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第十一章
時は、黄色の国の革命の、フィナーレまで遡る。
「違う! その子は王女じゃない!」
叫んだ少年の――少女の青い瞳は、まっすぐメイコを貫いていた。
(まさか――?)
教会の鐘が、鳴りはじめる。
少女はマントを翻して駆け出した。メイコの隣で、王女であるはずのひとが、叫ぶ。
「あら、おやつ...悪ノ娘 -Original Happy End- 【第十一章~終章】
らいおんおいる
第七章
青の国の小さな港町。その、小さな教会から、真っ白な長い髪をなびかせて、一人の娘が現れた。
物憂げな表情で、海沿いをそぞろ歩く。
黄色の国に祖国が滅ぼされたと聞いたのは、ついこの間のこと。同時に、この国の王が姿を消した。そのすぐ後に、黄色の国で革命が起き、悪ノ娘が死んだと聞いた。
あの...悪ノ娘 -Original Happy End- 【第七章~第十章】
らいおんおいる
第四章
「王女さま、青の国の王と、その婚約者の方が、面会に来られました」
少年の顔が、ぱっと明るくなった。それに目を留めて、王女は不審そうな顔をする。
「いいわ、会いましょう」
「お初にお目に掛かります、カイトと申します」
「ミクと申します」
娘と王は、礼儀正しく会釈した。
王女も、黄色いドレ...悪ノ娘 -Original Happy End- 【第四章~第六章】
らいおんおいる
序章
顔に苦悩の皺を刻んで、侍医は首を振った。
「駄目ですな。あとひと月、持ちますまい」
彼女は、唇を噛みしめてうつむいた。赤い髪が、頬に掛かった。
「計画を実行するには、今しか……」
窓辺に寄って、夜空を見上げた。真冬の星が、降るように輝いている。
まだ顔も知らないその人に、赤い髪の女は呟...悪ノ娘 -Original Happy End- 【序章~第三章】
らいおんおいる
花が散っていく森。
私はただ、道なき道を駆け抜けた。
木にぶつかりそうになった。
カラスにつつかれそうになった。
石につまずきそうになった。
それでも、私は走り続ける。
はやく、はやく、逃げないと。
これさえ持って帰れば、私と赤い二つの果実は、きっと幸せになれる。
この果実も、きっとそのほうがいいで...魔女ザルムホーファーの逃亡【自己解釈】
ゆるりー
僕の名前はサテリアジス・ヴェノマニア
今は,七つの大罪のうちの一つ、色欲に取り付かれているんだ
だが大丈夫
僕はそれによって快楽を得ているのだからな!
わーはっはっはっはっはっはぁ!!
さぁ、皆さん?
今日は何の日か御存知でしょうか?
ん?
知らない??
はっはっは...負けるな ヴェノマニアくん! vs 美しい淑女
アリサ
「ただいま~」
僕は裏口から家の中へと入った。
抜き足、差し足、忍び足…
僕はサンタさんに見つからないようにこそこそと歩く。そんなことをしても、一日遊び呆けていたのは事実なのだから怒られるのは変わらないのだけど、本能がそうさせているのだ。
そうして玄関まで歩いていって、靴とボールを片付ける。でもおか...母の温もり―五番目のピエロ(Ⅴ)―
Raito :受験につき更新自粛><
「サンタさん!おはようございます。」
手品師とお茶をしてから丸一日が経った。サンタさんはその晩に僕に仕事を任せず、自らお仕置きに言ったのだ。久しぶりに夜に眠れた僕は、なんだか落ち着けず早めに目覚めてしまった。そして今は、仮眠を終えて起きてきたサンタさんのために朝食を作っていた。
「飯はまだ?」
「も...母の温もり―五番目のピエロ(Ⅳ)―
Raito :受験につき更新自粛><
「ただいまー。」
「お帰りなさい。ピエロさん。」
「あれ?サンタさんは?」
この日、僕は久々に夜のうちに仕事を終わらせることが出来た。まだ日の昇らないうちに家へと帰ると出迎えてくれたのは、サンタさんではなかった。
「あら?そういえばはじめましてだったかしら?私は『七番目の手品師』よ。」
ナイフを構え...母の温もり―五番目のピエロ(Ⅲ)―
Raito :受験につき更新自粛><
「レミー!レミー!!」
「はーい!」
夕暮れ時、僕はボールを置いて家の中に入る。昨日のお仕置きの仕事が朝方までかかってしまっていた僕は、昼過ぎに起きてそれからほぼ一日中外でサッカーボールと遊んでいた。
「レミー!あなた今日の勉強サボったでしょ!」
僕が食卓に着くとサンタさんが怒った顔をして、僕に言っ...母の温もり―五番目のピエロ(Ⅱ)―
Raito :受験につき更新自粛><
シャン、シャン…
レンガ作りの道路、ゴミ箱の置かれた狭い路地…
閑静な住宅街に似合わぬ鈴の音が響く。
タン、タン…
辺りが暗いせいではっきりとは分からないが、踊るようにうごめく影が1つ確かにそこにあった。
タン、タン…シャン!
