タグ:桃音モモ
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「すごいね。取材とかが結構、来ているね」
ルコ坊が、モモちゃんに言う。
「そうね。ちょっとビックリだな」
目を丸くして、モモちゃんが答える。
先日、新しくオープンしたカフェ・ギャラリーの「ゆうひ」。
お茶や軽食をとりながら、壁面に展示したアートや絵画を楽しめるお店だ。
きょうは、店長のモモちゃんが作...玩具屋カイくんの販売日誌 (105) モモちゃんの個展開催
tamaonion
MARTの大きな音楽室。たくさんの楽器とドラムセットが並べられている近くのテーブルの上に手書きの楽譜があり、題名にはこう書かれていた。
¨黄昏色の楽器¨
夕日に映える 金色の空
私の姿は ただ黄昏る
あの太陽に 響く音色は
どことなく 寂しい気がした
夕暮れ知らせる 教会の鐘
さよならを告げ 帰路...「VOCALOID HEARTS」~第2話・黄昏色の楽器~
オレアリア
●ライバル店から、ブームが生まれた!
「なんで、コレがそんなに売れるんだろうね」
メイさんが、机の上に置いた、カエルの形のリラックス枕を見て、つぶやいた。
「うーん」
「うん」
机の反対に座った、カイくんとミクちゃんも、のぞきこんで、一緒にうなってしまった。
キディディ・ランド原宿店のスタッフルーム...玩具屋カイくんの販売日誌 (103) 「らら」の大ヒット商品! Part1
tamaonion
今はまだ 呟くような音
君に触れて 小さく響く
空を飛んだ カナリアのようには
上手く飛べない こんな声だけれど
繋ぐこの掌から 伝わった温もりが
歌声を包み込んで 強い音に変えるから
「泣かないで」と 君が言ってくれた日を
思い出しながら歌う
今 言葉がいつかのわたしにも
届くな...カナリアのうた(/採用)
まいむ_
「あっつ!!」
何がって? 気温? それとも日光?
いやいや、桃音モモが目玉焼きを焦げさせたか、スクランブルエッグに変えてしまった合図である。しかし、一体どうやったらそうなるんだろうか。
ともかく、そんな出来事が東京の路地の一角に居を構える「MART」というところで起こった。
通称「アンドロイ...「VOCALOID HEARTS」~第1話・目覚めの朝食~
オレアリア
~あらすじ~
21世紀初頭、世界に衝撃が走った。感情を持つロボットが開発されたというのだ。
そのロボットたちのことを、人は「アンドロイド」と呼んだ。感情を持つロボットなんてのは空想科学、ファンタジーの世界。このアンドロイドたちの誕生は、生物機械工学の世界の常識と不可能を超越し、革命を起こした。
...「VOCALOID HEARTS」~前書き~
オレアリア
繋ぐ
晴れた午後に 僕は 空をつくる
そんな どこにもある世界
星が瞬く
分かりたいのに 触れてるの 溶けない感覚
伝えるには ささくれて
差し出せない 気持ち
繋ぐ
ハロのリズム 君と 空をつくる
あめの角を 探し 迷う...【応募採用】 空色のレシピ 【曲つきました!】
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「は、はじめまして」
失礼とは思ったが、テトさんは初めて彼女を見たとき、ぼんやりと見つめてしまった。
「どうもぉ、はじめましてー」
とてものんびりとした調子で、彼女は会釈した。
駅前の、ドーナルコーヒーで、お昼過ぎのひととき。
テトさんの友人のマコさんが、「会わせたい人がいる」と連れてきた女性。
玩...玩具屋カイくんの販売日誌 (91) ゆっくりしていってね!
