タグ「和系」のついた投稿作品一覧(41)
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さよならの調べは水の音
時間と形の喪失を
懲役してから出逢う世界
扉の先で待つ死人魚
菜種と百舌贄を通貨に
幽遠なる理の世界
苦悶と誤る 拷問の製錬
揺れる誠惶 千里眼の理学
救済者の没落 殲滅戦に咲く華
破格の機構は 荒廃の古...水没帝國
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翳す掌の隙間
踊り手招く曲輪魚の群れ
歪秋津の眸
曲がり捻れた紅玉蜜写す
御身蕊に滴り摘む狂歌
弄れば煙るその冷菓
花持ち不成の空に境見失う蠅が飛ぶ
葉隠れに徹し見下ろす
根も葉も失くす渦中で
ぐずり...花戯れ
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一夏過ぎれば風のよう
過ぎ去る青春に僕は何を描くだろうか
背広姿であの日に焦がれている
真夏の太陽を浴びて
ランドセルも微熱気味
黒と赤は恋をする
何もかもが幸せだった
ねえ今の僕を見て笑っておくれ
何も残らなかった
社会の一部に成り下がった今の僕を...蝉時雨
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戦くべからず
誰の言葉か
憎らしい
口数少なに
包む慈愛も
すべからく
これは言うまでもなく
震えが止まらなくなる
由々しき夢
時を越えた先で...由々
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擂り下ろしたての道徳の和え物
見紛う勿れと耳障る本能
嘔吐鴉声 愚凹 愚凹
溢れ喘ぐ吐息組み敷きは報復
操る操と嘲笑う翻弄
ずっとかくれんぼ まあだだよ
煤汚れ伍階建立共鳴歌
空中酸素の夜這唄
火照る懸念は椅子の上
今日も艶やぐ午後惨時...団地妻の懸念、人面椅子の秘め事
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大往生の旨 鐘楼の刑
畜生道の聖 暁紅の酷
相見える事なき 此の唄を
打ち解ける意味なき 其方宛の
伽藍堂の示威 梵雲に帰す
廃石なりの故智 城邑の乱
へべれけ くだまき 為体
隙つけ 射殺せ 打ち撒けろ
血桜 やんやで すててこで
翌朝 欠伸も 匂い立つ...大往生
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弱視の瞳に耄けては粘つく目眩に唇は濡れる
俄に嘲笑を賜わりてとことことこむし、ごろごろり
ししししばばばば、ぬぐえても、ぬぐえぬあなたの…
リンりん、シャァシャぁ今年も寝付けぬ夏が来る
規管をかき混ぜる鈴虫の声
にゅぅるりにゅるりと粘つき蠢く棘を喰ろうても
粟立ちも味気も無いばかり
湧かない食欲と衰...不知不知の唄(しらずしらずのうた)
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闇夜狂悶え死ぬべき使命ゆえの覚醒
鼓動微弱涙浮かぶ剥製ゆえの灯火
存続するは赤色の灼熱、後継は不埒に盲目
地獄にて泣き伏せああcry out
情緒など不要betrayer
地獄変は終わらない
赤頭巾が落ちた また一つ正しきモノが曲がる
地獄変は音もなく
狼が嘯いた 崩れ落ちて瓦礫の中で尽き果てよ
...地獄変
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あー宵、宵、世酔いの宵
鬼の居ぬ間に夜酔いが良い良い
狂う随に
振るえばよいよい
気持ちいい事しやしゃんせ☆
あー酔い、酔い、夜酔いの良い
鬼の居ぬ間に世善いで酔い酔い
娑婆れ随に
飛べればよいよい
気持ちいい事しやしゃんせ☆...夜祭
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Aメロ
幾つ顔を数えてまたグレる。
夢売り見殺し彼方で暮れる
Bメロ
止まない。もう
病まない、ああ
Cメロ
天声、こじつける最果ての雄郎 絶え間哭き一斉の生
比重、堪えかねる習わしの外郎 膝間憑きし夜酔いの宵
Dメロ...ダヴァダ
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浮き立つ麝香に身を委ね
パイプオルガンで官能して
吐き出す写実は奇を衒い
ハイドとシークで感動する
踊りましょう 踊りましょう
恥じらう少女の胃を覗き
雄の三毛猫は捩れ嗤い
黴めく空気で箍も消ゆ
希望で溢れる足を踏もう
踊りましょう 踊りましょう...ダンスフロア
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A1
揺らめいて散り逝く美徳
怜悧に滴る残滓 時雨化粧で舞う
A2
指先に翳した憂い
散り舞う白雪の華
S1
ひとつ、ふたつ、数えて眩暈
交わった、華の、意味を、知る度涙
また夜が明けていく...華
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我、猿、ベッドキング
欲に絡まる悲しき飽和
毒を喰らわば皿までと
気付き築けば蚊帳の外
我、猿、ベッドキング
去るべき、帰依の裏の裏
去るべき、宵の暗の暗
去るべき、人の果ての果て
我、猿、ベッドキング
たかが他愛で溺れる蚕蛾...猿ベッドキング
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眸開きて焼き付けし
天秤と闇
熱帯夜に駆ける罪状が染み付いて
口笛吹き
身体蠢き
呪いが巡る
日々が波打てば
星が燃え朽ちる
恍惚とした凍てつく指に
摂理の解せぬ安堵を覚えた...罪道行く末に
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契り千切られ浮き世の小指
小窓を覗けば小劇場
一途な想いは踏みにじられても尚
愚直に烈火を燃え上がらせるのです
血飛沫時雨が美しき夕まぐれ時
障子の向こうの影法師にどよめく
徒なその行方を目で追えば
きっと切なさという名の舞台に立たされ
恥辱に塗れた恍惚の果てに
被虐体質が華拓く...金魚掬い
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喜びは山吹 愛は紅 別れは群青 再来は新緑
盲目の化け物に問う 破壊の意味 秘める正義
冷えた民に問う 孤独の喜び 幸福の卑しさ
望まないのなら何故掌は固く閉じて
血を滲ませているのか
時間は藍 思い出は紫 悲しみは臙脂 怒りは暗黒
物言わぬ大地に問う 自滅と復讐 その先の世界
今或る自分に問う 覚...我-GA-
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雅やかな言の葉の綾
「最愛」宣う遊戯
鬼渡しが如く
身を翻し眩く
ほら貴方、捕まえてご覧なさい
なんてね
ぼとりぼとり誰も彼もだだ漏らしの夜
一縷な想い認める(したためる)
論説屋さん笑った
這い蹲って目配せ...廓節(くるわぶし)※訂正
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幾重の涙
重ねて照らせば
万華の鏡の先
(嗚呼)桂木写る
届かなくて
伝わらなくて
星霜に漂い
切なくて
苦しくて
彩る言葉も枕も遠く...月枕
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拝啓 好きです 敬具
たったそれだけの
短い恋文
貴方に送るの
笑うかな?
