タグ「切ない」のついた投稿作品一覧(90)
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だけど。
パラッパッパ 埃を払う 僕は綺麗好きなんてのさ
パラッパッパ 雨が散れる 傘は持ってないよね どうせ
誰が誰を好きになったか そんなことは常識だとか
僕には関係ないんだって さよなら
明日はどうか 希望を歌わせてくれ
ここで 校歌をこう 替え歌でもいい
どうか 向こう側 君のとこ
今日も...だけど。
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僕が死のうが、灯る雑歌
ただ息をと孟夏 倒れようが
疎らに散る造花と咲く弔花
あの夏の九相図はして往往たれ
屑の仕様か 闇を萌芽
肯く先、狂花に消えようが
誰しか 何故両が途絶えようか
なら、僕ラは浪花なのだろうや って
蚊雷
駱駝が光駕 果ては驕誇...蚊雷
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トワトワ
永遠とは? それは未だ解明されていない空蝉だったってさ。
いつかこの世界さえ失くなるのに、小指を結んだら約束だなんて笑ったから。
そうだ、笑ってたよな。これが最後って、言われたまま、
空っぽって、泣いた君が今、花を持つ。
風景を変えながら、これっぽっちの恋を待っていた。
きっと、あなたのさ...トワトワ
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変わらなくてもいいんだよ
道端の空き缶を凹ませ 帰路を走る通学路で
僕等ならこの空も越えられるよ 指の隙間 青い夢
これでいいか 悩むけれど 大人になったって/ことだろう
戻れないから美しいだなんて 綺麗事を言えるのが 大人の証なの
あの日の捻りもない言葉で また会おうね 未来で僕等 変われたら
教...変わらなくてもいいんだよ
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空を仰いだ狼は 独りを嘆いた
羊は何処へ 片っ端から吠えた
弱く雪に跡を残して
あの日の言葉がずっと回っていた
命は一人一つずつ 否応なく授かる
春生まれて 夏騒ぎ 秋が過ぎて冬
巡り巡る季節 残りも指折り数
それなら今 君と同じの終止符を
言わないで 何も語らないで
側で微笑んで 何処にも...WOOLF
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BE BLURED BLUE
夢を描く僕らには 空は深くて底もないんだって
戦えば果てるだろう 目の前の空が紅く染まったって
放課後に会おう 約束だよって
君はそう 呟いた
どうしてだろう 怖くないな
もう 知っていたよ 絆があること
笑い合ったあの日の二人は僅かに透明
現実(イマ)に背く僕らには ...BE BLURED BLUE
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End Role.
終わらせなくちゃ 言葉飲み込む
流れる言葉 あと少しで
僕らで線を引いた だから、僕らだった
「さよなら」はいいから
始まりは ひょんなことだった
前の席 君が振り向いた
朝日に照らされ まるで海のようで
僕は沈んだ
恋心 って呼んでもいいか...End Role.
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自灯明
君は目を見ないで 話す癖があるんだね
不器用な人間なのは悪いことじゃないよ
呼吸を忘れても この公式は忘れずに
目を閉じても聞こえるんだ 昔聞いた怒号
前は暗闇 後ろは崖ぷちで もうイヤだ
君は自分のこと 許したまま 生きてみていいと思う
上手く笑えなくて 辛いときは 私が歌うから
泣きたい...自灯明
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誰かのことを想う そんな日が続くように
夜遅くに胸のとびら 開いて
夢よ 終わってしまえ 叶えられないだけで
物に当たってしまって どうせ世界は って歌で
言葉に乗せ 憂いて 涙はちょっと隠して
明日に託して今日は 帰ろうか
誰かのことを想う そんな日が続くように
夜遅くに胸のとびら 開いて
煌めく...Overslept
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泣かないで 桜の中、後ろ姿で
春の気怠さ 長い砂利道 何か忘れたような気がしていた
明日、会おうな そう言って別れた 何年経っただろうか 約束を放ったまま
桜色の世界 これが僕らの出会い 大人になることを恐れなかったあの頃
春はうららか それに救われ、涙は拭った 子どもじゃないから
いつかのためだ...サクラノイロ
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水色の血液
主人《あなた》の指の温もり
掠れた声に耳を寄せて 眠る未明
窓辺の椅子に木漏れ日
被せた打覆いの中で まだ褪せないで
この機械《わたし》が主人《あなた》の代わり?
