投稿作品204作品
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朝、目が覚めてふと思う
私はなぜここにいるのか
鏡に映る不出来な顔
何一つ応えやしないの
ご飯を食べて「ごちそうさま」
期待を込めて見る画面
誰も私を求めていないことを再確認
今日も独り 独り
「今あなたは何をしてますか」
「誰と一緒にいるんですか」...誰かの一部になれやしない
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きっとここには何もない
だからこそ足掻いているのかもしれない
思い出は過去の鳥 遠くまで飛んでいく
小さな影はいつしか大きくなり
僕(むかし)のことなんて忘れてしまった
本当は何もかも知っているくせに
いつまで経っても知らない演技(ふり)
響く 境界 その先で君は蹲って泣いている
立ち止まることは許...beloved ones
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夢の中ふらふら 君と二人
世界がこのまま無くなる気がして
揺れて刻む心の蔵
あ、また、ほら、そこに
手繋ぎたくて 伸ばす腕
掴めずにただ真実だけ知ってく
そうだね、僕ら流星群
碧い光りに溶けて きらきら笑う
降り注いでくのはきっと、優しさ
さよなら いつかの人...流星群
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「ほしに願いを叶えてもらおう」
そういって笑って君の手を取る
最近、少し、遊びすぎたようで
君が白いベッドに苦しそうに横たわるのを
私はただ見ているしかない
それが凄く嫌。
沢山の物を君に送った
本に花に、それから何だったけ?
沢山のことを君と知った
けれど、それは知ってはいけないことだと...白の魔女と黒の魔女
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例えば明日、人を殺してみたとして
誰がわたしを裁き殺すの?
人はみな同じ快楽得るというのに
冷たい床に冷え切った体に
魂が宿るとお坊さんは言います。
生まれ落ちたこの世界では
わたしの居場所はここしかなくて
誰かに媚びを売るたびに...in the world
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雪解けの季節の様に
景色もまた色づいていく
俄に信じがたいようだ
僕が僕であるため
空が赤く染まる お月様が銀に光る
愛して嘘つきのモルモット もう誰もいないの
いま、神様に縋ってみるよ
閉じた世界 夢は続く...愛と正義と悪魔の囁き
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少し震えた手が まともに鉛筆持てなくて
今日は、放課後 少しだけ学校に残ってたの
透明の傘 星模様の傘 いろいろ差して笑ってたの
僕は羨ましそうに 見ることしかできないけど
僕には君がいる 一緒に帰る子いなくても
大丈夫と笑って 先生さようなら、なんてねちょっと
作り笑いで 涙ぐっと堪える 走っ...雨宿り猫と私
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牡丹の花は咲くことなく 紫陽花に呑まれた
枯れた瞳から流れるものなどなく
白い肌と黒い髪が解けて 空に託した
かごの中で生きては 空に憧れた鳥が
いまは青空を仰ぎ 鳥はまだいつかの約束を守っている
春は儚げに 揺れた髪と幼き笑顔
露の雨に打たれて 頬を伝う涙と共に君は、消えた
雪椿どうか帰し...藤花の色
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僕の声をほら、聞いてよ
唸るような暑い日差し 君に逢うために
僕はここにいるんだよ 早く会いたいな
錆びた声で何度でも叫んでるから
いい加減 知らんぷりやめてよね
触れた感触と解けて絡まって
もうすぐ終わりがくることを悟る...蝉
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西から風が吹いてくるぞ
北から雪が責めてくるぞ
遠くまで逃げる民たち
街に残されたのは子供だけ
そしてやがて朽ちていく住処と
彷徨うだけの思念が音を立てた
壊れて 叫んで 黒に染まる
流れた雨は誰も知らないまま...Dear
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黄色いお星様 ふわふわ浮いてるから
飛べるかなって 両手広げてみました
ある朝の朝食に ハムが出たから
豚をそのまま 食べれるのかなかなって
嬉しそうに見つめる 私の目は
くるくる 世界を 廻ってる
以下略。
時間が経つにつれて常識ログイン...ガラクタ城の主
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作り上げた幻想を 抱きしめることしか知らない
それが、どれだけの月日を重ねたことだろう
終わりの見えない人生では 拭うことなど出来なくて
鉄格子の中 黒く淀んだ空気を吸い込む
僕には、変わる勇希がない
差し出された手は振り払う ただ一人 ただ願う
そして空に溶けていくんだろう
知らぬまま大人...白いワンピースの先
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チクタク 部屋にこだまして笑ってんのかい?
彷徨う手を取って笑ってくれる人はまだいないよ
期待なんてしないで 僕はキミを見ないフリ
過去のことなんて 振り返る気もないから
教室隅詰み 程良く聞こえる声
肩触る気持ち悪い 仲良しのフリ
「君なら大丈夫」 即効性の魔法で
視界がぼやけているよ もう見...僕は神様なんかじゃない
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覚めて見る夢は遠い記憶のカフカ
当たり障りのないこと 呟いて 消えた
思い描いた理想なんて なんて儚いんだと
笑って言ってた昔のこと。 もう忘れようか
「まだ笑えるから 大丈夫、と
繰り返すだけで感情のない目は
冷たくて とても嫌いだ」
あなたにだけ言えることがあるの...はなむけ
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灰色のメガネレンズは 向こう側を映さない
誰しもそうだ 僕を置いてさようならするんだ
積み上げたものは呆気なく消え去るから
いつだって僕は 孤独を吐き出してる
一つ数えれば 五つ数えれば
誰しもが 指さしてさ
僕を嗤うよ これじゃなにも見えない
こんな僕じゃ誰にも愛されないから
早く...積木崩し
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ふと見上げたら紫の雲 時雨心地もいいとこで
耳を塞いだのに聞こえる雑音がいつも嫌いで
そうだ、もうすぐ家に帰ろうか
なんて帰り道 どこにも無いのにな
この世界は息をするのも困難だから
みんな私腹を肥やしているんだ
僕は神様にさよならを言う
こんな灯りだけで街を輝かせるくらいなら...僕は神様にさよならをする