作品一覧
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第四章
早朝、4時頃まで起きていた私なのだが、やはり眠る事は出来なかった。
私の頭の中は色々と動いている様にも感じる。
今日は何をしよう、私が「楽しい」と思える事をしよう、そんな事を考えながらベッドから起き上がる。
洗顔を済ませ、私は「今日」という1日を楽しめる様に...月は嗤い、雨は鳴く
sioto522
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第三章
昨夜はなんだか、嫌な夢を見ていた気がする。
朝とてつもない不快感で起きたのはきっと寝る前に来ていたdmのせいだろう。
起きてからもなかなかdmは見れずにいたが、一応謝っていたしな、なんて思いながら
私はぼーっとして過ごしていた。
何だか時間が過ぎていくのが早く感じ...月は嗤い、雨は鳴く
sioto522
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第二章
私は昔を思い出して「戻りたいな」なんて思った事が1度たりともない。
過去の恋愛で沢山の「否定、怒声、拒絶、性の捌け口」。
そんな事を思い出しながら、昨日来ていたdmに目を通してみる事にした。
返事があったという事は「話はしたいのだろう」と、考え直したのだ。
人は話してみ...月は嗤い、雨は鳴く
sioto522
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『さよなら、世界』
8月15日。もうとっくに日は沈んだというのに、辺りには蒸し暑い空気が漂っている。
マンションの階段を駆け上がる僕の体からは、汗が止めどなく噴き出していた。
「さよなら」
たった4文字の彼女からのLINE。
それが何を意味しているのか、僕にはすぐに分かった。
御盆の時期にも関わらず...さよなら、世界
kunP
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時計ケースは3...カレンダー、曜日、月、ムーンフェイズなど機能はすべて本物オーデマピゲ
huanwei00r
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第一章
虚無感、孤独感、失望、人の「言葉」は凶器だと私は思う。
私にはパートナーが居る。
しかし、言葉を交わす事も目や顔を見合わせる事もない、只一緒にいるだけの様なパートナー。
笑いながら暴言を吐かれるような、そんな「最善ではないパートナー」だ。
最善でない事は私が一番良く分かっている。
私...月は嗤い、雨は鳴く
sioto522
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最終章
瑠偉との不思議な生活は少しづつだが増えて来る様になっていた。
毎週、「水曜日」にだけ帰って来るだけだった関係だが、今では「水曜日と金曜日」に
なっていた。
彼との生活は私にとっては「幸せ」だと思わせてくれる生活だった。
今日は金曜日、いつもの時間に家のチャイムが鳴り、彼が家へと「ただいま...煙の行方
sioto522
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第三話 『不安に潰される』
黒く曲がった音符は歪んだ音を奏でた。
フラワもミクも必死に戦っていた。
そして私も剣を握り、走り始めた。
戦い方とか剣のふり方とかよくわからないけど、
とりあえず全力で戦った。
可不はハンマーを振り回す手を止めずに、
悪魔のような笑みを浮かべていた。
「みんな!私に合わせ...私達、歌の神の戦闘アイドル。
炭火焼き団子
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バレンタインデーは、人々が他人を気遣うかのように振る舞い、ただ次の瞬間にはそのことを忘れてしまう日である。 彼を友人と呼ぶのをやめ、一生を共にする相手と呼べる日。 人生もついに...好きなんだ、あのスパー クが...。
KETSUEKI
