広島県出身で、現在岡山県在住。 仕事の都合で愛知や静岡を転々として現在の地に落ち着く。 酒やたばこはやらないが、マージャンは大好きな困った男。いい加減結婚しろと周囲がうるさくなっているが、個人的にはどうでもいいと思っている。 現在、創作活動は行っていないが、もう一度頑張ってみようと思っている次第である。
プロフィールを見る投稿作品34作品
もっと見る-
キィィーーーン
「……うそ」
金属が激しくぶつかる音に顔を上げたメイコは、我が目を疑った。
「助けに来たわ……」
神威メグミが刀を構え、狂音獣に対峙していた。
「え?」
「聞こえないの? 貴方は気に食わないけど、助けに来てあげたのよ」
メグミはすぐに腕時計型のメロチェンジャーを天に掲げた。
...光響戦隊カナデンジャー Song-17 放て! 必殺の一撃! Bパート
-
『オクトパス』に戻ったカナデンジャーのメンバーは、突き付けられた現実に愕然としていた。リンの左腕に巻かれていたメロチェンジャーは無残にも破壊され、原形をとどめていない状況だった。
「……まずいです。メロチェンジャーの心臓部とも言うべきヴォイスエナジーシステムが奪われています」
「そうね。このままじゃ...光響戦隊カナデンジャー Song-17 放て! 必殺の一撃! Aパート
-
「……誰かしら? まさか、ハク!」
ルカは慌ててハクと連絡を取ろうとしたが、うまく通じないようだった。
「ハク、返事をしてください! ハク!!」
「ちょっと借りるわよ」
ルカの呼び掛けにこたえたのは、聞き覚えのない声だった。
「貴方がカナデンジャーの……」
「私は巡音ルカです。貴方は何者ですか」...光響戦隊カナデンジャー Song-16 アヴェンジャー・メグミ Bパート
-
「ミク、聞こえますか」
「ルカ、どうしたの」
「狂音獣が現れました。メグミさんの捜索はいったん中断して、狂音獣の方へ向かってください」
「わかったわ。とりあえず場所を教えて」
「場所は……」
カナデンジャーの秘密基地、『オクトパス』から初音ミク達に指示を出した巡音ルカは、部屋の中にいる咲音メイコと...光響戦隊カナデンジャー Song-16 アヴェンジャー・メグミ Aパート
-
「…………もう、朝」
咲音メイコはひどく重い体を起こすと、目覚まし時計のアラームを乱暴にオフにした。体は疲れているはずなのに、全く眠る事が出来なかった。
「どうしてかしら……」
冷蔵庫に入れてある冷酒を一気飲みしたが、全く酔う事が出来ない。酒の勢いに任せて寝ようとしたが、昨日はそれも功を奏さなか...光響戦隊カナデンジャー Song-15 告白
-
「何が起きたのですか……助かったのですか? 私達は」
腕を押さえ、痛みをこらえるルカがメイコに向かって話しかけた。
「とりあえずはね……でも、ハク……」
メイコは、カナデホワイトに変身したハクを半ば軽蔑のまなざしで眺めている。
「事情は後で説明するわ。とりあえず、あのマッド・マッハーを何とかする...光響戦隊カナデンジャー Song-14 不協和音 Bパート
-
射撃場で大きく狙いを外した的を4人が眺めていた。普段は銃を扱う鏡音リンしか用事のないこの場所に咲音メイコと、雅音カイト、そしてリーダーの巡音ルカが訪れていた。
「…………」
狙いを大きく外し、真ん中付近に命中したのは10発中1発だけ。
「リン……」
メイコは声をかけようとしたが、リンはは下を向...光響戦隊カナデンジャー Song-14 不協和音 Aパート
-
「カイト、リンの作戦に乗るつもりなのね」
「ああ。そうでもしないと、俺達は力が出せないだろ」
作戦会議の席上、メイコは部屋の隅で震えているリンに目をやる。リンはすぐに目をそらし、涙目になっている。
「メイコ、リンがおびえてるから……」
レンがフォローを試みるが、メイコは意に介してはいない。
「い...光響戦隊カナデンジャー Song-13 MUSIC MARIONETTE Bパート
-
雅音カイトが音楽教室の講師の仕事を終えたのは、午後5時を少し過ぎたくらいだった。梅雨の独特の蒸し暑さに街の人々は辟易しながら行き交っていた。そんな中、マフラーを巻いたまま街を闊歩するという、場違いなカイトの姿は、否が応でも人々の注目を集めていた。
「暑くなってきたな……」
カイトは、あまりの暑さ...光響戦隊カナデンジャー Song-13 MUSIC MARIONETTE Aパート
-
ねえ、どこにいるの? 貴方は、私を置いて、どこへ消えてしまったの?
