#20-4「こっちみんな」




カイトとハクは、お祭りを一通り見て回った後、疲れたので近くの公園のベンチに座って休憩していた


「…さん……イトさん……カイトさん!」

「え?あ、なに?」

「もう…私の話、きいてました?」

「ごめん…ちょっと、ぼーっとしちゃってて」


ハクは、なんとなくつまらなかった

なぜなら、今日のカイトはずっとこんな調子だったからだ



お祭りの出し物をみても、特に反応せず

何かを食べても、上の空

はなしかけても、そうだね、うんくらいしか返ってこない



「どうしたんですか?今日はずっと、ぼーっとしてますよね?」

「ごめんね…うん…やっぱり、ちょっと気になったことがあって…」

「なんです?話してください!」








カイトはしばらく考え込んでから、口をひらいた


「いや…さっき、出掛ける時…めーちゃん具合悪そうだったなって」

「え?!そうでしたか?!!」

「いや、なんとなくなんだけどね。そんな感じがしたんだよね。」

「私、全く気付きませんでした…」


ハクは自分が浮かれていたせいで気付いていなかったのかと反省した




「あ、いや、ごめん!だからといって、ぼーっとしてちゃいけないよね?ハクさんがつまらないよね?……それにほら、僕の気のせいかもしれないし…よし、アイス買ってくるから一緒に食べよう!」


カイトは笑顔でそういった


しかし、ハクはスクっとたちあがって

「いえ、帰りましょう!気のせいなら、気のせいでもかまいません!もし、ほんとにそうなら、大変です!」

「え?でも…ハクさん…お祭り楽しみにしてたし…」

「いいんです!お祭りは来年もあります!」

「そうだけど…」

「それから!カイトさんは優しすぎます!!私のためを思って今まで黙ってたんですね!」


カイトは黙って参ったなといった風に笑っていた


「さぁ!いきましょう!」

「うん、ありがとう、ハクさん!」


2人は急いで寮に戻った











寮に戻ると、何やらどたばたしていた


「どうしたのリリィさん?!」

近くにいたリリィに向かって、ハクがはなしかけた


「メイコさんが倒れちゃって!」

「え?!」


カイトはその言葉を聞くや否や、メイコの部屋に向かって走って行った







バンッ!

「めーちゃん!」


カイトは勢いよく、メイコの部屋の扉を開けた




部屋の中では、リンに手伝ってもらいながら、メイコが寝巻に着替えている最中だった


「あ…めーちゃん?大丈夫…ははは」


カイトはマズイ!!と思い、そっと部屋を出ようとした


「待ちなさい!カイト!」

「はい!」


メイコに呼びとめられ、硬直するカイト


「ちょっと、一発殴らせなさい」

「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」


そして、カイトはおもいっきり殴られ、宙を舞って階段をおりて(落ちて)行った




「カイトさん、大丈夫ですかぁ?メイコさんはただの風邪ですよ。あわてないでください」


階段の下にいたグミが、そういって笑った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

みんなでボーカロイド観察(仮)#20-4

ハクとカイトのデート(?)は、あまりいいものにならなかったようです

前回#19で、メイコは体に力が入らないといってました
そうです、風邪だったんです!


ネルが勢い余ってしまって&フラグも立ててしまっていたため、文字数の関係上、二人が仲良くするシーンが全カットに…

ハク、メイコ、カイトはどうなるか…?
ここだけの話…ほんとはこの3人に決着付けさせるつもりでしたwww

閲覧数:323

投稿日:2012/01/19 22:36:05

文字数:1,304文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • june

    june

    ご意見・ご感想

    力が入らないのにカイトは階段から落とせるww


    流石としか言いようがないwww

    2012/05/27 17:01:56

    • しるる

      しるる

      カイトが自分で飛んだのかもしれませんねww
      やさしさですwww←

      2012/05/27 22:47:10

  • Turndog~ターンドッグ~

    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    めーちゃん!!病人は大人しくしてなさい!!

    2012/01/23 09:37:26

    • しるる

      しるる

      病人でも強いのがめーちゃんww
      せっかく、かっこよかったカイトもやっぱり最後は…ww

      2012/01/23 09:56:26

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