キョン子の投稿作品一覧
-
とろとろのオムレツに、ブラックペッパーのきいたかりかりのベーコン。
昨日の残りのオニオンスープにはチーズを浮かべてちょっと贅沢にアレンジ。
よく焼けた厚めトーストには少しの切れ込みをいれてバターを溶かし込み、あとはお好みでクリームチーズに苺ジャム、メープルシロップにオレンジマーマレード。
そして、色...【めーちゃん総受】ひとつ屋根のした
-
彼が訪れると、この花街に一陣の風が吹く。
…というのは言い過ぎかもしれないけれど、彼の気を引きたい遊女たちが色とりどりの着物をはためかせ後を追ったり手を振ったり。
見せかけの華やかさを纏った空間が、ほんの一瞬だけホンモノに変わるのだ。
「カイト様、たまには私を買ってくださいな」
「ああんずるい!あた...【カイメイ】千本桜
-
「はい、出来上がり」
ゆっくり目を開くと、目の前には満足そうに笑うカイトの顔。
差し出された鏡を受け取って覗き込むと、想像以上に完璧なメイクをされた自分が映っていた。
「……」
「どう?」
「…なんで」
「ん?」
(…なんで、こんなにうまいのよ)
ほんのり色づいた頬と潤んだ唇、毛穴ひとつない肌。いつ...【カイメイ】仕上げはあなたの唇で
-
11/19(土)に行われます
THE VOC@LOiD M@STER 18(ボーマス)
にて発行予定の新刊3種の見本です!すべて現代パラレルです!
スペースはE60です。是非お立ち寄り下さい…!
≪新刊情報≫
【恋】(44P・¥300)
お隣同士の家に生まれた幼馴染二人の恋模様です。
表紙は愛する柚...【カイメイ】ボーマス発行小説【見本】
-
力強い低音。
透き通る高音。
鳥肌が立つような情感。
慢心することのない歌への情熱。
誰しもを魅了する「はじまりの歌姫」。
あなたの妹であることが、私の誇り。
**
「おねえちゃん、お誕生日はなにが欲しい?」
台所に立つ背中にそう問いかける。コトコトというお鍋の煮える音に混じって、おねえちゃんが誕生...【カイメイ前提・ミク&メイ】proud of you
-
「……」
「……」
歌い終え、プレーヤーの電源を落とすと、息苦しいほどの無音が辺りを包んだ。完全防音のレッスン室に響くのは二人分の呼吸。あたしと、彼の呼吸だけ。息と心を整える。いつになく難しそうな顔をした彼がうーんと唸り声を上げた。
「…遠慮しないで、言って」
「……」
「頼んだのはあたしだもん、隠...【マス←リリ】ひかりのかけら【カイメイ】
-
――「お話をしよう おとぎ話より もっともっと秘密の 昔話」――
昔々。
あるところに、それはそれは美しい歌声の王女様がおりました。
王女様は民が大好きでした。
王女様は動物や自然が大好きでした。
自分の歌声が皆を幸せに出来るならと、王女様は毎日毎日彼らのために歌を歌いました。
その歌声は時に...【カイメイ】Queen of HEART
-
唇を重ねたまま指先で肌に触れると、ぴくんと彼女の体が跳ねた。
照明を落とした室内でも、彼女の瞳が潤んで頬が紅潮しているのが分かる。始まる時恥ずかしそうに目を伏せるクセが愛しくて、わざと音を立てて頬に口付けた。
頬から耳、耳から首筋へとキスを降らせ、もう一度唇に戻る。キスを交わすと触れ合った場所から熱...【カイメイ】溶けあう温度
-
また今日も涙で目が覚めた
夢の中の あなたはいつも優しい
変わらぬ声 変わらぬ笑顔 私の名前を呼ぶあなた
ふしぎね うれしいはずなのに涙が出るなんて
あなたに会いたい あなたの声が聞きたい
でもそれは叶わぬ夢だから
きっと涙が出るんでしょう
あなたの姿も この痛みも 忘れる日なんて来なくていい
...【MEIKO】missing you【歌詞】
-
ごっつぬるめのオトナのシーンあり。
閲覧の歳はご注意下さい。
【カイメイ】扉 幕間
-
性転換クリプトン家がクリプトン家に遊びに行ったようです。
おk!な方は前のバージョンからどうぞ!
