ボカロで童話やってみた【人魚姫】

投稿日:2011/12/08 18:55:20 | 文字数:3,927文字 | 閲覧数:1,396 | カテゴリ:小説

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なんか思いついたので。
こんな人魚姫は嫌…か…?

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TEXT
 

「あとはここだけだな。…ん?」
部屋を掃除していると、タンスの奥から懐かしい物が出てきた。
本だ。

掃除は休憩し、この本を読むことにした。
本といっても、おとぎ話とかだけど。
そういえば、昔よくグミに読んであげたっけ。
懐かしいなぁ。

内容はわかりきってるけど、まぁいいか。たまにはこういうの読みたいし。
そう思い、ページをめくった。














<<ボカロで童話やってみた【人魚姫】>>















昔々、とある海のお話。
そこには、たくさんの魚達が暮らしていた。

海の底の宮殿に住む人魚姫ことルカはぼうっと何かを眺めていた。

海の底の宮殿には、人魚の王と六人の子供が住んでいる。
そのうちの一人がルカだ。

人魚は二十歳の誕生日を迎えないと、海を自由に泳ぐことはできない。
ルカはそれが退屈だった。

ルカがぼうっとしているところで、六つ下の妹・リンがやってきた。


「ルカ姉。メイコ姉が呼んでるよ?」
「え?なんだろう」


ルカは長女のメイコのところへ行った。
メイコは言う。


「ルカ、今日から二十歳でしょ?海、泳いでいいよ」
「え!?いいの!?」
「いいともさ」


ルカはとても喜んだ。
あまりにも喜びすぎて近くの岩を壊しかけた。


「危ねぇよ!!」
「ごめんごめん。ちょっと泳いでくるね!」
「え、うん」


ルカはハイスピードで水上に上がっていった。




*




「おー…太陽が眩しい…」


ルカは初めて見る太陽に感動。
でもすぐに天候は悪くなり、大嵐がやってきた。


「ちょっと何!?さっきまで晴れてたのに何故イキナリ嵐が来るの!?」


ルカは思わず叫びそうになる。
というか叫んだ。

と、ふと見ると大きな船がすぐそこに。
いかにも難波してますってオーラが出ていた。
そしてめっちゃボロボロである。

そしてそのボロ船から、誰かが落下。


「なんだと!?」


ルカはいそいでその落下した人に近づく。
その人は気を失っていた。


「とりあえずほっといたらこの人死ぬよね!?」


と叫んだルカは助けることにした。
その人を抱え、岸に向かって泳ぐ。




*





「はぁ…はぁ…重かった…」


なんとか助けることに成功。


「…で、この人は誰?」


ルカはその人をマジマジと見る。
どう考えても風邪ひきそうな格好をしている。
だって和服だし。


「…!」


その時、ルカは今まで経験したこともない感情を覚えた。

そして近づく足音に気づいたルカは、近くの岩陰に隠れた。


「あれ?人が倒れてる」


近づいた人は女性のようだ。


「…あれ?びしょぬれ…おーい」


緑髪の女性は、倒れている男性に向かって呼びかける。


「反応しないなー…ロードローラーで轢いてみるか?」


それだけはやめてほしい。
もっと反応しなくなるだろ。
死ぬだろ、それは。


「むぅ…よし。ちょっとー?」


女性は男性に向かって飛び蹴りをした。
見事、鳩尾に命中。


「うおぉぉぉ!?」


あまりの痛さに飛び起きる男性。
ルカは「何この状況!?何あの起こし方!?」という目でその光景を見ていた。


「あ、起きました?」
「そら起きるよ!!」


ごもっともである。


「私はグミです。あなたは?」
「え?…あぁ、俺は神威、という者です」
「神威さん、ですか。あなたはここで倒れてたんです」
「そうですか…あなたが助けてくれたんですね、ありがとうございます!」


ルカは「違う!私が助けたんだゴルァ!おい何自分が助けたみたいな目してるんだこの野郎!」という顔でグミを岩陰から睨みつけていた。
神威は気づかない。


「そういや…ここどこだか分からないなー…帰る場所ないじゃん、俺」
「でしたら家泊まってきます?」
「いいんですか!?助けていただいた上に、そんなことは…」
「今は開いている兄の部屋があるんで。どうです?オセロでも」
「何故そこでオセロ」


