生きてくことを 諦めていた
そんなつもりじゃ なかったけれど
人の心に 振り回されて
流されるのは 嫌だった

顔も知らない 君と交わした
手紙の文字に 嘘はないけど
待たせるだけの 僕の心を
君は恨んで いないかな

花が嵐に 散りゆく様に
空を流れる 星の様に
僕の生命も このまま消えて
しまえばいいと 思っていた


月灯り差す 寂しい夜に
初めて君の 顔を見た時
僕は気づいて しまったんだ
君を愛して いることに

川面彩る 紅葉ひとひら
風に吹かれて 艶やかに舞う
この一枝を 添えて送るよ
想いを込めた この歌に

死んでもいいと 思っていたよ
愛しい君に 触れるまでは 
出会えた今は いついつまでも
君と居たいと 願っている 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

君がため・・・

「君がため をしからざりし 命さへ
ながくもがなと 思ひけるかな」〈藤原義孝〉
「いつ死んでもいいと思っていた 君に会うまでは
君に会えた今 いつまでも 君といられたらと僕は願っている」

百人一首でこの和歌を読んでたら、上記の歌詞を
思い付いたので書いてみました。

義孝が愛する女性と結ばれた朝に読まれた後朝の文、との事。
彼はこの三年後、21歳の若さで亡くなってます。

切なくて儚い、そんな感じを出せているでしょうか?
感想等頂けると有難いです。

閲覧数:300

投稿日:2011/11/17 01:43:50

文字数:324文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント2

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  • ロミピ

    ロミピ

    ご意見・ご感想

    いえいえ^^ 漫画のシーンがこの詞に似てて切なくなってしまいまして^^
    その漫画は、手紙がきっかけでお話が動き出すのですが、
    その手紙のおかげでお互いが救われるという素敵なシーンがあるのですよ~(´∀`)
    彼女の傍にいたいと願うようになる所とか似てて、思い出して胸がキュンとなりました♪

    2011/11/18 02:07:15

    • 紫藤 悠

      紫藤 悠

      なるほど?(^O^)
      この御時世、手紙でのやり取りは少ないですもんね(^_^;)
      私も昔は何枚も便箋を使って友人と文通してましたが、携帯メールになってからは
      たまに「生きてる?」「なんとか」程度のやり取りだけですよ。

      歌詞の舞台は平安時代なので、手紙とゆーより31文字の和歌でのやり取りなんですけどね。
      「あさきゆめみし」読んでたら、この文字数にいろんな想いを込めてたんだなあと。
      昔の人はすごいです。古典大好きなんですけど、文法は未だによくわかりませんorz
      現代語訳の付いたものでやっと理解する位です(T_T)
      これくらい表現力が欲しいですけど、難しいです(^_^;)

      2011/11/18 02:39:25

  • ロミピ

    ロミピ

    その他

    和歌の事は分かりませんが、丁度昨日読んだ漫画に似たシーンがあり、切ないです。(ノД`)
    今、その漫画のおかげで鬱々としています。

    2011/11/17 20:43:21

    • 紫藤 悠

      紫藤 悠

      こんばんわ(^_^;)
      えっと、なんて言えば良いのでしょう?

      私の方はここんとこ鬱々してた中で、やっと書けた歌詞なのですが
      このせいで鬱々が二倍になったのでしょうか?

      2011/11/18 00:58:57

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