そんな嘘に活字《ことば》を飾り 最期の詞を叫ぶ
「どうして 僕らの生命には限りがあるのか?
まだ足りないよ まだしたい...水色の血液
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消えない痛みは「勲章」なんだって 音楽が僕らに言う
じゃあこの痛みも生きていれば 「勲章」に代わるのかな
言いたいことの端(はな)も ついに誰にも言わなかったな
そびれたものを眺めてたら 一日が終わるかな
何がしたいか 何を残したいのか
この両手には何ができるはずだったのか
言葉を飾りつけて 心を紛...インステッド
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(僕もヒーローになりたい 誰かを守りたい
だけど ヒーローになれない 僕は怪獣だ)
もうダメだって倒れた ヒーローは励ますくせに
僕がついに倒れても 誰も僕に手は差し伸べてくれない
四六時中 僕は こうして街を壊して
悪者になったつもりはないのに いつの間にか僕はそうなってた
悪いのは僕じ...怪獣
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藍色の世界 真ん中でチカと輝く非常灯も
剥き出しのパイプも もうココにはいられないの ワカッテルと
AIテクノロジーに守られた 故に壊れた感情を
山積みにされたボクの 黒い目が俯瞰している 世界を
隔絶された場所のことを 故郷と呼んだキミが
赤い目を擦って 少し笑って 冷たいその手で 寂しくないから...セルフセクター (最新歌詞版)
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あなたは大馬鹿者 涙ながらに書き残す 言葉で
頭をぐるり巡る あなただけを愛してる と
耽美で かつ 無責任な
ただ忘れたいだけなの 幸せすぎた時間を
通り雨が頬を濡らして
正しい恋があるなら はじめから教えて
素直な人の愛し方から
忘れようとすればするほど また蘇る
あなたが残したもの 今でも心...正しい恋の忘れ方
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標本
埃りまみれの本棚の上 子どもの頃の自由研究
虫を集めて 麻酔を射した あの日の景色のまま
詩を書き殴って 埋もれた想い出は
まるで忘れられた標本みたいだ
針の先に眠る 蛹の中の色
アゲハチョウ
まだ あの夏のまま 君を探していた
繭に閉じ込めた後悔を
蝉時雨の中で 奏でた小さな音が...標本
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ナツノリミット
夏の街にあった 傷痕に溜まった
雨水を弾いた 君の制服が透過してゆく
意味もなく笑った 涼風に残った
言葉は飛んでった 白んでゆく頭の奥で
言いかけて 堰き止めて
夏の所為で 片して
捕まえて 逃げられて
蝉が時雨れた
晴れ晴れ 雲を縫って...ナツノリミット
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輪廻のまにまに
須らく 巡りゆく 順路をその通りに
掠れてゆく 憂い溜まり
すぐ近くで鳴り響く サイレンが子守唄
滲む ミ ソ ラ♪ 傍目に聴きながら
目蓋の裏では 読経が始まって
懐かしい顔触れに 吐き気がする
瘡蓋の奥が 僕の居場所だった
刔れた心臓に メスが突き刺さる音
些っぽ気な町では イジ...輪廻のまにまに
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雨が嫌いになった日
夜が明けた町に 一人
憂いの中に咲く 朝顔は綺麗だった
目を瞑って 雨を待った
傘も差せない癖に
もっと降って もっと降って
雨の匂いが胸をすり抜けた
頼りない雨音が私をつれて今日も置き去った
ザっと降って パッと止んだ
雫が落ちた 水たまりの歌...雨が嫌いになった日
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デザーテッド・デザート
砂漠の中 歩く 仙人掌が宙を舞う
照りつける太陽 目を背けながら
背中には夢 希望 あと水と寝袋と
右手には腑抜けた ラムネを持っていた
少し休もうか 小蔭でバーベキューだ
もう歩けそうだ 未来はもうちょっと
見渡す限りは何もない場所だ
僕は独りきりで歩いているのだ