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●ミクさんの悩み
「おや、ミク。どうしたんだ?店にくるのは、久しぶりだね」
カイくんが、キディディ・ランドに入ってきたミクちゃんに言った。
「兄さん、ちょっと相談したいことがあって」
めずらしく沈んだ表情で、ミクちゃんは言った。
スタッフルームで、紙コップにジュースを注いで、カイくんは聞いた。
「じ...玩具屋カイくんの販売日誌 (86) ミクさんと、黒のはっちゅーね
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日曜日の午後。
新しくできた、美里さんたちのカフェ「カフェ・ドナ」で、
テトさん、モモちゃん、デフォ子さんの3人が、お茶を飲んでいた。
「ふぅん、ウタちゃんの発明を、らら”がねぇ」
テトさんが、おどろいて言う。
「そうなんだ」
デフォ子さんは、コーヒーをすすってうなずく。
「それ、どんな発明?」
モ...玩具屋カイくんの販売日誌 (82) デフォ子さんの大発明
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「まあ、これ、いいですね!自分でも欲しくなっちゃう。フフ...」
彼女は、マコさんが作った、忍者の姿をしたネコを手にして笑った。
「そうですか。商品化できそうでしょうか」
キュレーター(学芸員)の、観月さんが聞いた。
「そーねぇ、売れるかな。ちょっとビミョーだわね、ウン」
はしゃぐように言う。
●派...玩具屋カイくんの販売日誌 (80) 「スタジオつんでれ」で展示会
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火曜日の午後。
きょうは「つんでれ」は定休日だ。
いつもはお客さんが座るテーブルに、
テトさん、ソラくん、モモちゃんの3人が座っていた。
「そう、モモちゃんは、ユウヒ化成の契約に?」
ソラくんが聞いた。
「ええ。サンセット・ギャラリーの専属に。スクラップ・ブッキングの講師としてです」
モモちゃんは、...玩具屋カイくんの販売日誌 (77) ソラくんの転職 (part1)
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●雑貨とカフェと、スタジオギャラリー
「よーし、これで、だいたいオッケー」
テトさんは手描きのポップ(商品の説明)を棚の上にかかげると、手をポンポン、とはたいた。
「もし、全部売れなかったらどうしましょうか」
モモちゃんが聞く。
「平気平気、この雑貨はシーズンものじゃないから。新しいお店で売れるよ」...玩具屋カイくんの販売日誌 (75) つんでれが、リニューアル
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大きなカバン担いでゆこう
真っ白い地図は何でも欲しがるの
オーロラのような稀有な奇跡は
誰の心にも息衝いている
くるり逆立ちしてみた世界には
青く透き通る青春がいっぱいだ
今度友達でも誘ってピクニック
一日だけでは終わらない好奇心だよ
朝が来て 昼を過ぎて 夕陽に溶け込み
潜んだ闇を蹴飛ばして ダイ...DREAMER
ナグモグラ
心はダンス 空はごきげん
あなたの街へ ステップ踏み れっつごぉ
鞄の中身は 愛とチョコレート
溶けちゃう前に ラブを プレゼント
「待って」 なんてね
知らなくて良いんだよ、って
ないしょ 言わないよ
きょとん顔 楽しみね
「えへへ 驚いた?」
言えなくて会いたいよ、って...お届けみち
ツキシキ
「ハ-イ、いいですかー。次はこのテープを貼りまーす」
元気のいい声が、ひびきわたる。
カフェ・つんでれで、定期的に開かれている「クラフト教室」。
きょうは、アメリカ人の女性の、キャシー先生が講師だ。
10人ほどの生徒たちに、スクラップ・ブッキングを教えている。
スクラップ・ブッキングは、写真をきれい...玩具屋カイくんの販売日誌 (64) つんでれのクラフト教室
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「うん、やっぱし、うまいね。兄ちゃんのカレーは」
ナンにカレーとソーセージをはさんだ、“ナンカレー・ドッグ”をモグモグして、たこるかちゃんは言う。
「ちょっ、兄ちゃんて...」
ちょっとふくれながらも、ソラくんはうれしそうだ。
たこるかちゃんと、ツナちゃんが乗りこむ、移動式カフェ「ドナドナ号」。
ソ...玩具屋カイくんの販売日誌 (61) 野外ライブと、カレードッグ
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「こんな感じでいいの?」
コーヒーカップを持ったルコちゃんが、不安そうにたずねる。
「うん。それでいいよ。普通にコーヒーの入れ方のコツを、しゃべってね、ハイ!」
ビデオカメラを持ったデフォ子さんが、しゃべりだしたルコちゃんを撮影する。
カフェ・つんでれの厨房で、撮影をするデフォ子さん。
キッチンの横...玩具屋カイくんの販売日誌 (61) デフォ子さんの発明
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モモちゃんたちの働く「カフェ・つんでれ」がある、区の区民ホールで、
『フォト・コンテスト』がいま、開催されている。
一般の人が応募した、いろんな写真の「入選作」が展示されているのだ。
写真のテーマは“カフェ”。
「カフェ・つんでれ」の協力で、店内の風景や、テーブル、食器など、
一般の方に、自由に写真...玩具屋カイくんの販売日誌 (59) モモちゃんの激写
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東京国際フォーラムの会場で開かれている、アートのマーケット「ダン・ダン・フリーマーケット(D・D・M)」に、
移動カフェ「ドナドナ号」がお店を出していた。
コーヒー担当の、たこるかちゃんに加えて、今日は料理担当の大間津奈(ツナ)ちゃんがいる。
オリジナルなメニューの軽食、料理をひっさげての、ドナドナ...玩具屋カイくんの販売日誌 (57) マーケット会場でお昼
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「これ、かわいいですね」
いろんな人が、グラスを手に取る。
「ありがとうございます」
1人で応対しているテトさんは、大忙しだが、笑顔を絶やさない。
東京ビッグサイトの西館で開かれている、「アクセサリー・フェア」の会場。
アクセサリーや装粧品、卓上小物を並べているのは、「トーイパーク」のブースだ。
テ...玩具屋カイくんの販売日誌 (56) フェアに初出展
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「あ、このページに載ってる!」
ルコ坊が読んでいるのは、雑誌『ラマーズ・ライフ』の特集、
“初夏の楽しいアクセサリー”のページ。
テトさんのアクセサリー、「T.D.ガール」のグッズが、
『ラマーズ・ライフ』で、取り上げられた。
出版社のグーグレ出版には、発売日から、
読者から、問い合わせのメールや電...玩具屋カイくんの販売日誌 (55) 雑誌でブレイク?
