タグ「曲募集」のついた投稿作品一覧(42)
-
知っているだろう
雑踏のなかに足跡は残らない
ただ歩き続けることで
同じ歩幅のきみを見つけた
ぬるい悲しみを
心地よくするような構図で
二人の夜は深くなる
大雑把な水彩の筆遣いで そして
白くなった朝には 手探りで
夢の可食部を探している...【曲募集】dey-ney
-
A
ひどく青ざめた春風が
珈琲のおもてを撫でている
きみの言葉が滴る さびしいいろで
今日も幸福は砂のよう
一粒を丁寧に選んで
口に含んで見せた うつくしいきみ
B
私の想像も祈りも及ばないほど
満たされた...can't hope your long vacation
-
A+B
悴む夜を切り分けて食べよう
歌を焚べて言葉を啜っている
大きな布が被さったように
あなたの夜も窮屈だろうか
この街の闇は
恐ろしい空っぽではなくて
御伽噺から
始まりでいつも満ちているから
S...相聞
-
A
まちのほとりで
ただ こきゅうをなみだに にせている
ぼくのこえを けんそうにとかして
こころだけが まちなかにころがる
B
からだを なげうつ
ことばを ちらす
しずむためのおんがく
そらまで とどく...しずむための おんがく
-
A
横たわる壁のうえ
星がまたたく
夜風 透明な夜風が一条
荒れた野原を吹き渡る
B
君は息をしている
美しい余白には
取りとめるための名前さえいらない
わたしは優しくなんてなかった...アイシャ
-
A
彼女は決して歌わない
眼窩から溢れる青い 冷たい炎
光に沿って揺れる たおやかな髪だけが
ずっと 歌っている 歌っている
B
人は祝う 傷だらけの旅路を
私には見える 君がかけたヴェール
今は おやすみ
S...抱きしめてあげよう
-
A
まだ歌わないで まだ
朝五時半の観覧車 天辺に近い一室
ここには朝日と二人 それだけ
誰も見ていない
融けた飴のように影が生まれる
B
ここは廃れた街の廃れた遊園地
誰かが投げた石で 空が破れて 舞台が崩れる
そんなあっけない結末を...朝陽、天から落ちて
-
A
鏡に映ったその顔は
手を伸ばした先から歪んでゆく
心を濁した ある夜に
美しいあの人のせいで
B
君になってみたいんだ
怖いものなんてない
そんな自由を得てみたい
君になってみたいんだ...またある夜に
-
何もない部屋で僕は
ひとつ メロディを歌った
あの人の手触りや 記憶、夢
白くなってみんな消えた
何もない部屋で僕は
明かりを消し 目を瞑った
ただ立ち尽くしたままで ぽつり、ひた
街の喧騒が遠かった
何もない部屋で僕は
空中に文字を描いた...【作曲者募集】歌はいらない
-
A
涙が朝の温度で 目を覚ます
時計は午前6時を指す
昨日まで私だった少女が
晴れた空を飛んでいる
A
私のために笑っていてくれた
少女、ねえ どこまでも行って
昨日まであなたを封じ込め
傷つけた私の代わりに...少女旅想
-
みんな 太陽をめざした
制空権にやぶれたら
あとは潜るしかない
空は ただ一幅の絵画
甘い唾液が溜まってゆくから
明日にはダイバー 同じ形の
世界を 砂嵐が包む
いくら叫んでも 声は届かない
みんな一斉に飛び込む 水へ
次の合図で、落ちるよ...ダイバー
-
ゆられて
ゆられて
手放した 全て
わすれて
わすれて
うただけを 残す
そうして ぼくら
人になる一一一
なくした ものを
なくした ことを...cradle
-
A
また 夢を見た
飴色に傾く街を 駆け抜ける雲
カーテンコールの夕立
それを破って来る君を
A
「終わりにしよう」
動けずに浮けずに僕は 夢の畔で
カーテンコールの迎えを
今日とて待っていたのにな...明滅
-
A
焦燥 枯れた幻燈らは歌う
木枯らし 揺蕩に枯れた鐘の音
剥落 ここに吹き曝しのわたし
突き刺し 行旅は濡れた砂だ、ね
B
抱擁 灰色の夜明け いと高きところへ
燃え出す秋霜と 煤け、今は亡き春の手
S
花散らす風 前に 花抱く恋 思う...【作曲者募集】farewell
-
A
窓の桟
積もる埃を 吹いた ああ
月の光が こんなにも
冷たくなったようなのは
いつからでしょう
A
夜がまだ 何か言っても
今日は もう
疲れてしまったようなんだ...【作曲者募集】眩しい様な
-
雨に秘密
