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ハロウィン。
子供たちが奇々怪々な怪物たちに扮して大人たちを脅はk……もとい誘惑するこのお祭り。
去年も一昨年も、変なものをやるもんだと斜に構えてたあたしだけど。
……たまにはそんな変な風習に身をゆだねてみるのも、悪くないよね?
『Trick or……treat!!』
そう嗤い掛ける私の目の前で――...【ハロウィン!!】Trick or…Love?【つんでれ☆どっぐちゃん】
Turndog~ターンドッグ~
9月9日。
夏休みもとうの昔に終わり、全生徒(全国民?)が憂鬱な平日。
スイカも夏野菜も枝豆も美味しい季節が終わり、私はしょぼんとしながら時期が終わる枝豆をもぐもぐ食べる。ああでも枝豆本当美味しいもう幸せ。
学生は夏休みの課題(残り)をヒイヒイ言いながらやったり徹夜したり最早開き直って一切やらずに先...【かなりあ荘】秋風
ゆるりー
「ほほぉ。このIHコンロを修理してくれ、と? どこも壊れていそうにはないけれど」
「しるるさん曰く、ただの持ち運び用で機能がいろいろ簡略化されてるから普通に使えるようにしてもらって、と」
「ふーん……そりゃつまりあたしの自由にしていいってこったね?」
「ま、まぁそうなるのかな……」
『きらーん』とい...dogとどっぐとヴォカロ町!~改造専門店ネルネル・ネルネ出張版⑧~
Turndog~ターンドッグ~
「…えぇ。はい。じゃあ、お願いしますね」
部屋を出てケータイを手に取る。
それから、メールの新規作成画面を立ち上げ、二人へ一斉送信する。
一斉送信機能って便利だよね。
だがしかし、私はほとんどこの機能を使ったことがないぜ!
そして、約一時間後。
「…あの、ゆるりーさん。お客さんなんですが…」
私の部...ヴォカロ町へ遊びに行こう 1【コラボ・ゆ】
ゆるりー
「ふぅ。すっきりした☆」
『俺がすっきりしね―――――よ!!』
憑き物が取れたような顔をしているルカさんに対し、付き物(主に自分の血とか)が大量にくっ付いている俺。シュール。
体は動くし、ダメージも残ってない。だが十数分に及ぶ痛みの記憶だけは俺の脳を締め上げるように残っている。
「はいはい、ごめんご...dogとどっぐとヴォカロ町! Part12-2~青い少女の憂鬱~
Turndog~ターンドッグ~
~どっぐちゃん視点~
年が明けてからもう、既に二月が経ってしまった。
まだまだ寒さは厳しいけれど、日も少しずつ伸びてきて、いつか来る春を予感させる。
そんな―――――二月の末のこと。
「あれ? どっぐちゃんどうしたの?」
不意に声を掛けられたあたしは、何気なく振り向いた。
と、真正面に―――――――...dogとどっぐとヴォカロ町! Part12-1~ルカさんの照れ隠し(物理)~
Turndog~ターンドッグ~
「えーと、この欄はこうして…あ、こうか」
ちゃぶ台の上に書類を広げ、時間をかけながら一つ一つ記入していく。
面倒だけどやらなきゃいけないんだよね。
一応、大事なことだし。
…よし、終わった。
あー面倒だった。肩がこった気がする。
「んと、お菓子と本と…」
鞄に書類を詰め込み、代わりにお菓子と本を取り...Winter scenery【かなりあ荘】
ゆるりー
「Zzzz……」
2014年元日。
深い眠りについていた私は、陽気なアラーム音により一気に現実に意識が引き戻された。
私は音だけを頼りに、虚ろな目のままを手探りで探した。
数秒後にである祖母から貰った折りたたみ式携帯──電話もメールも出来ないため、目覚まし時計として使用している──のサブディスプレイ...正月のかなりあ荘【withかなりあ荘】
雪りんご*イン率低下
……一年というのは早いものである。
気づけば木枯らしが吹き、昆虫は姿を消し、俺は生き甲斐を失い、どっぐちゃんは自らの髪にくるまり、ルカさんは灰色のコートを着て出勤するようになる。
師走―――――12月とはそんな時期だ。人肌恋しくなるぐらい寒く、それ以上に忙しい。
そんな冬の時期――――――――――
...dogとどっぐとヴォカロ町! Part11‐1~年収め:しるる・清花・ネル~
Turndog~ターンドッグ~
―――――一瞬、普通の人間だと思った。
それぐらい、彼女の姿には違和感がなかった。
袴が私服代わりだといってしまえば普通の人間で通用しただろう。
だがその足はふよふよと浮いていた。
その瞬間、彼女が幽霊であることを理解し、一瞬体が固まった。
だがどっぐちゃんは明るい顔をしている。