でもいいの
4文字に込められた
色とりどり鏤めた
単の想い
4つの季節に笑われても...拝啓 好きです 敬具
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四季踊るは京の都
華やぐあなたは美しく
紅ひきし瞬間 想う
時代と時分
暦は流るるばかりで
摘みし花ごと愛そうか
幾度季節は枯れようと
まばゆいあなた、見、立ち尽くす
春、夏、秋、冬
過ぎゆくは 煩く...トキノハナ
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白狐の仮面ずらし
月光が映す相貌
赤にギラリ
痛く輝く
女子(めご)は
そのままゆらり、ゆらりと
此方此方、歩み寄る罠
緩んで落ちた帯は
散り際の染井吉野
嫌な予感が……...白鬼
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嬉しいこととか
悲しいこととか
腹立つこととか
エトセトラとか
天使の形(なり)した
傲慢な生き物に付与された
意味のないモノへ告ぐ
「生意気な・・・・・・」
薄汚くつり上がるその欲に
幾つ肉を重ねれば満足する...天ノ遣ヰ
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はらはらはらり
桃の雨踊る夜
誰よりも愛した貴方の管の中
規尼涅を流し込み、抱いた
眠れないのは何故かしら?
腐臭が漂い始めた心の残骸
増える蛆を掻き毟り
耽る宵
近視眼の瞳で貴方を見つめた
見つめても見つめても...盈虧ノ春(えいきのはる)
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白露零れる葉
千代の調べは
炙られる閑寂と解す
唯謳うは
砂上に浮かぶ縦笛吹き
今昔眩く夢
帰依を押しつけ
戻される冥々は醜
烈火、たちどころ広がる
震える声も姿も灰燼...エンギ
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貴方の欲するが侭
舐め尽くすが侭
滴り落ちる有機的愛情液
その刹那Vermillion
ほらよく見て
此処を開けば楽しく始まる額縁ショー
おどろおどろしく抱きしめて
寂れた寺屋で宴は始まった ほら御開帳
紅く塗って 有機的に頂戴
紅く染めて 溌剌と介入...有機的Vermillion
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雅な音色と花弁衣装を纏い奏でて
誰一人瞬きも与えはしない
花色絵巻 始まりの梵鐘
恋文代わりに想いを込めた
花弁に淡く熱き口づけを
印を残せど残る事のない不安は
拭えない涙となりて 今宵も残酷に冷えた
凜と咲けない花の如し我が身を
柱の影に隠して又
胸の痛みも声なき声も今は季節と流るる...花姫絵巻
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明日色、見出せぬ今此処で
答えも出せない春は要らない
萌葱色ひらり、散り散り散る四季
春雪に見た苦しみの光景は
どうやれば嘘だと言えるのか教えて
理由も知らないから
浮かび上がる整わぬ文字
白昼夢に溺れ倒れて、二度と起き上がれない
そして目を覚まして気付く
辺りがとても静かになった...鳴蟲
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Aメロ
仄暗闇が戯れる
月夜毎独りで泣き伏す
Bメロ
摂理に燃やされる魂の
微かな悲境は虚空に去りて
サビ
音も無く又一つ芽を吹く
金色に朽ちる愁い聞けず
Aメロ...芽吹き(依頼用)
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求め、求め、彩に綾を照らした
黄金色のちらつきの眩さは過剰
艶めき坂の艶めき音頭は熱の吐息と
湿度を二指しで奏でる
今宵の官能は何色か
そなたの眸で確かめればいい
今宵の症状は如何ほどか
そなたの蛮戯で診定めればいい
舞い散る斑 開かれる天 忘れていたのは言葉より操
摘み取れないお花はどんな花?...艶めき坂
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つづら折りで出来上がる
貴方への恋文
知らず知らずに滲ませた
インクと混ざり、忌まわしい雨粒
思い出す
嗚呼、きっと届くことはないのでしょう
別れの日の空はとても青かった
そうでしたね、緑の正装、一番星の疑惑を掲げた
直角曲がりの敬礼模写、心が無いのは当然で
立ち尽くし崩れていく貴方はとても...彼岸畑で逢いましょう
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