わんこ×にゃんこ.3-弱肉強食

投稿日:2011/04/18 20:45:16 | 文字数:3,785文字 | 閲覧数:1,057 | カテゴリ:小説

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兄さん妄想乙!
とりあえず一人一回は視点を書きたいですね。最近はREACTのせいでACUTE・REACTの話も描きたくなりつつあるのでどうなるか分かりませんが。
とにかくリンレンがラブラブしていればいいと思うんだ!

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 神様仏様マスター様、本当にもう、どうしたらいいんでしょう。



<わんこ×にゃんこ.3-弱肉強食>



 どうもこんにちは、カイトです。
 最初は僕とめーちゃんしかしかいなかったこの家も随分賑やかになりました。
 というか、ミクにしろレンにしろ肉食獣達を止めてくれるのが本当にありがたい。ミクが来るのが後数年遅ければ、僕は確実にめーちゃんの栄養になっていたよ…ああ、生きているって素晴らしい!
 僕は落ち着いた気分でヒマワリの種アイスを口に運んだ。
 おいしいって幸せだね、なんて事を考えながら、のんびり…

「カーイ兄!」
「ちぃっ!?」

 背中から唐突に掛けられた言葉に、反射的に前へ飛び出していく。
 同時に背中で床に滑り込む何かの音がする。弾けるように振り向くと、真っ先に目に入ってきたのは驚くほどに鋭い爪。
 もう少しであれに捕まるところだった。それに気付いて背筋がぞわりとざわめく。こ、怖いよ…リンちゃん!
 いつもより少し剣呑な喜びに輝く可愛らしい瞳に対し、僕は頬を引き攣らせることしか出来なかった。
 どう見ても、リンちゃんの中の僕は獲物のカテゴリに属している。好かれるのは嬉しい、確かに嬉しいけど、その、あれだ。好きって言ったって種類があるよね。
 じり、とリンちゃんがこちらににじり寄る。逃げ場がない。背を向けた瞬間に飛び掛かられるのは目に 見えているし、かといって動かなくてもいずれ捕まる。
 きらきらと輝いていたリンちゃんの目は、いつの間にか爛々と燃え始めていた。高音の炎みたいで綺麗だけど、何分ターゲットとされている身なので素直に見惚れられない。
 じり、じりり、少しずつ距離が狭まる。
 ぴるぴると震える尻尾が、非常に、えっと、―――やめてー!

 ひいい、と身を縮めて死を覚悟した瞬間…聞き慣れた、突き抜ける様に明るい声が部屋の中に飛び込んできた。

「リン―!」
「レむぎぅ」

 ―――来た!

 僕は嬉しさの余り涙目になりながら、その救い主、もといレン君を見詰めた。
 ちなみに彼は既にリンちゃんを押し倒し、所構わず嗅ぎ回っている。そのせいでリンちゃんも僕の事はすっかり忘れ、防御するのに精一杯のようだ。助かった!

「ねーリン!外さあ桜が綺麗だよ、見に行こうよ!まあリンの方が綺麗だけど!」

 ぴく、とレンくんからは見えない位置でリンちゃんの真っ白い尻尾が動きを止める。
 くぅん、と甘えたようにレンくんが鳴くと、合わせるようにリンちゃんの尻尾はゆらりと揺れた。
 多分動揺してるんだろうな。なんだかんだでリンちゃんって、そういう直線的な告白に弱いみたいだし。…つまり、直線的なレンくんの言動にはかなり弱いんだよね。本人には自覚がないようだけど。

「それでさそれでさ、帰って来たら毛繕いして!俺もリンにするから」
「や!」
「なんで!?」
「だってレン、手加減してくれないんだもん!もうやめて、って言っても全然聞いてくれないし!」
「だってリン触ってたら止まらなくなるんだよ、仕方ないじゃん!やわいし良い香りするしおいしいし、なんでそんなに俺好みなのさっ」
「え、う、し、知らないよ!っていうかそれ理由として成立してないような…っやぁ、耳噛まないで、ふにぁぁぁっ!」

