かぼちゃを下さいの投稿作品一覧
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華奢な踝は傷だらけ
とうとうと流れる川よ
砂利が絡まって来る度に
「痛イ」と零した唇
わたし、貴方と出逢う為に
息を絶やしたのでしょう
躰纏う温度も忘れ
恋を致しました 致しました
通りゃんせ 嗚呼 通りゃんせ
「モウ鳥渡、此処ニ居タイワ」...三途通リノ御伽噺
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花になって 雨になって
月になって 君の所まで
音になって 雪になって
星になって 君の心まで
指になって 声になって
愛になって 君が笑うまで
逢いにいくよ 逢いにいくよ
逢いにいくよ 今夜はおやすみ
君の髪が 靡く度に
隙間からさ 覗いた景色は...your season
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落下。
流行り病の報せ 綴る手紙
宛先も知らないのに 届く気がした
風がまだ冷たいね 凍て付く途中の羽
もし剥がれ落ちた日には 君に捧げるのもいい
埋めた駅の気障なアナウンス
聞こえないのです
君が分かつ純情、おさらば
わたしの破片
息継ぎが下手な人に ボンベ一つ...フェークステイション
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掌に注ぐ雨 なくさないように
強く握りしめたら わたしも消えた
流されていった影 求めないように
光を堰き止めたら 痛いと泣いた
「さよなら」も上手にできないの
わたし
繰り返す度 軋む心臓が
その温度に その温度に
手を伸ばす度 わかってしまうから
羽待ちの背中 ごめんね...dizziness
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くらげが眠りに付く三時
指を縛って鍵盤叩く
その糸や パパパラ
その意図や パパラタ
最終章の秘密 ルビーの屑で埋めて
帰れないのなら なかったことに
エミリー
裸足で何処に行くの
傷だらけの素足で
エミリー...エミリー
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あなたはもう 忘れたようなことだけど
梔子色の帽子を深く被って
夾竹桃が綺麗と笑い
夏を背中に受けていましたね
わたし今も 思い出してはちょっとだけ
泪が滲んで来たり ね するのです
後どれほどの 話を
教えてくれるのだろう
後どれくらい 二人で
手を繋げるのだろう...高秋
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束ねた黒い髪は 褪せて
あなたが褒めそやした 癖も
忘れたことさえ直ぐ 忘れ
綺麗な絵画にしてしまう
綺麗な絵画にしてしまう
契りは 永遠の中で腐った
どんなあなたでも愛してます
だから
どうかもう見ないで
どうかもう見ないで...髪
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春を通り過ぎて 掌を結び
痛いよと泣いては 夏とじゃれ合った
二人に注ぐ 光
凍て付かないように 温めてたものが
何だったかさえも 思い出せなくて
君が笑ってくれたから
土の中に埋もれてた
僕を掬い上げてみた
今は遠い昔話
君に笑って欲しいから...エンドロール
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錆びれた色のメトロ
走った後の線路
何か奪われたけど
〝何か″が思い出せない
声ごと攫ってくような轟音で
猛スピードで通過して
風に巻き込まれていった
光は埃と飛ばされた
ジョーカーを 演る子羊
そろそろ 種明かし...Escapegoat
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何處へ行くの 結んだ指先
解けぬよう 解けぬよう
するりするり 滑り落ちたのは
別の何か 別の何か
ほら また 聞こえるから
耳を 塞いだ
もうすぐ 消えるだろう
ほんの少しで
昨夜咲いた 貝細工を束ねて
捧げた人は 此処に在らず...ミスターエターナル
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きっといつの日か
わたしは雑踏に紛れ
誰にも判らなくなるでしょう
どうか捜したりしないでね
手紙なんかも捨ててしまって
愛の科白も忘れてしまって
冷たい土に呼ばれたら
この体 其処に溶かして
熱い炎に揺らされた
あなたを脳に 焼き付ける...遺書
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引き裂かれてく モラル
紛いものの タイトル
息は自分でするの? アンリアル
手配された アンコール
色を忘れた アンソール
ニセモノと踊り狂うこの世界
ほら いこうか
どこか 遠い処へ
大丈夫さ きっと ばれやしないから
君がこの手を選び取ってよ...アンバランス・セカイ
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攫われていった 嘗てのあたし
過去に縋らせないで ただ落ちて行きたい
だって 示していたのよ あの日の信号
解いてみたくなったの あなたの暗号
赤 青 黄色 点滅
「車には気を付けて」
わからないひとね
本当は轢かれてみたいと思う癖に
あなたに触れたのはほんの一瞬
然様なら 青春...レッド・シグナル
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僕らはじめから ネバーランドにいたんだ
意味はないけれど、振り撒いた鱗粉
お月さまがまた かけらを落とす頃
繋いだこの手も解けてしまうんだね
Good-bye my NEVER
羽を生やしたサカナと
