眠りに就いた瞬間のその前に
聞こえてた誰かの泣いてる声
あてずっぽうな夢の中身より
気になってそればかり考える

その声が現実だったのかもう
知ることはできないけど今は
夢からはみ出した気持ちとか?
変な感傷に囚われたりする

例えば生まれたての夢の産声
例えば迷い込んだ夢の泣き声
手を繋ぐ事もできないままで
うしろめたさだけが頭に残る


布団の中で意識が飛んだときに
聞こえてた誰かの笑ってる声
素っ頓狂な夢の結末よりも
気になってそればかり思ってる

その声が空想だったのかもう
調べるのは無理だけど今更
夢の奥から誘ってる無意識とか?
妙な寒気を覚えていたりする

例えば天寿を全うした夢の笑み
例えば居場所を見つけた夢の安堵
手を振る事もできないままで
名残惜しさだけが心に残る


ガラスの上にまき散らした砂みたい
不安定に踏みしだいて互いに傷付く
欠片になったのはガラスかな私かな
いつの間にか私も透明になってた

見えないのに温かい指先と繋ぐ
抱きしめられた夢の体温と鼓動
どうして微笑んでるって分かるの?
ずっと前から友達だったように


ソファの上でうたた寝で安らいで
聞こえてた誰かの叫んでる声
切実な夢の終わり方よりも
気になってそればかり妄想する

その声が真実だったのかもう
取り戻すのは無理だけど曖昧
夢と私を取り替えようとする作戦?
嫌に現実感のない現実に気付く

例えば並行な世界を旅する夢の国
例えば宿り木を見つけた夢の鎖
踵を返すこともできないままで
違和感と疑問だけが辺り一面に


前向きに前を向いて
後ろ向きに前を向いて
右を向いて前を見て
左に並んで手を繋いで

夢の隣にいつでもあなた
夢の明日にいつでもあなた
夢の狭間にいつでもあなた
夢の答えはいつも間違い

例えば輪郭を失っている夢の影
例えば質量を失っている夢の涙

不正解なのはどっちに見える?
答えられるのはたったの一度だけ
いいよ答えを教えてあげるから
とってもかんたんそれはねあのね

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

夢墓地番地

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投稿日:2022/01/17 20:39:12

文字数:849文字

カテゴリ:歌詞

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