auroraの投稿作品一覧
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「遅かったわね」
すまなかったね。なんだか三ヶ月くらい過ぎちゃった気分だよ。こういうのってなんていうのかな? ……そう、『メタ発言』ってやつだ。
「まあ、そんなことはどうでもいいのよ。トリックオアトリート!」
「……さっきあげたよね?」
「遅れた罰」
「えー」
まあしょうがないか。まだ飴余ってる...僕と彼女の不思議なハロウィン【後編】
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2013年もよろしくお願いします
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悲鳴が合唱のように街にわめく。
それを私は10秒で駆け巡る。
もう――泣いてしまいたかった。
これを嘘だと思いたかった。
だけど――この人類賛歌は誰が、どうしたって終わることはないだろう。
「駆け抜けろ、もう残り1分だ」
ヘッドフォンから何かが聞こえた気がしたが、うまく聞き取れなかった。...A headphone actor[1st anniversary]-the second part-
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街は蠢いていた。まるで街そのものが巨大な生き物であるかのように、人々は四方八方へ霧散していく。
摩天楼は波打つように揺れているのも、人々が走っているから、だろう。
――この声は、誰の声だろう。
いや、それを訊ねることもない。だってこの声は――
――聞き飽きた自分の声なんだから。
「ねえ、何...A headphone actor[1st anniversary]-the first part-
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≪その魔王はまるで恋する乙女のように 3【自己解釈】≫
【魔王side・2】
……なんだこのメールは。
気持ち解るけど、あーいうおじさん見てると腹立つんだよ! テレビでひどいこと言ったら青森のおじいちゃんにこっぴどく叱られるし! 全国放送って意外と怖いんだぜ?!
……あぁ、なんだか悲しい。
...【完結編】その魔王はまるで恋する乙女のように 3【自己解釈】
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≪その魔王はまるで恋する乙女のように 2【自己解釈】≫
【勇者side・1】
あー疲れた。
今日は来週号のコラムを担当と話したりしてたし、筋トレも今日はできなさそうだな。
カッパただいま。暇だったろ?
今日は何食べようか。バジルそろそろいい頃合だしパスタにでもしよーかな。
テレビをつけて見...その魔王はまるで恋する乙女のように 2【自己解釈】
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吾輩は魔王というものだ。
新卒で魔王の職についたもので、今は勇者の挑戦を待つ日々を送っている。勇者は高校からの友達だがそんなことはどうでもいい。今は待つだけだ。
……さて、ところで魔王といえば正義を討つことを生きがいとするのだが。
勇者(あいつ)一向に戦いにこないんだよね……。
≪その魔王は...その魔王はまるで恋する乙女のように 1【自己解釈】
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ありがとう、いつまでも
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――その日はずいぶんと平凡で、当たり障りない一日だった。
『――ベニ鮭ちゃんストラップがなんと期間限定でゲットできちゃう?! ××商店街フェア開催中!』
「センスないストラップ……期間限定って癖には毎年配ってるよね」
暇つぶしに聞いてたラジオだった。地域の情報も結構教えてくれるものなので、楽であ...A headphone actor[1st anniversary]-prologue-
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とある古書店に、ひとりの少女が眠っておった。
「おい。何をそこで眠っておる」
分かるべくもなく、少女はまだ眠っておる。
いらだちを隠せぬ人間は、ため息をつきつつ、近くにある価格も知れぬ本で少女の頭をコツンと叩いた。
「……ぎにゅっ?! すごい美味しいあんまん食べたかったのに!!」
「仕事中に眠...古書屋敷殺人事件 問題編 -壱-【二次創作】
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白衣の神威がくぽ
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イノリ
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ワールド・コーリング
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――魔法みたいな光景が当たり前になっていく。
≪ワールド・コーリング【自己解釈】≫
僕は単純なんだ。
だから君に何かしたくて、正直大袈裟に興味をひきたいところだった。
さて、どうしようか?
