タグ「MEIKO」のついた投稿作品一覧(25)
-
「何が起きたのですか……助かったのですか? 私達は」
腕を押さえ、痛みをこらえるルカがメイコに向かって話しかけた。
「とりあえずはね……でも、ハク……」
メイコは、カナデホワイトに変身したハクを半ば軽蔑のまなざしで眺めている。
「事情は後で説明するわ。とりあえず、あのマッド・マッハーを何とかする...光響戦隊カナデンジャー Song-14 不協和音 Bパート
-
射撃場で大きく狙いを外した的を4人が眺めていた。普段は銃を扱う鏡音リンしか用事のないこの場所に咲音メイコと、雅音カイト、そしてリーダーの巡音ルカが訪れていた。
「…………」
狙いを大きく外し、真ん中付近に命中したのは10発中1発だけ。
「リン……」
メイコは声をかけようとしたが、リンはは下を向...光響戦隊カナデンジャー Song-14 不協和音 Aパート
-
「カイト、リンの作戦に乗るつもりなのね」
「ああ。そうでもしないと、俺達は力が出せないだろ」
作戦会議の席上、メイコは部屋の隅で震えているリンに目をやる。リンはすぐに目をそらし、涙目になっている。
「メイコ、リンがおびえてるから……」
レンがフォローを試みるが、メイコは意に介してはいない。
「い...光響戦隊カナデンジャー Song-13 MUSIC MARIONETTE Bパート
-
雅音カイトが音楽教室の講師の仕事を終えたのは、午後5時を少し過ぎたくらいだった。梅雨の独特の蒸し暑さに街の人々は辟易しながら行き交っていた。そんな中、マフラーを巻いたまま街を闊歩するという、場違いなカイトの姿は、否が応でも人々の注目を集めていた。
「暑くなってきたな……」
カイトは、あまりの暑さ...光響戦隊カナデンジャー Song-13 MUSIC MARIONETTE Aパート
-
「巡音さん、お食事をお持ちしました」
看護士がルカの食事を持ってきた。太陽が西に傾き、星が瞬き始めていた。
「そこにおいていて下さい」
看護師はそのままルカの指示に従い、食事の乗ったトレーを置いて部屋から出ていった。西に傾く太陽がルカの頬を照らす。ゆっくりと目を閉じると、13年前の悲劇が脳裏によ...光響戦隊カナデンジャー song-11 日曜日の秘密 Bパート
-
「久々に今日は何もない平和な日曜日ね」
カナデンジャーの秘密基地、通称『オクトパス』の大広間に、久々の朝寝坊を堪能した咲音メイコが姿を見せたのは、午前11時を過ぎたあたりだった。前日は、弱音ハクと雅音カイトを自室に引きずり込み、夜遅くまで酒盛りをやっていた。そのせいで、極端に朝に弱いハクはまだメイ...光響戦隊カナデンジャー Song-11 日曜日の秘密 Aパート
-
「また来たよ! また、あの狂音獣だ!! 場所はこの前のスラム街!」
レンはすぐさま館内に張り巡らされた伝声管に向かって叫んだ。それと同時に、アラームのスイッチを乱暴に、叩くように押した。
「みんな、行きましょう」
ルカはすぐに出撃を決断する。それに異を唱える者はいなかった。
「ミク、すべては貴方...光響戦隊カナデンジャー Song-10 メイコVSミク Cパート
-
「……さ、狂音獣はどこかしら」
ルカは鉄扇を広げ、余裕を見せるためか扇いで見せた。
「待っていたよ。カナデンジャーの諸君」
「……ヘルバッハ、貴方ね」
後ろに向き直ると、いつものかつらをかぶった姿をしたヘルバッハが立っていた。
「……今日も一人足りないようだが」
「ここにいるわよ……」
若干、...光響戦隊カナデンジャー Song-10 メイコVSミク Bパート
-
「がんばるね、ミク姉は」