A
雨が降るほど 乾いていく心を
空のバスタブ 呟いた言葉
残響と
さして僕らは 傷ついちゃいないと
軋むレコード 項垂れた言葉
反証を
B
水を注してよ...【作曲者募集】雨に秘密
-
A
引き伸ばした日常を切り取ったような部屋に
穏やかに降り頻る雨は 時間を融かしていく
手を伸ばせば 今だって 触れられるはずの君は
夜遅くに部屋を出ていって
もう帰らないだろう
B
春の雨はひらめき
床には散らばった記憶
もう覚えていることは少ないけれど...春の雨はひらめき、
-
A
積んでいく 言葉は
触れたらすぐに崩れてしまうよ
積んでいく 言葉は
そろそろ崩してしまう頃かな
積んでいく 言葉が
崩れた山を掻き分け君は
顔だけ 覗かせ
僕の方を見て笑いかけた
B...告白
-
A
湿らせた衒いが 煙る二階の羽冠
A
君の手は懈怠飼う 駅に栄えた雲雀
B
るらりら 感動も平ら 四位体はいつも
灰 邁進とロール 聳えている
S
歌 感動は真中
暮らせば 高楼に白い笛の音...fairy
-
A
照り出す 鳥撮る
徒と取る 路辿る
瑠璃すら 蔦 手々
氷柱と 雲母と
A
裏見て 峙つ 暗がり 知る由
灯と海鳴り 白雪 疾く止め
どうして 薄明かり
どうして 繰り返し...shin
-
S
感性と渡来 脳内に惚け 飲んだ油彩
埋まらない機雷 積むだけ
A
可能なら 采配は晒さないでいたい
佩刀へ 酔って 歌え 老公
魔法 揺ら 曖昧な話だって無い
愛と暮れ 総体さえ 翁の理由か
S
解体に由来 空帯 日時計読んだ二人...【作曲者募集】besides
-
A
やっぱりだ、ほら。
やっぱりって言ったんだ。
君なんかにさ、もう僕は騙されやしないよ。
きっと触ったら、
きっと触れてしまったら。
君なんかのさ、心さえ見えないのだから。
B
もうじき最終電車が、君を体ごと攫ってしまう。
夏の風が吹いていた。蒸し暑さを盗んだ。...【作曲者募集】ウラミトホシ
-
A1
願えば叶った 晴れた空の色
世界は変わった 歯車の音
心を放った 見えない横顔
言葉が落ちていた 掠れていくのだ
そんな ペトリコールと 息をしていた
A2
想えば届いた 枯れた本の匂い
世界は変わった 変わってしまった
思い通りには ならない日々から...【作曲者募集】ペトリコール
-
A
重い海の先へ 凪の中を
流離うように進む 終わらない旅
遠い君の声が 不思議だけど
響いて聞こえるんだ 頭の中
B
波一つない 島一つない
空だけが高く 高くなってく
S
僕の旅路に 巨きく月...【作曲者募集】白昼の月
-
A
透明な夜が暮れていく
沈む僕は 月を見通す
高潔な 悦な 気取ってる
心晒し 怯える その実
B
パッて 散った 君の目
盗って 吹いた ビル風が 赤かったのは
S
ああ やけに二人の間をさ...光の底
-
A
“陰”になる夢 マナの中
確証に変わりなく
蒸発する 伽藍堂のシーリング
千並ぶ心音の奥
百の意思 飛び越える
変革の夜は来る セプテンバー
B
「御覧、夜が融けて逝くよ」
悲しみのガラスが割れる...瓶底の朝から
-
A
東の空が赤くなったのは
僕の心臓を燃やしているから 忘れないで
足元 草が泣きじゃくるのは
僕の尖った言葉が落ちたんだ 鈍色の
B
空には 汚れが染み付いて
どうにも拭き取らないようだ
ほら 僕の隣にカシオペヤ 滲んだ姿をしていた
S...滲んだカシオペヤと沈丁花
-
A
浴槽の鏡の前に座って
汚れた白いワンピース 裸足の君
暖かな日差し 春の空気
B
鋏を入れる 君の前髪
心の中に嵐の去った朝
S
切りそろえた前髪がさ 悲しく見えたんだ
コメディみたいな...Bangs
-
A
あまりに静かに 世界は終わった
その朝には 白い光が 目を刺す
B
息を潜めて 光の向こう
懐かしい香り
S
二人 何もない先を 歩いている
何もない所に 立ち尽くすまま
「これからもそうだ」と笑うのだ...A White Morning
-
A1
僕の声は届かない
みんな「黙ってないで」とか言って
僕は叫んでるつもりで、心の中では、さ。
A2
僕はずっと哭いていた
こんな広い世界の中では
誰ともすれ違えはしなくて、心が痛い、痛い、痛い
B
生まれ落ちたその日から...52
1
- 2