ひと際大きく鳴り響いた鈴の音を最後にその影は動くのを止める。今夜は月がと...母の温もり―五番目のピエロ(Ⅰ)―
Raito :受験につき更新自粛><
私は腕を伸ばす。視界は暗闇で何も見えない。
娘は…私の愛しい娘はどこだ?
私は更に前へ前へと腕を伸ばしていく。辺りは寒気がするほどに寒く先ほどまでの暑さが嘘のようだった。しかし先ほどまで腕の中に感じていた温もりまで同時に奪われてしまった。私は、必死にその温もりを求める。
どこだ、どこにいる…私の愛し...master of the court―第死話 冥界の主と最後の審判―
Raito :受験につき更新自粛><
「裁判長。次の裁判の資料です。」
「ああ、そこに置いておいてくれ。」
「失礼します。」
秘書官が1つにまとめられた紙の束を置いて事務所から出て行く。近衛団長の息子が起こした事件も一区切りがつき、私は次の裁判の公判前手続きに入っていた。
え~なになに、
________________________...master of the court―第三話 内戦の始まりと終わる裁判―
Raito :受験につき更新自粛><
ガチャ…
「る~り~ら~る~り~ら~」
「ただいま。」
「お父様!」
私が家に帰り着くと娘が笑顔で迎えてくれた。どうやら今まで歌っていたようだ。娘は椅子から立ち上がれない。黄色い鏡がかかり、赤いグラスと青いスプーンそして友人から聞いた私の御伽噺のみがあるこの部屋が、彼女にとって世界の全てなのだ。私は...master of the court―第二話 箱庭の娘と大罪の器―
Raito :受験につき更新自粛><
「ガレリアン=マーロンをUSE暗星庁最高裁判所裁判長に任命する。」
「被告人は前へ…」
「裁判長…奥様と娘さんが…」
「眼を開けろ…開けてくれ!」
「…お父…様?」
「っ!!」
「治療は不可能です…つまり、再起は不能かと…」
「ねぇ…ガレリアン。『大罪の器』って知ってる?」
「それさえあれば、願いは...master of the court―第一話 悪徳裁判官と汚された法廷―
Raito :受験につき更新自粛><
『私の名前はカヨ・スドウ
今は,円尾坂の片隅にある仕立屋の女主人をしております
しかし,大丈夫です
私には,愛する夫がいるのです
もうすぐ,子供も生まれるのですよ?
ふふふ』
とか言ってる,ちょっと痛い女の人を見かけました
独り言にしては声が大きかったと思う……
大丈夫なのかなぁ……?...麗しくあれ カヨさん!×黄色いかんざしの少女
アリサ
私の名前はグミナ・グラスレッド
今は,七つの大罪のうちの一つ,色欲に取り付かれた馬鹿幼馴染に誘拐されて地下室で毎日を過ごしています
何故,誘拐されたかって?
そんなの簡単よ
一緒に居たかったから
でも,こうでもしないとあいつとは一緒に居れないの
感情を表に出すのも苦手だしね
大丈夫かって?
まぁ,変...頑張れ グミナちゃん!×変態駄目男
アリサ
私の名前はガレリアン・マーロン
まず,簡単に自己紹介でもするとしようか
私は,USE(Union State of Evillious) 暗星庁の裁判長だ
誰も私には逆らえない
そして私は,己の立場を利用し,被告人の貴族や王族から金を頂いている
人呼んで,悪徳のジャッジメント
最近は『コレ,結構格好...槌を振るえ マーロンさん!×やはり,カイトはどうなってもカイトである
アリサ
俺の雇い主の名前はバニカ・コンチータ
今は,食べることが大好きで,毎晩毎晩,楽しい晩餐を開いている
だけど,大丈夫だ
彼女にとっては,それが幸せだから
『おーほっほっほっほっほっほぉ!!』とか毎日叫んでる
「バニカ様」
俺が話しかけるのは,俺の雇い主
俺は,えぇと……
確か,今年に入ってから15人目...食せよ われらがコンチータさま!×うだつの上がらないコック
アリサ
「ねぇねぇ,パパ」
「なんだい?」
楽しそうな声
……あんなものは,消えればいい
なくなってしまえ
死んでしまえ
世界から忘れ去られてしまえ
私は,独りで笑う
手足を縛られ,ジユウを奪われ,それでも笑う
笑うことなんてとってもとっても簡単...マダム・メリーゴーランド ……遊園地といったら,やっぱジェットコースターだよねw!!…………
アリサ
僕の名前はサテリアジス・ヴェノマニア
今は,七つの大罪のうちの一つ,色欲に取り付かれているんだ
だが,大丈夫
僕は,それによって快楽を得ているのだからな!
