「はい!リンちゃん!交換日記!」                                       


私の大親友ミクちゃんが交換日記を渡してくれた。                                

「ありがとー!じゃあ、帰ったら早速書くね!」                              

「はーい!了解!」                                            


ふと、視界の端に金色と桃色が入る。それを見た途端私の気分は最高から最悪へと変わる。ミクちゃんもそれに気がついたのかこう言った。                                     

「巡音さんってさーうざいよねー。どんだけ、男好きなんだし。てか、早くクオ返せよ。」              


ミクちゃんは過去にあの女に彼氏・・・クオくんを取られてる。まぁ、ミクちゃんと仲良くなれたのもあの女のおかげっていうのが皮肉だけどね。                                     


「今まで何人の男と寝たのかなぁ?なーんてね!あっはは!」                                  


私があの女に向けている感情は、嫉妬、嘲笑、憎悪。どれも普通の人間が毛嫌いする感情。じゃあ、私は普通の人間じゃない?違うわよ。私は至って普通。だってこの感情は人間に必ずある感情。ただ、普通の奴らはそれを認めたくないだけか善人振ってるだけ。神様も厄介なものを付けてくれたわね。イブの気持ちも解らなくはないわ。私はあいつが嫌い。娼婦の真似事しかできないあの女が嫌い。娼婦の真似事で私からレンを奪ったあの女が嫌い。                                               


「あははは!リンちゃん!私を笑い殺す気ぃ!?あはっはははは!」                        

「いや~だって~本当のことじゃん!そんなに男が好きならホステスでもやってろよ!って言いたい!」 

「おぉ!言うね~!さっすがリンちゃん!」                                  

「あ!そうそう!どうでもいいけど次体育だよぉ!?私あの先生嫌いなんだけどー!」         

「私も~!あいつなんかロリコンクサい!」                                 

「あ~確かに~。ロリコンの臭いがする。」                                       

「あ、リンちゃん!私トイレ行ってくるね!」                                         

「あ、いってらっしゃい!」                                            

「ねぇ~レン君?」                                                

「なんだよ?ルカ。」                                               

ル・・・カ・・・?あれ・・・?前までは巡音って呼んでなかった?なんでいきなり呼び捨てなの?そんな私の思いを知ってか知らずかあの女が私の方を向いて私を嗤った。死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!なんだよ!おまえ!かわいこ振ってんじゃねぇし!歌じゃ私達に勝てないから好きな奴を奪おうってか?殺してやる。殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺s(ry                               

「リンちゃん!どうしたの・・・?顔怖いよ・・・?もしかしてあのクソババァのせい?」              

「あ・・・ミクちゃん・・・。大丈夫だよ!」                               

「ならいいけど・・・。あ!次体育だったよね?着替えなくちゃ!」                       

「うん!」                                                   

私達は更衣室へと急ぐ。チラリとレンとクソババァの方を見ると・・・まぁそれはもう楽しそうに話してたわけで・・・すっげぇムカついた。                                      


「ミクちゃん・・・体育だるかったね。マジテンション下がるわ。」                       

「相変わらずロリコン野郎がジロジロ見てくるしね。やりにくくて仕方がないのよねぇ。」               

「うん・・・。あ!でも次音楽だよ!」                                    

「音楽の先生美人だよねー!」                                          

「うん!それに優しいしね!」                                         

「今日歌のテストあったよね?あれ、楽しいよね!」                                 

私とミクちゃんは歌が好きだ。                                              

「じゃ!行こう!ミクちゃん。音楽室に!」                               

「うん!リンちゃん!」                                            

歌を歌ってる時はあいつのことを忘れられる。                                     


「今日は皆さんが待ちに待った!歌のテストでーす!」                               

「今日は皆が楽しめるように、みなさんが知ってそうな曲を持ってきましたー!今回はデュエットとソロ2つ共やりまーす!デュエット用の曲はかなり難易度が高いですね~。「ゆめみることり」で~す!ソロ用は崩壊歌姫でーす!」                                              

『え~』                                                    

「え~じゃないの!はい!じゃあ!デュエットから始めるねー!ペア組んで!できれば、同性同士でお願いねー!」                                                      

「リンちゃん!」                                                

「うん!わかってるよ!先生ペアできましたー!」                                     

「あら?早いわね。はいこれ、楽譜。」                                         

渡された楽譜を一通り頭に叩き込む。相変わらず綺麗な歌だなぁ・・・!                        

