タグ:神原駿河
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「いろいろ、なんか、お世話になりました!」
サナギちゃんとリンちゃん、そして駿河ちゃんは、ドアの前で、ツクヨミ少年たちに挨拶をする。
ニコニコ笑いながら、3人を見送る moonlit の人たち。
なにやら不思議な、あれこれがあったが、一件落着かな。
リンちゃんは、元気になった友達を見ながら、そう思っ...玩具屋カイくんの販売日誌(292) はっちゅーね新展開!?
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「あれ、リン。駿河さん。あたし、なんで?ここに。あ、そっか」
なにやら、ぶつぶつとつぶやきながら、サナギちゃんは部屋を見回して言った。
「そうか、ここ、ツクヨミ君のいる会社だね」
リンちゃんは、彼女に向かって言った。
「そうだよ。サナギ、あんたこの頃、ちょっとヘンだったよ」
「なんで?」
2人は、言...玩具屋カイくんの販売日誌(291) 「ツクヨミ少年とツクヨミ様」
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駿河ちゃんは、小さく「え?」と声を上げた。
「ちょっと、リンちゃん、これ。見て」
うなずきながらリンちゃんは、顔を近づけてビンの中を見る。
リンちゃんも、同じものを見ていたらしい。
そして、顔を上げて、部屋の隅に座ってこっちを見ている、サナギちゃんを見た。
「リン。どうしてここにいるの」
軽く、手を...玩具屋カイくんの販売日誌(290) 「小ビンとサナギちゃん」
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ツクヨミ少年は、ベニスズメさんと少し会話を交わして、
リンちゃんと駿河ちゃんを招き入れるように、一室の中に入れた。
さほど広くない部屋には、壁に向かっていくつかの机と机が置かれていた。
「あ、サナギ」
室内を見渡して、リンちゃんはつぶやいた。
端にある机の前の椅子に、目をつぶってサナギちゃんが座って...玩具屋カイくんの販売日誌 「透明な小ビン」
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それを聞いて、リンちゃんの好奇心がムクムクと湧き起ってきた。
「あのー、もし良かったら、会わせてもらえませんか。そのツクヨミさんに」
リンちゃんの言葉に、ベニスズメさんは目を見開いた。
「え? ええ、いいですよ。でも...」
口ごもる彼女に向かって、くったくのない笑顔を見せるリンちゃん。
「平気です...玩具屋カイくんの販売日誌 meet the ツクヨミ少年
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リンちゃんをモデルにした、はっちゅーねシリーズの人形、“リンリン・はっちゅーね”。
いま、売れ行き好調なこの新商品。
そして、リンちゃんとサナギちゃんが登場する、PV(プロモ・ビデオ)の制作をしたのが、月光企画だった。
そのビデオを作っている最中に、はっちゅーねの生みの親であり、ライセンスを行うミク...玩具屋カイくんの販売日誌 (287) あの夜の出来事!?
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古いマンションの一室に、いま、サナギちゃんがいるという。
リンちゃんは聞いた。
「あそこ、月光企画の部屋なんですか」
「ええと、その“関連会社”なのよ。Moonlit(ムーンリット)ってうんです」
続けて、駿河ちゃんは尋ねた。
「いま、サナギちゃん、そこで何をしてるんですか?」
ベニスズメさんは答え...玩具屋カイくんの販売日誌 (286) 月光企画、ベニスズメさんの話
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2人は、建物を見ながら、ベンチで話し合った。
「なんとなく、後をつけてきちゃったけど。何でもなかったら、どうしよう」
リンちゃんは、口をとがらせてつぶやく。
「わたしら、ただのストーカーだよね。そうだったら」
駿河ちゃんは、言う。
「でも、私とリンちゃんが2人とも、“何かある”と感じてるんだから.....玩具屋カイくんの販売日誌 (285) サナギちゃんは大丈夫 (ささげものの攻防 27)
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しばらくすると、向こうを歩くサナギちゃんは、古い建物のなかに入っていった。
まわりには、住宅地が広がり、近くには川も流れている、静かな一角だ。
「なんか、ずいぶん古そうな建物だね」
リンちゃんの言葉に駿河ちゃんもうなずく。
「この町に、こんな建物があるなんて、知らなかったよ」
それは、3階建てのマン...玩具屋カイくんの販売日誌 (284) サナギちゃんと古い建物
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街中の尾行なので、なかなか隠れるところが少ない。そこで...。
まっすぐな道の時は、十分に距離を取る。
そして、相手が角を曲がったっときに、その角の手前まで急ぐ。
そんな感じで、リンちゃんと駿河ちゃんは、後を追い続けた。
それでも、だんだんとサナギちゃんとの距離が出はじめている。
見晴らしがいい道な...玩具屋カイくんの販売日誌 (283) 彼女を操るやつ
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ずっと続く通りの向こうのほうに、サナギちゃんの背中が見える。
「行こう」
駿河ちゃんは言って、歩き出した。その少しあとを、リンちゃんが続く。
「ねえ。なんで駿河さんがここにいるの?」
彼女の姿を見失わないようにしながら、会話をする。
「あなたがコヨミさんへメールしたでしょ。それを聞いて。ま、後で説明...玩具屋カイくんの販売日誌 (282) 真昼の尾行
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「ねえ、お昼一緒に食べようよ」
昼食の時間。リンちゃんは、彼女の教室で座っているサナギちゃんに、入り口から呼びかけた。
「え?うん。いいよ」
彼女とリンちゃんは連れ立って、校舎の裏手の小さいベンチに腰かけた。
ふだんはリンちゃんは、クラスの友達と騒ぎながら、お昼の弁当を食べる。
一方、サナギちゃんは...玩具屋カイくんの販売日誌 (281) 追跡、開始!
