tori_ikumoの投稿作品一覧

さよなら僕の城(Goodbye My Castle)
掃いたような音
風が葉を抱えてゆく
行方は知らない
身を任せて知らない街へ行く
霞む夜が明けて
風が青を運んでくる
そっと頬に触れ
振り返れども影は見えないようで
今以上、まだきっと知りたい...

灰を振りまいてステップを
いま夜が溶け落ちて披露する
鏡に映る理想ですら
見ないふりで手をかざしている
一等星聞いてくれ
もう嫌なことばっかりで
いいや忘れてくれ
大抵ワインで鼓動鳴って
アップダウン踊っていまは五里霧中
酩酊迷って雨に濡れてさ...

影から広がる夜の果て
開け放つ窓の向こうで
見つけた星の数だけ
光を砕いて孤独を識る
息を吸えば鉄の街で
足りないもの探している
理由もなく僕は転ぶ日々で
あざむ夜の者共
硝子越しに淡く滲む
小さな幸せ求めて...

メメ、君のことが浮かんで
意味の無い声を漏らして
虚勢をはって歩いて
歪んだ街を
メメ、下らないこと言って
悲しいことばかり書いて
そろそろと影で暮らして
イノチを傾けてみてる
このまま このまま このまま
蓋しているのは砂粒が...

『夜笛』
藍染まる夜、声殺して
目を瞑っても眩むneon light
霧を裂いて届く下衆な歓声
退廃した部屋でtrip
結末の無いstory write
世界と不正解と言いたくて
ねぇ、胸の奥で錆に塗れて
溶けた理想が痛い
この最低都市で抱いて...

あれから僕らの最後の事を考えて
消したい言葉をそっとなぞってみたんだ
それから幾つか忘れそうなこと書き留めて
わかってよ　わかってよ　わかってよ
って言ってみるの
月灯りがたまに違うこと風が窓を叩く音
変わっていた壁の色とかピアノと歌ったこと
昔見た映画のような人に憧れていたこと
なんてないことを浮...

もう嫌になるな 霞むこの目も
枯れた声も 捨てたくなって
僕が僕でありたい事すら
ふと苦しくなって
夜が少し長く思えた
いっそこのまま怠惰へと
君と朝に染まるまで
そしてまた服を着て目元擦って
きっと困ったように笑い
僕の、僕の首元を...

どうしたって息をしている　この惑星を抜け出してみたい
無価値なものだけ抱えて　生きてみたいと願ってる
どうしたって息をしている　寂しくなって初めて解る
幸せな結末ばかり　求めて　孤独を知る
呆れた症状 僕は自分自身にバイバイだって
寂れた工場みたいな心臓
今になって嫌になって思い出しては焦燥感
吐き...

耐え難い街の風に　凍えぬようにと寄り添う
形のないものばかりを　恐れる前に寄り添う
絶え間ない耳鳴りとか　世界の視線を覚える
割れそうな心臓を抱いて　諦めたくなって
声に出せばほら　まるで魔法にかかったみたい
これで良いと　言い聞かせて　目を閉じる
青い果実の残照が　消えて無くなる頃
言葉は尽きた　...

言葉を失っている　機械と幻想の街　覆う雨
君の霞れた声　代わりにきっと全てを　僕から
本当どうでもいいことで　心が惑ってるなんて
苦悩とかばかり憂いてる文を見下して
空虚な孤独に応えよう　構造主義的に答えを
世界に巣食っている影に見惚れて
Re Re Re Re　滲み消えるその街を　ただ歌っても良い...

窓からのびた影をみる　ざらついた砂に寝転ぶ
揺らめくあの灯を眺めて　僕は今日を終えてゆくの
幾夜も待っていたから　帰りを待っていたから
夏草も枯れ頬も乾いた　あの子に僕はやりきれない　　
赤く染まったり　灰にかすんだり
ぷくぷくと泡立ったりして
白波立つ嵐の晩も　海を見つめている
このまま灯の降る方...

歪んだ才能だった　めまいと酔う言葉を吐いた
枯れた声になって　砂に水をまくようだ
消えたい　魔法になって
消したい　過ちを全部
祈った　星屑
平行線ばかりが増えた　きっと薄汚れたまま
大人になってもまだ僕は　見れない臆病だ最低
沈む　影が
揺らぐ　心みたいだ
ねえ、壊してしまって...

濡れた木々の葉から 伝わるように解っていく
冷めた指先から ココロが何処か解っていく ねぇ
街が揺れた光が 孤独を消していくようだ
ネオンの中へ溶けていく僕をイメージしていた
アイワナムチュウマダキドウチュウ
良いかい明日のことだって
アイワナムチュウマダキドウチュウ
世界を知らないことだって
アイ...

消えてく思考二乗 エンドロール流れた海底で
今も酩酊し泣いてる
揺らいだ空光って滲んだ
飽きれた思考異常 映画の憐れむ大衆が
声が僕を嗤ってる
目眩が夜開いて溢れた
大火の前で抱いて染まった
心の色は灰に灰に
あれから街は廃墟になってく
抜け殻ばかりが残るようだ...