ねこぽぽの投稿作品一覧
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緑の黒髪整えて
瞳は優しく蕩かせて
楚々と歩けば百合の花
口は大きく開かずに
背筋まっすぐ伸ばします
視線は少し斜め上
乙女のいろは
恋に恋して作った掟
純情まあるく磨いては
あなたのために誓います...乙女のいろは
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この世にゃ不要なものが多すぎる
まったく醜い姿だね
ごみごみしやがってさ
汚いったらありゃしねぇ
要らんもんばっか作ったせいで
必要なものが どこにあるのかわからなくなったんだろ
それはそれは大切そうに 握りしめたそいつ
本当に一番大切なもんかい?
選べ
ちゃんと選べ...屑籠ソウル
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森の中迷って辿り着く箱庭
7人の小人はどうやらお留守で
鏡の女王は待ってはくれない
赤い林檎の毒は甘く芳しく
小さな唇を妖しく濡らすよ
おやすみ白雪姫(ビアンシュ)
永遠の眠りは意外と快適
おやすみ白雪姫(ビアンシュ)
茨に囲まれ幸せな夢を
夢の国のアリスはおやすみが上手で...おやすみプリンセス
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ちょっと頭を垂れたなら
差して返した裏峠
菖蒲(あやめ)の花を裏返し
捧げ持つなら通りゃんせ
7対の瞳見つめてる
鏡の表の通り道
無限を超えたら裏の国
柱を叩いた中通り
飛び抜け差し向け走り抜け
迷子の手を引き戻る道 戻る道...7つの約束事
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月の光が消えるこの夜に
作戦を決行するよ
未来をこの手で掴み取るため
けして諦めてはいけないんだ
蒼い闇がかかり 子供たちを脅かす夜
みんな寝静まって 呼吸がやけに響いていた
僕ら起き出すと 約束通り抜け出して
裸足でひたひたと 音をたてぬよう急いだ
集(つど)った僕ら 頷き合っては
みんなの手...新月に重ねる手
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あなたあなたあなた 今どこにいるの
すましてもすましても聞こえないの
わたしわたしわたし 今闇の中で
身動きもできないままここにいるよ
ちいさなおもちゃ屋さん
あの日あなたわき目振らず私を求めた
あの時から私もただ
あなただけを求めてる
そこにそこにそこに あなたがいるなら
私はどこまでも歩き続ける...あなたの人形
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ここは天国かそれとも地獄か
見せかけだけの甘さに満ちている
偶像したてて掻きだす心臓
必要なものがわからなくなって
僕は本当か君は本物か
それすら無関心に成り果てては
わからないことをわかったふりする
それですべてが完結してる
信者の持つ銀ナイフ
高い天井を切り裂いて...ディストピアを切り裂いて
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6月は嘘つき
ふたりの日々は永遠なんだって
ずっと無邪気に感じてたのに
星空を眺めた日のこと覚えてる?
満点に拡がって
眺めている間 握った手の温もりは
永遠に思えた
あの日々のことは
まだ昨日のように思い出せる
君が隣にいたことは特に逐一...6月は嘘つき
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力いっぱい咲き誇れ
雑草だってかまわない
君の声が聞こえてくる限り
僕の限界は果てしない
何度繰り返し倒れても
いつまでだって立ち上がるよ
さあ進め僕の足
茨だらけの獣道を 裸足のまま突き進む
傷だらけにはなるけど それは進んだ証拠だ
力いっぱい咲き誇れ...日向を向け
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たまたま手が触れ運命の恋路が
訪れるなんて本の中だけと
思っていたのに一体なんで
こんな事になっちゃったんだろ
この感情は恋と呼ぶには
僕の中を全部壊していくよ
この感動を何とするのか
湧きたつ衝動を抑えきれない
教会の鐘が鳴るように
僕の心鳴りやまないよ...まだ早い、もう少し
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グラスから水が溢れるように
滴り落ちる 満腹な世界で
歪んだ表面 真実は見えない
渇いてもいない喉 潤すために
差し出されたグラス受け取って
注がれるまま 何度も何度も飲み干した
零れ落ちる水は 透明に満たされいるのに
それとは裏腹に心は空しくて
きっと色々なものを注がれ過ぎて
僕はこ...ココログラス
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君の嫌いなものを 隣にいて食べたり
君の好んだものを 二人で語ったり
穏やかに時間は過ぎていく
通り越した時間は
手に戻らないけれど
どれも愛しい物語で
あとどれくらい
君のそばにいられるだろうか
前より小さくなったような この腕は
君を守れるだろうか...あとどれくらい
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ひとりきりの夜はもう
数え切れないほどになった
闇夜に問いかけて
自分の吐息が返るばかり
消せない痛みは鋭く
君がまだ隣にいるように
痣となって僕を覆い尽くし
心を挫くけど
遥かに もっと遥かに
痛みを共に走り続けるよ...空が待ってる
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幾つめかの恋重ねてる
今になっても
ふと思い出します
あの頃のことを
はにかんで 上手く話もできなかった
私のことを どう思っていたでしょう
私の初恋は先生でした
チョークを持ったその大きな手や
優しいその瞳を求めてた
1つ目の恋は 叶わない...初恋
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好きとか嫌いとか
僕には遠いことだと思ってた
ガラス越しの街のようにさ
君に会う度 世界が浮き出す
物語の中のことみたい
だけどそれは彼のこと語る時のこと
何度も好きだと空に書くけど
ほんとの気持ちは君には言えない
こうなりゃ全身全霊
道化のポジションを演じてあげましょうか...君には内緒