わーはっはっはっはっはっはぁ!!
「ねぇねぇ」
僕の傍らにちょこんと座っている彼女
この子は,先日招待した子だ
とても,可愛らしい……
何より,...負けるな ヴェノマニアくん!×小さな彼女
アリサ
ねぇ
お父様
この世界は,とても美しいですね
この狭い世界は,とてもとても美しいです
『アイ』で満ち溢れています
お父様
私は,この世界が大好きです
貴方は,私のことを『娘』と呼びます
面白い呼び方だと思います
でも,私はその呼ばれ方,気に入ってますよ?...箱庭の少女 ……パパとアクマと御人形…………←某ラノベの題名風に読もう!(中身との関係は一切なしw)
アリサ
僕の名前はサテリアジス・ヴェノマニア
今は,七つの大罪のうちの一つ,色欲に取り付かれているんだ
だが,大丈夫
僕は,それによって快楽を得ているのだからな!
わーはっはっはっはっはっはぁ!!
僕は,刺されてしまった
青い髪の,男に
どうせ殺されるのだったら,女に殺されたかった
よりによって,男なんてい...負けるな ヴェノマニアくん!×青の彼
アリサ
僕の名前はサテリアジス・ヴェノマニア
今は,七つの大罪のうちの一つ,色欲に取り付かれているんだ
だが,大丈夫
僕は,それによって快楽を得ているのだからな!
わーはっはっはっはっはっはぁ!!
「ねぇ,サテリアジス様ぁ」
僕に甘い声で話しかけてきたのは,ルカーナ・オクト
僕のお気に入りの一人だ
「前から...負けるな ヴェノマニアくん!×ピンクの彼女
アリサ
ねぇ,
かあさん
このみちはどこにつづいているの?
くらいほうへ,どんどん進んでいってるけど……
いえとははんたいの方にすすんでいってるけど……
まぁ,4人であるけばどんな道でも[しあわせ]に続くよね
それがどんな[しあわせ]でもいいや
とにかく[しあわせ]ならわたしはかまわない
あ,いっこ言ってい...置き去りの月夜抄 ……わーお! 二人が黒いよー!!…………
アリサ
私の大好きな日
この日には雪が降って,みんな幸せの中,眠りにつく
そして翌日,目を覚ますと枕元には綺麗な包装紙に包まれたプレゼント
そんな些細なことが皆が『幸せ』と云うもの
こんな私にもサンタさんはプレゼントをくれる
去年は,確か,大きな熊のぬいぐるみだったわ
今年は何かしら?
私の今年のプレゼント...最後のリボルバー ……ヤバい。。自己解釈入りすぎた…………
アリサ
私の名前はイヴ
え,苗字?
えーっとねぇ,確か,むーんりっと?
だったかなぁ?
あんまり、覚えてないの
必要ないことだから
私はね
この森の奥の方にあるお家に二人で住んでるの
とっても優しい私のおっとさん
私がお家に帰るといっつも...moonlit bear ……っぽいもの。夢見る女の子が出てきますw……
アリサ
私は,円尾坂の上に住む,仕立屋の女主人
そんなに,儲ってるお店じゃないから毎日,一所懸命,一生懸命頑張らないといけないの
周りからは『シザーさん』とか呼ばれたりしてるわ
『あそこの子は,容姿も整ってるし,性格も良い。しかも,腕も確かなもの。
絶対良いお嫁さんになるわね』なんて,言われてた
私自身,...円尾坂の仕立屋 ……らしきモノ…………
アリサ
『さぁ 残さず食べなさい』
私が母から言われていた唯一にして最大の約束
そして命令
周りに生きた人はうろつかない,腐臭漂う背徳の館
本当に人は住んでいるのだろうか,と町では噂されている
彼女はソレの中にいた
ソレの中で毎日執り行われる神聖なる儀式
己から汚れを取り除く大切な儀式
晩餐
並べられるのは...悪食娘コンチータ ……といえるか定かではないモノ…………
アリサ
これが報いなのだと
彼女がささやくのだ
見なれた森。見なれた場所。
でも、そこにあるのは見なれた家ではなくて豪奢な洋館だった。
赤い薔薇が赤い煉瓦を伝い、訪問者たちを出迎える。
私はその場所を知らない。でも知っていた。
毎夜、毎夜、私はいつもその場所に立っていたから。
私はどうやら”存在しない”らし...置き去りにされたのは私
蓮花