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テトさんと、モモちゃん、そしてマコさんの3人が、
東京の銀座にある「サンセット・ギャラリー」に来ていた。
雑貨アーティストのテトさんの作品が、展示されている。
布を使ったファッション小物や、小さなアクセサリー、その原画などが並んでいる。
●テトさん、ギャラリー・デビュー!
「サンセット・ギャラリー」...玩具屋カイくんの販売日誌 (52) つんでれで、クラフト・カフェ
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カフェ・つんでれに、ひさしぶりにカイくんが来ていた。
デフォ子さんと、話をしている。
このあいだ行われた、「トートバッグ展」で、
デフォ子さんが描いた「クロミク」の柄が、投票で人気2番目。好評だった。
それが、商品化されることになった。
絵は、ミクちゃんをデフォルメしたクロミク。
ラフスケッチ風に描...玩具屋カイくんの販売日誌 (49) クロミク・ワールド始動
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今週のはじめから、「カフェ・つんでれ」で、
“トートバッグのアート展”が開催されていた。
テトさん、デフォ子さんなど、アーティストたちが、
思いおもいに絵を描いたバッグが、20点以上展示されている。
●人気作品を商品化!
お店の中は、たくさんの人で賑わっている。
会場には、ゼロジー文具の商品企画の、...玩具屋カイくんの販売日誌 (48) ルコ坊、グッズデビュー?
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「じゃあ、いまはファッション・デザインをされているの?」
「ええ。もう一人のデザイナーと一緒に、“天和”というユニットを組んでいます」
電車のシートで、デフォ子さんとマコさんが話していた。
新進のデザイナーを支援し、安い値段で事務所用の部屋を貸す設備、
「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」。
デフォ...玩具屋カイくんの販売日誌 (46) 新しい事務所がスタート
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「どんなテーマで、絵を描いてもらいましょう」
アン店長は、コーヒーを飲んでつぶやいた。
「カフェ・つんでれ」で、真っ白いトートバッグを見て話しているのは、
「ナチュラル・ハウス・アディエマス」の安(アン)店長と、
「キディディ・ランド」のメイ・咲音社長、
そして親会社「ハミングス」の美里課長だ。
ち...玩具屋カイくんの販売日誌 (45) トートバッグで、アート展
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ある日の昼下がり。
「カフェ・つんでれ」で、テトさんとデフォ子さんが、お茶を飲んでいた。
●クリエイターを支援する施設
「ふぅん、受かるといいね」
テトさんが言った。
デフォ子さんは今日、安い値段でオフィスが借りられる施設の、
面接を受けてきた。
ファッションやデザインの業界での起業をめざす、デザイ...玩具屋カイくんの販売日誌 (43) デフォ子さんの仕事場 計画
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「雑貨に詳しい、テトが売場にいないと、お客さんも減るよね」
テッドさんは、メガネを指で押さえながら言った。
ここは、テトさんのお店、北欧雑貨の「つんでれ」。
店の小さなカフェ・テーブルで、テトさんと兄のテッドさんが話していた。
●「つんでれ」が、本格的なカフェに
オーナーのテトさんと、スタッフのデフ...玩具屋カイくんの販売日誌 (39) テトさんたちのカフェ
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「いらっしゃいませー」
元気な声がイベント会場に響く。
ルカさんの会社の移動自動車のカフェ、「ドナドナ号」が、
会場の一角にとまっていた。
東京・有明のビッグサイトで開かれている
「エコロジー・フェア」の会場。
ドナドナ号は、クッキーと、おいしいコーヒーを積んで、イベントに参加した。
スタッフの、ル...玩具屋カイくんの販売日誌 (35) 動き出したドナドナ号
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