ナナツナツの投稿作品一覧
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漂流船は先へ進む
行き先なんて予想つかない
辺り一面深い海で
明日の無事さえ保障できていなかった
もうどれくらい経って あとどれくらいだろう
自分の未来に見通し立つのは
助けを呼ぶ声も波音に消され
きっと届いていないよな
海流に流され漂う毎日
ちっぽけな身体 広い海...漂流船の行き先
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夜はまだ明けない
暗闇で奏でる歌
見つけたい
見えない光
反響する音
その響きで君を確かめていた
四十六億 果てしない旅
駆けてきたから世界を捉えられた
生きる意味を問い始めた僕らは
浮かんだ星の動きに意味を見出した...エコーロケーション
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過ぎ去る星霜
果たせぬ邂逅
君との空想
見果てぬ幻想
拭えぬ望郷
記憶は捏造
愚かにも自己を保てない
過去への願望
未来に失望
探した元凶...星霜、君への言葉は届かず誰のためでもない歌が響いた
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いつの日か全ては朽ちていく運命だと知って
それでも足掻くことを止めないでいた
夏の終わりと世界の真実
知らないふりをして過ごすのも限界だった
未来は膨大に思える
でも過ぎ去った時間は曖昧だから
その重みも大概だ
君は今日も澄ました顔で笑っていた
僕のことは見ていない
いつの日か全ては朽ちていく運命だ...夏の終わりと世界の真実
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枯れ葉に身体を隠す蝶の様に景色に溶け込めたなら
目立って誰かが馬鹿にすることもないのに
背景に合わせて色を変えるありふれたカメレオンのように
器用になりたかったな
面白くもないことで笑って
気にしないことで泣いて
周りの顔色見ながら反応をした
当たり障りない関係ばかり無理やり積み上げたそのせいで
崩...Mimicry
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いつも緩やかな日常の中に居た
世界は全部この手の中で
何だって掴めたんだ
隣に座る君が笑ったよ
その笑顔を守りたいから
何だって出来たんだ
僕は未だ記憶の中
あの日のまま 変わり方
探していたな
あの空の向こうへ飛び立てたなら...空の向こうへ
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息を吸って吐いて 僕らは同じ生き物だ
呼吸止めれば同じ痛みを分かち合える
でもその感じ方は人それぞれだったから
君の平気な痛みで歩みを止めてしまった
いつの間にか遠くボヤけた君の背中だ
どうにかなると言い聞かせて誤魔化したけど
次会う時君に胸を張っていられるかな
足りないことなら自分が一番分かってい...ミッシングリンク
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夕焼けに染まったいつもの道で
君と二人で歩幅合わせて
大したことないように思えて
失うことが怖くて
僕らいつも向き合って
心の中で呼び合っていた
「もういいかい」「まあだだよ」
声が返るの確かめて
君を傍に感じたんだ
始まってすらないけど...Two of Us
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幼い頃夢見た光輝く大きな人
いつか自分もそうなるって疑いもせず信じていたんだ
ところが現実は甘くないって思い知り
夢の規模は段々小さくなり 普通になっていたんだ
そして今大人になった自分は悪夢の中
あれだけ下げた理想 普通の人間にすらなれなくて
もうこれ以上下の生き方は浮かばないよ
それならいっその...光
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空虚な砂の道 何もない広い場所
存在しているのは 私の影だけ
いつまでどこまで歩けばいいんだろう
水筒の中身 残り半分だけ
食料はとうに尽きた 靴擦れを起こした
段々うんざりしてきた一人旅
前途多難
意味のない行動 誰も見向きやしないんだ
そもそも周りに誰もいないぜ 何もないぜ
なんで生きているの ...コドク砂漠
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気付けばこんな遠い場所まで辿り着いたものだ
ああ、決して楽しいことばかりじゃなかった 傷が疼く
輝く未来は幻想
もうずっと同じ夢を見ている 覚めない 叶うこともない
どうにか頑張ってきた筈が足りない まだ届かない
何度止めようと思ったことか 折れることにも慣れてしまったから
諦観 拭えないままで
そ...ミライヘ
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Hello
僕らが出会ったあの時から
空の色は青 夜には瞬く星
景色は移り変わっていくけど
大事なことならこの胸に秘めている
ずっと忘れていない約束
置き去りにした記憶
道のりはまだまだ遠いけど
諦めていないから
風に身を任せたなら...空歌、響く
