どうしても、誰かを裏切り、傷付けたとしても。


キミとのささやかな約束を、ボクは守りたかった。




黒い天使と金色の悪魔の物語
~金色の天使~





金色の、美しく心優しい天使がいた。
青を湛えた瞳は、天界の溢れる光にいつの時も輝く宝石のような、綺麗な天使だった。


神々は、得に赤い女神はこの天使を好いていて、よく自らの神殿に招いては美しい歌をその天使に聞かせた。
天使はその度に手を叩いて喜んだ。


そのうち天使は歌を覚え、神々に歌うようになった。
金色の天使の歌声は高く綺麗なもので、神々はいつもその美しい声に聴き入った。そして、天使の歌に楽を合わせる事がいつの日か神々の楽しみとなった。



幾莫かの時が過ぎた。

ある時、赤い女神が首飾りを地上に落としてしまった。金色の天使が白い大きな翼を羽ばたかせて地上に下り、首飾りを探した。

「どこに……」

すぐには見つからなかった。
天使が首飾りを探し回っていると、そのうちに空を灰色の雲が覆い、雨が降り始めた。
水を吸って重くなってしまった翼に辟易しながら天使は首飾りを探し続けたが、見つからない。

天使は仕方なく、今日は引き上げようと考えて、翼を羽ばたかせて天へ戻ろうとした。が、翼が動かない。雨で重い翼では、飛び上がる事もままならずに、そのうち天使は雨に体温を奪われて倒れた。

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  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

黒い天使と金色の悪魔の物語Ⅰ

ちょっと小説書いてみた。
4頁くらいで修了予定の、ネタは固まったけれど歌詞に出来なかったもの。
完結したら誰か歌詞にして下さいませんか………?

閲覧数:531

投稿日:2009/09/08 21:42:28

文字数:578文字

カテゴリ:小説

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