タグ「オリジナル」のついた投稿作品一覧(150)
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知っているだろう
雑踏のなかに足跡は残らない
ただ歩き続けることで
同じ歩幅のきみを見つけた
ぬるい悲しみを
心地よくするような構図で
二人の夜は深くなる
大雑把な水彩の筆遣いで そして
白くなった朝には 手探りで
夢の可食部を探している...【曲募集】dey-ney
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A
ひどく青ざめた春風が
珈琲のおもてを撫でている
きみの言葉が滴る さびしいいろで
今日も幸福は砂のよう
一粒を丁寧に選んで
口に含んで見せた うつくしいきみ
B
私の想像も祈りも及ばないほど
満たされた...can't hope your long vacation
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感光 - off vocal
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世界は巨大なパズル
一秒ごと生まれ直す
あの日ボクだけ答えを
見つけられずにごめんよ
神様じゃないから
信じられなかった
脆い春の機械を
暮らしのせいにしちゃって
ボクの心をパズルにして
当て嵌めてみせて...絶景をのぞいて
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Estrela feat.雨歌エル (Lyrics byりるね)
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A+B
悴む夜を切り分けて食べよう
歌を焚べて言葉を啜っている
大きな布が被さったように
あなたの夜も窮屈だろうか
この街の闇は
恐ろしい空っぽではなくて
御伽噺から
始まりでいつも満ちているから
S...相聞
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A
まちのほとりで
ただ こきゅうをなみだに にせている
ぼくのこえを けんそうにとかして
こころだけが まちなかにころがる
B
からだを なげうつ
ことばを ちらす
しずむためのおんがく
そらまで とどく...しずむための おんがく
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世界が大洪水に呑まれたのは何時だったろう
水に浸かった部屋で びしょ濡れの紙に
貴女への手紙を書いている
喘ぐ今日を息切れた世界
一億総人類の
窒息した言葉に絆されていく、よう
歌うように巡る時間は
よみがえる 記憶の走馬灯
私には噛み締める時間なんてないから
見下ろす 明日に聳える墓標たち...私は濡れた/濡らした紙に手紙を書こうとする
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memo 2021-11-26(作品「あ」)
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A
幸せから一番遠い場所で
物語が産まれたら?
それは悲劇でも喜劇でも ないだろうね
街の空に夢が浮かぶイメージ
A
かみさまに目隠しされたままで
次のページをめくるのさ
そこに一本の 一本の線を引いた
待ち遠しく朝が来るのを観る...neml.
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【11/12完成版】Seek feat.ゲキヤク&カゼヒキ
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老いた記憶と共に老いた忘却は
埃臭い想い出すら引き留めてしまう。
午前四時の明星が吹き込む北風の下、ただ静謐を湛えた藍の空に、
蘇る影は夥しく、僕をじっと見ている。
そこにいると確信していた。心を突き破るような確信があった。
確かにその時、あなたの質量だけこの部屋の密度が高まった。
貴方の声がした。...紡ぎ出したのは。
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A
心のほつれを引っ張って
自分のことをばらばらにしてみた夜に
よしておけばいいのに
冷たくて柔らかい底を覗いた夜に
B
円形のテントの真ん中
今にも崩れそうなバランスで
その間にもほら 失くしたものたちだよ
刹那のサーカス 脆く 一夜限りの...見なくてもいい夢を見る
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『はじまり』
青い光だけが満たす狭い部屋で
何かが始まるように必死にもがいている
蛹を割って這いずり出た蝶の羽は濡れそぼったまま
今日永い日が暮れてまた宵闇が僕らの心を匿しても夢は流れ続けている
音がしている
呼吸だ 春の呼吸だ
街の隅を海原を星の塵を呑み込んで広がる波状胎動だ
生まれてくれきみ
生...衛星のかたちで
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A
横たわる壁のうえ
星がまたたく
夜風 透明な夜風が一条
荒れた野原を吹き渡る
B
君は息をしている
美しい余白には
取りとめるための名前さえいらない
