orderに鍵をさしこんだ。



「カイトを倒すわよ」


白い光にのまれた。








「…私も行くからね」


いつのまにか、なぜかミズキがそこにいた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

僕と彼女の不思議な校内探検 28【リレー】

諸事情により、遅くなってしまいました。
本当に申し訳ございません。

あとなんかキャラ増えててすみません。
そしてタグがつけきれませんでしry

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投稿日:2012/01/18 21:49:57

文字数:1,434文字

カテゴリ:小説

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