ルカは「なんだとこの泥棒猫!」という目をして話を聞いていた。
グミはチラリとルカを見て、ニヤリと口の端を持ち上げた。


「!!」


ルカはどれだけムカついたことか。
グミは涼しい顔をして神威と歩いていった。



*



「うわーアイツまじムカつく!!」


ルカは近くの沈んだ流木にクギを打っていた。
無論、ワラ人形にクギを打っている。


「…ルカ姉。何やってんの?」
「レン、ワラ人形で憎い奴を呪う方法教えようか?」
「オイ!誰呪うつもりだよ!」


ルカはグミを呪う気でいる。
まぁあれだけムカつく行為をしたんだから仕方ない。


「てか、どうせなら直接嫌がらせしに行けばいいじゃん」
「私地上行くのは無理だよ?」
「魔女に頼めばいいだろ?」
「あ、そっか」


ひょんなことで、ルカは魔女の家に行った。


*



「はーいざぶとん全部持ってってちょうだい」
「…すいませーん」


ツインテールの魔女は暢気にテレビを見ていた。
来客に気づかなかった模様。


「あ、ごめーん。用件は?」


魔女・ミクはリモコンを操作して番組を録画し、ルカに向き直った。


「ちょっと頼みごとが」
「なに?」


ミクはせんべいとお茶をルカに出す。
なんかいい人オーラの魔女である。


「人間になりたいんですが…できますかね?」
「うん?そんなことだったら簡単にできるよ」
「ほんとですか!?」


せんべいを食べながらミクはあっさりといった。
ルカは喜ぶ。


「そのかわり、代償は頂くけどね」
「私は何を失ってもかまわない」
「じゃあねー…」


ミクは少し考えてから、ルカに告げる。


「じゃあ、代償はあんたの声。いいね?」
「じゃあ帰ろっと。お邪魔しましたー」
「オイちょっと待て」


ルカは帰ろうとした。


「あんたさっき『何を失ってもかまわない』って言ったよね?」
「だって声失ったらぁー歌えないしぃー」
「うわッうざッ」
「それにぃー」


ルカはせんべいを手に言う。


「声がないと、王子に言葉で呪うことができないじゃない…」
「グミじゃないのかい。てか王子呪うつもりだったんかい!」
「それに、怖い話で王子を恐怖に陥れることもできないし…王子を、あざ笑うこともできないじゃない…」
「…お前本当に人魚姫か?」
「もちろん冗談」
「…」
「呪うのはグミだから」


人魚姫は腹黒かった。
それはもう、恐ろしかった。


「てか、ちゃんとやってもらわんとこっちも商売にならないんすけど…」
「えぇー…声とか以外ならいいよぉー」
「えぇー…」




*




結局、長い髪を短くするという条件で人間になったルカは、海の暮らしを捨て地上に降り立った。
衣服はミクがくれた。すごくまともな服をくれた。(ブレザー…まとも…?)
瞬間。


「ッ!!」


足がとてつもない痛みに襲われた。
ルカはすぐに後悔した。
人間にならなければよかったと。

それでも憎きグミをこの手で呪うため、ルカはグミの家に駆けた。





ルカが窓からそっと中を窺うと、そこには神威と大富豪をしているグミの姿が。
ルカは気づかれないように中に入り、そっと後ろに立つ。
そしてごそごそとあるものを取り出し、


「動くな!」


神威の頭に拳銃を突きつけた。


「な!?ル、ルカ…」
「久しいわね、グミ」
「え!?誰!?」


神威はただ両手を上げることしかできなかった。


「まさか、あなたがこの国にいるなんて思わなかったわ…」
「あんたこそ、まさか人間になってるなんて思わなかった」
「え?何?何の話!?」


ルカとグミの間に、不穏な空気が流れる。


「指名手配のあんたを追っていたら、気づけば五年も経っていた」
「逃げ切れたと思ってたのに…」
「…あの、何の話してるんですか…?」


神威には何がなんだかわからない。


「あんたは竜宮城の織姫だというのに、毎日アニメばっか見て…」
「いいじゃんアニメぐらい」
「アニメ見すぎなの、あんたは。莫大な電気を使いすぎてテレビ禁止令まで出したじゃない。おかげでこっちはニコ動が見れなくなっちゃったわ」
「電気無くなっちゃったんだから仕方ないでしょ?」
「あんたが悪いんでしょ?だからあんたは指名手配になったのよ」