【カイメイ・クオミク】僕みたいな君 君みたいな僕
-
「わぁ、メイちゃんすっごい綺麗!!」
「めーくん、花嫁さんだ!」
振り返ると、いつの間にか控え室の入り口にグミちゃんといろはちゃんが来ていた。
きらきらと輝かせた目。そういえば前に妹たちともこんな場面があったなと苦笑する。
「んふっふー、どうよ、あたしのメイクテク」
「すっごいすっごい!りり天才!...【カイメイ】サムシング・ブルー
-
[零]
(逝かないで)
しんしんと降る白に、はらはらと散る薄紅。
不吉だと恐れ戦く人々の声に混じって、僕は確かに彼女の泣き声を聞いた。
ごめん。こんな形で君の元に戻ってきた僕を許して欲しい。
もう一度、君に会いたかった。
もう一度、君の声が聞きたかった。
もう一度、君に頬に触れたかった。
最期の発作...【カイメイ】鈍色空に花吹雪
-
!注!
この先に居るのは
【性転換クリプトン一家】です。
!性転換クリプトン家!
メイト → 常識人苦労症器用貧乏家事担当
カイコ → 三度の飯よりめーくんの鉄砲娘
ミクオ → アイドル・わがまま・家では適当
ルキ → クールビューティーマイペース
リント → 元気印賑やか少年
レンカ → しっかり...【メイカイ】ノック
-
ちゅ、と音を立てて、可愛い唇についばまれる。
しなやかな腕は俺の首に回され、艶めかしい足は俺の無造作に投げ出されて、胸元に押しつけられている柔らかな感触は間違いなく女性特有のアレ。
だめだ。
視覚も触覚も嗅覚も、すべてを閉じろ。感じてはいけない。
今この瞬間だけは、彼女から与えられる刺激に鈍く...【カイメイ】夢の中でも
-
私の弟兼恋人は、どうやら羞恥心がないらしい。
TPOを無視して好きだとか愛してるとか囁くし、妹たちの前でも平気で抱きつくし、おまけに甘えたで泣き虫で。
恥ずかしいからやめなさいと何度言っても治らないので、もうこれは病気だと思うことにして早数年。
…病状は、悪化の一途をたどっているような気がし...【カイメイ】2355
-
現実と眠りの世界の狭間で、うとうとと夢を見ていた。
俺はどこかの国の王様に雇われた勇者で、捕らわれの姫君を助けにいく旅の最中だった。美しい姫君は悪の魔王に見染められ、花嫁としてさらわれていったらしい。たった一人の王女を失った国の嘆きは深い。長く生やした髭が床についてしまいそうなほど玉座で項垂れた王様...【カイメイ】扉の向こう
-
――知ってる?