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第十一章
彼からのキスを拒まなかった私が「都合のいい女」になるのは
当たり前の事なのかもしれない。
それから3年程だろうか、身体の関係を続けてしまっていた。
会う日は決まって水曜日だった。
そんな堕ちぶれてしまった日々の中で主人が倒れてしまったのである。
それから、主人の世話に私は忙しくなり...煙の行方
sioto522
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第十章
普段通りの生活の中で、彼が私を抱き締めてくれた香水や
優しく触れた心地よさは忘れられなかった。
2日経ったお昼頃にようやく彼からの連絡が入っていた。
「ごめん、少し忙しくて」そんな事を言っていた。
人にはそれぞれ時間配分があるし、予定もあるだろうし
「大丈夫だよ」そう答える事にした。
...煙の行方
sioto522
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第九章
3週間後の水曜日にまた会う約束をして、私は彼の部屋を後にした。
帰り道の途中、喫煙所を見つけ私は煙草を吸おうと思い、立ち寄る事にした。
正直な所、「嬉しかった」それが何よりも私の本音だった。
私がふと思った身体を求められる事が無かったことが「嬉しかった」のである。
喫煙所に人...煙の行方
sioto522
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午前二時。
深夜のコンビニで買い物をした帰り道のことだった。
小雨が降る中で、児童公園のブランコがキーコキーコと揺れていた。
近づいてみると、雨に濡れたイカの塩辛が、うつむきながら泣いていた。
「どうしたんだい? こんな時間にこんなところで。風邪引いちゃうよ?」
俺は、イカの塩辛に、そっと...烏賊に冷たいくちづけを
Dai
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昭和六十一年八月。
「――ねえ、こんな噂、知ってる? 焼き鳥には、タレ派と塩派がいるって噂……」
ネギマが唐突にそんなことを言い出したので、俺はビールを口に運ぶ手を止めた。
ふんっ、何を馬鹿げたことを。
焼き鳥は、甘辛いタレで食べるのが常識だろ。
塩なんかで食ったら、塩辛くてせっかくの炭火の...葱間追憶譚
Dai
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仕事を終えて、自宅に帰る途中のことだった。
閑静な住宅街のゴミ捨て場で、賞味期限の切れた納豆が泣いていた。
「かわいそうに……。あなた、捨てられちゃったのね」
「あ、あたし、賞味期限が切れたからって……。もともと腐ってるのに……」
よく見てみると、納豆は小粒だった。
こんなに小さな子を捨てる...腐れた豆と黒い百合
Dai
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「私のこと、都合のいい安い食材だと思ってるんでしょ……」
これは、モヤシの口癖だ。
モヤシは、一袋十九円で売られている自分を卑下する癖がある。
俺がモヤシと出会ったのは、大学生になり、一人暮らしを始めた頃だった。
確かに、金銭的に余裕のなかった当時の俺は、モヤシを都合よく使っていた。
「モヤ...萌やしの花は何色か
Dai
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「私ね、消費期限が、あと五分なの……」
牡蠣が、消え入りそうな声で衝撃の事実を告げた。
突然の告白に俺は驚きを隠せなかった。
「そ、そんな! 聞いてないよ! 何で、今まで黙ってたんだよ……」
つい怒鳴りつけてしまったが、言葉の最後は尻すぼみになってしまった。
「だって、あなた、私のこと全然食べ...牡蠣と蜜と唾
Dai
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何かイカ臭いと思ったら、散らかった部屋に裸のスルメが転がっていた。
俺はスルメに尋ねる。
――なあ、スルメ。お前は何でそんなにイカ臭いんだい?