ここは、カナデンジャーの秘密基地、通称『オクトパス』の中にあるトレーニングルーム。素手での戦いを得意とする初音ミクは、今日も欠かさずトレーニングに励んでいた。鏡音リンは、ミクに付き合って、トレーニングを行っていたが、ミクのペースに付いていけず椅子に座って見学をしていた。
...光響戦隊カナデンジャー Song-10 メイコVSミク Aパート
-
アウトレットの近くのビルに到着したルカ達5人は、屋上からアウトレットの広場を偵察していた。狂音獣は、堂々とアウトレットの広場に陣取り、その周囲をザツオンが警戒していた。しかし、その姿はまるでカナデンジャーの登場を待っているようにも見えた。
「隠れる気はないようですね」
ルカを中心に5人が横になら...光響戦隊カナデンジャー Song-09 奪われた歌声
-
咲音メイコ達の暮らす秘密基地、通称『オクトパス』。ここは、カナデンジャーの7人の生活の場所でもあり、カナデモービルの発進基地でもある。普段は海底をゆっくりと移動し、容易に相手に場所を悟られないようにしており、極力、情報が漏れないように浮上するときはカナデモービルの発進するときか、物資の補給の時に限...
光響戦隊カナデンジャー Song-09 奪われた歌声 Aパート
-
「ねえ、少しいいかしら」
翌日、無言で大広間から出ようとしたミクを、メイコは強引に呼び止めた。
「放してよ」
「いつまで意地を張ってるつもり? 今のままじゃ、私達はバラバラになったままになるわよ」
同じ部屋に居合わせたハクは、ミクにそう言い聞かせた。
「いい加減、きっちりと話し合いをした方がいい...光響戦隊カナデンジャー Song-08 リーダーは誰だ? Bパート
-
「いただきまーす」
『オクトパス』の大広間に5人の声が響いた。
「今日はカレーなんだ」
各々の前にカレーライスが配られ、その脇にはサラダとデザートのヨーグルトが添えられていた。
「あれ、その鍋は?」
テーブルの中央には、大きなカレー鍋が鎮座していた。
「おかわりするなら、自分でよそいに行けばい...光響戦隊カナデンジャー Song-08 リーダーは誰だ? Aパート
-
再び現れたマッド・リズムに3人で立ち向かう事になったミク達は、苦戦を強いられていた。
「今日は3人しかいないのか」
御影桜子(みかげ・さくらこ)は、3人しか来ないカナデンジャーに対して、いらだちと何かしらの不安を感じていた。
「狂音獣とあんたくらい、私達3人で十分倒せるわよ」
スーツの一部が破...光響戦隊カナデンジャー Song-07 Power up MEIKO Bパート
-
「ミク姉、そっち!」
鏡音リンがブラス・バズーカで狂音獣マッド・リズムを追撃する。マッド・リズムは、腰から頭の上まで長い棒のようなものがあり、さながら、メトロノームのようなのような上半身であった。
「行くわよ……ソニック・アーム、キーボード・グローブ!」
初音ミクの拳がマッド・リズムの腹部をとら...光響戦隊カナデンジャー Song-07 Power up MEIKO Aパート
-
「どうして……」
モニターを通じて、マッド・スピーカーとの戦いを見ていたハクは、ネガティブな感情が頭の中を駆け巡っていた。
「……あれだけ攻撃を集中させてもだめだなんて……どうして」
「あれには、まだ秘密がございます」
「ひいい!!」
いきなりモニターに映し出されたじいの姿に、ハクは思わず大声を...光響戦隊カナデンジャー song-06 共鳴合体・シンフォニー6(シックス) Bパート
-
「何なのよ、あれ! そんなの聞いてないよ!!」
リンは目の前に現れた巨大なマッド・スピーカーに抗議の声を上げる。
「……見たことないわよ。死んだはずの騒音獣があんな風に巨大化するなんて……」
