河本 勇の投稿作品一覧
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この、一タップで
その、指先で
世界が、変わるかもしれない
いや、変わらないかもしれないけど
変わるかもしれない
一瞬だけ、見える、小窓
アップされた
それだけが、合図
たった、一つ
そこから、始まった、ハート...平泳ぎで、世界一周
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跳ねてみよう
ジッ、としてる 暇なんて、無いから
舞ってみよう
待って、見てることなんて 今更
もう、とっくに
再生は、タップした
「スゴい!」
その、感性は、変わりモノ?
ティーン・ガールの、分かるコト
歓声、欲しけりゃ 完成させろ...COMET
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朝、目覚めた ここは、どこだ?
僕、撫でるの 女の子だ
ニンゲンの指 予想? 全然
救う 瞬間
ハニーの瓶、拾われた
Her World
カノジョ、この世界の 裂く、境目
指、動く、それだけ
秩序、変わって
Her World...沼るくらいのセカイ、欲求のアルゴリズム
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アリゲーターが
ケタケタ、転げた
「君の世界じゃ、君は、一番」
明らさま
ケラケラ、嗤った
「外の世界じゃ、抜けぬ、一難」
Ah この世は、底無し沼
頭に、よぎる 死人に、口なし
辺りは、夜霧 アヒルの嘴
「オマエなんて...友よ、いただきます
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「君は、我々の
導き手!」
「君は、この池の
救世主!」
オトナたちが、騒いでる
オトナたちが、泡の酒
でも、今夜も
星は、瞬く
どうして、あんなに、輝くのだろう
ここに、いたんじゃ なにも、知れない...Toad knows
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もうちょっと
オタマジャクシたち
もうちょっと
頭、少し、出し
あと、ちょっと
碧く、萌ゆるまで
あと、ちょっと
歯を食いしばって
一等賞で
いっとう、証明...とても、美しい、アマガエル
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大切な友である、キミは
ボクを、嘲ろうとしたね
でも、残念だ
嗤うのは、ボクの役目さ
丁寧に、つけられた
持ち手を掴んで
わざわざ、ツボに入れられた
スープを、飲み干すのさ
ああ
翼の夢は、上手くいかない...飲み辛いスープを、飲む方法
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悪夢 悪夢
悪魔が 食(は)む
悪夢 悪夢
悪魔が 食(は)む
Good Night, baby チクショーめ
この、自由に動かせる口から
吐き出されたのは、嘘だけだった
掃き溜め、寝たのは 僕だけだった
狼が、悪魔なら
子羊は、僕だろう...MILD WILD
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ジマンの嘴(くちばし)も
スープを、飲むには
ちと、長すぎる
数分、悩むも
暇(いとま)が、過ぎる
見返してやろう あの
ズル賢い、耳長を
出迎えてやろう 朝
わきまえて、「ようこそ」と
私の嘴に、ジャストフィット...格下と、革新、隠した、二枚舌
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あの味を、知っているか?
トマトとバジル
牛ヒレと塩コショウ
コーヒーとビスケット
味と味の、フロマージュ
未知と未知の、イリュージョン
そんなモノ、食べてないで
こっちに来るんだ
君を、夢中にしてあげる
さぁ、ボナペティ...さぁ、ボナペティ
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なにかと、喋っているのさ
軽口(かるくち)、物好きな
イタズラなFOX
密かに、探っているのさ
あるのか、その隙が
ウジウジは、退屈
その日暮らしの
ツキと、凶事を、捌きました
「さぁ、召し上がれ」
あったかいスープを...軽口スープ
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羽振りの良い お札に
眼も 眩んでいたのかも
バブルの維持 枯渇も、しなかった
社長さんに、食べられちゃう夢
もう、遅いよ
亀は、いつの間にか
金は、キツい、最早 カンタンには、積めない
ノロマだった、アノ子
馬鹿にしてた、アノ子
プロフェッショナルだとか、夜明けだとか...ウサギとカメ
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ウソは、おスキ?
ボクは、ダイスキさ
ウソは、おスキ?