面白がっ...デザーテッド・デザート
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小麦色の追想
蝉の鳴くいつもの街 夏の訪れを奏でて
公園の隅に置かれた 同じ色の水筒
僕とよく遊んでいた 少しだけ子どもな君は
滑り台に腰掛けて 小さいね って笑う
残酷に流れていく 蒸し暑さを
あと何度君と過ごそう
日に焼けた 思い出たちの
笑顔に救われた僕は
小麦色の肌をした 君がいない夏に...小麦色の追想
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追い風の夏を追う
底抜けに青い夏の空 茹だる町の中を歩いた
太陽を隠す白い雲 もう少しそこを動かないで
誰もが夏だと浮かれているけど
夏のどこが素晴らしいのか
夏なんて早く過ぎ去れ 何にも面白くないし
人混みで見えない海 ほら ほら 肝心な日は雨だ
夏なんて早く過ぎ去れ 蒸し暑いだけの季節め
体温を...追い風の夏を追う
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ノアの夢
赤錆びた小道にペチュニア
土埃に塗れた機械
目指して歩いたユートピア
瞳から消えた薄灯り
突然 雨が振り出して
濁水が命を溶かし
誰かが舟を漕ぎだして往く
晴れた丘から見える景色が
新時代だといいな...ノアの夢
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放火
夢か現か それが問題だ 煙る街
頬を抓って 空が滲み出す 痛かった
焦げた匂い 鼻腔に響いた 浸る街
ラムネの音 欠片が飛び散った 虚ろって
裂けた柱に水泡 僕が映った
ごめんね 火の粉
舞い上がれ 空の彼方まで
言葉を失くして 生きてる 今日だ
生きた証を せーの 零に戻そう...放火
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ラストモンキー
天啓に飢えた天上信者 合掌に覗く煩悩
劣等を廃せ 中層階級 現代 鳥獣戯画 茹だる摩天楼
救え 救え 創始神よ 巣喰え 巣喰え 悪知恵ども
軈て 歴史と綴られて 教科書は落書きで断つ
林檎の奪い合い 罪科の擦り合い
狡猾な命に溢れる箱庭
猜疑的馴れ合い 古傷の舐め合い
神話への反抗 ...ラストモンキー
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悴む指先で書く夢のこと
星間を繋ぐ神話のようなこと
街灯の並んだ仄暗い道を
歩けと言われて辿るようなことを
ただ ただ
400字 夢を書き込め 生き抜くためだ
薄い紙が僕のことを見つめながらナイフを翳す
僕らは馬鹿らしくてどうしようもないのが似合っているんだな
暗い海に夢は投げ捨てろ 象られた夢は
...POLARIS
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Nothing
吐いてしまいなよ 簡単に言うけど
喉に閊えるのはそんなに小さくないんだ
飲み込んじゃえば済んでいたことだろうに
咳込んでしまうんだ マスクもしないで
正直に述べる者を冷凍庫に突き落としたら
偽善に濡れた「可哀想だ」で溢れ返る
呪った 呪った 嘘まみれの世界
放った 放った 本当に地球...Nothing
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もし私が飛び降りていたら
もう少し早く電車は止まっていたかもね
急ブレーキが歌った
閑静を裂くブラウザ
線路が朱く染まった
18時はもう過ぎた
もし私が飛び降りていたら
もう少し早く電車は止まっていたかもね
エゴだ
でも、もし代わりに君が生きていたら...E g o
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愁末の夕夜街
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パッと目を開けば見えた 生きる意味 死ぬ理由
綺麗な青と言ったのは嘘 赤錆びた肌色
掬えど零れ落ちて 足元に溜まった
瞑れば楽になろうか 踏切に斃れた
頭上 広がる数多の星は
何故 夜に輝いて日の目を避けるのか
軈て 暗闇は永遠となり
無論 嫌な奴の顔、試験の設問、僕の手も
挙って消えていく
そっと...Unfeel Face