TUCCAの投稿作品一覧
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ずっと誰かの代わりを請け負っています
わたしの証明は
今朝活けた花と この顔
負けるために生まれてきたのですか
どうしても必要な恋は
もうここにはない
運命づけられた戦いを
できるだけ 美しく
生きていこうとします
指先で助かる命があること...肖像画
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intro
「きっと明日も 明後日も同じことをしよう」
「夢を話したり、泣いたりしてどうしようもなく笑おう」
<泣き腫らした目をした 雲を思い出す>
A
ああ、気づけば
僕は夏の空の下にいた
鼻を刺す草いきれとか 肌を焦がす光とか
忘れていたんだ
遠い日に押し込めて隠した...スカートと入道雲 柏山明吉さんver.
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紡ぎ出して取り返した日々のこと
塞ぎ込んで投げ出した日々のこと
崩れかけた夜の縁、消えそうな灯のそば
ただ、見て
ただ、見て
触れたら壊れてしまうから
ただ、見て
朝が来るまで
さあ切り取って、世界を観るひと
あなたの言葉で...静物
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A
遠くの夢を見たくて 溺れるみたいに眠って
出来るだけ深く 深く沈めて
A
象る 午前七時を
象る 生まれた日のこと
象る、大事な 遠い記憶を
B
昨日のこと 一つ 思い出せるかい
空は 端正に流れ出す...群像
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A
考える
出来るだけ単純なこと
日は動き 時は経つ
皮膚の下
流動するからだ
私がなくなる感覚
B
どれほどのひとが
私の代わりになれるだろう...生きる
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A
月が窓まで降りてきて
もう一度と せがむ
十七番目の夜半
私は 口を塞がれたまま
B
洗面台に立って
歪んだ心 鮮やかな絶望
溜まった言葉 願い 生活
流した...水海月
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みんな 太陽をめざした
制空権にやぶれたら
あとは潜るしかない
空は ただ一幅の絵画
甘い唾液が溜まってゆくから
明日にはダイバー 同じ形の
世界を 砂嵐が包む
いくら叫んでも 声は届かない
みんな一斉に飛び込む 水へ
次の合図で、落ちるよ...ダイバー
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A
世界がみんな
錆び付いて 落ちるみたいだ
少し涼しい九月の風になった
夕暮れに取り残されてゆく
愛想笑って
掃き溜めに 降りていっては
心に似た形を探し回った
安っぽい感動だけを
B...宝石商
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A
今日も二人は
最後まで
互いの言葉を浴びるように
心の粒が 融けきって
二人の意識は昇ってゆく
B
今日も別れの言葉は
次の旅への希望で代えて
S...旅夜-浮上
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A
ああ 灰が降る
灰色の歌をうたいながら
光が降る
透明な歌をうたいながら
A
やあ 人が降る
おわりのかたち、探しながら
光が降る
照らす名札を探しながら...ghost-writing
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A
僕は泥から産まれて
白い朝を見つける
奇跡でできた思い出に
上手くは 笑えないな
B
堰き止められたように
次のパズルを 探す
でも そこに
誰の目もくれない...壁、あるいは真新しい絵の具
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ゆられて
ゆられて
手放した 全て
わすれて
わすれて
うただけを 残す
そうして ぼくら
人になる一一一
なくした ものを
なくした ことを...cradle
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A(a+a')
この雨が いつになったら止むのか
知りたがっている
剥き出しの首 どこまで行こうか
数え損ねた朝
A(a+a)
指がひとつ 足りなかった頃の 寂しい食事
眠たくて 暖かい砂地に 沈む人々
B
世界の隅の瀑布 音もなく...ラブカ
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Suiren - off vocal
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A
はじまりは いつも空虚
光だけが貫けるほどの 穴
だから神様は見てないよ
踊ろう 朝が来るまで
A+B
僕たちは夜を歌う
時間が止まる、幸福なだけの夜
だから神様が創られた
光で焼かれてしまう...ひかり、いのち