そうか、そうか。こ...dogとどっぐとヴォカロ町! Part10-2~15人目~
Turndog~ターンドッグ~
~~~~~ルカさん視点~~~~~
ネルの空間操作によって作り上げられた階段を駆け上り。
かなりあ荘の階段を駆け上って。
2階についてみると―――――
そこには、大きな荷物を抱えた黒い服に身を包む男がいた。
『ドロボ―――――――――――――――ッ!!!!!!!』
全員がびしりと指さし叫ぶと、男は驚い...dogとどっぐとヴォカロ町! Part8-4~TurndogVSイズミ草!!③剣士たちの正義の一刃
Turndog~ターンドッグ~
~~~~~ルカさん視点~~~~~
―――――驚いた。
Turndogの意外なまでの足裁きの良さにも驚いたけど。
もっと驚いたのは――――――――――――――――
わずか開始1秒。相討ちにも近い状態ながら―――――Turndogの面がイズミ草さんの面金に触れるよりも速く―――――イズミ草さんの胴が決ま...dogとどっぐとヴォカロ町! Part8-3~TurndogVSイズミ草!!②殺意とテクの激突!!~
Turndog~ターンドッグ~
シアンの髪を持つ美女―――――イズミ草さん。通称イズミさん。つかさ君とは先輩後輩の関係だ。
彼女はしるるさんによって、『かなりあ四天王』なんて呼ばれたことがあった。最もしるるさんは大見得切って呼んだことはなく、表で呼んでいるのは俺ぐらいだが。
イズミさんがかなりあ四天王と呼ばれていた理由は、しるるさ...dogとどっぐとヴォカロ町! Part8-2~TurndogVSイズミ草!!①激闘の始まり~
Turndog~ターンドッグ~
かなりあ荘だって人の出はいりがある。
ほぼ常駐の人(まぁ主に俺だけと言っても過言ではない)、比較的頻繁に顔を出す人、たまに顔を出す人、ほとんど顔を出さない人、いつの間にかいなくなっていく人。
中には、忙しかったけど多少の暇ができたから顔を出す人や、新しく入ってくる人もいる。
そんな中。
浅葱色の髪を...dogとどっぐとヴォカロ町! Part8-1~新たな色~
Turndog~ターンドッグ~
「……ヴォカロ町の皆の輪に入っていけない……と?」
「うん……」
グミが切り出したのは、友好関係の話だった。
「……と言ったって、お前ルカさんとはよく話してるだろ? それにミクとも……」
「みんなで話すことができないの。二人と一対一で話すのはまだしも、皆で話してるところに入れなくて……」
「ふーん…...dogとどっぐとヴォカロ町! Part7-2~グミの悩みとTurndogの《罪重ねた論理(いいわけ)》
Turndog~ターンドッグ~
ヴォカロ町に元からいるボーカロイド達は、全部で8人いる。
メイコ、カイト、ミク、リン、レン、ルカ、ネル、ハク―――――彼女らは目覚めてから15年、町の皆と彼女らのみで暮らしてきた。
だがしかし―――――15年が経ったある日。
一人のボーカロイド少女が、新たなヴォカロ町の仲間として加わった。
彼女の名...dogとどっぐとヴォカロ町! Part7-1~グミちゃんの来訪~
Turndog~ターンドッグ~
「お待たせー!!」
元気な叫び声をあげて、パソコンからどっぐちゃんが飛び出してきた。
「お、お帰りどっぐちゃん」
「どうだった!? どうだった!?」
「ゆるりーさん落ち着いて!」
どっぐちゃんの帰還を待っていた俺、ゆるりーさん、しるるさんは一斉に振り向いた。
「言われたとおり、ネット伝いに雪りんごさ...dogとどっぐとヴォカロ町! Part6-2~苦しみの少女と抗う蒼~
Turndog~ターンドッグ~
人には好き嫌いというものがある。
病的なほどに好きなものがあれば、雑菌の如く忌み嫌うものもある。
そんなわけで、全てのものには『ファン』と『アンチ』の二種類の人間が存在するのだ。
ファンの人間は時としてアンチの人間の刃のような誹謗《ことば》を浴びることもある。
大抵の人間はそれを自制心と愛で乗り越え...dogとどっぐとヴォカロ町! Part6-1~Black Apple!!~
Turndog~ターンドッグ~
かん、かん、かん。
軽い金属音が響いて、俺の部屋の前に看板が取り付けられた。
「……っし、こんなもんでいいかな?」
「いいんじゃないかな? 俺の部屋をまるまる使うってのは、どうかとも思うけどな」
「仕方ないでしょー、もう空き部屋ないんだから」
看板に書かれた文字は―――――『改造専門店 ネルネル・ネ...dogとどっぐとヴォカロ町!~改造専門店 ネルネル・ネルネ出張版①~
Turndog~ターンドッグ~