どうしても切なくなる時合
黄昏時の声が呼んでいるの
柔らかな西日が誘っていて
終わりを告げる鐘の音のよう
もう一度君の顔を見たくなって
振り向いたけどもう遅かったね
手を振る姿が小さくなってく
勝手に思い込んでもいいのかな
研ぎ澄ました優しさの花びらを
世界中にふりまくように夕暮れが
私たちをどこまでも祝福していく
地平線が星屑たちを連れてくる
いつまでもいたくなる頃合い
彼誰時の唄が囁いてるの
穏やかな日暮れが終わっていき
夜闇を知らす鈴の音のよう
もう一度君の唄を聴きたくなって
耳澄ましたけどまだ早かったね
息を吸う胸が温まっていく
勝手にときめいてもいいのかな
手懐かせていく愛しさの種を
体中にまき散らすように星空が
私たちをいつまでも言祝いでくれる
水平線が夕焼けに頷いてる
何もかも終わってしまいそうな
ちりばめた瞬きの海に漂い
「エンディングなんてない」って
風の音に慰められて涙する
俯いた瞬間に流れた星は今も
誰かの心に灯るのだろうか
歌うように囁きながらもっと
響くようにさやめきながらきっと
目が覚めて耳にした朝の味は
いつも以上にいつも通りで
全てが夢のように信じられる
二度とは来ない今宵も私も
抱きしめてたい思い出の胚を
この星が引き継ぐような子守歌
私たちをとこしえに見つめている
天の川が凪に満ちていく
いつだって色あせないまぶたの裏で
ゆっくりとめくられるページの上で
夕暮れみたいに穏やかな笑みと
星屑みたいに優しい歌がほら
忘れない忘れられない
呼吸ひとつひとつに刻むよ
鼓動ひとつひとつに記すよ
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