lunarの投稿作品一覧
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「綾様?」
「劉華さん」
あの方と同じ、金髪蒼目の方、綾様は私の声に気付いてこちらを向いた。
「劉華、で結構ですよ。私は鎌なのですから」
私が言うと綾様は首を振って「そんな事出来ませんよ!」と言う。
「それに、私が死神になったのは劉華さんに狩られたからで・・・」
ふ、と顔を和らげて彼女は言った。 あ...覚えてる、覚えてない ~鎌を持てない死神の話 番外編 2~
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「ねー憐ー。待ってよー」
・・・・・・・・・・・・・・・
「ねー憐ってばぁー!」
・・・・・・・・・・・・・・・
「憐!」
彼女の怒りが混じった声に足を止め、後ろを向く。其処にいるのは薄茶のローブに身を包んだ、己と同じ姿をしている少女だった。
「歩くの速いよ!もう少し遅めにしたって良いじゃない!」
...言いたい、言えない ~鎌を持てない死神の話 番外編~
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それは期末テストも終わり、夏の気配が徐々に表れ始めた、とある朝のHRの事だった。
(・・・眠ぃ・・・)
HR中、鏡音レンは朝の涼しさの中、睡魔に襲われていた。窓際の席なので少しだけ開け放たれている窓からは爽やかな風がそよそよとレンの額を直接撫でていった。
それがまた心地よく、レンは早々に寝る事を決意...再会
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そもそも私がレンの様子が可笑しい事に気付いたのは二週間位前からだ。音を合わせる時、ほんの僅かにブレる。そんな些細な事が気になったのがキッカケだ。それと、リンを見る目が変わってた。・・・別に変な意味じゃなく、ね?何か凄く悲しそうな・・・それでいて凄く愛しさも交えた様な感じ・・・。
そんなこんなで私はレ...貴方が消えた日(レン消失物語) 4
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私達のマスターは蒼と言ってかなり有名な音楽家だ。ただ、歳は13で私達より年下だからメイコ姉は蒼、て呼んでいる。でも他の人(・・・?)は私を除いて皆マスター、と呼んでいる。蒼ちゃんは「別に名前でも良いよ?」て言ってくれてるけどやっぱり遠慮してしまうらしい。
そんなこんなで蒼ちゃんの部屋の前。凄くドキド...貴方が消えた日(レン消失物語) 3
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私達は家の中を探した。家中をひっくり返す様に、てこういう事を言うんだ、て思った位。
でも、何も見つからなかった。レンの使ってた物、全て、手品みたいに消えてた。途中メイコ姉とカイ兄が何事かと私達の所に来て、私がレンの説明をしてもやっぱり二人共レンの事を知らない―いや、覚えていなかった。
「あーもー!誰...貴方が消えた日(レン消失物語) 2
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その日も何時もと変わらなかった――あの出来事が起こるまでは。
私とレンは何時もみたいに部屋にいて、私は音覚え、レンは今まで歌った歌を思い出しつつ小さな声で歌っていた。
そして不意にレンの携帯が鳴った。それに出て話をするレン。どうやら蒼ちゃんからの電話らしい。パタン、と携帯を閉じると私の方を見て、
「...貴方が消えた日(レン消失物語) 1
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「レン、次の曲の事だけど・・・」
ガチャリ、とAct2のリンが部屋のドアを開くと壁に寄り掛かっている相方が。足音を立てない様にゆっくりをAct2のレンの傍に行き目の前でしゃがみ込む。当の本人は・・・
「眠って・・・?」
いた。
目を閉じて顔はうつ向き気味。すぅすぅ、という寝息が聞こえるから眠っている...貴方の寝ている間に Act2リンレンver
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「レーン!今日のおやつ・・・」
バン、と部屋のドアを開ければ壁に寄り掛かっている相方が。リンはててて・・・とレンの傍に行き、目の前でしゃがみ込む。当の本人は・・・
「眠って・・・」
いた。
目を閉じて顔はうつ向き気味。すぅすぅ、という寝息が聞こえるから、眠っていると言っても問題はない。
「へー・・・...貴方の寝ている間に
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朝 学校に行く前に
少しだけ髪型を変えてみた
何となく気になるアイツ
別に期待なんかしてないけど・・・
・・・あぁもう気付け!少し位!
