タグ:KAITOの種文庫
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毎朝家を出るときに窓を網戸にしておく。
風が入ってそれなりに涼しいからだ。
だが、今日みたいに風がない日は意味がない。
…暑い。
とっとと家に帰ってクーラーをつけよう。
これは家でじっとしていたら過ごせるような気温なんかではない。
というかモカとコウは大丈夫だろうか。
網戸にしてあるとはいえ、家の中...KAITOの種23(亜種注意)
霜降り五葉
KAITOの種を植えてみた①
何かの種を貰ってしまった。
とりあえずPCで調べてみると、
KAITOの種という物らしい。
とりあえずアイスを探した。なかった。
買ってこよう。
まだ小学生なので歩いて近くの(たぶん)八百屋へ。
どのアイスにしようかなぁ。
カキ氷にしようか、シャーベットにしようか。
迷...KAITОの種を貰った①
あいすくれー
ピンポーン
今日はとある家に来ていた。
初めて行く家だったので皆とても緊張している。
ショコなんか特にガチガチになっていた。
それもそのはず、今日訪問する家は種KAITOが2人いる。ショコにとっては初めての仲間に会うということなのだ。
「みゅ~どんなんだろ?」
「そんなに緊張しなくてもいいのに」
マ...KAITOの種、観察記録 特別編 前編
エメル
緑茶。ジュース。チョコ。ポテチ。鶏肉。素麺。袋麺の醤油と塩。シーチキンとコンビーフとコーンの缶詰。アイス。
買い物リストを見ながら買った物を思い出す。
…よし、ない!
ホッとしながらリストをしまって地面に置いていた袋を持ち上げる。
…………おっもいんですけど!!
マスターったらどうして重かったりかさ...KAITOの種 番外編4(亜種注意)
霜降り五葉
笹を貰った。
そういえば、今日は七夕だった。
雲のある紅色の空を背中に、道を歩く。
歩く度に乾いた音を立てる笹を見て思う。
願い事か…。
願い事を短冊に書いて笹に飾ると、願いが叶うんだ。
折り紙と画用紙。それから笹を用意して、モカとコウに説明する。
真剣に笹を眺める二人は理解してくれただろうか。
モ...KAITOの種22(亜種注意)
霜降り五葉
玄関に入ると、大きく、コウの声が響いているのがわかった。
…五月蝿い。
美鈴を置いてすたすたとリビングへ向かう。
帰ってきた事に気がついたらしいコウが一層騒ぐ。
五月蝿いぞコウ。
「み!」
精一杯に伸ばしてくる手は、はたしてどういう意味なのか。
黒ゴマKAITOがお帰りなさいですと頭を下げてきた。
...KAITOの種21(亜種注意)
霜降り五葉
「いってきまーす!」
「いってらっしゃーい」
マスターはどたばたと支度して出勤していった。
いつもどおりの朝が過ぎた。ひと時の静かな時間が訪れる。
「きゃいとーしぇいとーおちゃがはいったれしゅ~」
ショコがティーセットの乗ったトレイをテーブルに置いた。
最近マスターから譲り受けたものだ。ショコが散々...KAITOの種、観察記録テキスト版4
エメル
アイスとその他諸々が入った袋が重い。
歩く度に揺れ動き、手が痛くなっていく。
その横で美鈴がアイス入りのぶんぶんと袋を振り回している。
そうしていると、やはり高校生のようだ。
ぽつりと美鈴が話しかけてくる。
「…モカ君が熱出した時、何考えましたか?」
美鈴の口調は答えを求めているような感じではなかっ...KAITOの種20(亜種注意)
霜降り五葉
「か…可愛い……!」
何度目かの台詞。
ソファに座る彼女が言った。
視線の先の机にはモカとコウがいる。
黒ゴマイトがその横でため息をつく。
「マスターさっきからそれしか言ってないですよ」
「しょうがないじゃん。クロより断然可愛いんだから」
それを聞いて拗ねたように、顔を膨らませる黒ゴマKAITO。
...KAITOの種19(亜種注意)
霜降り五葉
「お疲れ様でしたー」
店長たちに声をかけて、ラーメン屋の裏口から出ていく。もくもくと夜空に上がる湯気から、煮詰めたスープのにおいがかすかにした。
いつものように、裏の駐車場を抜けて帰ろうとしていると、車止めに座っていたらしい人影が立ち上がって、こちらに歩いてきた。
「しーしょおっ」
弾んだ声で私を呼...【亜種注意】やってしまいました5【KAITOの種】
ちはれ(花見酒P)
この小説はとあるイラストを元に書かれた小説です。
これらがいける方のみどうぞ
2番煎じです。
意味不明です
亜種です
本家設定を無視して都合よく作ってます。
