タグ「猫又ロシアン」のついた投稿作品一覧(46)
-
「……こんな大取物は正直したくなかったよ。後始末が面倒なのでね……」
「すいません、課長……」
「というか君、いつの間に元に戻ったんだ?」
「あはは、ついさっきでして」
「あははじゃないよ……まさか君にオジサン呼ばわりされる日が来るとは思わなかった。文句だけは言わせてもらおうか」
「す、すみません…...SOUND WARS!! XVIII ~エピローグ~【ヴォカロ町シリーズ第一部エピローグ】
-
「――――――ロ、シアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッ!!!!!!」
ルカの悲痛な叫びが、一気に全員の意識を呼び戻した。
同時に、その絶望感が伝播する。
「ロシアン……あんた……!!」
「嘘だろう……!?」
「ロシアン……ちゃん……そんなぁっ……!!?」
「ねこ……助...SOUND WARS!! XVII ~審判~
-
《ビビーッ!ビビーッ!ビビーッ!ビビーッ!ビビーッ!》
鳴り響くアラーム。警告灯で赤く染まる操舵室内。
それはどう解釈しても―――――退艦警告。今すぐの退艦を命じる警告音だった。
「な……何なの……!?これはいったい……!?」
困惑するルカ。完全に油断していたことが、その焦燥に拍車をかけていく。
周...SOUND WARS!! XVI~神獣、絶望と共に征く~
-
『ぐ……ああああ……っ!!』
膝をつき、呻き声を上げるハク。地面に描かれた電子魔法陣は今にも消えてしまいそうなほど明滅を繰り返していた。
突然の不調を目にして、グミの表情が困惑に包まれる。
「え!?ええ!?メ、メイコさん!?ハクさん、どうしちゃったの!?」
「…………あの子の能力、『ボカロマスター』...SOUND WARS!! XIV~ハクの本気③受け入れられた力~
-
「……はぁ……はぁ……はぁ……」
大きく息をしながら、メイコが量産型の残骸を足元に叩き付けた。
そしてあまり余裕のない声で、後ろに立っているミク達に声をかける。
「ね……ねぇ、ミク、リン、レン……あんたたち、何体倒した?」
「わ……私は300体ぐらい……かな……」
「あたしとレンで……400体ぐらい...SOUND WARS!! Ⅴ~救いの焔~
-
《ガー、ガー、ガー……》
カラスの声が響き渡っている。大分日が傾いたからだろうか。因みにハシブトガラスは「カー」なんだけどハシボソガラスはちょっと濁った『ガー』らしい。byTurndog。
「ねぇ、二人とも、今夜も泊まっていく?」
ちょっぴり淡い期待を抱きながら、先生とルカちゃんに話しかけるが……。...ヴォカロ町に遊びに行こう 14【コラボ・d】
-
~~~かなりあ荘、Turndog視点~~~
あ……ありのまま今起こったことを話すぜ!
『ゆるりー家のミクさんが遊びにきたと思ったらいきなり何もないところで盛大にすっ転んだ拍子に時限転移用PCに吸い込まれて行った』
何を言っているかわからねーと思うが俺も何が起きたのかわからなかった……
世界最大級のド...ヴォカロ町に遊びに行こう 12【コラボ・d】
-
『さて―――――』
ロシアンが斜に構えて、私の事を見上げた。
『避難は終わったか?』
「ええ、全員シェルターに避難完了」
『よし。ではルカ……まずは心透視で町全体のヤクザを洗い出せ』
『O……K!!』
全身の発音器官を揺るがし、町一杯に調査音波『心透視』を広げた。因みにうちのボカロ達は喉だけじゃなく...ヴォカロ町に遊びに行こう 10【コラボ・d】
-
――――――――――深夜。
先生とルカちゃんも、そしてめーちゃん達も寝静まった頃。
私とロシアンだけは、ボカロマンション前の公園で静かに対峙していた。
『……準備はいいか?』
「ええ、もちろん」
全身に装備した鉄鞭の状態を軽くチェックして、ロシアンの問いに答えた。
『―――――では、行くぞ』
唸るよ...ヴォカロ町に遊びに行こう 8【コラボ・d】
-
《ててーんててーんててーんててーてててん♪》
ミクとロシアンと3人でルカちゃんと先生をからかっていると、いきなり私の携帯が鳴った。
このメロディは…………………。
「ダブルラリアットですか?」
「自分の曲を着メロにしてるのか……」