気付いてくれるかな、て思った
あたしがバカみたいじゃない!
何時の間にか期待してる
気付け気付け気付くな!
心の中では矛盾ばかり...強がり少女の恋愛
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桃の花片 一片ひらり
桜の花片 一片ひらり
桃色の花片、一片舞うごとに
私の心 一つずつ剥がれていく
さよなら、さよなら・・・
分かっていた この恋が
叶わぬ事位
だって貴方はあの子が好きで
あの子も貴方が好きだから
私の入る隙間すら...桃の花片 一片ひらり
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こんにちは。VOCALOIDマスターの蒼です。私のパソコンの中にはメイコ、カイト、初音ミク、鏡音リン・レン(CV02、Act2、どちらも)、巡音ルカ、の合計七人(?)のボカロ達がいます。けど、これは私が買ったボカロで、まだパソコンの中には他にもボカロが沢山いたりします。・・・理由は元の所有者さんの事...
過去を忘れたいのは人もボーカロイドも同じ様です
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「ねっねっ蒼ちゃん、 人と動物ってさ、結婚できたのかな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?」
何でそんな話いきなり? と蒼が聞くとCV02の方のリンはへへ、と笑いながら一冊の本を蒼に手渡した。その本を蒼がペラペラと捲っていくと「あぁ」と思い出した様な声を出した。
「これか。作者が好きな某...紅き尋ね人
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空に浮かぶは 紅く染まる月
その冷ややかな光の下
人々は争い合う
空に浮かぶは紅く染まる月
その紅よりもなお赤き血が
宙に舞い、闇を赤く染める
紅い月は狂気を起こす
その色に人々は狂い
血の色に溺れる
人々が血に溺れるのに...紅の月
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「あ、リン。そう言えばさ、こんな話知ってる?あのね・・・」
「ね、レン。外行かない?」
「へ?」
マスターの所から帰ってきたリンは開口一番に俺にそう言った。因みに俺達はAct2の方の鏡音リンとレンだ。CVシリーズのボカロ(マスターの所持しているのに限るが)とは余り関わった事は、ない。一回だけメイコさ...桜のおまじない
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「ごめんっ!皆っ!私今日から出張で1ヶ月帰ってこれないの。パソコンも持ってけないし・・・。だから皆の事は私の友達に任せたから!・・・だーいじょうぶ!その友達、結構パソコン強いんだから!・・・色々とね?(クスッ)
・・・ん?何でもないよ?あー、でも分からない事多いと思うから皆でフォローお願いね。あ、時...ドッキリ大作戦?
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私的ボカロ設定 人物紹介
蒼(あお) 14,5歳
ボーカロイドマスター。黒髪蒼目の少女。この歳ながら音楽的センスに長けている。なので3歳頃から音楽家として活動している、絶対音感の持ち主。ボカロはクリプトン社のものを使用。初めて買ったボーカロイドはメイコ。それから新しいボカロが発売される毎にその時その...私的ボカロ設定
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「はじめましてっ!」
インストールされて最初に聞いた声は、水の様に澄んだ 少女の声だった。
私はゆっくりと目を開きそしてゆっくりと周りを見回した。すると再び「こんにちは!」と少女の声が耳に入った。 ・・・耳?
