タグ「KAITO」のついた投稿作品一覧(42)
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カイトに連れられてアイスを食べたあと、レンはカイトと帰宅した。帰ったら、ミクとリンに謝らなくてはならない。
「……リン、戻っているかな?」
自宅が近づくにつれて、レンは不安になってきてしまった。ミクはカイトに自分を探してくれるように頼んだぐらいだから、落ち着いているだろう。だが、リンの方はわから...リトルコンピュータワールド 第三話【家に帰って】
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自宅を出たレンは、あてもなく街の中を歩いた。パソコンの中の仮想現実の街。建物のほとんどはお飾りで、中には入れない。一部、店などもあるにはあるのだが、店員はいない。そして、売られている品物がどこから来るのか、それは誰にもわからない。
考えてみれば実に奇妙な空間だが、レンはそれを疑問に思ったことはな...リトルコンピュータワールド 第二話【公園のブランコ】
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隣国の城で暮らすことになったメイコは、相変わらず熊の姿のままでしたが、楽しく暮らしていました。城の人たちは、最初はメイコに怯えていましたが、王子であるカイトが熊と親しくしており、またメイコの方も、重い物を運んだり、小さな子を背中に乗せたりと、城に溶け込む努力をしたので、次第に城の人たちも怯えなくな...
昔話リトールド【熊のお姫様】その三
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さて次の日、メイコが自分の部屋で刺繍をしていますと、王様がやってきました。後ろに、婚礼衣装を捧げ持った侍女たちが続いています。
「メイコ! 式をあげるぞ!」
全く反省していないどころか、本気で自分と結婚する気でいるらしい父親の態度に、メイコは腹を立てましたが、表面上はそれを見せないように気をつけ...昔話リトールド【熊のお姫様】その二
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このお話は、ある昔話をカイメイでリトールドしたものです。
カイトが王子様でメイコが王女様です。
基本のストーリーラインは、もとのお話とそんなに変わっていません。
【熊のお姫様】
むかし、むかしのお話です。とある国に、とても美しいお妃を持った王様がおりました。ですが、お妃は突然、病に倒れて亡...昔話リトールド【熊のお姫様】その一
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前書き
『悪徳判事と小市民な職員』シリーズです。
二人は今日もマイペースです。
【悪徳判事とうるさい原作者のお話】
その日、僕がいつものようにマーロン判事の執務室で仕事をしていると、神経質そうな男の人が入ってきました。どうやら、この人が今回の依頼人(だから違うって)のようです。
「僕はジョー...【悪徳判事とうるさい原作者のお話】
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注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
カイト視点で、外伝その二十四【母の立場】の直後の話となります。
したがって、それまでの話を読んでから、お読み下さい。
【それぞれの形】
なんであんなこと、言っちゃったんだろう。
めーちゃんからの電話を強引に終わらせた後、僕はひた...ロミオとシンデレラ 外伝その二十五【それぞれの形】
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レンは無事にリンちゃんに指輪を渡して、戻ってきた。……指輪以外にも色々あったみたいね。本人は語りたがらなかったけど、表情を見ていると察しがつく。ああやれやれ、私、なんでここまで気を回してるのかしら。
金曜にカイト君を呼んで食事をする旨を伝えると、母さんはかなり驚いていた。でも、反対はされなかった...ロミオとシンデレラ 外伝その二十四【母の立場】後編
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母さんと私はそれから何度も打ち合わせをして、その上でレンに話をした。当然激しい反発が返ってきたけど、最終的にはなんとか、レンにこの話を納得させることができた。
ただレンの方も条件を出してきた。それは、リンちゃんに直接、この話をすること。でなければニューヨークへは行かないというのだ。私は困って、ハ...ロミオとシンデレラ 外伝その二十四【母の立場】中編
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あ、そうだ。ついでだからもう一つ。
「ごめん、もう一ついいかしら? 児童虐待って、どこに通報したらいいの?」
ハクちゃんは、リンちゃんのお父さんはリンちゃんを閉じ込めてるって言った。場合によっては、虐待で通報できるかもしれない。
「え……どこって……児童相談所、じゃないかな」
「基本は児童相談所...ロミオとシンデレラ 外伝その二十三【メイコの思案】後編
