タグ:叙情詩
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木洩陽の朝 迎えた
降り注ぐ光の雨は
風に色彩をつけ
そして谷に流れ込む
緑の園にそびえ立つ神々は
崇め尊ばれている精霊たち
光の柱が立ち
そして神秘が訪れる
大空に根をさし
大地に息吹をたてて...菩提樹
yumebi
灯火の涙が落ちてゆく・・・闇の中に真実を求めて
何も見えない 闇の中へ堕とされたように
何も要らない 真実さえも時間に流して
一人残された部屋 あなたの姿が見えない
意味もなく青い刻想が駆け巡る
あの時 口にした言葉 あなたに見せた私の姿
犯した罪は今ふりかかる
時間を超えた哀れな苦しみを負いながら...Bible of Dreams
yumebi
何も見えない聴こえない
動くことさえ得られずに
意識の中で浮かんでいた
僕に命を授けて下さい
僕に命をお恵み下さい
闇の中に小さくだが確かな鼓動が生まれた
僕に躰をお与え下さい
僕に躰をお恵み下さい...being... (la raison de'tre)
yumebi
溶け込んでゆく 僕の躰が
調和しながら全てに心通じ合う
天使たちが踊っている・・・風の 空の 緑の精霊
微笑み見つめて優しく手を差し伸べていた
應えようとした思いを形にできず 僕は自分を認めようとした・・・
でも どうやら僕は間違っていたみたい
僕の全てが失くなろうとして...being (existence...)
yumebi
五月雨の露に躰を濡らしたまま
君の視線は今何処にある?
この森で生まれ育んできた情けの破片
何時しか君は破錠の眼光を持ち合わせていた
意志を持ち始めてようやく位置を確認し
意を決して曇硝子の情景を砕き割り去った
去りゆくがいい、帰路の時間は残されてはいない
懐かしむが...浪漫誘いし者
yumebi
靜景の間 映える山々
紅の広葉
月の湖 色彩を染めて──
木洩陽の波 安らぎを滿たす
凉秋の舞葉
風の旋律 紋を添えて──
冬來の天 想いをはせる
楓の創作...凉秋
yumebi
戦火を逃れヴィニッカの林を抜けて 馬車に揺られて先を急ぐ
遙か彼方のイヴォークの山の麓まで ここを越えればもう安全
雲が流れている・・・水面が波打つ・・・
ほら、その場から安らぎが赴いてくるだろう、待ちわびてた様に
今、喜びも悲しみも躰の中いっぱいにして、天と地と草木達すべてに感...異教徒
yumebi
飾り立てた雪を見ることもなく
この季節に散っていった...
苦しむ自分を把握できず
その場でもがき続けていた
それは生まれつきの運命なのかもしれない...
思いが昔を語り始める
もう後戻りはできない───
Xmasの艷やかさを感じる間もなく
この冬を過ぎ去っていった
そのほうが良かったのかもしれない...降雪の夜に・・・
yumebi
限りなく空が高く、暗い闇を満たしている頃
あなたにもこの空が見えるはず
目を閉じていても、心塞いでいても
あなたは眺めていられる
向かっていって・・・
作られた虚像があなたを小さくして
想像が膨らみ続けていく
あなたは知る術をもっている
その根底にある破片に見覚えある?
直視して...夢追い人
yumebi
命の刻が短くとも長くとも
生きていられる限り
寄り添っていたい
笑いあっていたい
愛し合っていたい
行き終わったときのことなんてどうでもいい
どうせその後があるわけでもなし
期待しようが何も出てはこない
続きを求めるのは
残されたものがよくやる戯曲だ...遺刻
yumebi
櫻花は今宵、桃色を散らした
烏鳥の翼も光り輝く闇がある
海風に街並みが浄化されゆく
満月に純黒の葡萄を浮かべた
吟遊詩人は魂の声で伝説を神話にした
十字架は人を不安から逃れさせた
...he is bard,he is bird....
yumebi
今年の夏に傷をおった。
癒えない傷を。
自ら失われてしまったのだ。
眠る顔をみて、こみ上げてきた感情に応じた涙。
うなだれる、問いかける、多くの人が通り過ぎる。
何もできなかった、自分達は、
悲しみ、苛立ち、情けない、多様な感情が入り乱れ、
その場面を思い起こしては、寝付けない夜を過ご...傷
yumebi
忙しさを忘れ、ふと思い出す記憶がある。
日が経つにつれ、
その瞬間は各々のつながりを失い、
象徴された場面はより抽象化され、
さらに強い原色に色づけされて、
また引き出しにしまわれる。
あの時の複雑な感情は未だ存在しているが、
その感情に支配されることはなく、
答えは日々移り変わり、
意識にとけ込ん...raison d'etre
yumebi
その奥にあるものを
つきつめるばかりが
運命ではない。
焦がれて後を追い、
消え失せた後の地表で
涙を落とすのは
とても惨めで儚い。
自分への嘲笑でありながら
答えを出せずにいる私がそこにいる。
どこからともなく...復活祭
yumebi
私は祈る、この時代になって
全てが突き詰められないままに
歴史という名に閉ざされてゆく時代に
自ら革新を求めてきた時代
今となっては盾を握りしめて
自分だけでは守れないもの
惜しいかな、偶然といえるだろうか
不意をつき、夢砕け、朽ちていく
脳裏に浮かぶは溢れ出した情報の海
押し流され、自分の生き様さ...ruin
yumebi
この路の先に君が眠る
果てしなきこの路もこれで終わりを迎えることとなる
彷徨える眠れぬ魂よ
焦がれていた私の躯を蝕めば
安らぎに帰れるだろうか
昔の面影もない、この爛れた肌は
放漫に生きてきた私への報い
綺麗を失い、心の瞼で灼枯の町並みをみた
こみ上げてくるものに応じた涙だけは透明であった
ハートよ...re-gage
yumebi