A
神に魅入られた哀れな子
足跡ひとつ残さずに
森の外れ小さな社(やしろ)
寂れた祠の最果ての末路

B
仄暗い灯火揺れて
命の徒花ひとひら舞う
手招く眼と目が逢う時に
深い闇へ堕ちていく

サビ
何処にも欠片もない
眩く散った花火が如く
絶えた身体腐(と)けだすように
此岸(ここ)を離れ流れ着く幽世
名も忘れられた君はそう蜃気楼

A
鬼に魅入られた不幸人(ふこうびと)
足枷もないのに不可思議(どうして)
森の中の豪奢な社(やしろ)
まるで籠の鳥、可愛がるように

B
麗らかな陽射しを受けて
命が絢爛きらりと舞う
手招く眼と目が逢う度に
深い闇も輝いて

サビ
隙間を埋めるように
呼吸を射止め君また抱(だ)く
交える息絡み果てるまで
現実(ここ)を離れ誘(いざな)うは幽境
砂を掴むようなこの愛は蜃気楼

C
不意に零した涙のひとつ
掬いあげ肌を合わせたとして
許されない罪を重ねてく
這う唇から落とした吐息を
君が酸素に換えるその度
裁かれない心が血を流す

A
疫病神(ぼく)に魅入られたその少女
足跡ひとつ残さずに
森の外れ小さな社(やしろ)
寂れた祠の最果てを覗く──────

B
仄暗い灯火ちりり…
命の徒花ひとひらが…
手招く眼と目が逢う時に
深い闇へ堕ちていく

落ちサビ
何処にも欠片もない
眩く散った花火が如く
絶えた身体腐(と)けだしていく
虚飾剥がれ顕になる君

ラスサビ
隙間を埋めるように
呼吸を捧げ腕(かいな)に抱(だ)く
途切れた息絡むことはない
彼岸(そこ)を離れ流れては幽世
何処にも居ない君はそう蜃気楼
名を呼んでくれよ君はそう蜃気楼

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神が愛した蜃気楼

少女はいつまで生きていたでしょう。
少女は神さまを愛したでしょうか。

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投稿日:2025/07/06 18:38:14

文字数:691文字

カテゴリ:歌詞

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