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太陽の日差しに手をかざして
隙間から漏れ出る光を見ていた
窓の向こうの様の遠い現実が
まさかこの身に降り注ぐとは
ねえちょっと頬をつねって
君が隣にいるなんて
僕の夢から飛び出してきたのかい
ああ、ちょっと痛いよ
君がいると 世界が眩い
今までこんな温かな日はなかった...太陽の眩しさを知る
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真っ暗なその朝に私は眠っては
真っ黒なこの夜に目を開くの
記憶を蝕んで妖し気な火が灯る
忘れられた筈の灰色の感情が
譲れない激情と 許したい綻びで
同じくらい苦しい 産声をあげる
刃の上に置かれた 血の滴る心臓が
あなたへの杭を除き
想いを取り戻そうとしてるよ
あの夜に産まれた私の小さな芽...心の杭
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夜は不思議と いつもソワソワで
今にも自分が
変われるような気がしてた
一面に輝く星空は静かで
僕になんにも教えてくれない
あっと驚くような世界のこと
さあ 落ちてこい 星空よ
僕と大地を吸い込んで
僕たちは消えるだろうか
それとも星の民になるだろうか...落ちてこい星空
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特技のギター奏でても
ラブソングは歌わない
君のこと失った僕自身への
当てつけになるばかりだから
季節は何があっても
変わらずにすぎるけど
君のいない春は
なんだか寒いや
どれくらいの嘘を 自分につけばいい
君以外など見たこともない僕が...君のいない僕
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君はどんなに忙しそうな時でも
僕に優しくしてくれる
僕ができるのはそんな君にむけて
この喜びわけるだけ
君の手が触れる
それだけで僕の心じゅう
ふわふわ雲の上 浮かぶようだよ
君はわかってくれるかな
ゆうらりゆれる 君と僕との間
ゆうらりゆれる 赤い色の長い紐が...リード
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あなたは今お元気ですか
あの時お揃いで買った
キーホルダーのイルカは
一頭になって何だか寂しそうです
あの日のことは今でも鮮明
再生ボタンを繰り返し押したみたい
頭の中響いてやまなくて
私を立ち止まらせる
リフレイン 幾つもの声を誰か止めてよ
聞きたくない台詞を言うのに...リフレイン
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Ah,ah リリアン
君はいつも 意味ありげ
髪をかき分けては
流し目でみたり
だけど僕は見たんだ
ほんとの君は
花が大好きな女の子
僕の想いに応えて
ねぇリリアン
こちらを向くことを 祈ってる...リリアン
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新月の日は 客人続き
思い思いに お過ごしください どうぞ
右から左 ずらりと並ぶ
贄の滴り さぞや壮観なことでしょう
不穏なナイトショー 始めましょう
ご覧くださいな 遠慮なさらず
これは鮮やか 何と華麗な
血しぶき上げて 悪魔が踊れば 蠱惑
さあさ残らず 砕き咥えて
愛してほしい 骨の一つまで ...悪色劇場へようこそ■
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空はきれいだね
何かある度に景色かえてさ
取り繕ってばかりの
僕とは大違いだ
鼓動がドクドクと高まって
それでいいのかと尋ねてくる
でも君の目の前だと素直になれない
なんで僕はこうなのか
心いろいろ青空ドロップス 口に入れたなら
素直な僕になれないかな...青空ドロップス
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月は遥か空の果てで夜の訪れを待っていた
今日と言う日終わらせて明日を紡ぎだすよ
揺りかごの中揺れる君は天使言祝ぎを受けるよ
夢の中巡れ新たなる希望が湧きだすまで
やがて鳥が歌うたい朝が訪れたならば
その瞳に映るものは幸いだろう
つきははるかそらのはてで よるのおとずれをまぁていた
きょうというひ お...天使祝詞■
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わたし可愛くみえるかな
鏡に話しかけてみる
角度調整してみては
くるりとポーズとってみる
ため息を ついて
クリーム たっぷりの
ラテアート 描いてみたの
好きと何回もなぞるよ クリームの泡に
何度も書いているけど 何か変な形
あなたへの気持ち 上手く言えていない...ラテアートのシンデレラ■
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昔に失くなった パズルのピースを
今更見つけた
ぽつんとひとつきり
間が悪い僕のようだね
他人のことを 推し量ろうとしてもさ
占いのように なんでもわかったりは
しないみたいだね
青い海の上で ひとりきりで寝転べば
空が落ちてきて
なにひとつ気にせず 僕は叫ぶように高く...青に溶ける
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あの日君は 雨が降る中
僕のとこ 走って来てさ
驚いたんだから
優しいその腕は 僕をめがけて
白い傘 パッと差しだした
雨に濡れてさ
僕は今まで土砂降り雨に降られてて
びしょびしょになってこんなに 濡れてるよ
人のことはわかんないけど 君だって
そんなにも震えてたら 風邪をひくじゃない...素直の魔法と猫の夢
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流星はカーブで 弧を描いて飛んだよ
視界は上々で お祈り日和だね
今日のためだけ こんなにも決めたわ
神さまだってさぞ 目を惹くことでしょう
恥じらい含ませたなら 上目遣いで笑うの
恋の戦場を 勝ち取るつもりできたんです
笑って笑って笑って欲しいのよ
笑って笑ってあなたの笑顔向けて欲しいの
お星様...お願い流星♢
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いつか考えていた 夢の計画書
今では忘れた
好き嫌いもなんだかさ
最近は違うみたいだ
自分のことも忘れていくけれどさ
あの青い空はいつまでも変わらずに
いるんだろうな
あの飛行機雲は いつまで残ってるかな
青い空の果て
知らない人が描いた ...飛行機雲■