いろいろ本を読んだり、洗濯機で回転してみたり。
だけど……難しいんだよなあ。
僕が吐き出した言葉...ワールド・コーリング【自己解釈】
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(本作は『僕と彼女の不思議な校内探検』第五話の行間部分からの続きとなっております。)
ハロウィン、とは――。
ヨーロッパを起源とする民俗行事で、毎年10月31日の晩に行われる。西ヨーロッパ古代のペイガニズムにもとづく死者の祭りおよび収穫祭、とりわけケルト人の行うサウィン祭に由来するとされている。...僕と彼女の不思議なハロウィン【前編】
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ああ、ひとりぼっちの空はとっても暗くて。
真っ赤に染まる景色は歪んでいく。
遠くから聞こえてしまうあなたの声が聞こえない
というか聴きたくない。
耳をふさいだ。
この手も、目も、心も……全部いらないよ。
≪孤独の番人 Ⅱ≫
誰かのためになりたい、ってあなたは言うけどそれは自己満足なんだ...【自己解釈】孤独の番人 後編
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午前二時。
ホームには当たり前だけど誰もいない。
すごい非日常な風景だと思えた。
私はまるでこの世界に独り、取り残されたような気がした。
どうして私はひとりなんだろう。
そう考えると――涙があふれた。
≪孤独の番人 前編≫
君が話している姿を遠くから見ていた。
君だけは私が一番に好き...【自己解釈】孤独の番人 前編
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【A】
喧騒を目にしてジョギング・ナウ
心はとてもハイになって
お気に入りのナンバー iPodから鳴り響く
ポップもいいよね 古臭いメロディ
輝いた太陽 僕だけのタカラモノ
【B】
「明日には"it(それ)"がやってくる」とか
言って放送も政府もやる気なくしちゃって
すれ違う人だっていない...it
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【15】
「あーっ、暇っすねー」
「セトにカノも……どうしてここに残ったんだ? 別にどっか行けばいいのに」
セトがソファーで横たわっているといつものパーカーにエプロンをつけたキドが箒で掃除をしていた。
ここのところ――目の能力は無くなった。
専門家が言うには、実験で使われていたエネルギーに感染...カゲロウプロジェクト 最終話【二次創作】
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【13 22:33:41】
「アヤノ……!!」
ケンジロウは近づき、抱擁を交わす。
「ごめんね、お父さん」
「いや……大丈夫さ……」
「それに……シンタローくんも」
「大丈夫だ……君が何もないなら……」
全てが終わったのか。
キドはその言葉を全員に呼びかけようとした。
その時だった。...カゲロウプロジェクト 35話【二次創作】
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【08 past day】
「……エネ」
コノハは閉じ込められた檻を見る。電子の檻。中身は見えないが……恐らくエネは苦しんでいるに違いない。コノハはそう考えて……目の前にあるPCを開いた。
きっとこれをすれば自分も生きていられるかわからない。だが、エネをこのままにさせるのは嫌だ。せめてエネだけで...カゲロウプロジェクト 34話【二次創作】
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【05 23:52:10】
レコーディング・キューブ。
名前だけは知っていても、それを知るのは僅か数名だというカゲロウ計画の中心にあるエンジン的存在。
「……ということはこれを破壊すれば……!」
「とはいえ、どうやって破壊する? キューブの存在は知っていてもそれの解析は不可能に近いぞ?」
「簡単...カゲロウプロジェクト 33話【二次創作】
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【03 24:00:33】
とある場所で、ひとりの学者が机の隣に立っていた。
彼は、メカクシ団がその場所へ向かっていることを知っていた。
レコーディング・キューブ。
その場所へメカクシ団を、絶対に行かせてはならない。
彼らがその真実を知ってはならないのだから。
知ってはならない。知られて...カゲロウプロジェクト 32話【二次創作】
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カゲロウ計画とは二十一世紀前半、とある国の高名な科学者がその概論を完成させたものだ。
世界がメデューサを見つけ、それを公式に発表しようとした科学者もいた。その中にその高名な科学者もいた。
高名な科学者は罰せられることを避けられた、そのかわりにカゲロウ計画の代表として開始を命ぜられる。
既にカ...カゲロウプロジェクト 31話【二次創作】
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「ねーミク姉ー」
私が歌のトレーニングをしようと自分の家にある部屋へ向かおうとした時のことだった。
「どうしたの? リンちゃんにレンきゅん」
「いい加減俺に「きゅん」付けやめてくんねーかな!!」
「いいじゃんかわいいし」
「ですよねー」
「……じゃなくて、どうしたの?」
「あのね、えーとね……」
...秋季大マジカルバナナ大会! その1
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クドリャフカの夢(オフボーカル)
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クドリャフカの夢
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消えた、消えた、ぽつりと消えた
晴れた、晴れた、大空は
大地、大地、眠るだけ
人は青空を見る
「空の上は何があるのか」
人は興味を持ちまして。
そこで白羽の矢が立ちました。
クドリャフカ
飛んだ、飛んだ、果てまで飛んだ...クドリャフカの夢
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解説を4回に渡って行なってきましたが……今回で最後です。今回は、いろいろあったんですけどまあ名前の由来とか小ネタを中心に。
・名前の由来
リレー小説のタイトルどうしよっかな~って思ってふとwikipediaを見ていたら、世界シリーズというものを見つけまして。そのタイトルを用いて、なら『僕と彼女の...僕と彼女の不思議な日常 解説4
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わたしはその話を聞いて、まず一言目に思ったことは、『幻想話が暴走したんじゃないか』と思ったことだ。
彼女が死んでしまったことにあるだろう。
何度彼女が死んでしまったなんて、受け入れることは出来ない。
したくないのかも、しれない。体がそれを拒否しているのかもしれない。
数え切れないほど繰り返...カゲロウプロジェクト 30話【二次創作】