「い、いいじゃない別に……」
だがそんな悠長なことも言っていられない...ヴォカロ町に遊びに行こう 6 【コラボ・d】
-
「ふむふむ成程、町について私についての情報を集めてたら、これにいきなり襲われて、軽くいなしてたところに私たちが来て、その隙を狙って噂のチョークアタックをぶつけたところパワーアップ補正で破壊力満点の一撃を叩き込んでしまい、巻き添えでロシアンがぶっ飛んだと……」
『巻き添えというわりにはこの吾輩でも冗談...ヴォカロ町へ遊びに行こう 4【コラボ・d】
-
「……大丈夫だといいがなぁ」
ゆるりーさんのがっくんとルカさんを見送った後、俺はぽつりとつぶやいた。
「まだ言ってるんですか? 本人たちも言ってたし、たぶん大丈夫だと思いますよ?」
「……だといいがなぁ」
もう一度言葉を繰り返す。
確かにヴォカロ町は平和な町だ。だが平和と言っても、『あの世界』基準で...ヴォカロ町へ遊びに行こう 2【コラボ・d】
-
やあ諸君。吾輩は猫又のロシアンである。
しかしメイコには驚かされたものだ……奴の潜在音波とやらがあれ程まで怪物級の大技だったとはな。
思えばこの町に来て初めてであったのも奴だった。あの時も驚かされたが、仮にあの時あの潜在音波を放たれていたら、吾輩はあの時点で猫又の力を解放していたかもしれんな……。
...ロシアンのデータファイル⑦
-
やあ諸君。吾輩は猫又のロシアンである。
……ん? 今回吾輩はいなかったのに何故データファイルにデータを書き込んでいるのか、だと?
ふん、ここまで来たお主らなら、ここで吾輩が何というかぐらい読めるだろう?
文句は受け付けん。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ...ロシアンのデータファイル⑥
-
―――――猫又ロシアン。彼はもう一人の『繋ぐ者』だ。
嘗ては普通の猫だった彼は、惚れた女を追いかけるため、猫神に懇願して猫又へと姿を変えた。そして同時に不死の呪をかけられ、かれこれ300年間どんな重傷を負っても彼は死ぬことなく旅を続けている。現在では惚れた雌猫又を負うことよりも、ヴォカロ町で荒れた心...dogとどっぐとヴォカロ町!Part2-1~ロシアンとどっぐちゃん~
-
走る。走る。とにかく走る。
なぜだ。なぜおまえは行ってしまった。
吾輩の前から消えないでくれ。
吾輩の……俺のもとから消えないでくれ!!
急に、木々が開けた。吾輩は急ブレーキを変え、前を見た。
そこには、小さなさびれた神社があった。そしてその祠には、猫の形を模したご神体が安置されていた。
間違いない...猫又ロシアンの過去~ロシアン、猫又になる~
-
流歌と番って行動し始めてから、一カ月がたった。
流歌は若干不愛想ではあるが、よく笑い、よくしゃべる明るい子であった。
そして何より、初めて会った時のあの行動のとおり、流歌は恐ろしく運動神経と反射神経が良かった。
猫で運動神経と反射神経が良くないというのはあるまじき体質ではあるが、それを考えても流歌の...猫又ロシアンの過去~猫又流歌、ロシアンの元から去る~
-
やぁ諸君。吾輩は猫又のロシアンである。
今日は、吾輩の過去の話をしようかと思う。そう、300年前の話だよ…………。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「きゃあ~!! ロシアンさまよ~っ!!」
「どちらに? ロシアンさまはどちらにいらっしゃるの~...猫又ロシアンの過去~ロシアン、流歌と出会う~
-
――――――――――『ヴォカロ町』。
それは、『彼』―――――Turndogが平和と叶わぬ願いを夢見て『考え』た理想の町。
もちろん彼が実際に暮らす世界は、現実世界の『日本』であり、これ以上にない平和を持つといっても過言ではない国だ。
だが彼が書こうとして思い描く世界は―――――いつだって血の匂いを...dogとどっぐとヴォカロ町!~プロローグ~
-
ちぃ……奴め、どこへ行きよった……
……ん?やぁ諸君、吾輩は猫又のロシアンである。
すまんが今吾輩は探し物をしていてな。諸君に構っている暇はないのだ。さらばだ。
(……かさっ)
ふぅ、行ったみたいだな。
やぁーどーもどーも、こんにちはTurndogです!