 ―――あー、始まった…。
 何となく生暖かな笑顔を作りつつ、子猫と子犬のじゃれ合いを見る。レンくんに捕獲されてしまえば、リンちゃんはもはや脅威にはならない。レンくんのしつこ、いや、不屈の精神と加減を知らない腕力があれば、いかなリンちゃんでも逃げようがないんだよね。最近は二人の腕力差もかなりのものらしいし。
 にーにー悲鳴を上げているリンちゃんを一向に気にしないとは、おそるべしレンくん。これで意地悪とかじゃなく、ただリンちゃんとくっついていたいだけなんだから更に凄い。
 え、僕の意見?レンくんは自分の意志に正直にもっとリンちゃんにちょっかい掛けて良いと思うよ。そしたら僕も安全になるし、何より見ていて微笑ましいもんね。リンちゃんもあれで満更でもないみたいだし。
 敢えてなにか言葉を掛けるとすれば…

(「レンくんが詳しくなくて良かったね」、かなあ…)

 何をかは言えないけど、多分リンちゃんなら察してくれるんじゃないかな。それともリンちゃんもすれてないから、やっぱりそういう事には疎いのかな。どっちでもおかしくない。なんか癒される。
 改めてらぶらぶと取っ組み合っている二人を見る。何も考えずにリンちゃんに触ろうとするレンくんと、必死に抗うリンちゃん。不思議と嫌らしさがないのが眩しく見える。いいね、心が洗われるようだよ。
 本当に、見てて幸せになるなあ…。

「いいなあ、二人とも」
「可愛いもんよね」
「うん、和むね…ってぎゃー!?めーちゃんいつの間にぃ!?」

 死ぬ気でその場から移動する。いつの間にか僕の最初にして最大の天敵・メイコ嬢が背後に立っていたからだ。
 遊び感覚のリンとは違い、めーちゃんは時に本気で僕をおやつとして狙ってくる。ミクが飼われるようになるまでは本当に地獄だった…何せそれまでは一対一で戦う毎日だったんだから。あ、最も、ミクが飼われるようになってからも僕とめーちゃんの関係はあんまり変わらないといえば変わらないんだけど。
 でも、それはつまり、今のこの状況が生命の危機であることを示している訳だよ!

「ぼぼぼ僕は食べても美味しくないよ!アイスあげるから許して!」
「失礼ねえ。私だって酔ってなきゃあんたを狙いやしないわよ」
「そんな事言って、この間僕を尻尾なしハムにしようとした時は素面だったじゃないか!」
「違うわ。あれは限りなく素面に近い泥酔状態だったのよ!」
「どっち!?」
「あー、もう五月蝿いわねえ!大体ね、黒かろうが白かろうが猫に取られるのが良いネズミだって昔から言われてんのよ!さっさと私かリンに狩られなさいよ!なめてんの?」
「なんでそうなるの!命は大事にしようよ」
「私の命じゃないし」
「そうだけど、その言い方はあんまりだよ!?」

 僕としてはごく当たり前の事を言っているつもりなのに、何故かめーちゃんと会話をするといつもこんな風に喧嘩腰になってしまう。
 相性が悪いのかな。僕はめーちゃんの事、そんなに嫌いじゃないんだけど。…あ、怖いと思うときはあるか。

 ふと訪れる静寂。

 そういえば、いつの間にかリンちゃんとレンくんがいなくなっている。果たしてリンちゃんは逃げられたのか、それともレンくんに捕獲されてしまったのか。なんか、さっきのを見る限り後者っぽいな。
 やっぱり可愛い子達だ、とおもいつつ、ふと身も蓋も無いような考えも浮かんで来てしまう。

「やっぱり、力の差って大きいね」
「え?」

 僕達は動物だ。しかも、種類すら違う。
 だから成長してしまえば体格からして違ってしまうし、結果として身体能力にも大きな差が出る。
 そして、その結果…

「弱肉強食っていうか、腕尽くが効いちゃうんだなあ、って思ったんだよね…さっきのレンくんたち見てて」

 少し苦笑が混ざってしまう。
 仕方ないことなのかもしれない。
 だけど。
 同じ事を思ったのか、めーちゃんも小さく笑って返事をしてくれた。

「…まあね。もうレンが本気出したら勝てる奴いないでしょ、うちには。いつリンが食われちゃってもおかしくないとは思うわよ?」

 く、食われ、ってめーちゃん直接的!
 でもそう言われたせいで、ばっと頭の中にイメージが浮かんでしまう。
 今より少し成長したリンちゃんとレンくんがさっきみたいに絡み合っていて、リンちゃんが嫌がって涙目なのにレンくんはちょっと黒い笑顔で容赦なく…

『あ、や、やぁっ、レン…!お願い、それ、やめてぇ!…ふ、にあぁ…!』
『リンってば嘘ばっかり。ホントの事言わないとお仕置きするよ?』



 …うわああああああ、何考えてるんだ僕は!