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A
寝ぼけた朝があった
黄金は山並みに腰かけて 闇を摘まむ
世界の栓を抜いても
底に残るような倦怠を歩いていた
B
昨日の誰かの言葉 誰かの視線に
磔にされて どれだけ褪せても見える
今日は少し 北に行くのさ
まだ 動かない足のため...蛙たちの忌日に
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A
また 夢を見た
飴色に傾く街を 駆け抜ける雲
カーテンコールの夕立
それを破って来る君を
A
「終わりにしよう」
動けずに浮けずに僕は 夢の畔で
カーテンコールの迎えを
今日とて待っていたのにな...明滅
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A
何か 思い出している気がする
眠りに落ちる その瞬間
いつか 会わなけらばならない人
今はまだ目を合わせるだけ、で
B
ねえ 幸せだとか 不幸せだとか
そんなことより ずっと 遠くへ行こう
S
生涯ずっと鮮やかな風景を...感光
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『まんぼう』
我々は一頭のまんぼうだ
ぷか ぷか 浮かびながら
どこにも 行けない
我々は一頭のまんぼうだ
いつしか 泳ぐことも
忘れた 我々
石塔の上を 陽が差し掛かり
遠く素馨の ささやかな香り
どれほどの痛みに...『まんぼう』
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A
ふらふら 歌い出す
おぼろげな呪文 唱えて
ゆらゆら 今日は何処
疑問符を隠し 囚われ
割れた夕景
B
今 背景とクロール
張りつめた不協和音
指を折り 呼んで 誘う...さっきまで風がいた場所、ふっと通り過ぎて
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A
あなたは そのあと を
いくつ もっていますか
街のはて メルヘンのつづき
A
あなたは そのあと を
いくつ あげられますか
死んだあと 悲しみのむこう
B
そこに行けない から...あとのうた
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A
ほうる
ほうる フラワー
きみ の うえ
こおる
こおる ひかり
ふゆ の うら
もとのように
ねがい かけられない
ね...Suiren
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Eliza - off vocal
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A
クローゼットは その役目を終えて
ぼくを夜に沈める
今は 何を隠してるのかい
あれから黙ったままの 君も
A
思い出してしまうのは きっと
切なさを求めてしまうから
傷をつけた心が ぼくを
証明してくれている気がして...明日を待ちながら
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A
月が出てから 捗々しい雨を聞いて
あれから 昼夜のように 巡る季節
忘れられない 積もるばかりは夢
ここが月の上
B
今日も芙蓉の また咲くように
嫌いな人を 訪ねよう
S
言葉だけなら 嘘がつけるでしょう...月時間
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夜明けに
『季節が溜まっていくから』
季節が底に溜まっていくから
僕らは曖昧な返事しか出来ないんだ
海蘭を一つ摘んだ
波のまにまに 遠くへ
季節が底に溜まっていくから
俄に知らない場所に行きたくなるんだ
太陽を少し待った
白いシャツも 懐かしく...夜明けに
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A
写し取る 風景に
僕のこころは あるか?
映し出す 憧憬は
僕のこころの かけら
B
降り落ちる 雨が
空のいろを 少し持っているように
流れ出す 言葉
幸せの いろに なりますように...【作曲者募集】picture
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Eliza / 雪歌ユフ
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A
悲しみは 空っぽな部屋に詰め込めるだけ
幸せな 夢なら 両手で掬える数だけ
B
心を 悲しみで満たせば
変わらない朝日が また 美しいから
深い悲しみに潜れば
変わっていく景色も 澱みの向こう
S
独りの食卓に 君を見ながら...A Cup of Sorrow
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『幕が下りたら』
舞台の上で 光の中で のみ
共にいられる事を知っている
物語だけが 僕らをつないでいるから
瞬間 僕らは二人になって
幕が下りたら 闇の中へ帰って
お別れ
舞台の上で 腕の中で いま
きみの柔らかな身体が滑る
物語ならば 二人に歌が降り注ぐ...幕が下りたら、ほか