タグ「巡音ルカ」のついた投稿作品一覧(76)
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失敗
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第三十五話 どうすれば信じられるというのか
ぐみを突き放して私が来た場所。
それは今ではもう懐かしいほどに馴染んでしまった「寿々屋」だった。
あの大勢の暴漢たちはもういないようだ。
気持ち悪いほどに静まり返っている。
暴漢たちの所為で、お客さんも一人もいない。
私は慣れた手つきで店の暖簾...ノンブラッディ
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笑って
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第三十話 昔話のその先
――もうそろそろ、終わるかしら。
案外時間も待ってくれるものねえ。
でも、あなたたち。
いつまでそうやって長々と昔話と寂寥に浸っているのかしら。
もう、誰も待ってはくれない。
私も待ってあげられないのよ。
雪は、降り募るばかり。
思い出したなら後は早いわ。
この後...ノンブラッディ
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デッドレコード
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かかってこいよ。
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第十三話 雪の噂話
「おりんさん、品物は並べ終えましたよ」
私がそう笑いかけると、おりんさんは優しく、にこりと笑った。
「もうじき昼餉よ」
季節は、冬になった。
ここへきて二度目の冬だ。
やっぱり、何回経験してもこの寒さには慣れない。
あの後、私が何者であるか、おかみさんは何者である...ノンブラッディ
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第十二話 思い出の記憶
一度目をあけると、そこは真っ白だった。
私はここに来たことがある。
『レン』
誰かが呼んでいる。
けれども、まぶたが再び重くなってゆく。
だめだ、目を閉じてしまってはだめだ。
もう、その声を聞けないかもしれない。
もう少し、もう少しの間でいいから、私の名前を呼んでほ...ノンブラッディ
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第十一話 本当の君
「おっかさん……、いったい何が――レンは―――」
この子は何も知らない。
自分が何者であるかさえ。
私は【悪魔】。
となると、この子は―――。
もう少し隠していたかった。
あともう少し、おりんには平凡で幸せな生活を送っていてほしかった。
でもそれは無理みたい。
「...ノンブラッディ
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かかってこいよ。
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あら……もうおしまい?
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第八話 誰の真意
―――おかみさんが、「ルカ」―――。
「私だって、早くれんには、課題をさせてあげたいけれど、まだだめよ」
「ーー随分と、余裕ぶっこいてんじゃないのよ、ルカさんよぉ?」
剣呑な空気を醸し出すふたり。
「早くこいつを連れ戻さねぇと、怒られんのは、俺なんだよ。こんなんじゃ、トッ...ノンブラッディ
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第七話 勝ち組
「ごめん……、連れ帰られなかった……」
あたしがそう言うと、その男は「やっぱりな」と、気だるそうに呟いた。
手を首の後ろに持って行って、自分のうなじを撫でている。
「――仕方ねえな。俺が行ってやるよ、お前も、もう一度ついてこいよ」
キザなマントを豪快且つ優雅の翻し、門の方へと...ノンブラッディ
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「鏡よ鏡、鏡さん…?この世で一番美しいのは…だぁれ…?」
鏡の前で桃色の髪をなびかせながら一人の女が呟く。
『……いつまでその質問続けるつもりなんだよ。もういいじゃん。ルカ様が一番美しいですよ、多分』
かったるそうに、鏡が言う。
「なんですって??今まではちゃんと確実に私が綺麗って言ってた...ボカロと愉快なボカロたち。
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はっぴばーすでー!!ミク!!
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【第十九話】DESPAIR
ルカさんの胸に堂々と突き刺さる、長剣。
噴き出す、鮮血。
言葉にできない痛みに、歪む彼女の顔。
「……く…は……っ」
桃色の髪を靡かせながら、前のめりに倒れる。
「ルカさん!!!!」
「ルカ!!!!!」
グミさん、メイコさん、レン、そして私。
みんなが、敵...CrossOVER NoIsE.