ハッとして真正面を見ると「こっちだよ」と小さくクスクス笑う声が下の方からする。 まさか、と...Hello,my Master
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新たな声がレンの後方から聞こえてきた。その声が聞こえてからレンは後ろを振り返って、そして、 目を見開いた。
「久し振りね、死神様。それに鎌の方もね」
劉華が魂を狩ったあの少女――リンが薄茶のローブに身を包み、そこに立っていた。
「・・・貴女だったのですね、新たな死神は・・・」
驚きを隠せな...鎌を持てない死神の話 その後 2
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それから、幾百の年月が経った後。
「死神様っ」
「劉華」
ザッと劉華がレンの所にやって来た。昔と変わらぬ姿で。それに応えたレンもまた、変わらず少年の姿だった。
「今、天から知らせが参りました。それが・・・」
劉華が続けようとするとレンは「あぁ」と何か思い出した様な声を出した。
「死神が新たに一人増え...鎌を持てない死神の話 その後 1
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鎌を持てない死神の話 人物紹介
少年(レン)
死神。ただし人の命を取る事は出来ない。人の命の終わりを告げる事のみ。
人間の魂が死神になった極めて稀な例。少女(リン)の前世と恋仲だった。
表情はフードを被っている為あまり分からない。死神をやってかれこれ1500年は経っている。あまり自分の事を話した...鎌を持てない死神の話 人物紹介
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「人の魂を狩るのが鎌、そして――、劉華、お前の仕事だ」
レンの言葉に劉華は見開いていた目を閉じ、「・・・はい」と返事をした。
「それと、」
ス、と立ち上がりながらレンは続ける。
「深朽の事が気になってる様だが・・・。あの様子ではもう鎌は続けられないだろう・・・。少しずつ仕事が減り・・・いずれ・・・鎌...鎌を持てない死神の話 10
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それから幾日が経ったある日。少女の墓が見える家の屋根の上に少年と劉華はいた。劉華は少年から数歩下がった方で立っていた。少年は何も言わず、座りながら少女の墓を見ていた。
「・・・埋葬は終わった様ですね」
「・・・あぁ・・・」
素っ気無く返事をした少年に何か劉華は言おうとしたが、それをつぐんだ。しかし意...鎌を持てない死神の話 9
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フラ・・・と少女の身体が倒れるのを少年が片腕で受け止めた。少女の身体は動かない。
もう二度と、動く事はない。
「貴女のその笑顔、決して忘れはしません」
少年は劉華に聞こえない様にそっと、少女に向かって呟いた。
「永遠に―――――― この世の果てるまで」
「私・・・・・・、少し驚いています」
その手に...鎌を持てない死神の話 8
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「劉華」
少年の言葉に反応したかの様に女性――劉華は ス、と目を開く、と首からぶら下がっていた黒の十字架を紐から ブチリと千切り取ると パ、と宙に放ってみせた。十字架が長い棒状になると劉華はそれを両手で受け止める。そして、
「私は刑執行人――――鎌」
涼やかな声でそう言った。棒状になった十字架の先に...鎌を持てない死神の話 7
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パタン
扉を閉めると少女はズルズルとその場にしゃがみ込んだ。そして、膝を抱え、独り言の様に呟いた。
「心配なんかしないで。 思い出したくないんだから・・・」
そう言った少女の目からは ツウ、と涙が一筋流れていた。
――少年は壁に寄り掛かりながら少女の独り言を聞いていた。そして ぐ、と右の拳...鎌を持てない死神の話 6
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ザワザワ ザワザワ
市場は人で溢れかえっていた。その中を少年と少女が人波を掻き分け進んでいく。
「・・・にしても良く許可が得られたな」
「外に出してくれなかったら2階の窓から飛び降りて死んでやる、て言ったら慌てて許可してくれたわ」
「・・・・・・・・・」
「それにしても凄い人ね。市場ってこんなに人が...鎌を持てない死神の話 5
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――――それから、数日が経った、ある日。
「ねぇねぇ、ちょっと質問」
少女は少年の姿を見つけると駆けて来てこう切り出した。
「始めて私と会った時、魂を狩るのは“鎌”って言ったよね。鎌も人の姿をしているの?」
「・・・あぁ、鎌も私達と同じ様に人の姿をしている。が、それが?」
少し俯かせていた顔を上げ、...鎌を持てない死神の話 4
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「・・・まぁ、出来ないのなら、仕方ないわ」
少女はそう言うと フゥ、とため息をついた。
「いやに諦めが早いな」
「まぁ・・・ね」
少女は再びため息をつくと、少年の方を見た。
「命には限りがある。けれど、それと同じ様に命の終わるときも決められている。だから今、私を殺せない。違う?」
少女の言葉に少年は...鎌を持てない死神の話 3
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この少女を見つけたのは、少年が街を歩きながら、消え逝く者を捜している時だった。消え逝く者を捜している――、といっても単にそれは少年にとって退屈な気分を誤魔化す為の時間に過ぎなかった。
人々は少年の存在に気付きもせず――いや、気付かずに通り過ぎていく。少年は死神。死期の直前にならないと、彼の姿は人間の...鎌を持てない死神の話 2