ツキは、ダイス、振り
バレるか、バレないか 逃げれるか、吊られるか
怒りは、重々 イカれは、ジブン
そして
イカンね、“柔順”
悪役は、一匹なのさ
羊飼いか? 羊食いか?...嘲
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聞いたところによると
相当、貯金が、あるらしい
相当、懐、春らしい
昔から、アンタにだけは、敗けたくなかったから
私なら、埋め立て、宝 贅沢、無くしたから
なんて、息巻いて
だって、夜、泣いて
ストレスのある、毎日です
ムカつく、困る、散財です
バニーガールは、驚いた...Crossroad
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図書館に、眠る本
主人公は、羊飼い
そ、人生は、血筋だい
一つ、抗うだけ 他人(ひと)が、嘲るだけ
退屈を、薙ぎ払いたくて ページを繰(く)る
“大切”も、片腹痛くて 平日、来る
Ideaを、Ideaを
羊毛を、刈るだけじゃない
興奮を、駆る Ideaを
Ideaを、Ideaを...Idea
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王のライオン
不覚を取って
網の目、王の体、絡まった
その、不様を見せるまいと
その、雄叫び 余計、響き
暴れ、噛みつき
現状も、変わらず
暴れ、噛みつき
返上か、冠
放つ、散開...終章 ~ Millennium & Millimetre ~
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乗り換えは、何度か
移り変わる、のどか
ビルが、減って 春が、増えた
この駅に、列車が着くのは
一日、たった三回
僕が、このホームを踏む
その確率は、奇跡に近いかもしれない
「この辺は、ニンゲンも少なくて
アンゼンだよ」
そう言った君の微笑みに...汽笛と、ジョイント音
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週末は、同窓会
へぇ、そうかい
無頓着な煙草に もはや、爽快
アタシの仕事
バニーガール
酒を注いで ついでに、付いて
ちょっと、スキだった同級生にも
名刺を、渡して イメージを、湧かして
紅い唇と 胸を強調した、Dress
若い、ガマ口と 金を象徴した、ROLEX...今晩は、同窓会 ~バニーガールと亀のノロ子
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二本の爪が、ネズミの尾を摘まみ
煮るなり、焼くなり、好きに出来る王者と
震えて、ビクつき、隙を探す囚人
「いつか、必ず
貴方様を、救います
今は、どうか
命だけは、お助けください」
すると
王は、高笑い
「お前のような、無知なネズミ...~第二章~
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太陽、昇る
サバンナに
一匹のライオンが、いた
ライオンは、静かに眠っていたが
痩せた土壌を、駆る百獣たちは
その一匹を、畏れ
そして、敬っていた
ある日、一匹のネズミが
小高い丘と間違え
ライオンの背に、昇った...サバンナの民の伝説 ~第一章~
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「では
貴方が、落としたのは
この、鉄の斧ですか?」
そう!それ!
それだ!それこそだ!
それこそ、オイラの手に馴染んで
オイラの汗の染み込んだ
オイラの、なんの変哲もねぇ
大切な斧だ!
どうしてか...愛の鐘
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「都会は、ヒトの巣箱
無敵は、ヤツらさ」
僕は、話した
汗の臭い、ワーニングのようで
脚の音は、死の宣告のようさ
だけど 都会は、芳醇 高そうなワイン
だけど 都会は、宝石 香草、ポワレも
だけど 都会で会食 高層階でね
「そうかい
僕には、分かりゃあしないが」...マウス・ハウスとランナウェイ・レールウェイ
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耳には、したけれど
彼はね、関係無い顔だ
そしたら、大変
手を抜け、斧と
「貴方が、落としたのは
この、金の斧ですか?」
どこぞの、どなたか、知らないが
アレは、オイラの、斧じゃない
「では
貴方が、落としたのは...オイラの斧と、神様の下と
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ちっぽけな人 ただのヒト
目で追ってた 影を追ってた
我が為に、命を懸けた者には
恵みでも、降らせてやろうと息巻いていた
彼は、水浴みに、衣を脱ぎ捨てた
まるで、仮面を、取り払うかのように
彼は、神様だった
水の神様だった
風あるところに、雨は、在り
雷あるところに、雨は、在る...風神と雷神と水神
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遍路の旅人(りょじん) 万里を渡り
祈りを 御前、畏(かしこ)み申し
東から、西へ 北から、南へ
天城も、普賢も、越えてゆく
嗚呼、風が吹く
八百万の一つが、唸る
嗚呼、風が鳴る
風神様よ、万歳よ!
嵐が吹くから、畑が肥える
嵐が吹くから、珊瑚が輝く...貴方様の応え
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仕事のキライな、きこりが一人
見事なり、怠惰 きこりが一人
汗と、木屑で、「もうイヤ」と
安物、斧を、放り投げた
すると、どうだろ、池に落ち
たちまち、泡吹き
神様、現(あらわ)る
「貴方の落とした斧は、この金の....」
「そう!金の斧!!」
きこり、聞かずに、食い気味に...聞こう、きこりの、奇怪な機会
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轟々と、鳴り響く
嵐は 山の容(かたち)を変え
雲は その、空の理(ことわり)すらを、塗り替える
風神よ
怒り狂え
息吹すらも、突風の如く
たなびく、白栲(しろたえ)
ビクつく? 「どうだい?」
恐るるモノなど、何も無い
破れる布なら、予兆だい...風神と雷神
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雪の中
バイオリンも 湿って、冷えて
弾けたモノじゃない
聴けたモノじゃない
楽しい、音楽 響かせて
あの日の、あの陽が 懐かしい
それでも、私
鳴き続けたい
泣き続けても
鳴き続けたい...消えないで、Sustain
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「いつも、ありがとう」
紳士な虫だ そう言われるのは、誇らしい
アナタの仕事が、音を奏でることなら
アントの仕事は、事(こと)を捌けることですから
Schedule & Produce
いつも、舞台袖
特等席で、聴けるのさ、僕だけ
「ステキな音色....
僕も、ガンバろう....!」
アリがたいのは...春の目覚め、冬の死
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バイオリニストの、キリギリス
太陽の灯り 葉の陰の下
今日も、音色を 響かせる
今日も、TAILを 吟(うた)います
相棒は
指揮者にも、ネクタイにもなる
BUTTERFLY
マクフライと、キリギリスのギースの楽団
さぁ!さぁ!!
お耳を、拝借!!...キリギリスとアリ