「はいはーい!全員ペア決まったみたいね!じゃあ、始めるわね!決まった順に行くわね。じゃあ初音さんと鏡音さんよろしくね。」                                            

「「はーい!」」                                            

「「雪明かり~♪」」                                                   

ミクちゃんと歌うにはこれが初めてだったなぁ・・・。あ、そろそろ終わるな。次は崩壊歌姫だよね。 


「・・・相変わらず綺麗な声ね・・・!初音さん!鏡音さん!先生も負けてらんないわ!じゃあ次お願いね。」                                                    

「ミクちゃん先にお願いねー。」                                          

「え?あ、うん!」                                              

「構築された絶対聖域は暗く閉ざされた母で~♪」                                

しばらくするとミクちゃんが歌い終わったみたいで、私の番が来た。                       

「構築された絶対聖域は暗く閉ざされた母で~♪」                                

私はこの曲がとても好きだ。歌っているととすごく安心できる。                           

「やっぱり、2人とも歌うまいわね。声の相性もいいし・・・最高ね。なにより2人とも感情の篭った歌い方をするのね・・・。」                                            

「「ありがとうございます!」」                                           

「じゃあ!次!巡音さんと鏡音さん!」                                          

「「はい。」」                                                        

なんであの女とペア組んでんのよ・・・!                                   


「じゃあ、始めて。順番はさっきと同じ。」                                  

「「雪明かり~♪」」                                             


声の相性がすごくいい。悔しい位。でも、メイコ先生の方を見るととても難しい顔をしていた。     

「「終わりました。」」                                               

「次の曲お願い。」                                                                    

あ、レンからみたい。やった!                                                             

「構築された絶対聖域は暗く閉ざされた母で~♪」                                 

綺麗だけど・・・なんか違う・・・。伸ばす所もちゃんとできてるんだけど・・・。               

「はぁ・・・。次巡音さん。」                                          

「構築された絶対聖域は暗く閉ざされた母で~♪」                                 

声は綺麗だけど、伸ばす所がしっかり伸ばせてない。それに感情が篭ってない。ただそこにある言葉を読み上げてるみたい。私とミクちゃんは思わず鼻で笑ってしまった。                                               

「2人とも表現力がまだまだね。」                                      

「次!」                                                     



あっというまに放課後。早く帰ろう。今日はお手伝いの日だし。交換日記も書きたいし。                    

「リンちゃーん!一緒に帰ろ!」                                         

「うん!ちょっと待っててねー!」                                           

「レンくーん!一緒に帰ろー!」                                                         

「あ、あぁ。」                                                

死ね死ね死ね死ね死ね死ね。てか、どんだけ人の気持ち踏みにじるのが好きなの?悪趣味すぎだろ。クソババァ。                                                              



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

交換日記と友情と嫉妬と恋と?

続き                                   

まぁこれは実話にかなり手を加えたもの                     

リン→なのこ                              
ミク→友達

閲覧数:1,144

投稿日:2011/05/07 18:29:25

文字数:5,450文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

  • 関連動画0

  • 紅華116@たまに活動。

    実話ですか…相当手を加えているとはいえ、共感できます!!
    嫌いな人が自分にとって大切な人と一緒に居るとイライラしますよね…

    どこにいっても嫌な人は居ますよね!

    ロリコン教師…私の学校にも居ますよー!!
    技術の授業のとき、のこぎりを使ってたら上から手を重ねてきたりとか。
    本当に気持ち悪い先生です!!

    2011/05/07 21:28:25

    • なのこ

      なのこ

      やっぱり、どこに行ってもいるんですね・・・私はまだ小学生だけど・・・                 
      ほんとっイライラする・・・!私が好きな人と話してると割って入ってきますしね・・・      

      紅華さんの学校にもいるだ・・・と!!!?待って今からソイツ殺してくる!!上から手を重ねるとかふざけてんじゃねぇぞロリコン野郎

      2011/05/07 21:42:30

  • シベリア

    シベリア

    ご意見・ご感想

    これ実話がもとなんだね…
    すごいわかるwwこの話www
    うざい人といるよねww
    ってかリンからレンをとったのか!だめだろルカ!
    交換日記がデスノートみたいになってるww

    なんかいろいろ共感できるところがありすぎる件ww
    ロリコンの先生はカイトかな?
    おもしろい!!これの続きとか見てみたいな!
    ルカからレンを取り返す!みたいな

    面白かった^^ブクマもらうね!

    2011/05/07 19:06:14

    • なのこ

      なのこ

      あるあるwwwな話だよねw                                      
      うん・・・前に私がすっごくイライラしてるときまわりが五月蝿かったから「うっせなぇな黙ってろよ」ってボソッって言ったらソイツが勘違いしてチクる→更にイラッ                     

      原文はもっと酷いぞ友人が自分の書いたとこ色んなカラーペンで塗りつぶしww正直ビビッたw  

      まぁ、どこに行っても同じだね                                    
      カイトだよ!なぜわかった!?                                     

      実はリン→(←)レンルカだったりww続きは書かない!ごめん!                        

      ブブブブbbbッブクマ!!?あ!”え!ちょっと病院行ってくるね^^                    



      てかはやくぬこ娘進めろよ自分ww

      2011/05/07 19:24:16

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