おんなじクラスの可愛いあの子が
遠くへ転校するらしい
あの子を囲んで「寂しくなるね」
どうせすぐ忘れるくせに

女子の群れを眺める僕
「行かないのか?」と尋ねる担任
作り涙が僕を見る
僕は冷めた目で見ていた

寂しくないわけないでしょ
悲しくないわけないでしょ
その子は僕の親友なんだから

あの子は笑っていた
涙こらえて笑っていた
ならば僕が泣くわけにいかないでしょ

苦笑いしてる担任
「薄情者」と罵る女子
困ったように笑うあの子
それ以上苦しめないで

あの子が僕に歩み寄る
僕は何も言わなかった
あの子が右手を差し伸べる
僕は何も言えなかった

ふたりで黙って握手して
それで全部伝わった
「生きてればまた逢えるさ」と
ひねくれて肩を叩いた

人間には『慣れ』という悲しい機能がついていて
君のいない空白はなんだかんだで埋まってく

だけど忘れない、忘れるもんか
僕の親友は君ただひとりだったのだから

家に帰って部屋の中で
僕は誰にも知られず泣いた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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【歌詞】別離

別れの詩です。

閲覧数:83

投稿日:2022/06/26 04:40:30

文字数:429文字

カテゴリ:歌詞

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