スルメが答える。
――イカだからさ、と。
俺は歯が弱いんだ。
だから、スルメが噛めば噛むほど味が出るとしても食べることはできないんだよ。
だが...寿留女と愛撫
Dai
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「my hero 」
心音萌琉溶 作
1
苦しかった。
なんで自分の周りには敵しかいないのだろうか。
家族、友達、社会
全てが敵だった。母はもうとっくに死んでいる。その死に対して父は自暴自棄に。そのせいで自分に手を出してくる。
数年ほど前に別の人と結婚して3人で暮らしているものの、父さんはパ...my hero
心音萌琉溶
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第二話 『本殿と音色』
本殿は謎の光に包まれていた。
「不思議な感じ…これは…??」
私は惹き込まれたような顔で眺めながら言った。
(これは、"音色"。)と、ミクは答える前に、
動画の字幕のように、綺麗な文字が表示された。
「ねいろ…??」私は文字に驚いた。
「音色(オンシキ)です。」
と、ミクは丁...私達、歌の神の戦闘アイドル。
炭火焼き団子
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第一話 『異変は突然来る』
チャイムと共に始まった
「私は赤先冥恋(あかさき めいこ)。」
って言ったら漫画やアニメによくある、
最初の自己紹介みたいになってるから
今のこの状況を説明しよう。
今、ここは高校で私は一年二組になった。
つまり入学式を終えてクラスで自己紹介している、
というわけ。今日か...私達、歌の神の戦闘アイドル。
炭火焼き団子
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第八章
彼と向き合って話をしていた数時間は楽しかった。
そしてそれと同時に悲しくもあったのだ。
元カノさんの話やら、彼の抱えているストレスを
沢山話してくれた。
やはり、現状に生き辛さを感じている様だったが、
彼が常に笑顔でいる事に悲しみを感じずにはいられない私がいた。
「瑠偉は辛い事が多いのか...煙の行方
sioto522
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第七章
彼の家へと歩き始めて10分程だったか、小さなアパートを指差し、
「あれが僕の家だよ」とアパートの一室を教えてくれた。
「寒いね」なんて言葉を交わし合いながら、彼の部屋の前まで来ていた。
「温かい飲み物でも飲もう」そう言って、彼は私を部屋へと招き入れてくれた。
一人暮らしにしてはや...煙の行方
sioto522
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第六章
友人と会って話をしてから時間はあっという間に3ヶ月は過ぎようとしていた頃、
一切の連絡を取り合っていなかった彼から連絡が来ていた。
「久しぶり、元気してる?」
私はまた気分が堕ちてしまわないかと不安だったのだが、
文字だけの世界、顔が見えない事もあり、大丈夫だろうと思い
「...煙の行方
sioto522
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第五章
会う日取りも決まり、数年ぶりに会う事になった友人は
とても元気そうに見えたが、人は負の感情を隠すものだと私は思っている。
「いらっしゃい」そう私は満面の笑みで彼女と長い時間をかけ
お互いの「今」や「現状」等を話した。
彼女も既婚者だという事もあり、話は弾みながらも
段々と負...煙の行方
sioto522
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第四章
唐突に、彼からの連絡は途切れる事になっていたのだが、
私は彼の事で頭が一杯にならない様に、自分の時間を楽しむ様になっていた。
眠る前にふと彼が浮かぶのだが、薬のお陰もあってすんなりと眠る事が出来る様になっていた。
彼から連絡が途切れて3週間が過ぎようとしていた頃、
久しぶりに彼か...煙の行方
sioto522
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第三章
2週間程経った頃、彼から久しぶりに連絡が来ていた。
耳鳴りの様子がずっと気掛かりだった私に彼は元気そうに連絡をくれた。
「耳鳴りは大丈夫なの?」私が尋ねると、まだ少し違和感はあるらしいのだが、
「大分良くなってるよ」そう伝えてくれた。
原因はただの耳の痛みの様だった。
ホッとしたと...煙の行方
sioto522
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雪の日に天使達は還って来る。
雪の降る季節がやってきた。
天使の国では、降る雪はなくなった天使達が空を羽ばたいて落としている羽だと言う言い伝えがある。
雪には自分達のことを、これから先も忘れないようにと言う、天使達からのメッセージが込められていると。
シュピルナはこの季節が来るといつも思う。この雪を...天使標本
sari
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第二章
ある日曜日の事、私は主人と買い出しへと出掛けていた。
出たついでもあって色々なお店を見て回っていた頃、高身長の青年の様な男性に突然「すみません」
そう呼び掛けられて話を聞いてみる事にした。
なんともない他愛もない会話だったが、「それじゃあ、私は行くね」そう伝えて主人の元へと
戻ろうとし...煙の行方
sioto522
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煙の行方
第一章
私は人との会話がとても苦手だ。
その事を隠す様に、人と会話をする時には必ず笑ってしまうから。
人と何かしらの会話を交わした夜は大体眠れないのが私の日常。
いつも煙草が手放せない私。
私は所謂、「精神疾患」を持っているのだが、その精神疾患とも20年以上の付き合いになる。
長年、...煙の行方
sioto522