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コヨミくんの言葉に、テトさんとマスターは、びっくりした。
「えっ、行方不明って、なに? どうしたの」
コヨミくんはコーヒーカップを置くと、ちょっと考え込むようにして続けた。
「ええ。昨日ですけど、ボクの店の“鑑定団”に、リンちゃんのお兄さんのレンくんが来たんですよ」
「うん」
「その時、彼、心配そう...玩具屋カイくんの販売日誌(240) 妹が行方不明で
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ブースの売り場には、リンちゃん目当てに行列ができている。
リンちゃんは、テキパキと商品をレジ打ちしたり、にっこりと手渡したり。
ときには、握手などもして、サービス満点だ。
「ねえ、れおんさん。ダメでしょ、大事な彼女にあんなことさせて」
ルカさんは、ブースの横からその光景を眺め、ちょっと口をとがらせる...玩具屋カイくんの販売日誌(232) リンちゃんに魅入る人
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ゆくりさんとホソノさんが、テト・ドールについて、いろいろと話し合っている、その頃。
幕張メッセの「ワンダーランド・ショウ」の会場は、あいかわらず賑やかだった。
れおんさんとルカさんの「ハミングス」のブースは、なかでも一層、盛り上がっていた。
新製品「リンリン・はっちゅーね」を手にしたリンちゃんを、男...玩具屋カイくんの販売日誌(231) リンちゃんドール、ますます加熱!
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幕張メッセで開かれている、「ワンダーランド・ショウ」の会場で。
「ハミングス」のブースでは、リンちゃんを囲んでの、大騒ぎになっている。
その騒ぎの輪からそっと逃れて、ホールを抜け出し、通路のベンチに座ってホッと一息ついたのは、駿河ちゃんだった。
「フー、おっかけ君たちのパワーは、すげぇや」
彼女はつ...玩具屋カイくんの販売日誌(225) 2つの新製品
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れおんさんとルカさんが、会場の自分たちのブースで、商品を裏から出し、積み上げていると。
会場のむこうから、1人の女の子がこちらに歩いてきた。
「あっ! リンちゃんだ!」
めざとくその姿を見つけ、ブースの横にいた男の子たちが騒ぎ出した。
「リンちゃんん!」「うわぁ、本人だぞ!」
ブースに群がっていたお...玩具屋カイくんの販売日誌(224) またまた撮影会、リンちゃん大人気!
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「わざと、じゃないよ。だって、偶然に居たんだもん。あたし、ハミングスの雑貨って、好きだし」
口をとがらせて、駿河ちゃんは言う。
「わざととは言ってませんけど、でも、さすがに情報通の駿河さんですね」
ちょっと笑って、マスターの吉さんが言った。
「この子、結構、早耳だからね~」
霧雨さんが、笑いながら、...玩具屋カイくんの販売日誌(219) テトさんとりりィさん、ニコビレに…
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「ハミングス」にあるレストラン「カフェ・ドナ」。
さきほどまで遅い昼食をとっていた、ルカさんとたこるかちゃんはそれぞれの仕事に戻った。
いまは、女の子のお客が1人いるだけとなった。
「ふん。さすがに美味いな。ここのカレー」
そう、つぶやいて、駿河ちゃんはコンパクトキーボード「ラメポ」を取り出して、メ...玩具屋カイくんの販売日誌(218) テト・ドールの新製品!
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「じゃ、年明け早々には、発売になるんですね」
たこるかちゃんは、スパゲッティをフォークに巻きながら言った。
「うん。なんとかね。もう、ホラ、オタク…じゃなくてさ」
ルカさんは、そう言いかけて、ライムジンジャーのソーダを一口、口に含んだ。
「んー、リンちゃんマニアの人たちの、リクエストがすごいのよ」
...玩具屋カイくんの販売日誌(217) 「リンリン・はっちゅーね」 VS 「テト・ドール・ナチュラル」!?