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今日も上手くいかなかった
上手く話すことはできずに
無理して作った笑顔
頭のいいあいつにはバレている
折角仲良くなれても
僕はヒトじゃない生き物で
ヒトには当然のことも
僕にとって難しくて保てない
行かないで
楽しそうに振る舞うのは上手になった...まだ人間になれない
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愛の歌を響かせて愛の言葉を聴いてください
愛の歌を響かせて愛の言葉を聴いてください
あの日見ていた空は今日も青くて
きっと明日も同じ色をしている
あの平穏もいつしか崩れていった
それでも変わらないことだってあるよ
誰に向けた歌か分からなくなった
だけど止めようとは思わなかった
愛の歌を響かせて愛の言...愛の歌を響かせて愛の言葉を聴いてください
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君の旅に祈りの歌を捧ぐ
よくこんなところまで辿り着けたね
僕は丁度休んでいたところだよ
もしよかったら話でもしようか
色々あったろう 抱えて生きているんだろう
好かれたいから 嫌われたくないから
そうしてどうにか取り繕った笑顔だろう
大丈夫だよ とても綺麗だって
一人きり何処までも続く荒野を歩いて ...君の旅に祈りの歌を
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決別の歌 響く夜空 旅の行方 目的地に宛はない
随分と軽くなった荷物 動きやすいけど不安がずっと拭えない
これで良かったのかな 何度も自問自答
別れがあれば出会いもあるが 出会いがあれば別れもあるから怖いんだ
誰も彼も信じられなくて 自分自身すら信用出来ない闇の中
遠い記憶の場所 光 瞼の裏
ああ ...あの日見た空
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いつもよりほんのちょっと暖かい日
長い冬の終わりに風は通り過ぎ
どうにか乗り越えられたな 色々あったけど
失ったものはやがて土に溶けて
肥料になり 芽吹きを助け
無駄じゃなかった
何回目かの冬のその先に春を信じて待ち続けるさ
我慢比べだ 耐えられなければ雪に埋もれて息が止まるだけだろう
君はそんなに...春風は未来へ行く
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誰かは今日も街を歩いている
誰かは今日夢を諦めたらしい
見えているものが全てじゃない
月の裏側模様
回り込まなきゃ見えない
好きになることが減り
嫌いばかり増えていく
君が好きだと言っていた歌
好きになり方がわからない
僕らはあの時確かに共に居た...バニラスカイ
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夜明け前に隠れた僕は独り
夜明け前に置いていかれることを恐れて
時の狭間 抗う様に奏でるんだ "常闇の唄"
でもいつかはどんな夢も覚めてしまう
生きることが目的"だった"僕ら
それだけじゃ足りなくなったのはいつの日からだろう
寝れないなら探しに行こう "オレンジと藍色の境界線"
冷たい風 透き通る匂...境界線にて
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周期的に変化する分子構造の元 生かされている
君にとっては長いかな 星が落ちる頃にはもう誰もいない
まだ知らなくて
まだ分からなくて
君と僕の違いに法則を見出せない
近所にある公園でいつもかくれんぼした日々の記憶
帰り道の夕焼けの色は変わらないまま
戻らない日々だ
月が遠ざかる
日が長引いていく...分子時計
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ねえ やっと分かったんだ 気付いたんだ
随分長いこと待たせちゃってごめんね
何もない場所を彷徨って 砂嵐に巻かれていたの
この場所は変わっちゃったんだ 僕がいる意味はなくなった
それでも何かをを追いかけてこんなところまで来てしまい
もう後戻りは出来ないよ でも後悔はしてないよ
君と出会ってなかったら...not alone but 39
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闇の世界の住民は光の色を知らなくて
見たことない景色なんて思い描きようがなかった
常闇の歌が聴こえるかい? 君には分からないだろうな
こうして浸ることでしか救えない人がいることを
光輝く雲の上 神様気分の住民は
我々に説教をする 『闇に沈むのは止めにしろ』
「それならどうすればいいの?」 返事はいつ...闇の世界の住民
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息を吸っただけ吐いた白い息
先に進んだ分遠い帰り
朝が来たなら夜も訪れる
出かけた日はやがて帰る時が来るだろう
始めた遊びはいつか終わりを迎えるから
僕らは何度も飽きるくらい繰り返して
やがて日は沈むけど
また昇るから明日も
繰り返し繰り返しの日々
歳を重ねる度に大人に近づいた...もういいよ
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夕闇を一人きり歩く 街灯が点きだした街道
西の空は光が燃えて やがて藍に溶け込んで消える