わたしは優しくなんてなかった...アイシャ
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A
彼女は決して歌わない
眼窩から溢れる青い 冷たい炎
光に沿って揺れる たおやかな髪だけが
ずっと 歌っている 歌っている
B
人は祝う 傷だらけの旅路を
私には見える 君がかけたヴェール
今は おやすみ
S...抱きしめてあげよう
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A
まだ歌わないで まだ
朝五時半の観覧車 天辺に近い一室
ここには朝日と二人 それだけ
誰も見ていない
融けた飴のように影が生まれる
B
ここは廃れた街の廃れた遊園地
誰かが投げた石で 空が破れて 舞台が崩れる
そんなあっけない結末を...朝陽、天から落ちて
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A
眠らない街を 僕らは宛てなく彷徨う
この夜も言葉ばかりうるさく色づき 嘯いている
少しだけ眠たくて 忘れた夢見かけて
慌てて 流し込んだフラワー
ただ微睡んでいくだけ
B
宝箱は嘘だらけで
為すことみな十把絡げ
ギターに身を凭れさせて 目を閉じていた...東京ナイトクローラー
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A
鏡に映ったその顔は
手を伸ばした先から歪んでゆく
心を濁した ある夜に
美しいあの人のせいで
B
君になってみたいんだ
怖いものなんてない
そんな自由を得てみたい
君になってみたいんだ...またある夜に
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A
どうか夜を教えてください わたしに
項垂れた夜空も ちらつく灯りも
それらしい顔をするだけで
それは夜と呼べないのです わたしは
夜より濃い闇で
夜から零れる わたしに夜を現して
B
わたしはもう わたしじゃなくていい
淡く擦り切れた夏の月...朝焼けを見せて
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安楽の園 - off vocal
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何もない部屋で僕は
ひとつ メロディを歌った
あの人の手触りや 記憶、夢
白くなってみんな消えた
何もない部屋で僕は
明かりを消し 目を瞑った
ただ立ち尽くしたままで ぽつり、ひた
街の喧騒が遠かった
何もない部屋で僕は
空中に文字を描いた...【作曲者募集】歌はいらない
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A
涙が朝の温度で 目を覚ます
時計は午前6時を指す
昨日まで私だった少女が
晴れた空を飛んでいる
A
私のために笑っていてくれた
少女、ねえ どこまでも行って
昨日まであなたを封じ込め
傷つけた私の代わりに...少女旅想
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A
僕ら離ればなれ
傷つくのは夢
なぞりあった輪郭
ただ 互いの名前さえ擦り切れるくらい
心を壊しあっていた
B
ここにある愛は白磁の花束だよ
萎れない 色の褪せることもない
そのままで...白磁の花束
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A
覚えている?
この部屋が真空になった日のこと
あの日 君と死ねばよかった
今もそう思って 生きている
B
「優しさの風が吹き荒れても
きみは立っていて 俯かないで
信じているから」
S...安楽の園
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A
僕らもう孤独には戻れない
影が延びる
雨上がりの香 微かに
でも僕ら孤独に佇むまま
朝になれば
また日が昇るように
B
息継ぎのように輝きだす星
あれは僕らだ...あまりに息苦しいような朝は。
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窓のない部屋
痩せこけた叙事詩
サーカスを
燃やす人はもういない
僕らは
空を連れて歩く
指はさらさらと
崩れ落ちていく
何かが液状化した
夢もベッドから...春の墓
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A.
嵐に見舞われて 暗い底に沈む
声も出ないままに 囚われていく
ここは 冬でも暖かい 思い出は浮かばない
時は緩やかに 流れている
B
アイとアイとアイの距離 潜ってあと何km
光が届かなくても 目指せるかな僕は
A
群生するコロニー 泡沫の欠片...深海の金属
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水海月 - off vocal
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A
どこにも行く宛を失くした人々は
季節を一つずつ売り払っていった
身体を 心を 生死を 苦悩を
澱の溜まった水底に息づいた
B
白い港 頬に受ける風
宙に浮かぶからだ つらぬく 朝
S
幽霊は あらゆる水のほとりに...春の抒情詩