空でじゃれ合うキトン
海を泳ぐの ライオン
呼吸もしてないのに
じぐざぐ 辻褄 合わない 理論...ネバーランド
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浮かべた椿が水に良く映えた
沈む躰を纏う温度
負わせた火傷がやけに鮮明で
莫迦げた恋だと嗤ってみる
揺れて、触れて、藻掻いて 御免ね
愛す真似はした
貴方が綺麗だ
35℃8分の無様な体温 嗚呼 救いが無い
嘯く唇
これ以上の拙い言葉は 立入禁止さ...サカナ
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頼りない意識のしたで
何度でも再生しよう
繰り返せない「いつまでも」とか
切り離せない「さようなら」とか
零すその度 埋めた
約束は どんな日も 変わらず此処に在ったのに
わたし確かに あなたを呼んでいたのに
神様でさえ 沢山の嘘を吐いたけど
その中でふたり いくつもの愛を誓ったね
たとえばそれを ...アジュガ
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心恋ふ幼いこの思慕を
占う紫陽花 摘まむ指
束の間の事と解っても
尚悲し性に 流るる
金魚の紅を剥がしてまで
雨に打たれ泣きを見た
アア、麗カニ散ツテミセマセウ
しゃなりしゃなりと三途を歩く
もう如何しようも無いのなら
この躰どうぞ 御好きになさって...修羅と桜
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声 エコー
メロウ アロー
射て 凍て 居て。
吐露 ドロー
苦労 スロー
ハロハロ ハロー。
師走が云わす寒さか知らん
もういい いい いい 云え、いいから。
うざったいじゃん 野暮ったいじゃん
その手を引いてよ...ジレンマシティ
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ばかばかしいと首を振った。そもそも、全てに於いて違うのに。
初夏の爪
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一瞬意識を手放して、気付けば海を見ていました。
思うにあれは夢でしたが、わたしの揺らす黒い髪を、あなたがそっと、そっと撫ぜる。
その影が消える頃、何故だか急に恋しくなった。
なので手を伸ばしたら、あなたもぱちり、消えたのでした。
ああ、此処は深いな。冷たくて息が出来ないな。
そう感じた時に、思い出し...シーラカンス/入水
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揺蕩う四十度
逆らう本能と
五日の他人
其れは其れは 優しい牙で
朱い朱い 彼女を噛んで
終わり際に 仰いました
「御縁があれば、其の時に」
泳ぐ様に 騒ぐ様に 喘ぐ様に
或いは宛ら恋の様に 散る
然様ならと 云った癖に 自ずと二人...浴槽心中
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もう 壊れてる
トリックなど 存在しない ほら
漏れ出した 閉じ込めてた筈の色が
錠は落ちてしまった
揺れ動く君の陽炎
燃えて燃えて 軈ては
灰に変わるのだろう
あの日の嘘は 美しかったね
花のような 永遠の傍で
そう 踊ってる...PAINt
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わたしは常にさよならをする
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あの色が揺らぐ
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揺蕩う君の
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もしも その爪が わたしのことを
切り裂くような日が来て
いつか 悲しいだけの 話になっても
あなたを愛してるでしょう
たとえば やさしい雨に
裏切られる日が来れば
こうして この世界繋ぎ止めて
離れないように抱いていて
息を潜めても どうせさよならが
その内迎えに来るのなら...呼吸
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君のこと好きだよ
死んでも多分好きです
ごめんね
光などなくても
ひたすら君を探せる
本当さ
すべての雨を凌いで
笑わせてやりたいのに
ばらの花が 咲くように
笑う君を 思い出す...ばら
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あの愛情 そんな口上
わたし受け入れず あなた押し付けず
柔軟なミステリアスボーイ
お前じゃなきゃ駄目って云う癖に
お前がいいんだよって云う癖に
傷付け合ったわからずや
「やさしかった」じゃ意味無いや
曖昧 三センチ
まだ 心地良かった 日を覚えてる
その感情 どんな対応?...曖昧センチメートル
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取り敢えず踊ろうか 終わるまで、ハニイ。
踝に一輪の 花飾り
取り敢えず神様が 眠るまで、どうか。
淑やかなこの匂いに酔い痴れる
土に埋もれた四肢を抱いた
花の冠 結ばれた茎
鮮明だけど失った
その亡骸が冷たいのです
喪服模したドレス纏い
枯れて果てた其れを想う...花葬
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白い花弁が 軋むように
はらりと舞った 惜しみながら
永遠と 勘違いして
あっ、という間に 熟れるように
枯れてしまった 早いものだ
それでもいつか 大人になる
おまえが寂しいことは
誰よりもわかっているよ
だからいつまでも泣いていないで
迷わず先に おいきなさい...熟れた六月