11月の風は冷えて 秋の終わりと冬の始まり
どうでもいいことに気付いた "僕は何も為し得てない"
追憶のオレンジライト 先月のコーヒーの香り
白と黒の水彩絵の具 星の見えない夜の曇天
レミレ共鳴空に響いて 遠い...夕闇街道
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荒野は何処までも続いて 目印もない
一体何処まで進めたものだろう
でも君が隣に居るなら迷わないさ
闇は何処までも続いて 先は見えない
でも手探りで進むんだ
ああ だけど見えない石に躓いて転んでしまう
いい加減止めにしたいって思いもするさ
でも君が隣に居るならお互いに手を差し伸べられる
旅はずっと終わ...ウィルダネスの旅人
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箱庭の中で静かに緩やかに その居心地よさに沈んでいた
此処に敵は居ない 全部排除したから そんな気になって甘えていた
秩序は保たれない 簡単なことではない この中の誰か嫌いになったら
逃げ場のない空間で笑顔のふりだけが段々上手になって痛む心
夕闇に紛れ隠れて抜け出した 世界を見下ろせる屋上にて
街を...オレンジ逃避行
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ヒトらしくいきたくて がんばってみた
いろんなヒトとあって じょうずにふるまって
ねえやっぱ やっぱ やっぱむりだった
どっか どっか どっかでわかってた
もうずっと ずっと ずっとゆめにみたせかいはとおく
きみにはめいわくをかけてごめん
こんなやつといっしょにいないほうがいい
ねえまって まって ...ヒト
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自動化世界 老朽化
錆び付いた歯車で動く
少しずつ崩れていく
些細な変化に誰も気付けない
愚かな我ら
安寧の代償 "思考"
「この世界は狂っている」声を上げた彼らは
粛清 異物を排除するその様
手遅れ ただ目の前の快楽の中
溺れた人々は自律性を失った機械...オートマタと陰謀論
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世界は続いているのに
まるで何もかもに絶望をしているような
そんな表情の君に僕は何も言えなかった
あの日君は隠れてしまった
手がかりはない
でも諦められない
まだ伝えていないことだらけ
君を逃がす訳にはいかないよ
何処に隠れても見つけてみせるぜ
かくれんぼは始まったばかり...きずな
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液晶に映った綺麗な芸術を見た
心が震えたんだ 誰が作ったんだろう
こんな綺麗なものを生み出す そんな人だ
きっと素晴らしい人に決まっているだろうな
海は大体開拓されて 何処へでも行ける
君のいる街だって行ける 君に逢える
空想する君との会話 航海途中
後悔に変わるなんて予想付かなかった
綺麗な薔薇に...空想は幻想、非情な現実
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ハローハロー そっちは上手くやれているかな
こっちは何とか保って続けているよ
思えばくだらないことばかり気にして
大切なことが何か忘れていたな
僕は此処に居るよ 僕は此処に居るよ
ちゃんと生きて歌を歌っているから大丈夫
ずっと先のことはまだ分からないけど
明日のことは明日の自分に任せたらいいと思う
...僕は此処に居るよ
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一人旅立った君の無事を願った夜明け
朝は誰にだって等しく訪れるよ 君にだって
だから暗闇に怯えないで
君は今何処を進んでいるのだろう そんな杞憂
昔家の近くに建ってた高い煙突
道に迷った時はそれを頼りにした 目印の塔
そんな幼い日に君を重ね
もしも行き先が分からなくなったら
いつでも戻って来ていいか...Symbol Tower
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世界は続いているのに
僕の時間は止まったまま置き去りだ
笑っていても心の中
いつも暗闇でいっぱい
逃げたいな
きっとまだ平気な筈だ
周りは皆もっと頑張っている
だから僕も前に進まなきゃ
でも身体は付いてこない
君に会う度作った笑顔...あかり
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雨降り日和 まだ寒い四月
君のいる場所 向かう電車の景色
知らない町へ一人で旅立つ
そんな勇気 持っていたなんて
ずっと前から計画立てて
頭の中反復練習
そして遂に訪れた四月
寒い風に足が竦んだ
「もう少し寝てたら間に合わないな」
「朝ご飯食べたら遅くなってさ」...車中
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闇の中に明かりを探して心の奥に手を伸ばしてみた
空を切って手応えはないままで まだ探り中
暗い部屋で一人きりの旅 夢の中なら何処までも行ける
分からないふりして何処かで分かっていた いつも景色は同じ場所だ
もう少しで届きそうな漠然とした感覚がある
この星とあの星ほどじゃない もっと身近な距離の話
例...Supernova