メイコは目の前で起きた出来事が理解できずにいた。確かに、マッド・スピーカーはレンのヒート・アタックによっ...光響戦隊カナデンジャー song-06 共鳴合体・シンフォニー6(シックス) Aパート
-
「さあ、これで終わり……」
マッド・スピーカーとの間合いを詰めようとした瞬間、いきなり爆発が起こり、6人は吹き飛ばされてしまった。
「一体、何が……」
目の前にあの、音楽家の服装をした男が現れた。
「あんた、何者?」
リンは拳銃を相手に向けて啖呵を切った。
「噂には聞いていたが、カナデンジャー...光響戦隊カナデンジャー song-05 初対決! 狂音獣 Bパート
-
「ようこそ、私達の秘密基地へ」
咲音メイコは、海底にある秘密基地に案内された。メイコの考える秘密基地と言えば、バー・モーリアの薄暗い地下室を考えていたが、今回の秘密基地は、スケールも規模もケタはずれであった。
海底に沈んでいるように見える、八本足の要塞は、ミク達4人の生活の場でもあり、発進基地で...光響戦隊カナデンジャー song-05 初対決! 狂音獣 Aパート
-
突如、銃声がして桜子の声が消えた。そして、目の前にあの4人が姿を現した。
「お、お前達は何者だ!」
桜子の驚く声を尻目に、4人はメイコとカイトのそばにやってきた。
鏡音リンは、両手に拳銃を持っていた。腰にはガンホルダーをぶら下げ、さながら西部劇に出てくるガンマンのようであった。
「ごめんね、ち...光響戦隊カナデンジャー song-04 結成! 新生カナデンジャー Bパート
-
市街地を抜け、ハクの入院している病院にたどり着いたカナデレッドとカナデブルーの二人ではあったが、目の前の病院にはすでにザツオンが大挙して押し寄せていた。
「こうなったら、強行突破だ!」
「わかったわ。援護をお願いね」
カイトは弓を引き、目の前にいる敵を次々と射ぬく。カイトの放った矢は狙いをたがわ...光響戦隊カナデンジャー song-04 結成! 新生カナデンジャー Aパート
-
「ハク……」
「メイコ、俺も少し……がんばりすぎたようだな」
あの爆発の後、奇跡的に助かったハクは、すぐさま病院に運ばれた。ほどなくして、体中に傷を負ったカイトが自らの足で病院にやってきた。ザツオンはすべて葬ったが、全身がボロボロになってしまった。メイコも額や腕に包帯を巻いていた。ハクは、ようやく...光響戦隊カナデンジャー song-03 真のヒーロー Bパート
-
咲音メイコと雅音カイト、弱音ハクの3人は、バー・モーリアの地下室にいた。3人は「カナデンジャー」と名乗ったあの4人組の事について、話し合いをしていた。
「何なのよ……あの4人は……」
始めは真面目に話し合いをしていたが、いつの間にか酒が入り、それが原因で会議がグダグダになってしまった。あっという...光響戦隊カナデンジャー song-03 真のヒーロー Aパート
-
「何よ……こんな時間に……」
咲音(さきね)メイコは突然鳴り始めた携帯電話を手にした。ディスプレイに表示されている時刻は午前7時を少し回ったくらいだった。
「もしもし」
その電話は、半分眠っていたメイコの目を覚ますのに十分すぎるものだった。
「……うそ……本当? うん、わかった。私も、探してみる...光響戦隊カナデンジャー song-02 もう一つの『カナデンジャー』
-
ここは、こじんまりとしたライブハウス。その中で一人の女性歌手のライブが行われていた。彼女の熱狂的なファンは「親衛隊」と言われるほどであり、チケットも瞬く間に売り切れてしまった。
「メイコ! こっち向いてくれ!!」
「今俺に手を振ってくれたぞ!! もうこのまま死んでもいい!!」
会場内は、異様な雰...光響戦隊カナデンジャー song-01 カナデンジャー再結成