「はぁ、幽霊が出る?」
「そうなのよ。だから、私と一緒に……」
俺が、幼馴染の君からそう声をかけられたのは、部活を終えて家に帰ろうとした時だった。晩秋の太陽はあっという間に落ち、辺りはすでに星が輝き、満月が東から姿を現していた。...月下飛翔
-
「……こっちもダメみたいだね」
ミクとリンは外来の方を調べていた。
「こっちじゃないのかな……」
レンは周囲をきょろきょろしながら歩くが、手掛かりが見つからない。
「……ミク姉、もう帰ろうよ。もうおなかぺこぺこ」
確かに時計は午後1時を回り、ミクも少しおなかがすいてきた。だからと言って、苦しん...光響戦隊カナデンジャー Song-12 長い悪夢の終わりに Bパート
-
カナデンジャーの秘密基地、『オクトパス』に帰還した6人は意識を失ったルカを除き、全員で会議を行っていた。始めのうちは真面目な会議を行っていた。その席に弱音ハクも加わり、真面目な話し合いは30分ほど続いた。だが、鏡音リンが、
「ねえ、お菓子食べたい。休憩しようよ」
と言い始めたのをきっかけに、お菓...光響戦隊カナデンジャー Song-12 長い悪夢の終わりに Aパート
-
「巡音さん、お食事をお持ちしました」
看護士がルカの食事を持ってきた。太陽が西に傾き、星が瞬き始めていた。
「そこにおいていて下さい」
看護師はそのままルカの指示に従い、食事の乗ったトレーを置いて部屋から出ていった。西に傾く太陽がルカの頬を照らす。ゆっくりと目を閉じると、13年前の悲劇が脳裏によ...光響戦隊カナデンジャー song-11 日曜日の秘密 Bパート
-
「久々に今日は何もない平和な日曜日ね」
カナデンジャーの秘密基地、通称『オクトパス』の大広間に、久々の朝寝坊を堪能した咲音メイコが姿を見せたのは、午前11時を過ぎたあたりだった。前日は、弱音ハクと雅音カイトを自室に引きずり込み、夜遅くまで酒盛りをやっていた。そのせいで、極端に朝に弱いハクはまだメイ...光響戦隊カナデンジャー Song-11 日曜日の秘密 Aパート
-
「また来たよ! また、あの狂音獣だ!! 場所はこの前のスラム街!」
レンはすぐさま館内に張り巡らされた伝声管に向かって叫んだ。それと同時に、アラームのスイッチを乱暴に、叩くように押した。
「みんな、行きましょう」
ルカはすぐに出撃を決断する。それに異を唱える者はいなかった。
「ミク、すべては貴方...光響戦隊カナデンジャー Song-10 メイコVSミク Cパート
-
「……さ、狂音獣はどこかしら」
ルカは鉄扇を広げ、余裕を見せるためか扇いで見せた。
「待っていたよ。カナデンジャーの諸君」
「……ヘルバッハ、貴方ね」
後ろに向き直ると、いつものかつらをかぶった姿をしたヘルバッハが立っていた。
「……今日も一人足りないようだが」
「ここにいるわよ……」
若干、...光響戦隊カナデンジャー Song-10 メイコVSミク Bパート