かぼちゃを下さいの投稿作品一覧
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掻き集めた理想郷を
組み立てた檻で
わたしはまた 弱く、囀った
止め処ない雨の中
絞められた首に
もう少しだけ 強く、残ればいい
消せないように。
昨日以上が無いのなら
昨日以上は要らないから
あ、終わってく...それは確かな愛でした
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着色料で誤魔化した感情
保存瓶に詰め込んだ永遠
どれもあなたは知らなかった
それでよいのだと呟いた
なんにも聞きたくないよ
わたしを救うひとかけらだけ
その手で掬ってちゃんと捧げて
今後まだわたしが続くのだとして
そんなの、絶望と呼ぶには少し甘いね
くだらない人って早く笑ってよ...モラトリアムグラム
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でも、この牙の痕消えないんだ
重ね録っては惜しくなって
二時五分に起きた事件のこと
語る様子は寂しそうよ
云う事を聞けない心臓です
わたしはまた笑った
ひらひら散ったばらの花が
薬指捕えたら、可憐ね
瞼閉じれば体温さえ
あの頃となにひとつ変わりない...コールド・レッスン
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あなたの骨 まだ残ってるだろうか
少し怖いから さようならのままだ
梅の花が 今年も咲いたらしいよ
思い出せるから 見には行かなかった
hello hello
逢えないことが終わりなら
わたしの息はきっと続かない
goodbye goodbye goodbye
憶えてるでしょう
あの日の嘘も 二人笑...hello goodbye
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悲しいのですか
散らばってる、構造
悲しいのですよ
燻るから、残像
その名前 もう思い出せない
千回も きっと呼んだのに
この記憶 もう増やせないんだ
有り触れた 続きを待つけれど
期待して捲る次の頁
弾けてしまうソーダみたいだ...207頁目のソーダ水
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誤ってしまった
心臓から抉り出したお前が
絡まってしまった
嗚呼
退屈な泳ぎを
呆れる程繰り返した海底
救いなどあって堪るものか
あのとき、攫い損ねた一行に
纏う埃を払ったんだ
お前はもう戻らないと謂うのに...揺蕩う
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君は、がらくたを拾い上げて
「捨てちゃ駄目だよ。」ってさ 笑うんだ。
僕は、いつだって困り果てて
「じゃあ、君が持ってて。」って 手渡した。
あの御伽噺に 救いがない事、
本当はもうわかってるんだろ?
でも花が綺麗で 君は其処に居て
余す事なくくれた三日月を
そっと、織り込んで。
ありふれた悲しみが...April's letters.
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沈む 沈む 沈む 深くまで
君との螺子はもう回らない
此処に 此処に 何處に 居たんだろう
世界の螺子はもう回せない
鱗粉に忍ばせた麻酔で
何千回も恋に落ちました
疾うの昔に捨てたユートピア
忘れたい事が 多過ぎる
これから行く当てなんてないのなら
君が連れ出してくれればいいと思ってた...東京マイナス君
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時間がないからと捧げた小指
忙しなく過ぎる些細な季節
嫋やかな海であなたは溺れ
密やかな土にあなたを埋める
口付けを麻酔に浸した
もう痛くなんてなかったよね
弦を爪弾く速度 次第に衰えて
再び過去を真似て 誓って欲しくなる
永遠嫌いの性質 知っているんだから
それでも手放せない あなたの細い腕...グッドバイ・マイアイ
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聞いて欲しい話があったのと
拙い誤魔化しを 君が笑う
繰り返した綺麗な光景は
もう繋がらないよ
繋がらないなあ。
君がいなくて
ただそれだけで
息が止まって
しまいそうで
途切れた温度...scar
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きっとわたしはまた嘘を吐く
くだらない温度で 物足りない偽善で
至らない技術で つまらない科白で
きっとわたしはまた傷付ける
冷たい刃で 愛しい約束で
優しい仮面で 寂しい楽園で
退廃的な永遠を無駄にするなら
化石ですら容易く 腐ってしまうと人は云うけど
そんな言葉はもう時効だと あなたに言い聞かせ...価値
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あなたが残した傷に埋もれて
あなたの残した愛を平らげて
熟れ過ぎた檸檬は処分せずに
薄く切って飾る
あのひとは永遠になったから
交わした約束ももう要らないね
無機質な呼吸確かめた後
下ろす瞼、綺麗
Eternal eyelid
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その内 あのメリーゴーランドも
あっさりと 止まって
退廃的な シーラカンスになり
嘘さえ 凍る
知らないとでも思っていたの?