君が笑ってくれること。
君が泣いてくれること。
こうして側に居てくれること。
それは、奇跡みたいな確率なんだ。
「ねぇカイト」
「なぁに、めーちゃん」
「なんでさっきから私のことじっと見てるの?」
「んー?いや、めーちゃんだなぁって思って」
この数時間で幾度も繰り...【カイメイ】たいせつなひとへ
-
「――あいしてる」
あの夜、優しく囁いてくれた彼の腕の中で、涙を堪えるのが大変だったのを覚えている。
眼差しも大きな掌も広い胸も彼の香りも、貰ったプレゼントも、その言葉も。その全てが私を包んで、満たしてくれた。
この人と出会えて幸せだと、心から思った。
カイトが傍に居てくれることを心から感謝した。
...【カイメイ】Happy Happy Birthday
-
「新しい女性ボーカロイドをインストールしたい」
マスターの口からそう告げられた時、思った。
ああ、ついにこの日が来たんだ、と。
覚悟していた瞬間の訪れは、予想よりもずっと穏やかだった。
もっと衝撃的で、絶望的だと思っていたのに、私はまだまっすぐマスターの顔を見ることが出来ている。
「名前は『初音ミク...【カイメイ】シスター・コンプレックス
-
「はーい、ありがとうございましたー」
ボイスレコーダーをオフにする。
すると、テーブルの向こうでめぇ姉が戸惑ったような表情を浮かべた。
「…ね、ねぇリン、今の本当にマスターに提出するの?」
「するよー?だってマスターからの直々の依頼だもん」
「…それにしたって、今のインタビューは…」
「いいじゃない...【カイメイ】続・恋するふたりに質問です
-
「はじめまして、メイコです」
はじめて彼女と会った時、身震いがした。
快活そうな瞳、よく通る綺麗な声、凛とした立ち姿。
一瞬見とれてしまったあと、ハッと我に返って差し出された手をおずおずと握ると、彼女が優しく微笑んだ。
(――この人が、はじまりの歌姫)
「キヨテルさんのおうちは、パーティー...【カイメイ前提】出会えた記念日【AHS小説】
-
Q・あなたのことを、おしえてください
「自己紹介?」
「みたいだね。カイトです。好きなものは歌とアイスとめーちゃんです」
「…メイコです。好きなものは…歌とマスターとお酒と家族です。…なによその顔」
Q・恋が生まれたきっかけは、なんでしょう。
「俺は一目惚れだけど、そういえばめーちゃんは?」
「…言...【カイメイ】恋するふたりに質問です
-
[一]
葬送の列を、ぼんやりと眺めていた。
ある人は涙を流し、ある人は唇を噛み締め、ある人は抜け殻のような表情で。
淡い月の光に照らされながら、白い棺を抱えた人たちがゆっくりを歩いていく。
「…黄泉国(よもつくに)まで、彼らを導いておくれ」
ざぁ、と風が吹く。
大振りの枝に腰掛けたまま指先を動かすと...【カイメイ】黄泉桜
-
「…今、なんて言いました?」
「だから今夜から3日間、泊まりがけでロケになった、と言った」
ふぅ、と大きく煙草の煙を吐きながら、マスターはそう言い放った。
「…冗談ですよね?」
「冗談でこんな早朝におまえのこと呼び出すかよ」
「…え、じゃあ、本当なんですか」
「残念ながら本当です」
「ガチで?」
「...【カイメイ】Happy Birthday
-
――今日もまた、腕の中は空っぽだった。
薄暗い部屋の中、ぼんやりと目を開く。壁時計は起床時間の10分前を示していた。
空しく宙を切った右腕を自分自身に誤魔化しながら、俺は寝返りを打つ。
夢の中では確かに彼女を捕まえたはずなのに。柔らかさも甘い匂いも、俺の手には何も残っていない。
もう何度目だろう。次...【カイメイ】モーニングコール
-
※ボカロ家族リレー小説的ななにか※
【前のバージョン】でお進みください
【カイメイ】彼女の不在
-
注・!現代パラレル!
自作【恋色病棟】の設定をそのまま引き継いでいます。
お読みいただかなくても大丈夫かとは思いますが、もしよければそちらから先にどうぞ→http://piapro.jp/content/rt95fh23vywkpk7s
【設定】
・お隣同士の幼馴染
・めーちゃん23歳社会人1年目、...【カイメイ】in the rain
-
※連作短編集です※
5作品ありますので、【前のバージョン】でお進みください
【カイメイ】Dear my little brothers & sisters【5編】
-
※大したことはありませんが、少しだけオトナの描写があります※
閲覧になる際はご注意ください
【カイメイ】昼下がり。