これでOKな方は読んでみてください。...種のお話
モカ氷
雨が降っている。
豪雨とまではいかないが、それなりの量だ。
問題は雨よりも、風。
強い風が吹いていて雨を強くさせている。
意味の無い傘を閉じて、雨をもろに受ける。
あっという間にびしょ濡れになってしまった。
風が強くて元から濡れていたが、傘があるかないかで大分違うな。
水を吸って重くなった服がどんど...KAITOの種18(亜種注意)
霜降り五葉
窓から入ってくる風は湿り気を帯びていて、今すぐにでも雨が降りそうだ。
背中でその風を受けながらフライパンを動かして、綺麗に焼き上がったホットケーキを皿に移す。
ふむ。
我ながら中々上手く作れたと思う。
一枚のホットケーキに包丁を通す。
何等分がいいのだろうか。
普通ならば六等分だが、食べる人の事を考...KAITOの種17(亜種注意)
霜降り五葉
熱くて、熱くて。
頭がぼーっとする。
とにかく熱くて苦しい。
起きてるのか寝てるのかもよくわからない感覚。
周りの音も聞こえているのに、どこか遠い。
何を言っているのか、頭で理解出来ない。
誰の声だろう。
目を開けたつもりでも視界は真っ暗で。意識して今度こそ、とやってみてもぼんやりとしていてよくわか...KAITOの種 番外編3(亜種注意)
霜降り五葉
「みゅぅぅ~らめ~~!!」
種KAITOの叫びに僕たち3人は固まってしまった。
カラン
マスターの手からスプーンが落ちる。その顔は真っ青になっていた。
星疾は目を見開いていた。僕も動けなかった。
その場の空気が凍りつくとはこの事だろうか。
種KAITOが消え入りそうな声で言った。
「ぼきゅはま...KAITOの種、観察記録テキスト版3
エメル
太陽が一番元気な時間。
マスターが帰ってくるまで、まだまだ余裕がある。
洗濯物はちゃんと干してあるし、さっき掃除機もかけた。
ベッドメイキングもした。
マスターの部屋の窓はもう少し開けておくとして…後は……えーと………。
……無い?終わった?
あ……いやでも買い物はマスターに頼まれてないし。
…やっ...KAITOの種 番外編2(亜種注意)
霜降り五葉
カフェモカアイスとその他いくつかのアイスを自転車の籠にいれて風を切りながら走る。
いくつかの出来事を振り返りながら思う。
己の不甲斐無さと、コウの強さ。
二度、助けられた。
とても大きな二回。
落ち着いたつもりでいて、全く落ち着いていなかった。
冷静に成り切れずにいたせいで周りが見えなくなっていた。...KAITOの種16 後編(亜種注意)
霜降り五葉
さてさて、更に次の日。
「マスターマスター」
クイクイ、と私の服を引っ張るメロイト。
「アイスください」
仕方ない、と冷凍庫を開いた。
…残念ながらメロンアイスが切れていた。
のでこれから買いに行く、と伝えた。
「じゃあ仕方ないですねー……………・・・チッ」
・・・気のせいだろうか、メロイトが舌打ち...KAITOの種を植えてみた。その3【亜種注意報☆】
月風 凜
何度もお礼を言い、電話を切って、冷蔵庫へと向かう。
そういえば…買い物しないで帰ってきたのだった。
不安だったら種を植えたのと同じアイスの方がいいと言っていたが。
カフェモカアイスあっただろうか。
見落とさないように冷蔵庫を漁る。
…残り一つ。ギリギリだな。
というか足りない気がするが。
とりあえず...KAITOの種16 中編(亜種注意)
霜降り五葉
どろりとした“黒”の中を私は逃げていた。
追いかけてくる、手を伸ばしてくる何かのために、必死になって逃げていた。
足が、じめついた獣毛を蹴り上げる。充満する鉄錆の臭い。ぬめりのある感触が、何によるものなのか知りたくもなかった。
悪夢だ。それはわかる。
わかるのに目が覚めない。逃げられない。
駆けても...【亜種注意】やってしまいました4【KAITOの種】
ちはれ(花見酒P)
「んー…おはようございます…」
あれから数時間、もう朝になっている。
オレンジ色のKAITOは目を擦りながら喋った。
「……・・・マスター…お腹空きました…」
…二言目がそれか
とりあえず冷凍庫からアイスを取り出す。
スプーンは…小さい時に遊んだオモチャのスプーンでいいだろう
そう思い取り出して洗い...KAITOの種を植えてみた。その2【亜種注意報☆】
月風 凜
モカの様子がおかしい。
熱がある。
息も荒い。
とりあえずわかるのは、尋常ではないということ。
泣きじゃくるコウの横で、モカが苦しそうに目を開ける。
「………………ま、す……た…?」
大丈夫か、どうした?