グミは竜宮城の織姫だった。
そしてわけわからない理由で指名手配って。


「でもまだ、戦いは終わってない…」
「ここで決着をつけましょうか」


わけがわからない上に危険を察知した神威は、こっそりと逃げた。
二人は気づいていない。

結局、二人がどうなったのかは誰にもわからなかった。






*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*






「…………ぬぁ?」


人魚姫って、こんな話だったっけ?
なんかえらく違う話のような気が…


「ん?がっくん、どうしたの?」
「なぁカイト…人魚姫って、織姫を追ってたのか?」
「はぁ?」


カイトは疑問符を浮かべ、俺から本を奪い取った。
そして、ページをぱらぱらめくり、


「そんな変な話なわけ…………ぬぁ?」


あ、なんか既視感(デジャブ)。


「がっくん…何これ?」
「わからん。俺にもさっぱり」
「てかもう人魚姫じゃないよねこれ…」
「あぁ…」



童話というものは…わからないものだ。
俺は心の中でそう呟いた。

のほほんと生きる物書きです。
ギャグから真面目なものまでいろんなジャンルの小説を書いています。
…のはずが、最近はがくルカを書くことが多いです。


IN率低いです。
マイページ以外では「かなりあ荘」というコラボに出現します。

全体的にgdgdなものが多いです。
小説は、自己解釈もオリジナルもやってます。
だいたいはその場のノリで書いてます。

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作品へのコメント5

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    ご意見・感想

    こ、これが……世に名高い、ゆるりーのギャグセンス!!!
    まさか、これほどとは……「ゆるりーのギャグセンスは化け物か!!」

    いやはや……どうしよう……
    レベルの差をこうも感じると、人間はただ呆気にとられるしかないのだなぁ……

    2013/06/27 02:55:02 From  しるる

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    メッセージのお返し

    そんなに凄いものじゃないですよw
    いつも変なテンションで書いたらできあがるんですw

    しるるさんの作品を見て「凄いな…遠い人だな…」と画面の前で尊敬の眼差しを私はいつも送っています。

    2013/06/27 18:03:11 ゆるりー

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    ご意見・感想

    ルカさんは日曜日の夕方にミクさんの家に行ったのですねw

    2012/05/13 21:09:13 From  jyouban531

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    メッセージのお返し

    日曜日の夕方なんですかw知りませんでしたww

    2012/05/14 00:07:59 ゆるりー

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    ご意見・感想

    どうも、sharlです。
    まさか人魚姫がこんな方だったとは…。知りませんでした。←

    ノリが軽いッスね、とてつもなくw

    二コ動が見れなく…!私にとってはピアプロの方が大事です!


    大罪シリーズ投稿してくださいねーノシ←なんか上から目線

    2011/12/11 23:48:00 From  芙蓉

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    メッセージのお返し

    sharlさん、メッセージありがとうございます。
    この話の人魚姫がこんな方になってるのは…とことん変な方向へもってっちゃえ☆ということです←

    皆さんノリが軽いんです本当に(ry

    私はどっちも大事です!

    大罪シリーズ…今たまっている小説が少しでも消化できたら書きます。
    ネタがつきてきましたが頑張ります。

    2011/12/12 16:05:26 ゆるりー

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    ご意見・感想

    せんせールカさんの台詞の「呪う方法」が「乗ろう方法」になってますー(*´ω`*)ノ(ぇ

    Qなぜユーカの作品は毎回ウケるんですか。
    Aそれはユーカにはものすごい文才があるからです。((何

    ってかGUMIが織姫とかwwwごちそうさまでした(`・ω・´)キリッ
    人魚姫って警察!?ww

    ブクマもらうぜっ!ノシ

    2011/12/08 17:16:35 From  姉音香凛

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    メッセージのお返し

    ごめんなー先生のミスで国語の問題文、間違えちゃったわー。皆に三点プラスするから((((
    今朝見直して気づきました。修正・少し加筆しました。


    メッセありがとうございます。


    Q.なぜ姉音香凛さんの作品は凄いんですか。
    A.それは姉音香凛さんの文才がもの凄いからです。
    Q.え?ユーカ先生、さっき…
    A.私なんか…文才なんて…そんなもの、一生手にすることがないですから…ううぅ…
    Q.先生…
    A.さぁ、君は帰りなさい。君には、文才という凄いものがあるだろう?ほら、行くんだ。
    Q.せ…せんせ――い!!!
    A.私は君を忘れないからなぁ!!そして…いつか、この星を君の文才で、明るくしてやってくれ…
    Q.先生!!せんせ――い!!…その目薬はなんですか!?

    …何がしたかったんでしょう。
    お答えします。私には文才はないです。姉音香凛さんの足元にもおよびません。


    意味不明な展開に持ってきたくてw
    警察…なんでしょうかねぇ。((

    読んでいただき、ありがとうございました。

    2011/12/08 19:09:10 ゆるりー

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