cherryの投稿作品一覧
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『ぬくもりの行方』
眠れずに歌う 世界の終わり
その声は 誰のためなの
知っていたはずの 誕生日は
少しずつ 大きくなった
書き換えられない 誰かの記憶
深い 不快 泥のように あふれ出すよ
何も無い その瞬間に そっと
捻じ曲げたい この世界線
真っ白な絵画を もう一度 見たくて...ぬくもりの行方
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【境界インサニティー】
進行方向 任せてAlright!
六畳半の世界が回る
完全超越 んなわけない
たった一度の 最高傑作さ
心頭滅却 火もまた涼しと
上澄みだけで喉すら通らぬ
諦観決めて 諸行の無常を
味わいたいね 脳みそピンク色
「早くやめちゃえば?」...境界インサニティー
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『傘をささずに笑う君へ』
坂道 傘の中 夕陽が顔出して
何にも なかったように 笑いかけてくる
あれから どれくらい 忘れてしまったの
変わって きたことは いいことなのかな
「またね」が 幾つも突き刺さる
優しい嘘だけ 積み上げる 人だらけ
微かに残った 小さな小さな 本当を
探し出してよ ほらこ...傘をささずに笑う君へ
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『不感症オルタナティブ』
街角 公衆電話と白い月の手
静かに 環状電車が 通り過ぎてく
このまま 二人で このまま どこかへ
最終的に必ず 終わりが来るね
終点 真っ暗闇に 飲み込まれてく
僕らは ここまで 僕らは……
不毛に並んだ2択の道理に 僕は迷って
どっちもつかない曖昧抱えて 君を探すよ
...不感症オルタナティブ
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『螺旋の果て』
交わらない高架線 夕日に照らされて
涙すら流さずに 明日を運んでく
あの星の輝きは いつまでも変わらずに
この地球の誰かに 問いかけ続けてる
終わることを知らない 僕らは
どこにだって行けやしない
昔の人は言った 誰もが
希望という病気なんだ
生きることが愚かだって...螺旋の果て
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『叶わぬ願い』
こげ茶の電車の中 揺られて思い出すよ
画面の向こうで歌う 愛しい君のこと
もう戻れない もう聞こえない 願いはたった1つなのに
あの日貴女が流した涙を 僕のこの手で拭いたかったよ
僕の中では君が一番と 世界中で一番素敵だと
だけど貴女の隣にいるのは 僕ではない他の誰かだから...叶わぬ願い
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【感情セピア】
【A】
誰かの言葉より 自分の言葉で
届けたい この想い 遠くの貴方に
【B】
真冬の夜の 再開劇を 望んでるわけじゃないけど
【サビ】
伝えたいのは ありふれてる たった5文字の言葉なんです
でも言えないの 難しくて 喜怒哀楽 ごちゃ混ぜなんです
【A】...感情セピア
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【平凡と透明人間】
ポケットに仕舞いこんだ さよならの言葉は
誰にも届くことは無いけれど それでいいんじゃないかな
見過ごした悲しみと あの人の涙は
今の僕にはぬぐえやしない きっとそういうものだよ
何も無い部屋に灯った 古ぼけたブラウン管
誰かの笑い声が響いてく まるで泣いてるみたいだ
変わらない...平凡と透明人間
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『ゆれるコールドスープ』
貴方の口癖 真似してみた
少し歯がゆい感じがした
左眼 捉えた視線の先
ふわりと揺れてる 私の気持ち
最初の一言がくすぐったくって
背骨が小さくときめいた
冷たいスープが似合いそうだと
ぼんやり 見上げた真夏の空を
単純だって構わない 間違い探しみたいな ...ゆれるコールドスープ
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『赤い糸』
見上げた月と眼が合ったなら 貴方の思い聞いてあげます
四角に見えた世界が今 歪み始めてまぁるくなってくの
知らない人で溢れていた 心の中ががらんと壊れて
行方不明の昨日がほら 手紙をくれた「もうさよならです」
義手と義手合わせていつかを待っても 瞳閉じたら冷たくなるだけ