ソファの上にクッションを置き、モカをその上に移動させる。
コウが涙を拭いながらソファに飛び乗っ...KAITOの種16 前編(亜種注意)
霜降り五葉
今流行り(?)のKAITOの種をいただいて来た。
さて、帰って早々に冷凍庫を覗いてみる。
……『夕張メロン』アイスがあった。
とりあえず小さな袋からKAITOの種を取り出し適度な深さに埋めてみる
そして冷凍庫に再び仕舞った。
……――数時間後
私が冷凍庫を覗くと芽らしき物がアイスに生えている。
・・...KAITOの種を植えてみた。その1【亜種注意報☆】
月風 凜
久しぶりに夕暮れ前に帰途についた。
珍しく早く家に帰れるな。
…あ。そういえばアイスが残り少なかったはずだ。
買ってから帰るか。無いと文句を言われそうだし。
そう思い至って道を変えた。本来真っ直ぐ進むべき所の角を曲がる。
するとそこには妙な光景があった。
「は、な、し、て、く、だ、さ、い~」
「本当...KAITOの種15(亜種注意)
霜降り五葉
この小説はとあるイラストを元に書かれた小説です。
これらがいける方のみどうぞ
2番煎じです。
意味不明です
亜種です
本家設定を無視して都合よく作ってます。
これでOKな方は読んでみてください。...亜種注意 種のお話
モカ氷
最近生えたらしい金髪の種KAITOは泣き虫だそうだけれど、こっちはこっちで困りものだと思う。
「――――――――――――ッ!」
みかん箱から数歩離れると、たちまち上がる叫び声。末代まで祟られそうな声って、こういうのを言うんじゃないか。そんな気分になってくる。
「トイレにくらい行かせてよ、種KAI...【亜種注意】やってしまいました3【KAITOの種】
ちはれ(花見酒P)
陽の光が部屋に差し込んでくる。
暖かい。
ぽかぽかと気持ちが良い。
薄い毛布を手にして窓際へ向かう。
今日こそは昼寝したい。
忙しいのとコウの邪魔で、ここのところ昼寝する暇が無かった。
麗らかな今日。昼寝には最適だ。
陽に当たりながらぬくぬくと眠ろう。
「み」
コウが後ろを付いて回る。...KAITOの種14(亜種注意)
霜降り五葉
翌日、マスターはいつもより早く起きていた。
「ほーら、海疾も星疾も早く起きる!」
しかたなく僕も星疾も起き出した。時計を見る。まだ6時前?!
マスターはいつも7時くらいに起きている。しかも寝起きは最悪。
僕と星疾で叩いたり、大声出したり、果ては目に直接LEDライト(かなり眩しい)を当てたりしてようや...KAITOの種、観察記録テキスト版2
エメル
KAITOの種は、アイスを摂ることで成長する。
共通しているのはそのくらいで、サイズから色から成長速度から、多種多様すぎるほど種KAITOはいるらしい。まして性格は千差万別、会話だってできるとは限らないみたいだった。
見つけられる限りの生育(いや、成育?)レポートに目を通して、私はため息をついた。
...【亜種注意】やってしまいました2【KAITOの種】
ちはれ(花見酒P)
春、と呼べるほど暖かい。
寒い日も少なくなった。
ただ天気がころころと変わる。ここ最近雨ばかりだった。
久しぶりに晴れた今朝、気分も自然と良くなるものだ。
雨が嫌いなわけじゃないが、しばらく続くと流石に飽きてきて、太陽が恋しくなる。
まぁそう思えるのも雨のおかげだったりするわけだが。
天気が悪かった...KAITOの種13(亜種注意)
霜降り五葉