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ゆくりさんのお店「ゆっくり」に、駿河ちゃんが遊びに来てから、ちょうど一週間後。
あの日は、お客のりりィさんや店員のレンくんを相手に、駿河ちゃんがいろんなおしゃべりをしていった。
今日は、ゆくりさんが逆に、お客として、りりィさんのお店「上海屋」に来ている。
お茶が飲めるちょっとしたコーナーで、ゆくりさ...玩具屋カイくんの販売日誌(212) 上海屋の午後のひととき
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ゆくりさんのお店に、お客としてやってきた駿河ちゃん。
りりィさんたちに訪ねられて、“人形”の秘密を少し、話し始めた。
「あたしと姐さんで、デフォ子さんに、特注のはっちゅーね人形を作ってくれるよう、頼んだんです」
そう聞かされて、ゆくりさんは興味津々の様子で聞いた。
「あらー、そうなのー。でも、特注っ...玩具屋カイくんの販売日誌(210) 新しいドール
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キャラクター雑貨のお店「ゆっくり」に、お客でやってきた駿河ちゃん。
彼女は、お店でバイトをしているレンくんと、顔見知りだった。
「たまに、ライブハウスで会いますよねッ。へえ、ここでバイトをされてるんですかぁ」
駿河ちゃんの言葉に、レンくんは頭を掻く。
「ええ、雑貨が好きなもんで。ええと…」
「あ、あ...玩具屋カイくんの販売日誌(209) 「ゆっくり」と、駿河ちゃん
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テトさんの店、「カフェ・つんでれ」で。
お客の霧雨さんが、テトさんに熱心に勧めているのは…
新製品のアイデアについてだった。
「こんどのテト・ドールに?」
テトさんは、霧雨さんに聞き返した。
「そうです。テトさんの製品ですもん、デザインとかはきっと、素晴らしいと思うけれど」
霧雨さんは、うなずきなが...玩具屋カイくんの販売日誌(208) 霧雨さんの“新製品”提案!
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「ふぅん。そう、それじゃあー、あれなのー?」
相変わらず、のんびりとした調子で、ゆくりさんは聞いた。
「あのお人形が、不思議なしゃべり方をするのは、仕掛けがあったってわけなんだ」
「うん、そういう感じもしますね」
レンくんは、カウンターの中で、店のチラシやクーポン券を揃えながら言った。
ゆくりさんの...玩具屋カイくんの販売日誌(206) いらっしゃいませ!
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ブースの前で、コヨミ君と、れおんさんは、にらみあって立っていた。
ザワザワ、と騒ぎ出した男の子たち。
それを見て、テトさんは思わず、コヨミ君に声をかけた。
「ねぇ、どうしたの? もめ事はよくないですよ」
フッと我に返ったように、コヨミ君は彼女の方を見た。
「あ、テトさん。ごめんごめん。ちょっと、大人...玩具屋カイくんの販売日誌(194) 新商品で勝負だ!
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霧雨さんのブースの前で、ルカさんとテトさんは久々に声を交わした。
「元気?ルカちゃんのとこの商品、相変わらず、いい調子ね」
「テトのとこの、テト・ドールも可愛いよね」
仲良く話す2人。
じっさいには、テトさんの方がかなり年配なのだが、タメ口を聞く間柄だ。
2人ともその方が、気が楽であるらしい。
意気...玩具屋カイくんの販売日誌(193) リンちゃんキャラの取りっ子に!?
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「あのね、ジローラモ・れおんさんって、チャッカリしてるので、業界では有名な人なのよ」
りりィさんは、レンくんの携帯の画像をのぞき込んで、言った。
彼女のお店、「星を売る店・上海屋」で、レンくんがお茶を飲んでいる。
そこに、妹のリンちゃんからメールが届いたのだ。
レンくんが聞く。
「れおんさんって…。...玩具屋カイくんの販売日誌(188) アヤシイおじさんと、熱心なファンと
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「はいはい、並んでね。あ、通路にはみ出しちゃダメよ」
会場のブースには、男の子たちの長い列が出来ている。
雑誌をメガホンのように丸めて、それを仕切っているのは、霧雨さんだ。
雑貨とキャラクター雑貨のショー「雑貨&コミックフェア」の会場。
その一角で、時ならぬ“ミニミニ撮影会”が起こっていた。
ちょっ...玩具屋カイくんの販売日誌(186) ミニ・イベント in イベント?
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「だんだん、お客さんが増えてきたかしら」
ブースの前に出て、テトさんはコヨミ君に言う。
「そうですね。午後になって、出足が良くなったんでしょう」
コヨミ君はうなずいた。
東京ビックサイトで開かれている「雑貨&コミック・フェア」。
会場のホール1とホール2を使って、いろんな出展者が販売用の机やブースを...玩具屋カイくんの販売日誌(183) リンちゃん ボディーガード発動!?
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