世界は今日も 果てているって
あなたの胃袋に隠れて朝を待ちたい
そして排出される頃 溶けた躰を麻酔に浸して
一秒先の未来だって あっという間に過去になる
廃れてしまうから...ナトリウム
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浅い眠り繰り返して 繋いだ夢、脆く
尖る背骨なぞりながら 夜に凭れ掛る
あの日君が寂しそうに呼んだ三日月には
いくら待てどいくら待てど辿り着けないまま
踊ろうか 唄おうか 白い腕を引いて
さよならを一秒で 済ませば大丈夫
永遠の紛い物 上手に縫い付け
草臥れた約束が 土に還るまで
いつか君にあげる為...LastDance
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わかってるんだろ
ヒーローなんて来ないって
心の臓が疼くんだ やってられないんだ
わからないのか
その安寧は腐ったと
またお前は嗤うから ぶっ壊したくなる
what's the big idea?
死んじゃいたいよ
ああ そうさ 普通じゃない
何もかもが疎ましい...sad
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あの夏に残る君
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古びたポラロイドに 滲むインク
そっと撫でてみたの
あのときの嘘のこと ばかだねって
遠く飛ばしてほしい
頁を捲る指は 溶けた夏と
ちっとも似ていない
その内また秋が 来るんだって
わかっているのに
使えずに 寂しくなった
むかし色の封筒に...エンドロールと金木犀
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>Center
埃塗れビルディン
求めるアミノピリン
明白なる要因
紛れてアドレナリン
忘却済みの愛を今更売却して
纏わりつく圧覚 所詮は世界の一角
壊れた秩序に
痛々しい言い訳
精々この藻を掻け...Welt Ende Marsch
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夢を叶える魔法の杖も
遠く空飛ぶ絨毯も
なくたっていいよ
光り輝くあの冠も
頬っぺが落ちる御馳走も
なくたっていいよ
いいよ
裏切らない理想郷で
怯えることも知らないで
降り注ぐ雨の中 二人笑い 手を取って...ユートピア
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疎んじた喧騒 甘んじた裏切り
其れ以上ご遠慮願います、願います。
耳塞いでワンツー、ワンツー
翻したスカアト
五月の風に責任転嫁、故の感傷
見るな 触るな 云うな 聞かせてくれるな
どうかその手を解いて 今直ぐに
煩い耳鳴り 止まない雷
あの子が呼んでる わたしをわたしを
耳塞いでワンツー、ワンツー...ミテミヌフリ
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あなたの痕 暫く消えなかった
まだ幼いわたしは 泣いてしまった
並んで 腰かけた遊具
三月には 無くなるそうよ
選り好みの激しい あなたのため
走り回るくらいは 嫌じゃないの
小さく 柔らかな背中
抱いてるのは どちらだろうね
エディ、思い出すわ エディ
あなたの笑い方...エディ
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群青は途絶えた
君の所為にして
例えば絡めた指は縺れる
だけど、途絶えた
わざと離したり
下手な嘘を吐いたりも、した
繰り返し君が その話をするから
飽きないねってさ 鞄を揺らして
「誓った覚えは無いんだけど
知らない間に君のものだ」...my vernal days
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春が枯れる
繰り返し、心臓が
名前を呼ぶ
あなたを乞う
細胞は何處だろう
身を裂いて 脈打って
永遠を綺麗なものにしないで
たった今誓ったことが いつ朽ちるともわからないのに
永遠を欲しがったりしないで
きっと明日を知らないから あなたはわたしを手放せない...永遠
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謂いたい事が有るのです
破れてく件のテヰプ
修復ヲして下さいな
もう一度再生させて
折れそな手首、手錠され
しゅるりと抜け出す暇を
息を潜めて待っている
ハイカラな爪の配色
「ちゃんちゃら可笑しい事態ですこと
呼止める名さえ知らぬ癖して...華奢でハイカラ