ちょっとね、ロシアンのデータフ...ロシアンのデータファイル⑤
-
~巡音ルカの日記より抜粋~
あの日―――――
動物病院から八又署に戻ってみると、数百人の黒猫組組員と、9人の幹部が縛り上げられた状態で届けられていた。
ドンキーの話によると、いきなり突風が吹いたかと思うと組員たちがどさどさと投げ込まれてきたらしい。
その時に机に投げられたとい...ボーカロイド達の慰安旅行(19)~猫の騒ぎと旅の終わり~
-
町はずれにある小さな動物病院。
その動物病院の玄関の扉が―――――勢いよく開かれた。
『先生!!俺だ、クロスケだ!!』
開かれた扉からクロスケが飛び込んできて、それにロシアン、そしてルカたちが続いて入ってきた。
奥で頭を抱えていた老人が顔を上げて、そして目を丸くして立ち上がった。
「むむ...ボーカロイド達の慰安旅行(18)~ロシアンの光~
-
『娘のため…………だと?』
クロスケの喉に爪を突き付けたまま、ロシアンが眉間にしわを寄せる。
『どういうことだ?詳しく話してみろ。』
少し凄みを効かせた声に、伏し目がちになりながら、クロスケはぽつりぽつりと語り出した。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>...ボーカロイド達の慰安旅行(16)~ロシアンとクロスケ-伍【想いと堕ちた心】~
-
―――――素晴らしい。血沸き肉躍るようだ。
戦いこそは俺を生かす最大の糧。このあふれる力を試せる本気の戦いこそ、俺が求めていたものだ。
ルカたちに―――――平和を好むあいつらに嫌われたくないなんて、俺らしくない感情を抱いたが故に、ずっと封じてきたが、やはり俺は戦いの中に身を置かなきゃな。
…...ボーカロイド達の慰安旅行(15)~ロシアンとクロスケ‐肆【決着の時】~
-
―――――誰もが、己が目を、己が耳を疑っただろう。
今の今まで、怒り狂っていながらも真面目な口調で、『吾輩』なんて時代がかった一人称を使っていた猫又が。
子供のような笑みを浮かべながら、はっちゃけた喋り方になって、『俺』という一人称を使っている姿に、驚きを隠し得なかった。
「ろ……ロシアンち...ボーカロイド達の慰安旅行(14)~ロシアンとクロスケ‐参【荒ぶる猫又師弟】~
-
『懐かしいっすねぇ……かれこれ300年ですかい!?兄貴!!』
『く……クロスケ……!?お前、本当にクロスケなのか……!?』
ロシアンに親しげに話しかける黒猫又と、混乱しているロシアン。その様子を見て混乱しているルカは、恐る恐るロシアンに話しかけた。
「ね……ねぇ、ロシアンちゃん?あいつのこと...ボーカロイド達の慰安旅行(13)~ロシアンとクロスケ‐弐【ロシアン・過剰疾走(オーバードライブ)!!】~
-
――――――――――――――それは吾輩が、猫又になるよりもさらに前。まだ一歳を少し過ぎた程度の若猫の頃だった。
当時の吾輩はまだ一介の猫(と言っても近所の猫にはタイマンでことごとく勝利していたが)で、仲間も取り巻きも、誰一人いない流浪の身だった。
そんな吾輩のことを――――――――――トコトコ...ボーカロイド達の慰安旅行(12)~ロシアンとクロスケ‐壱【若き日の師弟】~
-
天空塔。八又町で最も高い建物で、日本で二番目に大きな電波塔でもある。謎の地下室が存在すると噂されたこともあるが、その真相は謎に包まれており―――――
「……その謎の地下室が、『黒猫組』のアジトってわけ……か。」
『そういうことだな。さて……。』
天空塔の前に立ったルカたちとロシアンは、静かに...ボーカロイド達の慰安旅行(11)~決戦!!『黒猫組』~
-
「いやいやいやいやいや……さすがルカ先輩っすねぇ!!まさか一晩で事件にケリつけちまうなんて!!」
「あんたらが遅いんじゃないの?」
「えっ、ちょ、ひど!!」
悪之介を署に連行したルカ達は、捜査一課の捜査本部で松田にもてはやされていた。
「それにしても……ひっどい怪我でしたねぇ富岡悪之介は。...ボーカロイド達の慰安旅行(10)~アジト、発見!!~
-
《ピリリリリリリリリリ!!》
突然着信音が鳴り、ルカがポケットから携帯を取り出した。
「あ……ドンキーからだ。」
「あれ?ルカ姉着信変えたの?前『星屑ユートピア』だったんじゃ?」
「ここんとこのごたごたで壊れたのよ……。はい、もしもし?ドンキー、どーしたの?…………え!?ホント!?……うん...ボーカロイド達の慰安旅行 Ⅷ~ルカ、大爆発!!~
1
- 2