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【第十八話】STRUGGLE
「リンッッッ!!!!やめろッ!!!」
グミさんの声が響く。
ごめん、からだが勝手に動くの。
止められないの。
「るぁぁぁぁああああああああああッ!!!!!!!!!!」
私はルカさんに向けて、全速力で剣を振りかざした。
ルカさんは避けようともしない。
逃げよう...CrossOVER NoIsE.
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【第十七話】SUDDENLY
あの、私とミクさんの件から2日は、なぜか奴らは動かなくて、平和だった。
平和すぎて、気持ち悪いほどに。
どうして動かないのか。
また奇襲をしかけてくるんじゃないのか。
みんな最初はそういうことばっかり考えていて、ピリピリしていた。
でも、2日もなると、警戒心も薄...CrossOVER NoIsE.
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【第十六話】DECISION
「お帰り、ミク。どうだった?」
「…ただいま。全然ダメ、あの生意気小僧に邪魔された」
ミクはさっきまで、リンを取り込むために、リンの思考内へ行っていた。
しかし、結果は残念ながら失敗。
ミクは機嫌が悪い。
「お茶でも入れさせましょうか」
「いい。それより、ルカ...CrossOVER NoIsE.
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【第十話】OPERATIONS
―――カツ…カツ…
綺麗に掃除され、埃の一つも許さないような部屋中に、私の歩く、ヒールの音が響く。
部屋、なんてモノじゃない。
「広場」や、「講堂」、「宮殿」と言ったほうが相応しいのかもしれない。
しかし、ここは「部屋」。
ある一人の女の子のための。
「話っ...CrossOVER NoIsE.
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【第七話】STRAIGHTEN
こぉぉぁああああ!!!!
そんな音とともに、私が放った光は、瞬く間に家を包んだ。
すべてを包んだ。
目を開けていられないくらい、強烈な光線と、浮いているような変な感覚が、気持ち悪い。
「ルカ!!引き上げなさい!!!」
「でも…、ミク、あの子は……」
そんな...CrossOVER NoIsE.
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【第六話】MOTION
「…なめられたら…困る…ねっっ!!!」
がしゃあぁぁぁぁぁぁあん!!!
と、自分の攻撃を防がれ呆気にとられている隙に、ルカのフィールドによって、後ろの壁に吹き飛ばされた。
「ぅッ…、うぅ………」
「レン!!!!」
グミさんが駆け寄ろうとする。
しかし、その時には...CrossOVER NoIsE.
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Bad∞End∞Night Crazy∞nighT
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luka
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CrossOVER NoIsE.
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【第5話】BREAK
がしゃあぁぁぁ!!!!!
という途轍もない音と振動で、私は叩き起こされた。
「ええ!!??な、何、何!!!?」
一人で、おたおたしていた。
こんなの初めてだし、経験する術もないし。
「リン!!起きろ!!!早く着替えて外に出ろ!!!奴らの奇襲だ!」
バンッと、勢いよく...CrossOVER NoIsE.
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【第十五話:放浪少年の苦悩】
俺は、知らぬ間にたくさんの人を傷つけていた。
知らなかった。
『憂鬱少女が何よ…』
あの言葉がずっと、胸のどこかに引っかかっている。
確かに、そうだ。
いままで、憂鬱少女ばかりを捜していた。
どうして憂鬱少女にそこまでこだわるんだろうか。
憂鬱少女とはあの...憂鬱少女と陰日向
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【第十話:少女たちの大騒ぎ】
あの後、午後6時ぐらいからぐみの家で、パーティーが始まった。
私と、ぐみと、レンと、瑠花姉と、めいこさんと、がくぽ(?)さんで。
ぐみのお父さんたちは今日はいないようで、大丈夫なのか、心配すぎた。
―――その、嫌な予感は当たった。
まず、めいこさん。
めいこさ...憂鬱少女と陰日向
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【第九話:とある社員へ】
めいこさんは、小包を抱きしめたまま、しばらく泣いていた。
「開けてみてください。」
いい加減じれてきたのか、レンが言った。
レンには、中に何が入っているのかも、分かっているのかもしれない。
めいこさんはこくりと、ひとつ頷くと、震える手で小包を開けだした。
少しずつ。...憂鬱少女と陰日向
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煌