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注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
『アナザー:ロミオとシンデレラ』第六十二話【マネシツグミを殺すな】と第六十三話【真実が充分じゃない時がある】の間の話となっています。
したがって、『アナザー:ロミオとシンデレラ』を【真実が充分じゃない時がある】までと、外伝【アカイの想い...ロミオとシンデレラ 外伝その二十三【メイコの思案】前編
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注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
カイト視点で、外伝その十九【上手くいかない】の後の話になります。
したがって、それまでの話を読んでから、読んでください。
【アカイの想い人】
六月に入ったばかりの土曜日、僕は例によって、母さんから「これ、食べきれないからマイコのと...ロミオとシンデレラ 外伝その二十【アカイの想い人】
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注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
カイト視点で、外伝その十八【映画を一緒に】の後の話になります。
したがって、それまでの話を読んでから、読んでください。
【上手くいかない】
めーちゃんと一緒に映画館に行ってからしばらくして、めーちゃんは言ったとおり、映画のDVDを...ロミオとシンデレラ 外伝その十九【上手くいかない】
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『悪党のジャッジメント』を題材にした小ネタ週のその二です。
一応ギャグのつもりですが、今回のネタは結構ブラックかもしれません。
なお、相方及び語り手はいつものあの人です。
【悪徳判事とループ】
「マーロン判事、この前無罪判決を出した被告人の話なんですが」
「あ~、あれか。確か強盗殺人の奴ね。そ...悪徳のジャッジメント 小ネタ集その二
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注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
マイコ先生の弟、カイトの視点で、外伝その十六『ぼやき上戸は厄介』の直後の話になります。
従って、『ぼやき上戸は厄介』を読んでから、読むことを推奨します。でないと、意味がわからないと思われます。
【映画を一緒に】
マイト兄さんのとこ...ロミオとシンデレラ 外伝その十八【映画を一緒に】
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次の日、あたしが起きて下の部屋に行くと、カイトはもういなかった。毛布がソファの上にちゃんと畳んで置いてあって、置手紙が添えられている。あたしはそれを読んだ。
「マイト兄さん、昨日はいきなり押しかけた上、お酒を飲んで愚痴ばっかり言っちゃってごめんなさい」か。……だからあたしはもうマイト兄さんじゃない...ロミオとシンデレラ 外伝その十六【ぼやき上戸は厄介】後編
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注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
メイコのボス、マイコ先生の視点で、『ロミオとシンデレラ』第五十九話【日常を照らす光】及び『アナザー:ロミオとシンデレラ』第五十三話【落ち込んだ時はささえてあげよう】の直後の話になります。
よってこの作品を読む時は、本編及びアナザーをそ...ロミオとシンデレラ 外伝その十六【ぼやき上戸は厄介】前編
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駅に着くと、僕は帯人兄さんの住んでいる家の最寄り駅までの切符を買った。改札を抜けて電車に乗る。電車に揺られながら、僕は今度は帯人兄さんのことを考えていた。ちょっとは落ち着いていてくれるといいんだけど……。
次兄の帯人兄さんは、僕の五歳上。優等生だったマイト兄さんと比べると、帯人兄さんは「問題児」...ロミオとシンデレラ 外伝その十五【カイトの悩み】後編
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注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
『アナザー:ロミオとシンデレラ』の方に登場した、メイコのボス、マイコ先生の弟のカイトの視点です。
この作品に関しては、『アナザー:ロミオとシンデレラ』を第四十三話【君に出あってからは旋風のようで】まで読んでから、読むことを推奨します。
...ロミオとシンデレラ 外伝その十五【カイトの悩み】前編
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前書き
『悪徳判事と小市民な職員』シリーズ(いつシリーズに……?)第三弾です。
今回も一応シリアスのつもりです。感受性の鋭い人にはきついネタかもしれませんので、読む前にご覚悟を。
【悪徳判事と作曲家のお話】
やあ、今日は何の御用で?
