[S]
盃(サカズキ)を 満たし 仰ぐ 白銀(シロガネ)の
月は 幼き日の春 憶(オモ)う
宵闇に 溶けるよう 消えにし君
夢現(ユメウツツ) 鬼か 妖(アヤカシ)か


[a]
星影くぐり ぬけいづる
纏わりし 思い 眼(マナコ)を はらい
此のときばかりと 我が儘に
こころを ほどきて 息をつく

[b]
静けし 森の湖(ウミ)
水明かり 浮かぶ影
細き指 遊ぶ 花椿の紅(クレナイ)

[S']
淡色(アワイロ)の 髪を 濡らす 月甘く
抱(イダ)き 護るような 飴色よ
ゆうるりと 微笑む君 あぁ 美しい
夢現(ユメウツツ) 鬼か 妖(アヤカシ)か



[a']
水面ゆらし 語らえば
清らなる 声は 鈴の音のよう
やすらかなる 儚きとき
こころを 惹かれて 想いよする

[b']
刹那の 恋としても
水鏡 浮かぶ椿(ハナ)
やわ髪に 指を 絡めては接吻(クチヅケ)

[S]
盃(サカズキ)を 満たし 仰ぐ 白銀(シロガネ)の
月は 幼き日の春 憶(オモ)う
宵闇に 溶けるよう 消えにし君
夢現(ユメウツツ) 鬼か 妖(アヤカシ)か




[S'']
盃(サカズキ)を 満たし 仰ぐ 望月(モチヅキ)を
映し 月をそっと 飲みほして
染みこんだ それは辛(カラ)く 君は居らず
夢現(ユメウツツ)…

[S''']
飴色の 満ちた 月を 飲み込めば
恋し 鈴の音は 聴こゆるか
水盤に 紅葉(クレハ) 朧月(オボロヅキ)の君
夢現(ユメウツツ) 鬼か 妖(アヤカシ)か


叶うならば もう一度 逢いたい…



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

飴色月の君



幼き春の日。
忍んで屋敷から出た少年。
湖で出会ったのは美しい少女。

一夜のうちに恋に落ちた少年は、
しかし少女に再び会うことは出来なかった。

心奪われた少年は、今も月を見て名も知らぬ姫君を想う。

…そんな歌。


閲覧数:147

投稿日:2010/10/06 00:43:33

文字数:671文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました