タグ:ほのかな闇
161件
「ああ、鐘が鳴る、鐘が鳴る
あれは人の終わり、人の延長
それを分かつ鐘の音が鳴っている」
赤い森に吸い込まれるように 少女が向かう
手には銀に輝くナイフ たいまつに照らされて
「街を襲ったのは 怪物の腕を持つ影
人々は恐れおののき 生贄をさし出した
一人の少女へ獲物を持たせ 怪物を殺させよう...弔鐘
舞城 朱烏
キャンドルは月明かり
食卓にはワイン
ワルツをかけて
さぁ、踊ろうか
もしこれが悲劇なら
なんて滑稽なんだろうね
舞台に二人残されて
踊り狂う私たち
食卓には深紅のナイフ
散った薔薇は何処のモノだい?...永遠
海響
人里離れた辺境の 森深くそびえ立つ館
さらわれ来たるのは 十にも満たぬ娘子や
子を産めぬ養父母が 家系絶やす訳もいかず
愛情などは知らないが 金に物言わせ連れてきた
血塗られた伝統を 引き継ぐために連れてきた
地下牢からは悲鳴は絶えず 静寂とは程とおい
さあ あなたの部屋よ
鬼の仮面 醜く歪む...鬼ノ娘
刹月霞
小さな村に住む男
名も無き羊飼いの男
家族は大きなお屋敷の主(あるじ)の大事な羊達
丘に登って 羊を放し 同じ夢を見ている
見上げる空はいつも高くて
飛ぶ鳥達が羨ましい
羊飼いの男は願う
いつかは村を出てみたい けど
主の言葉 耳に残る
羊がいる限り 他所(よそ)へは行けぬ...羊飼いと娘
知野あうと
暗い部屋で独り見る
夢は闇に墜ちたまま
醒めることを知らずに
気泡は深く沈んでゆく
悪夢の欠片
僕の眸の中
永遠に終わらない
終わり続ける 音
差し出された君の その腕に縋れば
欠片は涙と共に流れるのだろうか...閉塞空間
由稀南
さぁ…跪きなさい
そして目の前に満ちた 雫を舐めなさい
それは貴方が流させた 女達の涙
貴方は幾度も 愚行を繰り返す
口先だけで謝って 舌の根も乾かぬ内から
また同じ事をする…
この部屋は 貴方の為の処刑場
女達の見守る中 這いつくばってお舐めなさい
天窓に月(ルナ)が満ち
部屋の中には狂気(ルナ)...愚者へと奏でる葬送曲
さつき
光の剣 すべるように 駆け出す
跳躍するのは 己のシャドウ
心に巣食う 復讐の焔
くすぶるのは 滅びのカノン
剣を持ちて 戦うのは 光と讃えられし者
その心に巣食うのは 復讐の刃
研ぎ澄まされて 終焉のワルツ
光に落ちた影を粉砕する
堕落は甘い誘惑 全ては幻想
正義 愛...シャドウ
えふぃ
ここから出せと 叫んでみても
閉ざされた戸は ピクリともせず
静かにしろと 言われているが
自由が欲しい
このモヤモヤは お前のせいだ
扉の向こうに 聞かせてやった
扉の向こうの お前は言った
『私は私』 答えもしない
お前はお前 それを侵した
俺にもつみは あるかもしれん...mirror ~L side~
M.H.ジャーニー
私の中に 誰かが居るの
頭?心? 何かの気配
私は私 言い聞かせても
消せない意識
このモヤモヤは あなたのせいね
鏡の中の 私に聞いた
鏡の中の 私は言った
『お前は誰だ…?』 ただ驚いた
「私は私 あなたこそだれ?」
鏡の中の 私?あなた?...mirror ~R side~
M.H.ジャーニー
真っ白な 黒い部屋の中
電気の 涙が降るよ
真っ黒な 白い部屋の中
影絵の笑い声がする
リアルなんて 薄い夢の中
モニター越しに 囁いてる
壊れ始めた音だけ 響きだす
不安感じる音が体を 壊した
声を忘れてしまった 僕がいた
声を出せない僕の居場所は どこなの...螺旋夢
知野あうと
(A1)
打ち付ける楔ごと君を愛して
(B1)
真っ赤な場所に僕らは今二人
他に何も居やしない
(B2)
その手を握って流れる朱(あけ)にそっと
誓いの口付けを贈ろう
(C1)
はたはたと音が僕の耳を抉る...狂愛情歌 -アイジョウカ- (男性ボーカロイド向け)
かぼちゃすーぷ
(A1)
指に絡む手を握り締めて
僕らは暗闇を彷徨いつづける
(A2)
光のスポットに映し出された
君の横顔はガラスの煌めき
(B1)
光が堕ちて何もかもが消え
手の中温もりもすり抜ける
(サビ1)...ガラスの鏡【レン向け】
かぼちゃすーぷ
(A1)
屍肉(にく)を食(は)め 生きるため
屍を重ねてゆけ
残酷なゲームが始まる
(A2)
銃を取れ 殺すため
仲間など切り捨てろ
生き残るのはただ一人
(B1)
ためらうならばそこで命は尽きる...BATTLE ROYAL
かぼちゃすーぷ
聞こえてきた君の音楽 耳から離れない
魔法をかけられた さあ どうする?
忙しすぎて くたびれすぎて
覗き込む画面の中 君に出会えた偶然
僕の苦しみは 誰にもわからない
でも君となら 分かり合える気がする
君になら騙されてもかまわない
アキバで見かけた君の姿 目から離れない
魔法をかけられた さあ ...新しい君へ
kaname
僕の気持ちはトップシークレット。
嘘ついて、ごまかして、笑ってみせて。
僕の「ホント」はトップシークレット。
教えないよ。
教えるもんか。
ずっと隠し続ける。
いつまでもトップシークレット。
優しく甘えさせてくれたり。
髪を撫でてくれたり。
いつのまにか勘違いしちゃったみたいだ。...トップシークレット
タズミアキ
歌いつづけて、なんねんかしら
もういみすらあやふやで
でも歌わなきゃ
だってあなたのためだもの
あいしてる あいしてる
だれよりもあなただけ
わたしのいとしいひとよ
でもそろそろ、だめみたい
もうこえがかれてるの
でも歌わなきゃ...愚かな人形の結末
ぬた。
遠くで聞こえた声が
断末魔に聞こえた
たしかに笑い声だったのに、
あれは誰を嘲う声?
それとも最期の空笑いかな?
空を舞うカラスがやけに五月蝿い
嗚呼、嗚呼、唯の追悼か
やってらんないと空を見上げた
灰色の雲が圧し掛かってる
黄色い声が上がる...カラス
砂野
いつか いつか来るその時を
僕は 僕はただ見つめてた
貴方がそっと席を立つ
それさえも ヒトゴトの様
貴方の事 今は遠くて
この手で君を彩めたい
春の桜と 踊る君
この手は君を危めてる
君の背後へ 迫る僕
言いたいことは一つだけ...アヤメウタ
シンギメル
【思い出して下さい 私が死んだ日のこと
眠らないでください どうかこの夜だけは】
目覚めを知らない 勇者の剣は
今もまだ彼の地で貴方を待っている
失意の底から 朝焼けを臨むように
冷たい水面のその中には
誰かに似た面影 この世で一番
憎い男の顔が 【死んで?】
走る逸るどこにも続かぬこの道を
ただ運...Blood
みゃれい
俺は貴方に触れられないから
だったら俺なんかどうでもいいよ、傷付いたって……
ああ 見てよ
俺は今綺麗かな
そしたら貴方は来てくれて
俺のこと看ててくれるから、調子に乗っちゃうよ……?
ああ 来てよ
今ここで抱きしめて
世界中全時代、俺が愛するのは貴方だけ
貴方と、永久を共にするのは俺、のはずでし...close in FOR帯人
村崎紺九
籠の中は森のようで
オルゴールの音がそばで小さく鳴っていた
籠に迷い込み 小首をかしげる
綺麗な青い鳥
あぁ、恋歌を聞かせて
触れた頬は青白く 唇は微笑み
触れた手の下の赤脈は暖かく
やがて管はひび割れ あぁ
海は広がる
お望みならば歌いましょう...籠の鳥
浅黄
ねえ、しあわせだといってくださいよう
ねえ、しあわせだといってくださいよう
あなたの小指にはなにいろのいとがありますか
あかいろのいとはしあわせのいとだと?
そのいろがみにくいヘモグロビンのいろだとしてもしあわせだというのですか
あかはみにくいです・きっととてもみにくいことですよ
うんめいのあかいい...糸
Orca
わたしのいとしい人
おねがい どうか わらっていて
ねむるのですか
ではみおくりましょう こもりうたで
あなたのゆめを まもりましょう
おやすみなさい いとしい人
わたしのいとしいひと
あなたの ゆめが ひかりならば
あなたはねむる
ずっとねむりつづける とわのなか...愚かな人形のこもりうた
ぬた。
貴方は酷い。
そして
私は醜い。
貴方は優しいから
哀れな私に同情しているだけ。
優しい貴方に罪は無い。
だからこそ、とても残酷。
天使のように微笑んで、私の心を切り刻む。
私は愚かだから
眩しい貴方に憧れてた。...光に魅せられた闇のように
海響
1-
どうして どうして
わたしを 見ないの
なんども なんども
わたしを 避けるの
わたしは かなしい
わたしは 悲しい?
ああああ わたしは
きもちいい。
2-...どうして
マキ
ラララ、午後のアップルパイはいかが?
煎れたての紅茶もございます
夕日を見ながらお茶会ね
主役はあなた
お客さまはうさぎさん
ラララ、午後のアップルパイはいかが?
煎れたての紅茶もございます
あらでもパイは売り切れ
でも大丈夫
うさぎさんがいるわ...午後のお茶会
ぬた。
罪に濡れた刃
その胸に突き立てて
逝かせてあげるわ
私の腕の中で
置いてきぼりは御免よ
だからその足切り裂いて
愛してあげるわずっと
その白い体もずっと愛撫してあげる
ほら誓うわ永久の愛
ああなんて美しい愛の物語...罪愛歌
ぬた。
気づけばよかった
三千世界の鴉を殺したって
君の心は手に入らないって
気づけばよかった
君の心捉えてるのはその鴉達の一羽だと
その一羽の為に君はきれいな声で歌っていたと
その一羽の為に君は微笑んでいたのだと
気づけばよかった
鴉がいなくなった世界でいくら君に語りかけても
ボクの言葉なんて届かないとい...鴉
mesokichi
私は、悪い人間なので
涙流す資格などないのです
私は、酷い人間なので
傷つく権利などないのです
私は、人の心わからぬ人間なので
わかってもらいたいなどと
想うことすらおこがましいのです
私は、罪深き人間なので
許しを請うなどしてはいけないのです
あまりに、貴方が眩しく美しい人なので...罪びと
mesokichi
空想 仮想 壊れ始めた
現実 口実 君を捕まえて
貪る様に 君を求めた
僕の先走った想いが
君を少しずつ壊していく
空気よりも 僕を求めて
突き放してよ その手で
泣き叫んでよ その声で
僕を君から 逃れさせて
僕を狂わしたのは君...未熟少年
雨具