嗚呼
心を無くし...赤い糸
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【神様とジェリーフィッシュ】
【A】
君が望むラストヴィジョン
きっと白い月が浮かんで
沈む意識 かき集めたら
ねぇ早く目覚めさせて
【B】
悲しみの連鎖の前に 疲れ果てた僕は
忘れてしまってたのさ 溢れ出してくるもの
【サビ】...神様とジェリーフィッシュ
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『アイリッドスマイル』
【A】
いつだって隠してたんでしょ? ずっと瞼の裏側
消えない何かを 消せない何かを
知ってんだそんなことくらい だって笑顔の貴方が
泣いてるみたいに 見えてしまうから
【B】
言葉に出来なくて 投げ出すことなんて誰にも
あるはずだから多分 それでもいいじゃない 声を上げて...アイリッドスマイル
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【神様のボート】
私は神様のボートに揺られています
誰にも知られずに 一人揺られているの
夜には空見上げ 輝く星座を数えて
小さく祈るんだ 君が泣かないように
ねぇ 今でも思うんだ もしあの時
その手を離さずに いられたら uh もう戻れない
大丈夫
この世界は君と 出会った後の世界だから
君の 笑...神様のボート
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【林檎のため息】
耳を澄ませば 小さな吐息
静かに色づく 真赤な林檎
細い指先 触れて欲しいの
そっと優しく 私の中で
あなたと また出会えたね
世界の始まり あの楽園(ばしょ)から
もう一度 罪を犯すよ
私の林檎を 貴方にあげる
抱きしめて キスをして...林檎のため息
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『ひび割れた歌』
コーヒーに口付けて トールサイズに混じる溜め息
合わせて飲んだあの甘さ いつしか消えて苦味に変わり
幸せそうに笑う彼ら どんな生活をしているの
もう出来る気はしないけど 羨む心がここにある
強がってやろう
捻じ切れそうな夜が来ても まだ大丈夫なんだって言い聞かせるのさ
笑い飛ばすん...ひび割れた歌
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『星座作り』
遠い記憶を辿れば今も覚えてる
幾億光年先で笑う君を
答えばかりを探してたあの時に
泣き出しそうで立ち尽くすこの僕を
照らしてくれた
君の光を 今繋ぐよ
夜空に星座描く 銀河を超えて
真っ白な言葉だけが今を導いて
見つけるよ あの涙を拭うために...星座作り
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『宇宙でも……』
微かに揺れてる 小さな光 今もある
これから僕らはどこに行くんだろう 誰も知らない
窓から見渡すんだよ
この宇宙(そら)に希望が見えると信じて
そう だから僕は歌うんだよ
消えかけてる光のため
聞こえるか この歌
見えなくても気付かなくても 光は胸(ここ)に
巡り合う...宇宙でも……
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『左眼』
目が醒めて鏡の前 腫れた左眼 指でなぞる
「好きだったから」 ありふれた言い訳が拭えずに
予防線 取り去ったのは 自信じゃない 信じたから
時間(とき)は過ぎたけど カサブタにすらならないね
思い出すのは何 名前呼ぶ声と涙の跡
忘れられない過去(もの)は何 薄い唇と狭い部屋
途切れること...左眼
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【紫の空】
無機質な言葉の羅列から逃げ出した
一人でも大丈夫だって言い聞かして
形にならない理想だけを積み上げて
振り向くことすらできずに立ち尽くす
夕暮れ染まる水面と橋の上
手ぶらで見上げた空は高くて
世界が終わりそうな色をしてた
一人になりたいと歩きだしたのに
一人になりたくないって気付くんだ...紫の空
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【カクテルパーティ】
ピーチサイダーが咲いた
バルティカルなライト カシスみたい
オリエンタルに着飾れば
カリプソ踊る カクテルパーティ
シシリアンキスに憧れた
サブリナ 私は コーラが飲めない
フェアリーテールのように
テンプテーション 溺れてみたい
モスコミュールは趣味じゃない...カクテルパーティー