夏草の茂みの中、少女が1人死んでいた    弓張twitter@yumibari

A0
夏草の茂みの中、少女が1人死んでいた

イントロ

A1
ざわざわ鳴る風が雑踏に似ていた
ふらふらとカラスが青すぎる空を走る
高架下歩いては戻るだけの周遊(しゅうゆう)の
ほんの少し”いつも”から外れた時間

B1
遅れ咲いた(おくれざいた)タンポポが まだ足りぬとさわめいた
誘われるチョウたちの 名前も知らない森の中

C1
あのね嘘みたいなホント事(ほんとごと)
糸トンボが飛び去って 羽虫(はむし)が踊る くらつく日差し

もう泣けない君の代わりかな
草むらの水滴が滴(したた)った
そんな飛行機雲の伸びる夏のはじめのこと

A2
知ってる?知ってない?分からない僕は
ただただ呆然とバカみたいに立っていた
止まない風の音、平和すぎる鳥の声
君は少しも揺られずに枝から僕を見下ろした

B2
抜けた太陽光線が 水溜まりを消していく
色あせた菖蒲(あやめ)の 姿残る森の中

C2
あのね嘘みたいなホント事
死体の毛虫を引きずって アリが横切ってく くらつく視界

動けない君のためなのか
伸びきった草が揺れていた
そんな硬直の光景に僕の影がかかる

間奏

D
暑い 暑い 日差し が 灼(や)いてる中で
カエル の 声 が 耳、鳴りになってゆく

まとわりついた熱と冷えた記憶が
君と僕をつないでいた

C3
あのね嘘みたいなホント事
忘れた振りをしてたんだ 誤魔化せやしない 僕の声聞こえた

弱すぎる”僕”の代わりに
辛いココロを背負っては
夏草に分け入って 
溶けるまでの眠りを 
与え続けていた
そんな飛行機雲の伸びる夏のはじめのこと

後奏

E(Cメロではない)
あのね嘘みたいなホント事
僕はまだ、まだ弱いから
きっとまた来年の 今の頃に
夏草の茂みの中、死んだ少女を見つけるでしょう。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

夏草の茂みの中、少女が1人死んでいた

それはきっと誰かによく似ている。



正直散歩中にこれを思いついて家にとんぼ返りしたので、ちっとも散歩できませんでした。10分ぐらいで帰りました。そして暑すぎる日でした。引きこもりたいのにおんもに出されて溶けるかと思いました。

女性ボカロでお願いしたい。断固お願いしたい。
作曲してくださる方を募集しています。ツイッター@yumibariへお声がけいただければ幸いです。

閲覧数:277

投稿日:2019/05/05 17:24:11

文字数:800文字

カテゴリ:歌詞

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