 妄想やめ、妄想やめ!実際実現しそうでアウト!何より年齢制限かかっちゃうからソレ!
 危険な画像を振り払うべく、僕は慌てて声を出した。

「むっ、無理矢理は良くないよ!」
「そんな事言ったって、事実としてはそうでしょ?リンにベタ惚れのレンがそんな事するとは思わないけどね。―――って、あらぁ?」

 不意にめーちゃんが僕の顔を覗き込む。
 慌てて身を引くけれど、ばっちり表情は見られていたらしい。

「カイトったら何顔赤くしてにやけてんのよ、やらしー。私は食欲的な意味で言ったのに、一体何を考えたのかしら?あーあ、無害そうに見えてもやっぱり男なのね」
「ちょっ、め、めーちゃん!」
「かじろうかと思ったけどやめとくわ。なんか、逆に襲われちゃいそうだもん。あー怖い怖い、男はケダモノって本当ねー」
「めーちゃあ―――ん!!」

 軽やかな足取りで僕から去っていく姿に、ただ顔を真っ赤にしながら叫ぶことしか出来なかった。



 ああもう、自分の馬鹿野郎!これからどんな顔してリンちゃんとレンくんに会えば良いんだよ!




 あ、そうだ思い出した。
 さっき床にほっぽっちゃったアイスのカップ、片付けとかないと…。

鏡音が好きです。双子でも鏡でも他人でも。
というか声が好きなのが原因なのか…それとも設定が原因か…
ちなみに最近ピクシブも同HNでやってます。
タグがいじられているとテンション上がります。何ですか皆さんセンス良すぎです

そういえば、何だかブクマとかコメとか頂いてるようでどうしよう。まさかの100ユーザーブクマ突破かなり嬉しいです。精進します。

文:正直暗いかハイテンションな犯罪臭しか書けません!
  ぽっぷできゅーとな作風って何?私の辞書は欠陥辞書らしく、検索してもヒットしませんでした。

絵:素人も良いところですが練習も兼ねて妄想を垂れ流していく所存であります。


まあ見てのとおり、種族を細かく言えばリン廃です。日々レベルアップしています。
ボカロウイルスは周辺で増殖中。いいぞもっとやれ

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作品へのコメント2

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    ご意見・感想

    三話来たー!
    ちょ、カイト兄www
    平和そうに眺めてないでとめようよ!!!
    てかヒマワリの種アイスなんてあるんだww
    さすがカイト兄って感じだね^^

    めーちゃんこわいwwwww
    まぁエサだもんね^^;
    めーちゃんもじゃれるだけならいいのにね☆

    2011/04/18 22:13:40 From  秋来

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    メッセージのお返し

    コメントありがとうございます、というかまさか待たれていた…!?←自意識過剰
    カイメイの関係は殺伐系ほのぼので行こうかと思います。
    多分あのアイスは兄さん専用だと思います。「アイス=美味しい、ヒマワリの種=美味しい…つまり足したらもっと美味しくなるんじゃ…!?」という訳で。
    カイトにじゃれつくめーちゃん考えて非常に萌えました!ありがとうございます!

    2011/04/19 22:37:00 翔破

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    ご意見・感想

    リンが襲われてる!?のかな…うちもまぜて!!((((
    兄さん妄想乙ですねwwww
    やっぱり男はケダモノなんですねwww

    そうですよ鏡音がいちゃいちゃしてればいいんです!!((
    めーちゃん、動物でも酔うんですねww
    さすがめーちゃんwww
    面白かったです!!ブクマもらいます^^

    2011/04/18 21:04:39 From  シベリア

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    メッセージのお返し

    コメントありがとうございます!
    まあ兄さんも男ですからね…といってもヘタレですが。
    めーちゃんもカイ兄も、好きなものは我慢しないで飲み食いする派ですからね。多分、本来は柑橘類が苦手な猫(リン)も普通にみかんを食べているものと思われます。
    ブクマありがとうございます!シベリアさんも鏡音に混ざってふわふわしていると可愛いと思いますw

    2011/04/19 22:33:23 翔破

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