イチオシ作品
己を削りながらも最初の思いを信じ突き進む冒険者の歌。
いい意味での泥臭さが想起できたなら幸いです。
最近の投稿作品 (14)
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Adventurers:03/Gnome
誰が為に剣を執り
何が為に道を征く
胸に秘めた答えは
物言わぬ土と共に
埃舞う荒野の果て
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Adventurers:02/Salamander
誰が為に剣を執り 何が為に道を征く
口には出さぬ答えは 燃え盛る炎の中
遠き明日はまだ見えず 過ぎし昨日は夜の果て
胸にくすぶる火種は 何も照らす事は無く
旅立ちの日の記憶は 面影さえも薄れて
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Adventurers:01/Sylpheed
誰が為に剣を執り 何が為に道を征く
そっと呟く答えは 吹き荒ぶ風に溶けた
記憶も霞む故郷は 口ずさむ歌の中に
明日の場所を訪ねて 霧に煙る道を行く
旅立ちの日に語った 途方もない夢の話
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夢の翼
幼い頃の思い出 ノートの切れ端で折った飛行機
そいつはとても不恰好で 飛べやしなさそうな代物
それでも僕は笑いながら 全力でそいつを空に投げ
一瞬で床に落ちても 楽しくて笑っていた
少し昔の思い出 プロペラのついた小さな飛行機
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後ろ向きに振り向いて
十人前のこの僕は うまれついての後ろ向き
一番アテに出来ないものは 自分自身と言い張れる
何も出来ないこの僕は 今日も変わらず後ろ向き
吸い込む空気は重たくて 消えたいと常々思ってる
喉まで出かけた言葉と共に 飲んだ想いは数知れなくて
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Roll-Arounder
そこには何もなかったんだ 真っ白な部屋の真ん中に
あなたたちは佇んでた 誰の色にも染まらぬまま
そこには想いが満ちてた 光も闇も混ざった中で
あなたたちは歌っていた その全てに応えながら
笑顔の跡も 罵声の跡も 消えてしまいなどしない
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スパイダーズ・スレッド
暗く赤く燃える炎だけが僕を照らす地の底
断末魔の響く牢獄の中をうなだれて歩く
あるとき身を焼くような何かを背に感じ上を向き
そこに微かだけれど白い光が見えることを知った
光の向こうに誰かが見える気がして
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残光
夜空に浮かぶ幾億の星たちよ
その光の幾つが今生きていますか
雲ひとつ無い冬の日 吐く息凍る山の上
僕らは二人寄り添って 無限に続く空を見た
星空見つめた君は 毛布の中からまっすぐに