……マーロン判事関連で何か面白いネタは無いか、ですか。あな...悪徳判事と作曲家のお話
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前書き
悪徳のジャッジメントネタがもう一つ浮かんだので形にしました。
今回は前回とは異なりシリアスです。
とはいえ、【悪徳判事の祝福を】と同じ人が語り手だったりするのですが。
【悪徳判事と不可解な判決】
ああ、どうも。
しかし、あなたも変わってますねえ。マーロン判事の話を聞きたいだなんて...悪徳判事と不可解な判決
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『アラベラ』が終わったあと、私とカイトとミクは帰ってきて、自宅の居間で一休みしていたんだけれど……騒いでいる奴が一名。
「なんで僕にはハッピーエンドが来ないんだよっ!?」
そう、カイト。今回の展開に不満があったみたい。とはいえ……。
「何言っているのよ。今日のはハッピーエンドだったじゃないの」
...ボーカロイドでオペラ【アラベラ】舞台終了後のおまけ編
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そこへ「お父さん! お母さん!」という叫び声と共に、ミクが飛び込んでくる。白いネグリジェ姿で、足は裸足。長い髪はほどけてばらばらになってしまっている。そんな姿で、ミクはキヨテルさんに抱きついた。
「お父さん!」
「ズデンカ! あなたったらそんなはしたない格好で!」
メイコさんは自分の着けていたシ...ボーカロイドでオペラ【アラベラ】舞台編 第三幕(後編)
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第三幕はホテルのロビーが舞台。私は舞踏会から一人で帰って来たところ。早めに会場を出たので、私の演じているアラベラは、第二幕終盤の騒ぎのことは何も知らない。
薄暗いホールの中央で、私は今の気持ちを歌う。明日から始まる新しい生活のことを考えた歌を。そこへ、カイトさん演じるマテオが上から降りてきて、私...ボーカロイドでオペラ【アラベラ】舞台編 第三幕(前編)
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今回拙者が演じるマンドリカという役について、マスターは拙者に「裕福な田舎侍が都のきれいなお姫様に求婚しに行く、と思って演じるように」という助言をした。このマンドリカという男は熊と渡り合って仕留める豪の者だが、一方で美しいものを愛する繊細な心を持ち合わせている。なかなか興味深い役どころであり、全力を...
ボーカロイドでオペラ【アラベラ】舞台編 第二幕
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歌が終わると、外から橇の鈴の音が聞こえてくる。取り巻きの貴族たちが街の舞踏会へとお姉ちゃんを誘いにやってくるの。いつもは三人一緒なんだけど、今日はクジを引いたとかで一人だけ。
「あんな人たちお姉ちゃんにふさわしくないわ」
お姉ちゃんは窓の外を眺めている。
「さっき出かけていた時にね、そこの道に知...ボーカロイドでオペラ【アラベラ】舞台編 第一幕(後編)
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オペラ『アラベラ』舞台編です。キャストは以下のとおり。
アラベラ(没落貴族の娘):巡音ルカ
ズデンカ(アラベラの妹 普段は男装させられている):初音ミク
マンドリカ(クロアチアの貴族):神威がくぽ
マテオ(軍人 アラベラの元彼):カイト
アデライーデ(姉妹の母):メイコ
ワルトナー伯爵...ボーカロイドでオペラ【アラベラ】舞台編 第一幕(前編)
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「……って、またオペラ?」
「しょうがないわよ。マスター好きなんだもの」
はあ……またオペラですか。僕としては正直もう遠慮したいんですけど。
「で、今度は何やるの?」
「リヒャルト・シュトラウスの『アラベラ』」
全然わかんない。っていうか、リヒャルト・シュトラウスって誰? 僕がそう思っていると、...ボーカロイドでオペラ【アラベラ】話し合い編
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その日はオフだったので、僕はのんびり居間でくつろいでいた。ソファに寝転がって雑誌を読む。別の椅子ではめーちゃんが、新聞の数独を解いていた。窓ガラスからは明るい昼の日差しが差し込んでいる。ああ、とってもいい気分。ちなみに、他のみんなは何やかやで出かけている。
と、そんな時。派手に電話が鳴り始めた。...ボーカロイドでオペラ グミの憂鬱編
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その日の夜、部屋にやってきたメイコに、カイトは老人に言われたことを笑いながら話しました。
「明日は朝、あのじいさんの部屋に行って、挨拶代わりに手を出せばいいんだってさ。どう考えても仕事じゃないよね、これって」
「笑い事じゃないのよ」
メイコは真面目な顔で言いました。
「お父さんは、あなたを食べて...昔話リトールド【地下の国の魔法使い】その四
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