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わたしの瞳がビデヲだったら 良いのに
それなら何一つ零さずに
あなたを此処に写し取る
わたしの瞳がカメラだったら 良いのに
それならシャッターを切る度に
あなたを切り取り、残せた
あなたの癖を覚えましょう
離れていても大丈夫なように
あなたに花を捧げましょう
今では悲しくなるだけの...花とレコード
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華奢な踝は傷だらけ
とうとうと流れる川よ
砂利が絡まって来る度に
「痛イ」と零した唇
わたし、貴方と出逢う為に
息を絶やしたのでしょう
躰纏う温度も忘れ
恋を致しました 致しました
通りゃんせ 嗚呼 通りゃんせ
「モウ鳥渡、此処ニ居タイワ」...三途通リノ御伽噺
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花になって 雨になって
月になって 君の所まで
音になって 雪になって
星になって 君の心まで
指になって 声になって
愛になって 君が笑うまで
逢いにいくよ 逢いにいくよ
逢いにいくよ 今夜はおやすみ
君の髪が 靡く度に
隙間からさ 覗いた景色は...your season
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落下。
流行り病の報せ 綴る手紙
宛先も知らないのに 届く気がした
風がまだ冷たいね 凍て付く途中の羽
もし剥がれ落ちた日には 君に捧げるのもいい
埋めた駅の気障なアナウンス
聞こえないのです
君が分かつ純情、おさらば
わたしの破片
息継ぎが下手な人に ボンベ一つ...フェークステイション
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掌に注ぐ雨 なくさないように
強く握りしめたら わたしも消えた
流されていった影 求めないように
光を堰き止めたら 痛いと泣いた
「さよなら」も上手にできないの
わたし
繰り返す度 軋む心臓が
その温度に その温度に
手を伸ばす度 わかってしまうから
羽待ちの背中 ごめんね...dizziness
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くらげが眠りに付く三時
指を縛って鍵盤叩く
その糸や パパパラ
その意図や パパラタ
最終章の秘密 ルビーの屑で埋めて
帰れないのなら なかったことに
エミリー
裸足で何処に行くの
傷だらけの素足で
エミリー...エミリー
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あなたはもう 忘れたようなことだけど
梔子色の帽子を深く被って
夾竹桃が綺麗と笑い
夏を背中に受けていましたね
わたし今も 思い出してはちょっとだけ
泪が滲んで来たり ね するのです
後どれほどの 話を
教えてくれるのだろう
後どれくらい 二人で
手を繋げるのだろう...高秋
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束ねた黒い髪は 褪せて
あなたが褒めそやした 癖も
忘れたことさえ直ぐ 忘れ
綺麗な絵画にしてしまう
綺麗な絵画にしてしまう
契りは 永遠の中で腐った
どんなあなたでも愛してます
だから
どうかもう見ないで
どうかもう見ないで...髪
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春を通り過ぎて 掌を結び
痛いよと泣いては 夏とじゃれ合った
二人に注ぐ 光
凍て付かないように 温めてたものが
何だったかさえも 思い出せなくて
君が笑ってくれたから
土の中に埋もれてた
僕を掬い上げてみた
今は遠い昔話
君に笑って欲しいから...エンドロール
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錆びれた色のメトロ
走った後の線路
何か奪われたけど
〝何か″が思い出せない
声ごと攫ってくような轟音で
猛スピードで通過して
風に巻き込まれていった
光は埃と飛ばされた
ジョーカーを 演る子羊
そろそろ 種明かし...Escapegoat
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何處へ行くの 結んだ指先
解けぬよう 解けぬよう
するりするり 滑り落ちたのは
別の何か 別の何か
ほら また 聞こえるから
耳を 塞いだ
もうすぐ 消えるだろう
ほんの少しで
昨夜咲いた 貝細工を束ねて
捧げた人は 此処に在らず...ミスターエターナル